ファンタジーBL小説
レーゲンのドラゴン討伐
その夜、星見省には美しい歌声と力強いギターの音、黄色い歓声が響いていた。中央広場では、三人の美しい青年が一心不乱に演奏していた。ステージを囲む観客席は満員で、聴衆は揃いも揃って恍惚とした表情で彼らの歌に聞き惚れている。それもそのはず、今ステージの上でギターをかき鳴らしているのはあの星見省『流星観測課』の面々なのだ。ステージのサイドでドラムを叩いている青年とベースギターを爪弾いている青年は、今年『流星観測課』に就任したばかりの期待の若手だ。見目麗しい彼らが楽器を演奏する姿も息を呑むほどに壮観だったが、とりわけ観客の注目を集めたのはセンターでギターを奏でている黒髪の青年だった。彼の歌声が空気を震わせるたびに聴衆は涙ぐみ、彼の白い指がギターの弦を弾くたびに聴衆は歓喜の声を上げた。誰も彼もが、一つに結んだ長髪を振り乱してメロディを紡ぐ彼の姿に釘付けだった。それもそのはず、一際目を引く長身の彼は、星見省『流星観測課』部長のレーゲン・シルムだった。『流星観測課』といえば、星見省の平和を守る花形部署である。星座番なら誰もが一度は憧れる役職と目されているほどだ。その『流星観測課』のトップであるレーゲンは百戦錬磨と噂されるほどの実力を持ち、いやでも目立ってしまう端麗な容姿も相まって多くの年少者の心を奪っていた。しかし、当のレーゲンには既に心に決めた相手がいた。
──どこかで、あいつもコンサートを見ているだろうか?
ステージの上で星の女神のために歌唱しながらも、レーゲンの心からは愛しい人の面影が離れなかった。腰まで届く絹のような銀髪。透き通るような白磁の肌。憂いを帯びな
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