「巨大熊とお年玉」

記事
小説


展示用3500_edited.jpg

【玩具屋開店】




6歳の時の1月4日
今日玩具屋の正月休みが終わり
やっとほしい玩具を買う事が出来る
とても楽しみの日。
(*´-∀-)フフフッ

この頃の会社のお正月休みは
1月7日までが大半で
1月4日で休みが終わるのは
販売店とレストラン位だった。

その為俺の父親もまだ休みで
家族全員朝9時まで寝てるから
6時に起きてしまう俺は
みんなが起きるまで暇だった。

そこでいつもみんなが起きるまで
外に散歩に行くのだけど
前日親戚たちが来て夜更かし
ぐっすり寝坊してしまった。

いつも早朝散歩に出かけると
幼馴染の岸さんと会い
商店街のベンチで雑談し
時間をつぶしてる。

しかし今日は
何も言わずに行かなかったから
起こられるような気がしたけど
そんな事全く気にならなかった。

それは
やっと玩具屋の正月休みが終わり
もらったお年玉をもって
狙ってた玩具を買える日だから。
(∩´∀`)∩ワーイ
dmitry-novikov-D6OWQUvzu_8-unsplash.jpg


〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓






【互いの欲しい物】




俺がほしかった玩具は
「超合金トライダーG7」という
アニメのロボット玩具で
当時3000円もする高級玩具だった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

しかし1月3日に親戚一同が集まり
みんなからもらったお年玉を
全部貯金してたので
3000円以上お小遣いがある!

早速お年玉をもって
開店時間前の玩具屋に行くと
なんと!岸さんも既に来てて
ビックリしてしまった!

今日の朝散歩に来なかった事を
きっと怒られると思った俺は
岸さんに何か言われる前に
「ごめん!」と謝ってみた。
(m´・ω・`)mゴメン

すると何も気にしてないようで
「そんなの良いよ」と言うので
普通に会話が出来ると思い
ここにいる訳を聞いてみた。

すると岸さんも
お年玉でほしい物がある様で
そのほしい物が1m50㎝位ある
巨体なクマのぬいぐるみと言う。
このとき俺は

「そういえば玩具屋の1番奥に
巨大たぬきがいたな」と思い出し
あれが欲しいのか!と感じた。

I47D88nvApg63ZM1668025558_1668025595.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓





【自分だけの物】




玩具屋が開店するまで
待ちくたびれてた我々は
シャッターに腹ばいになり
ペタッとくっついて待つ。

そして開店時間が来たら
シャッターが勢いよく開かれ
我々が目の前にいたせいで
玩具屋のおばさんが驚いた!

このときおばさんが「キャー!」
という声を出して後ろに倒れ
「いるなんて思わなかったから
びっくりした!」と叫ばれた!
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ

その後我々は
おばさんに欲しい玩具を伝え
お年玉でお金を払って
無事に目的の物を手に入れた!

しかし岸さんのぬいぐるみは
岸さんの体格じゃ運べない大きさで
おばさんが「母親よぼうか?」と
提案してくる。

でも岸さんが「自分で持ってく!」
そう言い張ってぬいぐるみをおぶり
のしのし歩きだして帰っていくので
それをしばらく見守っていた。

店を出る時俺は
「俺が持ってあげるよ」と
岸さんに言ってみたけど
「いいの!」と言われ拒否される。
(# `Д´)フンガフンガ

david-zhou--DrSeNEAX2Y-unsplash.jpg

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す