😱🤜🤪👿👹👉「令和水滸伝」~嫌なことばっかり、そうだ国をつくり直そう!~☆14「謎の風間家?4.自給自足の風変わりな風間家」

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☆14「謎の風間家?4.自給自足の風変わりな風間家」

  話を終え皆解散する。照子、ルカに近寄り、
 「さっき白虎様に『17条を守れば自由でいい』と言われましたが、
部屋の掃除はどうしましょう?」
 「防犯チェックもするロボット掃除機のサンバが自由に掃除もするので、
床に直置きせず壁に棚やフック付けて荷物を置いたり、
ぶら下げて走行の邪魔をしなければ大丈夫。
 ユニットトイレとシャワーバスタブは自動洗浄の大きなボタン押せば
水が出て自動的に洗浄してくれる」
 「あーそれ、昨日シャワー中に体感してびっくりしました」
 「ごめん、ごめん、言い忘れた 。先に言っておけばよかったね ハハハ  」
 「『これ計画的だな、ルカさんもイタズラ好き』体も風呂場も
一緒に洗えて良かったです」
 「ただ、濡れてダメ物トイレットペーパーとかは防水ボックスに入れるか、置かないでね」
 「だからトイレットペーパーはボックスだったんですね。
どの部屋も同じですか?」
 「そうよ。ロボットやデジタルがやれるものは任せて、
人は人がやる事をやればいい、その為にお金を使うのがうちのが主義だから。
クローゼットは小さめだから服をたくさん持つなら別の部屋に移動する?」
 「服はたいして無いし、さほど興味もないので大丈夫です。
ただ、洗濯が・・」

 「分かりづらいか。ベッドの先の薄っぺらい壁を動かせば、
そこが室内ベランダになっていて洗濯と物干しができるし、
部屋の温度と換気が自動になっているけど
窓を開け扉の方の小窓も開ければ風も入るよ」
 「カーテンはないようですが」
 「超合理的夫婦がカーテン無しでいいようにしてるけど、
洗濯などの管理は自己責任で付けるのは自由だよ」

 そこに兄の虎皇が走ってきて
 「ルカ、青也君ちょっといいか」
 「照子ちゃんごめん部屋に戻ってて。あと何が必要か書き出しといて」
 「分かりました。虎皇さん失礼します」

 「そうだ虎皇兄、憲法学者の水町さんと連絡取れるなら 
いろいろ聞きたいんだけど」
 「直接の知り合いじゃないがあたってみる よ。それより・・・
風間家の家督の件で・・・」
 「いいよ。虎皇兄と信ちゃんで」
 「違う!お前らが継いでくれないか。俺は弁護士の仕事も
気に入っているし、白子(シナコ)とも話したんだが、
一家三人少し離れたところで風間家を見守るではダメかな。
もちろん、風間家やお前らの政治活動の情報や手助けはするが、
自由になりたいんだ。信をあまり関わらせたくない」

 「だから、それで信君の名にうちの、守る象徴の四神獣を
つけなかったんだね」
 「あぁ、それよりお前や玄加(シズカ)の後継者は?マタハラになるかな」
 ルカと青也、顔を見合わせ分が悪そうに、
 「うちは無理かな。不妊治療してまでとは思ってないから、
縁があれば養子でも考える。玄加のところは分からないけど、
うちと似たようなものかな]
 「天才的発想と何でもできるお前たちの唯一の欠点がこれなんだな」
 「いえ、他にも名前が覚えられないのと方向音痴の欠点があります」
 「青君、そこまで言わなくていいから」

 「欠点があると、人間なんだと安心するよ」
 「虎皇兄だって、司法試験一発で受かって、あとクソ優しいし、
超頭脳なのに、ご褒め殺しですか?嫌味に聞こえるね。アハハハ・・・
私らは奇跡的に四人兄妹だったけど、子供ができにくい家系だから・・・
父さん母さんはなんて?」
 「好きにしていいって”最後”と言ったのもそういう意味も
あるのかもしれないな。朱雀(スサ)も医者を目指して
海外に行ったっきりだしな。家訓さえ守れば、後は自由と言うことかな」

 「うち(星司、風間、土御門)って子供がなかなか産まれなかったりで、
養子を迎えたり、98代と言っても血にこだわってられない感じだよね。
やっぱり宇宙人の子孫だからかな?」
 「宇宙人でも98代になればもう、関係ないだろう。
それに血にこだわり過ぎると従妹や姪を嫁にとか、
親戚婚や近親婚になりがちで、そうなると病弱や障害の子供が生まれ
最終的には子供自体が生まれてこなくなる可能性が高いし、
そもそも先進国や都市化、生活レベルが中層から上層になると
子供を産まなくなる傾向が強い。要するにどっちにしろ子供ができにくい」
 「だから血ではなく、思いや思想信条を継ぐ者であれば誰でもいい
”自由”な家と言う事かもね。
私は継いでもいいけど・・・(青也、ルカの方を見てうなずく)」
 「虎皇兄さん、この件が片付くまで待ってもらえますか」
 「それは分かっているし、協力するよ」

 「それなら、党首参謀でも、ご当主様でもどんと来いだワ。
ただ、一つ条件がある。私らが継いだ後でも、信君が望んだら
許してやって欲しい」
 「親父殿にも同じことを言われた。やっぱりお前が一番親父殿に似ている。
それを言うならみんな似ているけど、虎皇兄はお母さんに容姿や性格が
1番似ているよ」
 「(ちょっと嬉しそうに)フン、そうか・・それじゃあ、帰るよ。
水町先生の件はあたってみるよ」
 「法律の件に関して、虎皇兄と出来たらでいいから
水町先生にお聞きしたい」
 「分かった。水町先生が駄目でも俺がアドバイザーやるよ」
 「ありがとう。虎皇兄、白子さんと信君によろしく」

 ルカと青也は照子の元に急ぐ。
 「虎皇兄は、私たちを自由だと思っているけど、虎皇兄も自由なのに、
縛っているのは自分自身だと気付いていないのかナ」
 「そうだね」
 「青君、根津社長のところに照ちゃん紹介方々相談に行きたいから
アポとっといて、私 照ちゃんに家の周り案内してる」

 「照ちゃんお待たせ、家の周り案内するわ」
 「青さんは?」
 「根津社長に会いたいのでそのアポとってもらってる。アポ取れたら企画の
話もあるし、照ちゃんも紹介したいし、一緒に行ってもらいたいンだけど」
 「分かりました。仕事の内容も教えてください」
 「了解 、仕事の内容だけじゃなく、梁山泊会議の内容も
詰めておきたいしね」

 「・・さっき、虎皇さん、私のことで気に入らないとか?」
 「アー、さっきの話、照ちゃんのことではなくてこの家の家督問題。
継ぎたくないって言われた」
 「どうするんですか?」
 「玄加(シズカ)達は星司(ホシモリ)継いだし、弟の朱雀(スザ)も
継ぐ気が無いのか、今、医者の勉強の為に留学中、
私らも政治や企画もやりたいし、いっそ照ちゃん継いでくんない?」
 「エー!党首や総理候補だって無理なのに、さらにこの家の当主なんて
無理ですよ」
 「まぁ、虎皇兄の息子の信が継ぐということもあるし、私らが継ぐかも
知れないし、選挙や政権の事もあるから、これは当分保留かな」

 青也が合流する。
 「明日、14時事務所で、だって」
 「分かった。ありがとう」

 「それから、照ちゃん父さん母さんのことをお父ちゃんお母ちゃんでも、
お父様お母様でも自由に好きに呼んでいいよ。
 うちでは、名前や呼び名、男だの、女だの、血だの、表面的でポイントのズレを招き先々の揉め事の原因になるような、くだらない些細な事で
とやかく言う人はここにはいないし、そういう人間は信用できないので
関係性も持とうとしない。
 その手のタイプは注意してそれでも直らなければ、
その人間に近寄らない、どうせ自滅していくから放っておく。

 父さん曰く『いじめや差別を行う者は、知性と理性のない人間性の卑しい
保護者のもとで、うちのようにちゃんとした家訓や道理の指導しつけを
受けていない、外側は人でも中身は動物以下の人間モドキなのだろう』と
言ってた。
 父さんは、ご先祖様もかナ、いじめや差別でひどい目に遭った人を何人も
見てきて、助けて身内にして見てきたから、そう言う事をやる側を
軽蔑して嫌いになったんだと思う」

 「私もよく目にして、いくら言ってもやってる側が分かって
くれないんですよ」
 「僕はそのいじめられた側で、ルカや風間家に助けてもらったから・・・」
 「いじめない人、それを助ける人といじめる側とで
区別できればいいですよね」
 「いじめる側だけではなく、それを正さなきゃいけない教師、
教育委員会や役人、その要望しても無視する議員も同罪ですよ」
 「(ルカ考え込みながら)それな・・・次の梁山泊会議で
取り組む方針が決まった!後でうちらの部屋でミニ会議ね。その前案内」

 ルカと青也は建物の周囲で照子に説明しながら案内を始める。
 「あれは?」
 「あれは犬小屋、たくさん見えるでしょ 。あっちは同じようなデザイン
ですが雨水タンクです」
 「お父様の好きなカモフラージュ?」
 「そう、犬小屋に見せる意味はないと思うけど『たくさん番犬いるぞ』って
見せないんじゃない」
 「番犬がいるので気を付けて。保護犬ですが警察犬並みには訓練されてて、
吠えはするけど『噛め』と命令しなければ嚙みつかないから大丈夫だと
思うンですけど」
 そう言う間もなく4匹の犬が飛んできて、

 「誰か離したのかな」
 「あ、ウソ、もうなついてる!」
 4匹の犬に囲まれてる照子に吠えるどころか、腹を見せて甘えている。
 「番犬役大丈夫なのか?この子(犬)たち。照ちゃんにすんごく
慣れてるんだけど 」
 「私、子供と動物にはめちゃくちゃなつかれるンですよー。
可愛い~ヨシ、ヨシ、ヨシ、ワシャ、ワシャ、ワシャ」
 犬達をなでまわす照子。

 「そういう人に悪い人いないですから、犬たちも分かってるのでは
ないですか?
この子は多分、シェパードのミックスのオスで銀角(ギンカク)、
この子はメスで多分、ラブラドールのミックスの雷子(ライコ)、
この子は多分、ドーベルマンのミックスのオスで金角(キンカク)、
この子は犬種不明のミックスのメスでとらこ」
  「雷神の雷子ならこの子は風神の風子だと思いましたが、
とらこなんですね」
 「お母さんが風子だから」
 「あっ、なるほど  」

 「うちは皆動物好きだけど、特に青君は犬好きでよく世話もしてるから」
 「別の場所で今、保護犬や保護猫の調教してもらってるんだけど、
警護用にカラスやニホンザルも調教できないものか研究中なんです。
少しでも役立てられれば殺処分されずに済みますから」
 「そうですね。助けたいですね・・・ただ、猿とカラスと犬を連れてたら
桃太郎っぽいですね」
 三人  大笑い。

 改めて建物を見るとやはりボロボロのアパート風に見えるが屋根の
部分から壁面にかけて
 「あれは?」
 「あれね。フィルム型のソーラー、家は至る所にソーラーとあの柵も含め
風力があって、なるべく電力や水、食料の自給自足に取り組んでいる。
節電すれば電力会社の厄介にならずに自分の電気は自分で、水や防犯も
自分でやれるモノは自分で」
 「自分の身と子供の身は、自分で!みたいに?」
 「その通り、それに災害の時にも使えるし、 原発ムラが怒って
電力を止めても生きていけるし、テロを仕掛けてきたら戦えるし、
その準備は怠らないのが父だから」

 「雨水タンクだけでなく、地下に貯水場、3階にプールと井戸もあり、
浄化すれば飲料水にも使え、通常では洗車や室内栽培にもそのまま使えます」
 「トイレはバイオトイレで撹拌して肥料や土にしてる」
 裏手の森の前の建物を見て
  「あの建物は?」
  「あれが室内養殖と農業を組み合わせた室内アクアポニックス水耕栽培
実験場」

 ルカと青也について一通り見て回った照子は
  「広い敷地で余すところなく自給自足や防犯対策、凄いです」
 「分からないことがあれば質問して、後、買い足すから必要なものは?」
 「ほとんどないですけど」
  「とにかく、あとは部屋に戻って作戦会議しよっか・・・」
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