はじめに
本記事を読んでいただきありがとうございます。
FPととです。
今回はキャッシュフロー表を作っていきます。
前回からの続きです。
ここまでに作成した、ライフイベント表・家計の収支の表を使ってキャッシュフロー表を作っていきましょう。
キャッシュフロー表を作ることで未来の家計を知ることができ、
ご希望のライフスタイルが現状かなえられそうなのかが分かります。
また、家計の見直しポイントもさらに明確になっていくので、
本記事を参考に皆さんもご自分で作成してみてください。
準備
まずは、今まで作ったライフイベント表と収支の表を使って準備しましょう。
これまでに作成した「ライフイベント表」「収入」「支出」の表を以下のようにくっつけます。
可処分所得を計算しよう
「収入」の欄にある金額はそのまま全部使えるお金ではないですね。
ここから税金や社会保険料が毎月引かれていると思います。
収入から税金と社会保険料を差し引いたものを「可処分所得」といいます。
実際に手元に残るお金ですね。
社会保険料は「健康保険」「年金保険」「雇用保険」等の社会保険にかかる保険料の総称です。
給与明細など確認していただければ、どの程度かわかりますが、
良く分からない方は、ざっくり15%で計算してください。
次に所得税ですが、
年収と税率の関係は以下の通りです。
330~695万円:20%
695~900万円:23%
900~1800万円:33%
ここではボリュームゾーンである330万円~1800万円の税率を示しましたが、上記外の方は国税庁のHP等で調べてみてください。
意外とわかりやすく書いてありますよ。
実はこれだけでは正確な税額は計算できず、所得控除や税額控除があり、配偶者や扶養家族の有無などで上記の税率で計算した税額よりも実際に納税する税額は少なくなります。
難しいのでここではそのままの税率で計算してください。
するとキャッシュフロー表は以下のようになります。
本当は正しくないですが、ここでは計算を簡単にするために夫婦合算で計算しています。
より正確に計算されたい場合は夫婦それぞれで計算したり、所得控除や税額控除も考慮してみてください。
これで実際に使えるお金である「可処分所得」が求まりました。
家計の収支と金融資産
実際に使えるお金が求まりましたので、支出を差し引いて実際に手元に残るお金を計算しましょう。
ここに現在の貯蓄額を足して金融資産の合計を算出します。
ここでは仮に現在の金融資産を800万円としておきましょう。
するとキャッシュフロー表は以下のようになります。
ここで、ライフイベント上に必要資金がある場合は、そちらも支出に加えるようにしてください。
変動率を考慮しよう
次はキャッシュフロー表に変動率を追加します。
変動率は各項目の年間の上昇率で、
収入であれば「年間の昇給率」、
支出であれば「物価の上昇率」を示すものです。
「年間の昇給率」は、ご自分の実際の昇給率を入力してください。
「物価の上昇率」は、昨今は急激に物価が上昇してきていますが、今後もそれが続くかわからないですし、予測するのは不可能なので、
ここでは日銀の目標物価上昇率を参考に2%としておきましょう。
すると、キャッシュフロー表は以下のようになります。
金融資産運用しているよという方は、金融資産合計に変動率をつけてもよいです。
資産の項目別に分けていただいてもいいですし、面倒であれば、
例えば資産のおよそ半分を年率5%程度で運用している方は、2.5%程度を変動率として見込んでおいてください。
キャッシュフロー表を完成させよう
最後にキャッシュフロー表の収支の部分を横に伸ばしていくだけです。
前年の各項目に変動率を足していくようにしてください。
さらに収支の合計を前年の「金融資産合計」に足しこむようにすると、
キャッシュフロー表は以下のようになります。
次年度にマイホームを一括で買うことにしているので、金融資産が底をつきていますね。あたりまえですが、マイホームを一括で購入することは無理だということが分かります。
この年に払うのは頭金300万円のみにして住宅ローンを組んだことにしましょう。年間90万円返済することにするとキャッシュフロー表は以下のようになります。
それでも年間の収支はマイナスですし、年々金融資産が減っていきだいぶ苦しいことが分かります。
次は、マイホームをあきらめるか、支出を見直してできるだけ金融資産が増えていくようにしていきましょう。
最後に
といった感じで、自分の考えるライフプランは実現可能かどうか、どのようにすれば実現可能かをキャッシュフロー表を見直しながら行っていきます。
この見直し、調整段階になると結構面白いと感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
自分の家計の現実を知って少し嫌な気持ちになられた方もいらっしゃったかもしれません。
このキャッシュフロー表で、現実を見せつけられて自分の望むライフスタイルをかなえられないと知ったとしても、終わりではありません。
絶望する必要もないです。
まだまだ見直しのポイントはたくさんあります。
無駄な保険に入っていませんか?
面倒だからと言って保険の見直しを怠っているとそれこそ自分の希望なんてかなえられません。
資産運用はしていますか?
「なんだか危なそう。」や「資産運用は頭のいい人がやるものでしょ?」なんて、ただの印象や言い訳で勉強することを怠っていませんか?
世の中には「めんどくさい」と思って自分で考えない人から高い手数料をとる商品がたくさんあります。
知らなくて損することがたくさんあります。
ここまで読んでくださった皆さんには、
無駄なお金を払って損して、やりたいこと・自分の理想のライフスタイルを逃してしまうような人生を歩んでほしくありません。
ぜひ、一度ここで知ってもらったキャッシュフロー表を作成してもらって、まずは自分の現在地を知っていただきたいです。
全てはそこから始まります。
自分一人で出来るか不安な方は、プロに頼むのもお勧めです!
キャッシュフロー表の作成サービスを行っておりますので是非ご利用ください。