思い出「ラジコン・サンタ」

記事
小説

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【ザ・ウィンチ】





9歳の時
クリスマスにラジコンカーを買った。

名前は
「ザ・ウィンチ」と言うラジコン。

このラジコンは
バンダイから発売したラジコンだった。

パンパーにフックが付いたひもがあり
それを伸ばして壁に引っ掛けると
フックが巻き取られて
壁を上るラジコンだった。

俺は
クリスマスの広告でこのラジコンを見て
スグに欲しくなってしまった。
( ゚д゚)ホスィ

そして俺は
母親にクリスマス資金をもらい
スグにおもちゃ屋に行き
このラジコンを購入した。

しかしこの時点では
購入したラジコンを
家に持ち帰らなかった。


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【ワクワクサンタ】





このおもちゃ屋は
クリスマスにサンタのコスプレをし
家に配達するサービスがあった。

俺は
ラジコンを購入して
この配達サービスを予約した。

スグに手に入れて
遊びたい気持ちもあった。

でも
サンタクロースが持ってくると言う
一大イベントも凄く味わいたくて
クリスマスまで我慢する事にした。

そしてクリスマス当日
ワクワクしながら待ってると
クリスマスの装飾をしたワーゲンが
俺の団地の前に止まった。

俺は
「あれがサンタだ!」と思い
目を輝かして俺の家に来るのを待った。
((o(*´∀`*)o))わくわく♪

でも
見ていると団地の端から順番に
サンタがプレゼントを持って
届けていてスグに来ない事が解った。


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【最高の喜び】





そして
とうとう俺の家に待ちに待った
サンタクロースがやってきた!

俺は
玄関のチャイムが鳴ったとたん
走って行きドアを開けた!

そうするとサンタが
「メリークリスマス!」と言って
俺が買った「ザ・ウィンチ」を渡してくれた!
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

俺は
お礼を言ってリビングに向かい
速攻でラジコンの箱を開けてみた!

そしたら
新品の良い匂いがするラジコンが出てきて
早速電池を入れて走らせてみる。

その走りは
何かトロトロ走っていたが
「ジープだから遅いのかな?」
そう感じながらも嬉しくてしょうがない。

この日の夜は
飽きるまでラジコンで遊び続けて
超ご満悦だった。
(^ー^* )フフ♪


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【謎のスイッチ】





その後俺は
このラジコンを常に家の中で走らせてた。

それは
外でラジコンを走らせると
下級生達が集まってきて
俺のラジコン遊びを取られてしまうから。

それが嫌で俺は
せっかくのラジコンを外に持って行けず
家の中だけで走らせる日々を過ごしてた。

ある日
このラジコンの裏を見たら
何だか見た事ないスイッチがある。
オヤオヤ(。・Д・。)?

俺は
このスイッチを入れてみたが
この時点で何も変化がなかった。

しかし
走らせたらいきなり
超スピードで走り始めた!
キャ───(*ノдノ)───ァ

俺は
ビックリしてコントロールが出来ず
石油ストーブに衝突させてしまい
その勢いで火を消してしまった!


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【超速スイッチ】





それを見た父親に
「火事になったらどうする!」と怒られ
げんこつを食らってしまった。

俺は
このラジコンを買って1月くらいしてから
やっと「速い」「遅い」の
スイッチがある事に気が付いた。
ナルホド( *゚ェ゚))フムフム

遅い走行は
どうやら力強く走り
速い走行は
力が弱いがスピードが出るみたいだ。

このスイッチがある事を発見した俺は
部屋の中で速い走行で走らせてみた。

そうすると
最大スピードが出る前に
壁に当たってしまって
何だか気持ちがモヤモヤする。

そこで俺は
だんだん我慢が出来なくなって
外で最大スピードで走らせたくなった。
ムムム(*`д´*)

こうして俺は
とうとう外に持ち出し
ラジコンカーで遊ぶ決意が出来た。


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【出し切る性能】





次の日俺は
「ザ・ウィンチ」をもって
家のすぐ下の歩道に向かった。

この歩道は
200m位の直線コースがあり
ラジコンを走らせるには
十分な広さがあった。

俺は
早速ここでラジコンを
「速い」スピードで走らせてみる。

そうしたら
想像通り物凄いスピードで走り
あっという間にラジコンが
はるか遠くまで行った!

この走行にもの凄く感動した俺は
ずっと走らせ続けて遊んでしまう。
(ノ≧∀)ノわぁ~い♪

でもこのラジコンは
直線で100m位しか電波が届かず
道の終わりまで走らせられなかった。

しかも
30分位遊んだら電池が切れてしまった。
(´;ω;`)シクシク

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【悪路走行】





ある日俺は
「これジープなんだから
悪路を走らせてみたい!」
そう感じ始めてた。

でも
ラジコンがが汚くなると
ラジコンを掃除しないと
家に入れてもらえないから控えてた。

しかし俺は
「やっぱりジープなんだから
悪路を走行させてみたい!」
その欲求が我慢できなかった。

そこで
歩道の脇に小さな草むらがあるので
そこでラジコンを走らせてみた。
(ФωФ)フフフ・・・

そしたら速い走行だと
悪路でのコントロールが難しく
遅い走行にして悪路走行の練習をした。
( ´ー`)フゥー...

そして俺は
電池が切れるまで走らせて
ラジコンを見たら
案の定泥だらけにしてしまった。

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【犬のうんち】





俺は
「これじゃラジコンの掃除が大変だ」
そう感じてしまった。

しかも
犬のうんちを踏んだらしく
ラジコンのタイヤにベットリついている!
ザ・ウンチになっちゃった(#゚ロ゚#)ッ!!

俺は
自業自得と言え
タイヤのうんちを
泣きながら取る事にした。

取り方は
乾燥した砂をつけて
落ちてた気の棒で削って取る。

そして
やっと全部取り終えて家に帰ると
母親に「うんち臭い!」と怒鳴られた。

でも
これ以上うんちが取れず仕方ないので
玄関にラジコンを置いとくよう言われた。

その後
父親が仕事から帰ってきて
「くせー!」と怒鳴られてしまった。
(;д;)グスン

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【壊す下級生】





俺は
翌日も学校から帰って来たら
家の下の歩道でラジコン走らせてた。

そうすると
思った通り下級生がラジコンを見て
「遊ばせてー!」とたかってきた。

俺は
また下級生を泣かせるといけないので
仕方なくラジコンで遊ばせてあげた。

そうしたら1人の下級生が
俺のラジコンを
速いスピードで木に衝突させてしまった!

この時俺は
「あ!壊れた!」と直感した!
ギャァァァァァァー!∑(゚Д゚ノ)ノ

急いでラジコンに駆け寄ると
とりあえずタイヤが動くのでホッとした。
ε-(・д・`;)フゥ…

しかし!
走らせてみるとまっすぐ走らず
タイヤを見てみると
前輪のタイヤの軸が折れてて
タイヤを曲げられなかった。


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【ラジコン終了】





俺は
恐れていた事が現実に起こり
凄く悲しくなってしまう。
(;д;)グスン

壊した下級生は
謝ってくれてたがどうにもならない。

でも俺は
後日ラジコンのボディーを外し
折れたタイヤの軸を
アロンアルファーで付けてみた。

そうして
走行テストをしたら
何とか走ってくれた!

しかし
しばらく走らせると
またタイヤの軸が取れてしまった。
o┤*´Д`*├oアァー

俺は
再びアロンアルファーで付けてみたが
結局スグ折れてしまった。

こうして俺のラジコンは
完全におだぶつになってしまった。
ヽ(#`д´#)ノモォー

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