ミヅキ19歳(うお座B型)

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小説
~これは、私ではない「誰か」の今日を綴ったストーリー短歌です~

夏休み、大学の友達ハルナと渋谷に出かける約束をした。
ハルナとは大学の寮で知り合って、お互い地方出身者ということで気が合い、いつもつるんでいる。

夏休みはお互い、田舎に帰る日を合わせて、こちらにいる日はバイトがない限り,いつも一緒に遊びまわっている。

ハルナは私にできないこと、いともたやすくやりこなす子。
私は髪の毛を染めることもできないし、
バイト代を無計画に使い込むこともできない。
「まじめちゃん」って言って、ハルナは私を妹のように扱う。
同い年なのに。

私も、自分で嫌になるほど真面目。
ルールや規則はちゃんと守るタイプ。
だからこれまで、先生や親にすごく怒られたっていう経験もないし、
大失敗して恥ずかしい思いをしたり、傷ついたりもしてこなかった。

「それじゃ、楽しくないよ」とハルナは言って、
いつも私を楽しいところへ連れて行ってくれる。

今日の彼女のネイルはピカチュウみたいな黄色。
私はそんな色のネイルをしたことがない。
ネイルの色を変えれば、ひょっとしたら私も少しは冒険できるようになるのかな・・。

そんな私の今日の短歌

ピンクより黄色を好む友人の指先誘う楽しいほうへ.png




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