連載「霊能者かんなぎの人生」vol.13 霊能家系に生まれても、異端である
連載「霊能者かんなぎの人生」vol.13 霊能家系に生まれても、異端であるなんとなく、人生を書き綴ろうと思った事に対した理由はない。ただ、同じような思いをしている人がいるならば、そういう人に届けば良い、そう思った。恋愛してみてもなんだかしっくりこない。結婚もなんだかどうにも上手くいかない。良い男なんてこの世にいないんじゃないか、と思うぐらいの目に遭って、普通なんて程遠い苦労をする事になって、普通に愛されて普通に幸せになって、普通に人生を送る、しかもなんとなく平穏に。そんな望みは叶うことはないまま今に至る。さて、宣言どおり恋愛や結婚話を語ろうと思ったのだが、これが結構記憶を辿るのに苦労した。人生の重きに「恋愛」がない事が原因だと思うのだが、忌々しいものだから封印しているのもあるのかもしれない。でも忌々しいかと思うと、全てが悪い事ではないし、それぞれに学びがあったのだから、そこまで忌々しいかと言うとちょっと分からない。人生、経験値が高い方が良いと思っているから、それすらも糧にしてきた。だから、全部を否定することは出来ないのだが、あくまで「事例」として書こうかと思っている。遠い砂漠にでも旅に出るような、そんなウキウキした気持ちでこれからの未来を楽しみに戻った横浜。父のところにお世話になりつつ、娘を民間の保育園に預け、仕事に出ることとなった。公営の保育園になかなか空きがなく、また、見学に行った保育園では、どうもお昼寝タイムだったようで薄暗く、そうして眠れない子供が職員室に行ったら、とてもドスの効いた声でその子を呼び捨てにし、「とっとと寝ろ」と恫喝していたのでそこはやめておく事にした。見
0