レジリエンス勉強会その1
ども、ずーです。今回から数回レジリエンスのことを深堀りします。
レジリエンスとは何?
困難な状況やストレス、失敗に直面したときに、それを乗り越えて、また元の状態、あるいはそれ以上に適応して回復する力です。
日ごろ自己受容の大切さを声を大(拡声器使いたい)にして言ってる私ですがこのレジリエンスがとても大切になってきます。
どんなに自己受容ができていても日々の暮らしの中でいろんなネガティブなことが起こりダメージを受けます。それは当然で当たり前のこと。「自己受容できれば、人間的に成長できれば、自己肯定感が上がれば、ストレスなんて感じ無いんじゃないの?」と思われてる方もいるかもしれませんがそんな人はいません。いるとするならサイコパスだと思います。
なぜ今レジリエンスが必要か
1. 変化の激しさと不確実性の高まり
予期せぬ出来事への対応: 自然災害、パンデミック、経済的な危機、技術的なパラダイムシフト(それまで当たり前とされていた物事の捉え方や価値観が、革命的に、あるいは劇的に変化すること)など、いつ何が起こるかわからない状況で、柔軟に対応し、立ち直る力(レジリエンス)が不可欠です。
2. ストレス社会とメンタルヘルス
心の健康維持: レジリエンスを高めることで、ストレスやプレッシャーに直面した際に、心のバランスを崩さず、健康を保ちながら乗り越えることができます。これは個人の幸福度(ウェルビーイング)にも直結します。
3. ビジネス・キャリアの変化
生産性の維持・向上: 従業員一人ひとりのレジリエンスが高まれば、仕事上の困難や失敗から学び、迅速に立ち直れるようになり、結果として組織全体の生産性向上にもつながります。
キャリアの再構築: 転職やスキルの再習得が必要となる場面が増えており、困難にめげずに前進する力が重要です。
人生何が起こりかわからない。いま正しいと思ってることがそうではなくなる日も来るかもしれない。順調に進んでるはずがそうでなかったこともあるんです。そんな人生を強く、たくましく、明るく豊かに生きていくのに必要な力です。
では、どんな人がレジリエンスが高いとされているのでしょうか?
レジリエンスが高い人の3つの特徴
1回復力
困難に直面してもすぐ元に戻る心のしなやかさを持っています。柔軟な心理はレジリエンスの高さの証です。
仕事の場面での回復力の例
* 予期せぬ大きな失敗やトラブルからの立ち直り
担当していたプロジェクトが重要なクライアントから却下され、多大な時間と労力が無駄になった。チームの士気も下がっている。
レジリエンスの現れ:
・気持ちの切り替え:一晩は落ち込むことを許容するが、翌日にはすぐに気持ちを切り替える。
・失敗を学び(情報)として捉える:感情的になるのではなく、「なぜ失敗したのか」「どうすれば次は成功するか」を冷静に分析し、失敗を**「情報(学び)」**として捉え直す。
・前向きに次の行動に移す:責任の所在を追及するのではなく、柔軟な発想で代替案や新たな戦略を迅速に提案し、チームを前向きな次の行動へ導く。
・孤立しない:失敗を隠さず、上司や同僚に率直に報告し、必要なサポートを求める。
* 厳しいフィードバックや評価への対応
上司から自分の仕事の進め方や成果について、厳しい改善点や否定的な評価を受けた。
レジリエンスの現れ:
・現実的楽観性:ショックを受けたり、自分を全否定するのではなく、「これは成長の機会だ」と前向きに解釈する。
・具体的に考える:感情的反応を抑え、フィードバックの具体的な内容に焦点を当てる。
・すぐ実行に移す:「自分の強みは活かしつつ、この弱みを克服するにはどうするか」という具体的な行動計画を立て、すぐに実行に移す。
・精神的柔軟性:単一の視点に固執せず、「別のやり方」を探求する精神的柔軟性を示す。
家庭の場面での回復力の例
* 家族間での意見の対立や揉め事
子どもの進路や家庭内のルールを巡って、配偶者や家族と激しく意見が衝突した。
レジリエンスの現れ:
・感情調整:感情が高ぶっているときは一旦距離を置く(感情調整)。深呼吸や散歩で冷静さを取り戻す。
・精神的柔軟性:「相手が悪い」と決めつけるのではなく、相手の視点や背景にある感情を理解しようと努める。
・目標に焦点を当てる:問題解決を諦めず、**「どうすればお互いが納得できる落としどころを見つけられるか」**という目標に焦点を当て、対話を再開する。
・心のゆとりを持つ:完全に解決しなくても、「とりあえず今日はこれでいい」と柔軟に不完全な状態を受け入れ、明日以降に持ち越す心のゆとりを持つ。
* 日常生活における予期せぬアクシデント
急な子どもの発熱で仕事の予定を変更せざるを得なくなったり、家の設備が突然故障して生活に支障が出た。
レジリエンスの現れ:
・現状把握と優先順位:パニックになったり、自分を責めたりしない。「アクシデントは人生の一部」と捉え、すぐに現状把握と優先順位付けに取り掛かる。
・人とのつながりを活用:「どうにかしなければ」と全てを一人で抱え込まず、家族や友人、地域のサポートを迷わず頼る)。
・気持ちの回復:「今日は大変だったけれど、家族みんな健康でいられた」「最終的には解決できた」など、ポジティブな側面に目を向けることで、気持ちを早めに回復させる。
2弾力性
予想外のショックやストレスなどがあっても、弾力性を持って耐えることができる精神を表します。人から批判され嫌なことがあっても、心の傷とならず守ることができます。
仕事の場面での弾力性の例
* 公の場での厳しい批判への対応
プレゼンテーション中、上層部や顧客から準備不足や論理の欠陥を指摘され、強い口調で批判された。
弾力性の現れ(心の防衛):
・批判を「人格攻撃」と結びつけない:批判は自分の**「成果や方法」に向けられたものであり、「自分自身」の価値を否定するものではない**と切り分けて考える。
・事実と感情を分離する:批判されたことによる屈辱感や怒りなどの感情を認識しつつ、それを一時的なものとして受け流す。その上で、批判の**具体的な内容(事実)**だけを冷静に抽出する。
・自己効力感を維持する:一度の失敗や批判で**「自分は能力がない」という極端な結論に至らず、「今回は上手くいかなかったが、次は改善できる」という前向きな自己評価**を保つ。
*根拠のない陰口や不当な噂への対処
職場で自分の仕事ぶりについて、根拠のない陰口や悪意のある噂が流れていることを耳にした。
弾力性の現れ(心の防衛):
・情報のフィルターをかける:噂の出所や信憑性を客観的に判断し、**「聞く価値のないノイズ」**として意識的に無視する。
・自分の価値基準を頼る:他人の評価ではなく、自分の仕事の目的や倫理観に基づいた自己評価を揺るがない柱とする(外部からの影響を受けにくくする)。
・無関心で心を保護する:噂を流す人にエネルギーを割くのではなく、自分の目の前のタスクや信頼できる人間関係に集中することで、心の領域に侵入させない。
家庭の場面での弾力性の例
* 身近な人からの否定的な発言
困難な状況: 自分の趣味や服装、家事のやり方について、配偶者や親から**「あなたには向いていない」「いつもそうだからダメだ」**といった否定的な、個人的な意見を言われた。
弾力性の現れ(心の防衛):
・境界線を引く:相手の意見は**「相手の価値観に基づく主観」であることを認識し、自分の心の中に「これは受け入れない」という線**を明確に引く。
・自動思考を修正する:「この人はいつも私を否定する」といったネガティブな自動思考を止め、「今回は意見が合わなかっただけ」と冷静に修正する。
・自己肯定感を強化する:意見の相違があっても、「この行動は私が選んだことだ」と自分の選択を尊重し、その一時的な衝突が自己肯定感を損なうのを防ぐ。
*育児や介護などでの予期せぬストレスと疲労
困難な状況: 長期間にわたる育児や介護の負担で心身ともに疲弊し、**「自分は良い親(あるいは家族)ではない」**と自己嫌悪に陥りそうになった。
弾力性の現れ(心の防衛):
・状況の再評価:「全て完璧にやる必要はない」「今は大変な時期だ」と状況を寛容的に再評価し、自分に休息と許しを与える。
・感情のラベリング:疲労や自己嫌悪の感情を「これは燃え尽きから来るサインだ」と認識し、感情に飲まれるのではなく、対処すべきサインとして捉える。
・社会的支援を求める:一人で抱え込まず、プロのカウンセリング、友人、または行政の支援など、外部の安全な資源を積極的に活用し、心の重荷を分散させる。
3適応力
予期せぬ変化に抵抗するのではなく、それを受け入れて合理的に対応することができる思考を持っています。
仕事の場面での適応力の例
* 組織構造やツールの急な変更
進行中のプロジェクトにおいて、組織の担当部署が急遽再編されたり、長年使ってきた重要なシステムやツールが新しいものへ強制的に切り替えられた。
適応力の現れ:
・抵抗せずに受け入れる:「前のやり方が一番良かった」と不平を言うことにエネルギーを使わず、**「新しい環境には新しいメリットがあるはずだ」**と前向きに変化を受け入れる。
・迅速な情報収集:新しいシステムやルールに対し、感情的になる前に、その変更の目的や使い方をすぐに把握し、学び始める。
・合理的な対応:新しいツールを試しながら、「どこを、どのように使えば、これまでの成果を維持・向上できるか」という合理的な解決策を素早く見出し、実行に移す。
* 市場や顧客ニーズの劇的な変化
開発中の製品が、市場のトレンドの急激な変化や、競合他社の革新的な参入により、このままでは通用しなくなった。
適応力の現れ:
・変化を脅威でなく機会と捉える:当初の計画に固執せず、「これはビジネスチャンスだ」と捉え、柔軟に方向転換(ピボット)を検討する。
・優先順位の再設定:これまでの無駄になる部分を潔く認め、変更後の市場で最も効果を発揮する新たな機能や戦略に、チームのリソースを迅速かつ合理的に振り向ける。
・リスクを受け入れる:不確実な未来に対し、完璧な計画を求めるのではなく、**「小さく試して、失敗から学ぶ」**というアプローチを採用する。
家庭の場面での適応力の例
*ライフスタイルの大きな変化
困難な状況: 家族の転勤や病気、収入源の変化などにより、急に住環境、金銭感覚、日々のルーティンを大幅に変えなければならなくなった。
適応力の現れ:
・現実を受け入れる:失われた元の生活に執着せず、**「今の状況こそが新しい現実だ」**と認識する。
・建設的な対応:不満を述べる代わりに、**「この環境で、どうすれば家族の満足度を維持できるか」**を家族で話し合い、新しい生活様式や予算を迅速に設計し直す。
・心の居場所を作る:引越しなどで環境が変わっても、「家族団らんの時間」や「個人が大切にする習慣」といった心の安定の軸は守りつつ、他は柔軟に変更する。
*子どもやパートナーの突然の要求や変更
困難な状況: 週末の家族の予定を立てていたが、子どもが突然「別の習い事をしたい」と言い出したり、パートナーの急な出張で予定が全てキャンセルになった。
適応力の現れ:
・感情的にならない:自分の立てた計画が崩れたことに対し、イライラや落胆を露わにしない。
・柔軟な思考:「予定は変わるものだ」と捉え、**「代替案A、B、C」**をすぐに提示できる精神的な余裕を持つ。
・優先度の判断:変更の理由を合理的に理解し、**「家族のニーズや健康」が「自分の予定へのこだわり」**より優先されると判断し、計画を快く調整する。
こう書くと元々こういう性格の人なんでしょ?「私なんてこんな風に考えられないし、行動できない。だから悩んでいるのに」と思う方もいるかと思います。
このレジリエンスは本来誰もが持っているものなのです。しかしストレスや失敗体験などが原因でレジリエンスが消耗してしまうことがあります。レジリエンスが弱ってしまうといざという時に発揮できません。だから早いうちに気が付きトレーニングが必要なのです。
ネガティブな思考行動はあなたの性格ではありません。人間が生物として命を守る本能です。
あなたがそれに気がつけば、あなたの中に眠っている本当のあなたが眼を覚まします。
次回もどうぞお付き合いください。
愚痴聞きお悩み相談お受けしております。