小説サンプル2(ライトBL)
好き嫌いかでいうまでもなく、圧倒的に好き。ただそれだけで、その気持ちを『恋』だと決め付けるのはどうかと思う。
俺がそう言うと、友人二人のうち一人は「まあそうだな」と頷いて、もう片方は何故か苦々しい顔で紙パックに挿したストローを噛んだ。
「何それ、どういう表情?」
「何言ってんだこいつって顔だよ。何言ってんだお前」
「いや、だってさあ」
「往生際が悪い」
続く言葉は、バッサリ。そう表現するに相応しい切り口。
その隣で、もう一人が「まあそうだな」と頷く。――コピペで喋るのはやめてほしい。
「俺は二人のことも好きだよ」
わざわざ『嫌い』を持ち出さなくても、俺は二人のことが『好き』。
同じ言葉を使うのだから、俺の好きは『恋』ではない。そう思っているんだけれど。
「圧倒的に?」
「え。いやそれは別に、ないかな」
「だよな。その差は何よって話じゃん」
重さの違い。その意味とか理由とか原因とかを問われるとちょっと言葉が出なくて。誤魔化すように、手に持ったままだった卵サンドを頬張った。
(だって圧倒的に好きなのは事実だ。)
「ていうかいきなり何、誰かに何か言われた?」
自分の食事がひと段落したことでコピペ回答縛りは終わったらしい。めんどくささを隠しもしない表情でいちごオレを吸引する片割れに代わって、もう一人が会話を引き継いだ。
「いや、直接何か言われたわけじゃないけど」
俺の視線は、教室の隅でグループを形成する女子の集団に。
クラスの中ではおとなしく、皆校則をきっちり守った保守的な制服の着こなしをしているグループだ。普段ほとんど関わりのない人達なのだけれど
「あそこの子ら、
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