科学技術「電気の風」

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【羽無し風力発電】





羽無し風力発電システムが
発明されました。

このシステムは
大きな棒状になっていて
その棒が風で振動すると発電します。

この棒の名前は
「タービン」と言い
「Vortex Bladeless」社が開発しました。

これは
外側の棒の中に
柔らかい棒が入っていています。

外側の棒が風で揺れると
中側の棒と接触して発電します。

外側と中側の棒が接触する部分は
コイルと磁石が組み込んであります。

コイルと磁石は
外側の棒にコイルが付いていて
中側の棒に磁石がついています。



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【発電力】





棒の内側についている
外側と中側のコイルと磁石が
風の揺れでコンコン叩かれると
その接触で電気が発電されます。

しかし
風ごときが棒に当たった位の振動で
本当に街をカバーするほど電力を
まかなう事が出来るのでしょうか?

それは
全てまかなう事が出来ません。

でも
この羽無し風力システムは
1本で今ある羽根つきの風力発電
1本分くらいの発電が出来ます。

このタービンは
外側の棒も中側の棒も
柔軟性があるゴムのような素材です。

その弾性で揺れて
磁石とコイルを叩く力は
大きくなればなるほど強力になります。

10mのタービンを作れば
叩かれる力が1トン近くになり
もの凄い電力が発電されるのです。


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【設置コスト】





しかし
この発電された電力は
貯めておく事が出来ません。

なので
このタービンが発電する電力に応じて
電力会社の電気の供給量側を
調整しないとなりません。

でも
コスト面が物凄く良く
従来の羽根つきタービンより
設置資金が格段に低くなってます。

従来の羽根つきタービンみたいに
地中に埋めてしっかり立てなくても
素材が弾性のため風の力に強く
深く埋めなくても倒れにくくなってます。

可動部品も少なく
「ギア」「ブレーキ」
「シャフト」「ベアリング」等もなく
潤滑油も必要ありません。

必要な部品点数も凄く少なく
ほとんどメンテナンスをしないで済みます。

このような事から
従来のコストより30%も低い予算で
風力発電が可能です。


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【構造】





でも
完全に日本の電力供給が
この風力発電じゃまかないきれません。

あくまでも
街の電力をプラスする為に使います。

今までの羽が付いたタービンは
風を受ける側の面に風が当たると
安定した風の流れが生まれます。

しかし
風を受ける面の後ろ側は
風の勢いある流れにより
後方の空気も一緒に流れて気圧が下がります。

そうなると
表面の風の力から押される力と
後方の空気の密度が低い場所で発生した時
空気の渦が出来て押し返す力が発生します。

この前方から受ける風の力と
空気の密度が低い後方から押す力で
大きな揺れが起きて
倒れるリスクが高まります。

しかし
今回発明された羽無しタービンは
この空気の密度の差の力を
逆に発電利用してます。


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【逆手利用】





この羽のないタービンは
表面から風を受ける力と
裏面の空気の密度が低い条件を上手く使い
この力ので発生する揺れを電気にします。

今までは
風の力に打ち勝って羽を回してました。

でも
今回開発された新タービンは
風の力に流されて発電します。

その為
今までの心配事だった
「倒れる」と言う心配が無くなりました。

むしろ
倒れる風の現象が起きてくれないと
発電してくれないのです。

この現象を
「渦励振(うずれいしん)」と言います。

もしかしたら
宇宙で使えば太陽風が当たっても
大きく揺れて発電してくれそうです。


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【新たな文化】





このタービンの真の設置場所は
ビルとビルの谷間に設置できるように
開発されました。

その為
スペースをほとんど使わない
ただの棒状になっています。

ビルとビルの間以外にも
屋上や電車の上や信号の上などにも
たくさん設置する事が可能です。

そうすれば全世界で必要な
大きな電力をこのタービンだけで
まなかなえるようになるかもしれません。

このタービンを
昔の携帯電話の様な
長~いアンテナの形に作り
それを揺らせば発電できる物も出てくるかも。

そんなのが出てきたら今度は
スマホに物凄く長いアンテナをつける事が
またブームになるかもしれません。

次の新時代5Gの時は
スマホにどれだけ長い発電機をつけるか競い
それを街中の人たちがブランブラン揺らし
そんな光景が日本の文化になるかもしれません。

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