トラウマは欠陥ではない:CIAが『逆境を超えた人』をスカウトする理由
「CIA(アメリカ中央情報局)が、トラウマを抱える人をむしろ歓迎して採用している」という事実を知っていますか?一般的にトラウマは、取り除くべき「障害」だと考えられがちです。しかし、世界で最も過酷な任務を担う組織の一つであるCIAは、特定の条件下において、トラウマは未来を切り拓くための『唯一無二の力』に昇華させることができると考えているのです。本来なら弱みとされるはずのトラウマが、なぜCIAでは歓迎されるのか? その秘密は、回復力の正体である『レジリエンス』にあるのです。そもそも、同じような過酷な経験をしても、比較的早く立ち直る人もいれば、長期間にわたって深い苦しみを抱える人もいます。 これは、本人の「性格」や「心の強さ」といった単純な一言で片付けられるものではなく、複数の要因が複雑に絡み合って決まります。トラウマ克服のポイントとなる3つの要因その複数の要因を大きく分けると次の3つになります。1. 個人の特性(内的要因) 感情を言葉にする能力や、物事を多角的に捉える柔軟性、元々の神経系の過敏さなどが含まれます。2. 環境とサポート(外的要因) 「助けて」と言える相手がいるか、周囲がその出来事を否定せずに受け入れてくれたかという社会的支援が、回復の最大の鍵となります。3. トラウマの性質 一度きりの事故(単一性トラウマ)か、幼少期から長期にわたる虐待(複雑性トラウマ)かによって、脳や神経系への影響度が異なります。この3つの要因の中でも、特に「個人の特性」において、回復の鍵を握るのがレジリエンスの高さです。レジリエンスとは何かレジリエンスとは、もともと物理学の用語で「弾力」や「外力に
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