小説【カクテル言葉】
「(疲れた…)」金曜日の夜。一週間の疲れがドッと押し寄せる身体を引きずり、駅までの道のりを歩く。「(今週もパッとしない一週間だったなぁ…)」思えば就職してからの2年間、平日は家と会社の往復で休日は家で疲れを癒す。恋愛なんて浮いた話もないし、パッとしない人生。「(私ってずっとこのままなの…?)」 一抹の不安が私を襲う。「(そんなの嫌だ…‼︎私もキラキラした生活が送りたい…‼︎)」だけど、キラキラした生活ってどうやって送るの?良いとは言えない頭でグルグル考えていると、一軒のお店が目に入った。 "blue night"心惹かれる看板とドアに吸い寄せられるように入っていった。『いらっしゃいませ』格好良いを通り越してキレイ、ちょっとわんちゃんを彷彿とさせる顔の店員さんが出迎えてくれた。「初めてで…」『こちらのカウンター席にどうぞ』促された店員さんの前のカウンター席に座る。『店長の隼人です。ようこそ、“blue night“へ』優しく微笑む店長の隼人さん。「こ、こういうお店初めてなんです…。何頼んだら良いとか分からなくて…」『では、僕がオススメのカクテルを作りましょう。お酒は強いですか?』「はい。割と何でも飲めます」『少々お待ちください』シェイカーを手に取り、まるで音楽を奏でるようにカクテルを作る店長さん。出てきたのは、鮮やかなピンクが可愛いカクテルだった。『ケープ・コッダーです』「可愛い…」『飲む前に一つ面白いことを教えます』「??」『“カクテル言葉“ってご存知ですか?』「初めて聞きました」『カクテルには一つ一つ象徴する言葉があるんです』「面白いですね」『是非、調べて見てください』「は
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