♠ O.D.010_ “ 幸子(ゆきこ)の夢 “=「幸せ」---(novel)
♠ O.D.010_ “ 幸子(ゆきこ)の夢 “=「幸せ」---(novel)
・ごくふつうの家庭に生まれ、
・ごくふつうの教育を受け、
・ごく普通の人と結婚をして、
・こどもにも恵まれ、
・なんとか大きくして、
・社会に送り出した、
幸子(ゆきこ)は、ふっと思った。
■幸子: わたしの名前の由来は、 “ 幸せ “
■人としての、『喜怒哀楽』の感情も、
ふつうに持っていると思うのだけれど、
可もなく不可もなく、ふつうに生きてきた。
■ふりかえってみたら、【馬鹿笑い】した事も、
【大泣き】した事も、あまりないような気がする。
■私って、 “ 幸せ “ なのかしら? ? ?
・『ふつう』
の感覚は、人それぞれ違うと思うのだけれど、
ほんと平凡で平坦な、さほど変化のない
ごくふつうの人生だったような気がする。
■そんな事を考え始めると、
なんとなく空しくなる。し、
ちょっと寂しい、すこし悲しい。
■そう考え始めた幸子は、
それでも、漠然とした人生を送っていた。
・・・
■そんなある日、幸子は、
隣町のコンビニに寄った時の事である。
■無茶苦茶、幸せそうな、コンビニの店員を見かけた。
■明るくて元気で、大声で笑い、
イキイキ生きている感じのおじさん。
=いや、おじいさん!
なんか気になった。
■彼のネームプレートに、 “ 銀次 “ と書いてあったので、
ちょっとヤバそうな名前なので、その日は、何も言わず、
コンビニを後にした。
■数日たって、
やっぱりなんか気になって、
また、隣町のコンビニにお気に入りの、
“ ベスパ “ に乗って出かけた
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