自分の限界を決めることが次の扉を開く

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限界を決めるな、とか
限界をこえて次が見えてくる、とか
ここまでが限界と決めたらいけない、とか
そういう限界にまつわる言葉はよく耳にしますね。

それがその人にとってモチベーションであり、励みになり、希望にもなる言葉。

でもあえていいます。
限界は決めた方がいい。

誤解のないよう言いますが、自分の限界を到達する前からここまでと決めつけるのではなく、限界だなと思った時はすぱっと線を引くという意味です。

線引きという言葉があります。
何においてもその線引きを上手に使っていくことは、人生を上手に歩んでいく一つのやり方です。

一番は人間関係でよく見られる、情にあつい人ほどその線引きがあいまいだったり、優柔不断な人もそんなところもあるでしょう。
逆に信念がはっきりしてる人は、そのあたりの見極めがきちっとしていたり。
損得勘定で動く人もそうかもしれません。

何にせよ自分の軸がしっかりしていれば、その線引きを躊躇なくすーと引くことができる。

ここまではできるできないを明確にすることで、お互いの距離感もあやふやにならずに円滑に進められます。

要は自分の許容範囲の見極めという風にも言い換えられるかもしれません。

仕事でももうちょっと頑張ればここまでならできる。
いや、これ以上は無理だわ。

そういうのありますよね。

とりあえずやってみる。
難しいかもしれないけどやってみる。
やってみたら自分にはちょっと無理だった。
ずっと続けてたら厳しいかも。

そんな繰り返しもよくある光景だと思います。

そしてそのうち頑張り屋さん、真面目さん、責任感のある人は限界を超えて倒れてしまいます。

そうなる前にサインを出して。
それもよく言われますが、なかなかサインって出せない出さない人も多い。

基本的にそういう人たちは優しい人なんでしょう。
自分のことより周りのことをみてるから。

だからこそ限界が近づいた時、限界を感じとった時、まずははっきり自分に宣言してほしいのです。

もうここまで、と。

自分の気持ちが決まるとおのずと行動もそのように変わっていきます。

そして限界を決めると心は救われます。

そこからそこに費やしていた努力を、次の新しい目標に使うことができます。

頑張りを途中で投げ出した、とか
まだまだやれるのにもったいない、とか
まだ伸びしろがあるのに(あると思われるのに)そこでやめちゃうから上にはいけないんだ、とか
周りは好き勝手いうかもしれません。

安易に物事を投げ出すように見られると、危惧する人もいるかもしれません。
でも自分のことは自分がよくわかっていて、自分がここまでと判断したことは誰にも何も言う権利はありません。

だって自分の責任をとれるのは自分だけだから。

印象深いお二人を例にすると、
千代の富士の引退会見での「体力の限界」の一言。
安室奈美恵さんの引退。

周りはまだまだ活躍をみたかったけども、自分の美学みたいなものをちゃんと持っていて、ちゃんと宣言した。

間違って欲しくないのは限界を超えてなお、頑張る人たちを否定しているのではなく、あくまでも「自分は」どうなのかという話です。
他にもできる人はいっぱいるけど、自分も同じにできるかはまた別問題です。

だから自分の限界は自分で決めていいし、決めるべきことであると思います。
それが自分もまわりも幸せになるということ。

ここまでと決めることは、実はとても手軽にできる処世術かもしれませんね。



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