思い出「届かぬ思い」

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【ガラガラメリー】





1歳の時の
うっすらとした記憶。

この頃は
高島平団地に住んでいた。

この頃の俺は
あかちゃん用ベッドに寝かされていた。
スヤスヤ( ´ー`)

そのベッドの横には
赤い小さな傘かがあり
そこから赤と黄色の造花が
たくさんぶら下がってる物があった。

名前は
「ガラガラメリー」と言い
それを回転させると
ぶら下がっている花々が回る物だった。

俺は
このガラガラメリーが回り出すと
凄く楽しい気分になって
嬉しい気持ちが込み上げてきた。

でも母親は
このガラガラメリーを
たまにしか回してくれなかった。
(;д;)グスン


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【ストレス】





俺は
ガラガラメリーが回転する時の喜びを
直感的な感覚で味わっていた。

でも母親は
なかなかガラガラメリーを回してくれない。
(# ゚Д゚)y-~イライラ

その事に俺は
赤ん坊ながらにストレスを感じていた。

しかし
この頃まだ言葉が話せず
自分の意思を伝える事が出来なかった。

そんな気持ちの中
たまにガラガラメリーを回してくれると
ものすごく嬉しくてたまらない。

そのせいで
全然眠る事が出来ず
ずっとガラガラメリーを眺めていた。
(´・ω・`)ショボーン

もしかしたら母親は
ガラガラメリーを回すと寝ないから
あまり回してくれなかったのかもしれない。


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【届かないひも】





俺は
自分の気が向いた時に
ガラガラメリーを全然回してくれないから
だんだんイライラしてきてしまった。

しかし
まだ言葉も話せず
自分で起き上がる事も出来ず
どうする事も出来なかった。

俺は
何度かガラガラメリーを回してくれる内に
真ん中のひもを引っ張れば回ると
なんとなくの感覚で理解できてきた。

そこで俺は
あかちゃん用ベッドから手を伸ばし
ガラガラメリーのひもを回そうと試みた!
( *'3`)ノ ウンショ ウンショ

しかし
真ん中のひもに手が届かず
スイッチを自分でひく事が出来ない。

でも俺は
諦める事が出来ず
一生懸命手を伸ばし続けてみた。
( *゚Д゚)ノ トドケ-

結果
どんなに頑張っても
傘からぶら下がっている
造花までしか手が届かず
イライラが増してしまった。


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【アピール】





俺は
自分でスイッチを押せない事に
だんだんストレスが溜まってきてしまう。

そこで
スイッチに届かないから
ぶら下がってる造花をつかみ
乱暴に引っ張り始めてしまった。

俺は
こうして造花を引っ張れば
回してくれアピールになるかと思った。

そして俺は
一生懸命造花に手を伸ばし
必死になって引っ張り続けた。
(。ノω<。)ノ)) マワシテ-

しかし
この回して欲しいアピールも
全然母親に伝わらず回してくれなかった。

そして
だんだん造花が壊れて
ボロボロになってしまった。

でも俺は
それでも回して欲しくて
さらに引っ張り続けていた。
(。ノω<。)ノ)) マワシテ-



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【お婆ちゃん】





俺の家には
よくお婆ちゃんが遊びに来てくれた。

お婆ちゃんは
家に来ると俺をスグに抱っこしてくれて
背中を軽く叩いてくれた。
""\(・_・) ヨシヨシ


それが凄く気持ち良くて
あっという間に俺は
気持ち良く眠ってしまった。
( ˘ω˘ )スヤァ…


ある時俺は
ベッドに寝かされて
またガラガラメリーが回るのを見たくなる。

でも相変わらず母親は
全然ガラガラメリーを回しく照れない。

そしてまた俺は
ベッドから手を伸ばし
造花をつかんで引っ張り
回して欲しいアピールをする。

でもこの日は
いつもとちょっと違った。

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【理解者】





この日は
お婆ちゃんが遊びに来ていた。

俺は
いつも通りガラガラメリーを回して欲しくて
傘からぶら下がっている造花を
一生懸命手を伸ばして引っ張っていた。

そうすると
お婆ちゃんがその事に気が付き
俺の所に来てくれる。
(´・ω・)))))??)ドッタノ?


そしてお婆ちゃんが
造花を引っ張っている俺の姿を見て
「これ回して欲しいの?」
そう言って来て解ってくれた!

その後すぐお婆ちゃんは
ガラガラメリーを回してくれて
ものすごい幸福感を味わう事が出来た。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

この時の部屋は
夜なのに部屋の電気が付けられてなく
薄暗い部屋だった。

でも
ふすまが開けられていて
リビングの光が
うっすらと入ってきてた部屋だった。


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【光明の光】





その後お婆ちゃんは
俺がベッドから手を伸ばして
造花を引っ張り始めると
スグにガラガラメリーを回してくれるようになった。

この時俺は
お婆ちゃんが母親よりも大好きになってしまった。
ソレ(*σ´ェ`)σイイネ


その他にも
お婆ちゃんが好きになった事がある。

それは
母親が俺を抱き上げると
スグにおんぶしてしまう。

この頃の俺は
おんぶより抱っこの方が大好きだった。

それに引きかえお婆ちゃんは
俺を必ず抱っこしてくれてた。

そんな事もあり俺は
直感的にお婆ちゃんの方が大好きになった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

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