なぜ私はウォーキングを続けるのか
私は競技生活の中で長い間、「有酸素運動は脂肪を燃やすためのもの」だと思っていました。実際、減量期には多くの選手がウォーキングや有酸素運動を取り入れます。私自身も、もっと歩けば痩せる。もっと動けば仕上がる。そう考えていた時期がありました。しかし競技を続ける中で、少しずつ考えが変わっていきました。現在の私は、ウォーキングを「脂肪燃焼のための運動」というより、「身体と心を整える時間」として位置付けています。減量中は、食事制限、トレーニング、仕事、家庭、様々な負荷が重なります。すると、知らず知らずのうちに身体も心も硬くなっていきます。焦りが生まれる。視野が狭くなる。回復が追いつかなくなる。そんな時に、私を助けてくれたのがウォーキングでした。歩く。ただそれだけです。しかし不思議なことに、歩いていると、頭の中が整理されます。呼吸が整います。身体の緊張が抜けます。私は、ウォーキングを「回復のスイッチ」だと考えています。運動を止めない。でも追い込みもしない。身体を動かしながら、回復へ向かう。これが、長く競技を続ける中で辿り着いたひとつの答えでした。もちろん、ウォーキングだけで劇的に痩せるわけではありません。しかし、長く継続するためには、頑張る技術だけでなく、回復する技術も必要です。実際、ボディメイクは短距離走ではなく、長い旅だと思っています。だから私は今でも歩きます。時にはトレーニングよりも歩くことの優先順位を上げます。ただ歩く。傾き過ぎたバランスを優しく整える気持ちで。次回は、「なぜ私は短時間トレーニングを選ぶのか」について、競技生活の中で辿り着いた考えをお話したいと思います。
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