今何かとブームの「レジリエンス」とは何でしょうか?
ざっくり言いますと、「心の筋肉の伸び縮み」でしょうか?
筋肉は鍛えれば鍛えるほど、伸び縮みが柔軟にできます。それと同じように、'心'も鍛えれば鍛えるほど柔軟性を増します。
そして、この「レジリエンス」は全く折れない「鋼の心」ではありません。
皆さん、恐竜(dinosaur)を思い浮かべてください。『ジュラシックシリーズ』でおなじみの通り、恐竜は「心身ともに強くたくましい」生物です。うらやましいと思う人もいます。
しかし、地球上に隕石が絶えなく墜落したことで、恐竜は一瞬で絶滅しました。
しかし哺乳類、その中でも人間(human)は絶滅することなく、現代まで生き残っています。なぜでしょうか?
人間はたとえ地球がどのような環境であろうと、住みかを変えたり、道具を発明し、駆使したり、言葉というコミュニケーション能力や絵画などの芸術で「変化に対して柔軟に対応」してきました。そこが恐竜との大きな違いです。
それでも、人間史の中で最も「長い時代」は実は「狩猟時代」(『はじめ人間ギャートルズ』などが分かりやすいと思います)です。
何しろ、約300万年前~約1万年前と結構な長さです。
(ちなみに、発達障がいのある人や子、繊細さんや繊細っ子の'ご先祖様'がもしかすると、「狩猟時代」の民族の末裔かもしれないことが最新の研究で示されています)
そして'人間の脳みそ'の約9割がこの「狩猟時代」の影響をがっつり受けて形成されたため、そこからの進化はかなり遅れています。
それでも、「環境や時代の変化にあらがって」人間は現代まで何とか生き残ることができました。
だからこそ、この「レジリエンス」は'人間らしい'、「変化や環境に対して柔軟に対応」できる「なよ竹の心」なのです。(※なよ竹とは、一見すると細く倒れそうな竹ですが、実は雨風を受けようと倒れずに揺れている竹のこと)
ちなみに、私も実践したいのですが、発達障がいやHSPスペクトラム(繊細さん)を'ほぼ医療や薬物療法なし'で何とかするにはやはり「環境療法(自分に本当に適した環境へ身を置く)」しかないと思います。
この「レジリエンス」はある意味、「親ガチャ」と言っても過言ではないくらい「育った周りの環境」の影響も大きいからです。
「ちょっと待って!! それじゃ私('親ガチャ負け')はもう生き残れないの? 淘汰されるの?」なんて思った人もいると思います。
大丈夫です。次のポイントに気を付ければ、人生を「学びなおし」、「やり直し」できます。
【ソーシャルサポート(複数依存)】
・「自分が頼りにできる人がいる、居場所がある」
・「共依存」に歯止めをかけるためにも、「自分を気にしてくれる人が複数いる」
(「依存症」や「共依存」の'根本原因'はこの「ソーシャルサポート」がわずか1つしかないことや全くないことです)
【自己効力感】
・「階段方式(スモールステップ)」で成功体験を積み重ねる
「やればできる!」というのもここから来ています。
【ポジティブ感情・ポジティブ情報】
脳みその「ドーパミン」、「セロトニン」、「エンドルフィン」は'麻薬の倍'の気持ちよさだそうです。
純粋に「好き」を追い続けていたりすると、この3成分は出やすいそうです。
そして特に、「セロトニン」の材料はただ一つ、「太陽(日光)」です。これはどの生き物の「共通点」なのかもしれません。
「太陽(日光)」は'宇宙からの恵み'です。これがなければ、そもそも生き物も、そして地球も生きることができません。
しかし、昨今の「地球温暖化」や「宇宙ゴミ」はこの'宇宙からの恵み'が上手くいかされず、むしろ壊されていくばかりです。
大なり小なり争いの絶えない時代はもしかすると、近代化以降「犠牲となった」自然の「脅威」からなのかもしれません。
私は海が大好きです。特に透明度の高いサンゴ礁の海の波は最高です。太平洋も本来は透明度の高いのかもしれません。
ぜひとも、ギフテッド(IQ100以上)さんにはこうした争いのない平和のためにも「犠牲となった自然の脅威」に歯止めをかけてほしいです。そして、唯一の「セロトニン」の材料である「太陽(日光)」で癒しから争いを止めてほしいです。
【自尊心・自己肯定感】
これらは「自分の強さと弱さ両方」を素直に受け入れることです。
とはいうものの、これは意外と良くも悪くも周りの環境を大きく受けやすい部分で、特に発達障がいのある人や子、繊細さんや繊細っ子は「生まれつきの脳みそなど」からこれらが不十分なことが多いです。
そして、「考え方のくせ」が分かると取り組みやすくなります。
(詳しくは、「16テストとは?」などでお伝えしました)
基本はあくまで、「階段方式(スモールステップ)」で成功体験を積み重ねる。この王道しかありません。焦りは厳禁です。