自分の書きたい小説を書いてもkindleでは売れません

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小説
紫黒檀(法律資格系ライター)です。

kindle出版で小説だけで月数万稼げるようになった話の続きです。

小説を書く方の多くは、「自己表現」と言う考え方で、小説を書いているのではないでしょうか。
つまり、自分の書きたい小説を書く。それを読んでもらいたい。
そう考えていると思います。

では、小説を売る人たち。出版社側はどう考えているでしょうか?
作者が書きたいことだけを書いて持ち込んだ原稿をそのまま採用すると思いますか?
もちろん、そんなことはありません。
その小説が売れるかどうか、シビアに判断して、売れると見たら、採用するということになるわけですね。
出版社は小説を売ることで稼がなければならないわけですから、当然そういう考えになるわけです。

小説をkindle出版する。そして、月数万とか稼ぎたいというのであれば、小説家自身が、売れるかどうかと言うビジネス的思考を持たなければなりません。
そう。出版社と同じ思考を持つことが、第一歩なのです。

私は、新人賞に公募しているときは、自分の書きたい小説を書いていました。
最終選考に残った小説、そこそこいいところまで進んだ小説、いずれも、自分の書きたい小説でした。
無理して、新人賞の傾向に合わせようとした作品は、むしろ、第一次選考で消えたりと、散々な結果でした。

おそらく、新人賞に公募している段階では、新人賞の傾向とかを考えて、合わせようとするよりも、自分の書きたいことを書く。自分の得意なジャンルで勝負する方が結果はいいと思います。
そして、出版社も、売れるかどうかも、もちろん、加味はするでしょうが、第一作目は、新人賞受賞作というネームバリューだけでも売れますから、売れるかどうかはそれほど厳しく判断していないと思われます。

でも、新人賞受賞作後の、第二作目はどうかというと、やはり、この段階からは、売れるかどうかが重要になるわけですね。第二作、第三作と書いて、消える作家が多いのも、売れないからなんですね。

私は、最終選考に残った小説とかを、小説投稿サイトにそのまま投稿していたこともありました。でも、反応はほとんどありませんでした。
kindleにそのまま出しても、やはり、あまり売れませんでした。

今から思えば、自分の書きたいだけの小説で、売れるかどうかなど、全く考えていない小説だったので、当然の結果でした。

「売れるかどうか」というのは、換言すれば、「読者が読みたい小説かどうか」ということです。

読者が読みたがっている小説のジャンルを発掘する。
その読者層に合わせた設定、プロットで書く。
その読者層に合わせた文体で書く。
という発想をしなければならないわけです。

小説投稿サイトで、読者が多い作家も、自分の書きたいことを書いているわけではありません。
読者が読みたがっている小説を提供しているから、読者が多いわけです。

私も、ペンネームを変えて、文体も完全に変えて、小説投稿サイトで流行っている異世界転生物を書いたことがあります。
するとどうでしょう。
びっくりするほど読まれて、ブックマークもポイントもうなぎ上りでした。

そういうわけですから、小説投稿サイトで読まれるようになりたいという場合も、やはり、「読者が読みたい小説かどうか」という発想で書かなければならないということです。

kindleで出版する場合も、もちろん同じです。
ちなみに、kindleの読者が読みたい小説は、小説投稿サイトで流行っている異世界転生物とかではありません。
これは、私が実験した結果から明らかでした。

異世界転生物を読みたい読者は、小説投稿サイトに行きます。わざわざ、kindleでお金を払ってまで読もうとは考えないんですね。
小説投稿サイトでそこそこ読まれた後で、続きは、kindleで。とやっても、売れないのはそのためです。

kindleで売るためには、お金を払ってでも読みたい読者がいる小説を書かなければならないわけです。
異世界転生物のように無料でいくらでも読めるジャンルの小説は、わざわざお金を払ってまで読もうとはしません。
ということは、小説投稿サイトにはあまりないジャンルの小説ということになるわけですね。

じゃあ、どういう小説を書けばいいのか?

このブログの反応が良かったら、続きを書こうと思います。


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