思い出「憧れと・目標」
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【少ないお小遣い】
8歳の時
お小遣を毎月500円もらってた。
この頃のクラスの子達は
みんな1000円位もらっている。
俺の家だけ
他の子達より全然少ない。
(´・ω・`)ショボーン
この事に非常に不満で
よく母親に値上げ請求をしてたが
全部却下されてしまう。
(;д;)グスン
仕方ないので俺は
この500円で我慢するしかなく
いつもお金が欲しい欲が湧いていた。
でも
貯金を全然しなくて
お小遣いをもらうと
スグに全部使ってしまった。
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【たまるシール】
俺のお小遣いの使い道は
「ガンダムシール」だった。
当時ガンダムシールの値段は
4枚入りで20円。
このシールを俺は
毎週100円分
5セット20枚買っていた。
(ΦωΦ)ふふふ・・・・
ガンダムシールを買う楽しみは
なんと!当たりが出たら
シールを張ってコレクションできる
アルバムをもらう事が出来た!
俺は
このアルバム欲しさに
毎週欠かさず
ガンダムシールを買ってた。
しかし
全然アルバムが当たらず
シールだけどんどんたまってく。
しかも
同じシールのダブりまで
いらないのにどんどんたまって行く。
(´Д`)アァァァ
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【アルバム】
とある日俺は
いつものようにシールを買って
その場で開けて当たりを確認してた。
この時
「今回も当たらないんだろうなぁ~」
そう思い込んで完全に諦めていた。
しかし
毎週買っていた成果が出たのか
とうとうアルバムが当たった!
(ノ≧∀)ノわぁ~い♪
俺は
嬉しくてその場で
スグにアルバムに変えてもらった!
そして家に戻り
大量に溜まったガンダムシールを
アルバムに貼りまくった!
(´∀`*)ウフフッ
アルバムは
番号が振ってあり
シールの裏に書いてある番号を
アルバムの番号に合わせて貼ってく。
こうして
アルバムのページ全部にシールを貼ると
そのアルバムが完成するのだった!
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【遠い道のり】
アルバムの番号に
ガンダムシールを貼ってくと
アルバムに無い番号のシールがある。
ここで俺は
アルバムをよく確かめたら
アルバムが100番区切りになっていた。
つまり貼れないシールは
別のアルバムを手に入れないと
余ってるシールが貼れない!
キャ━━━━(#゚ロ゚#)━━━━ッ!!
俺は
やっとアルバムが当たったのに
さらに続く長い道乗りが見えて
気が遠くなった。
しかし手元には
アルバムに貼れない
大量のガンダムシールがあった。
ショボ──(´・ω・`)──ン
それを見た俺は
別のアルバムも猛烈に欲しくなり
たとえ道のりが遠くても諦めきれない。
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【達成する感動】
アルバムに貼れないシールの中に
ダブってる複数のシールもあった。
俺は
そのシールをもったいなく捨てられず
勉強机に貼りまくっていた。
しかも
綺麗に貼れば良いのに
めちゃくちゃに貼りまくったから
シールだらけの凄く汚い机になった。
俺は
こんな状態になりながらも
更にガンダムシールを買いまくる。
( ゚Д゚)フンガフンガフンガ
しばらく買い続けていたら
アルバムが当たる時が何度か訪れた。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
そして俺は
残りのシールをどんどんアルバムに貼れ
そのアルバムにシールが埋るのを見ては
目標が達成して行く快感を味わった。
俺は
その感覚が麻薬みたいに嬉しくて
どんどんシールを買い続け
ほとんどのアルバムにシールを埋めていく。
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【熱意】
この時期学校で
ガンダムシールが流行ってた。
そのおかげで
ダブりのシールを学校に持って行くと
クラスの子達とシールの交換が出来た。
|ョ・Д・*)。oO(ホシィ)
クラスの子達と
ダブりのシール同士交換して
持ってない番号のシールを
手に入れる事が出来た。
しかし
当たったアルバムの数が8冊もあり
全てのアルバムを埋める事は
この交換だけで埋まらない。
そこで俺は
休み時間に上級生の輪に行って
「このシールと交換して!」と頼み
持って無いシールと交換した。
それでもダメな時は
下級生の所まで行って交換を頼んだ。
(ヽ゚д゚)クレ
でも下級生は
上級生と違いかなり交換にシビアで
自分が持ってないシールがないと
絶対ゆずってくれなかった。
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【最終目標】
この当時の俺は
このガンダムシール集めに
命を懸けていた。
ヽ(# `Д´)ノムキー!!
しかし
1年でガンダムシールのブームが
完全に無くなってしまった。
でもシールを貼って
分厚くなったアルバムを手に取ると
凄いワクワク感がよみがえる。
アルバムの
ほとんど全てのページがシールで埋まり
この達成感がたまらなかった。
しかしこの時期は
マクロスの映画が放映されて
マクロスブームの真っ最中。
俺は
既に500円のお小遣いを
マクロスのプラモに注いでた。
((o(*´∀`*)o))わくわく♪
それでも俺は
好きなシール集めを好きなだけやれて
全アルバムにシールを貼る事が出来
最終目標達成の満足感に浸れた。
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【理想の人】
クラスの子で
唯一俺と同じお小遣いの金額が
1月500円の子がいた。
その子の名前は
「宮入輝文」君と言い
その子にお小遣いの使い道を
聞いてみた事がある。
そうすると宮入君は
「毎月500円のお小遣いを1年間ためて
大好きな靴を買っているんだ」
そう言っていた。
俺は
その話を聞き「すげー!」と
本気で感じてしまった。
それは
その宮入君のお小遣いの使い方が
俺が求める
理想のお小遣いの使い方だからだ。
俺は
それが出来る宮入君に対し
人間的に本気で尊敬してしまった。
この時アホな猿で
無駄使いを理性で抑えられない俺が
初めて他人の人間性に感動した!
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!