ほめて育てる。それってホントにいいですか?
「ほめて育てる」すっかり子育ての主流、いや、教育の主流になっている印象があります。 父親や母親は「ものわかりの良い、叱らない大人」の役を引き受け、躾や厳しい指導は、教師やコーチに外注する。あまつさえ、叱ってくれた教師や周囲の大人にクレームを入れる。これでは子供は育たないと私は考えています。 必要な時に、適切に指導を受けること。その大切さは「ほめる」時も「叱る」時も同じです。 人は間違います。わかっていても不適切な言動をとることがあります。子供ならなおさらです。その時に教えてくれる大人がいないことは、不幸です。 算数で、間違った答えを出してしまった子供に正しい解法を教えるように、生活の上でも同じように教えることが大切でしょう。 本人が気づけていない「他への悪影響」「危険なこと」「不躾なこと」などを、その子の当たり前にしないことは、私たち大人の責務です。 ただし、教えるにはコツがあります。 上の図を見てください。人の行動領域は、「環境」から「自己認識」の部分まで五つに分類できるそうです。(ロバート・ディルツ/ニューロロジカルレベル) 例えば、宿題を忘れた子供を叱るときには、「行動」や「環境」、つまり宿題をやっていない事実を叱ります。「この前もやってなかったよね、どういう生活をしてるんだ」「おまえはだらしがないな」 というような「自己認識」や、「信念・価値観」「能力」にまで踏み込んだ叱責は避けます。 ほめるときには、その反対です。 懲らしめ、自尊心を傷つけても子供に「規範意識」は育ちません。子供は間違いを繰り返します。 「叱って」「教えて」「育て」ましょう。 とっさに適切な言葉を選ぶ
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