~これは、私ではない誰かの今日を綴ったストーリー短歌です~
演劇部の一番の大舞台は、秋の文化祭でのステージ発表。
高校2年の私は、ひそかに主役の座を狙っている。
私の夢は、いつかミュージカルスターになること。
だからこそ、その第一歩として、高校2年の文化祭は、私が舞台の中央に立っていたいのだ。
だからこそ、演劇部のあるこの高校を選んだのだから。
演劇部と言えば文化部、
だから運動部のみんなからは認めてもらえないが、
実は結構、体力を使う。
演じる役によっては、舞台を走り回ったり、転んだり体を使って表現しなくてはならない。
ましてや舞台上で息が切れて、セリフが声にならないなんてこと、あってはいけない。
だからこそ、運動部と同じように体を鍛えておく必要がある。
秋の文化祭に向けて、私は今日から自主練を始めることにした。
朝1時間早く起きて、家から近くの親水公園をぐるっと周る5キロほどのジョギングコース。
こういう地道な努力が夢への近道になるのだから。
さあ、行こう!
私の本気を見せてやる!
そんな私の今日の短歌