【「やっくん」久木弥九蔵:著 第7回】

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 今月末まで、過去のブログを一部修正を
 施した上で再掲載とさせていただきます。
 本日は、初期の名作、久木弥九蔵自叙伝
 「やっくん」全7回の最終回となります。
 前回のブログも併せてご覧くださいませ。
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 その後、これからの自分を真剣に考えた。
 いつまでもこのまま勤め続けていられる
 ものではなし、既に五十に手が届く年齢
 になっている。五十を過ぎてこんなこと
 の繰り返しでは、先が見えない。それに、
 これからは、企業にしがみつかずに死ぬ
 まで働けるようにしておかないといかん。
 第一、これだけ行く先々で従業員の心の
 健康が守られていないことを目の当たり
 にしては、その改善や傷ついた人の治療
 にあたるのが同じ痛みを知る自分の務め
 ではないか。どれだけのことがやれるか
 分からんが、これからはメンタル関連の
 勉強に力を入れ、資格も取ろうと決めた。
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 それから、メンタルヘルスマネジメント
 検定の3種と2種を皮切りに、メンタル
 ケア・アドバイザー、心理カウンセラー
 と学び続けていった。まあ、人並みには
 勉強したつもりだが、人より抜きん出て
 いるとは言えず、どの程度実力がついた
 のかも分からない。それでも偉いもので、
 試験を受けたらみんな合格してしまった。
 おかしいとは思ったのだが、文句を言う
 理由もないから、有り難く受けておいた。
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 誰に対してでも自分が受けてきたような
 仕打ちはあってはならないと思ったから、
 現在の道(メンタルケア・アドバイザー、
 心理カウンセラー)を志すようになった。
 メンタルヘルスを少しでも学んだ人なら、
 企業にとって従業員の心の健康が如何に
 大事か容易く分かることなのに人の心の
 痛みが分からない、いや、分かろうとも
 しない人がどれほどいるか。今の世には、
 そんなことも理解できない管理職が多い。
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 現在の自分のことを話すのを忘れていた。
 「五十にして天命を知る」を地でいくか
 の如く、昨年、職場の契約終了を契機に
 フリーとなった。今は、生活苦を承知で
 開業を目指して力を養うべく勉強の毎日。
 このような状態に加えて、更には、新型
 コロナウイルスの先行きが見えず不安が
 著しい現状により経済的にも精神的にも
 大変苦しく、引きこもりも同然の生活を
 強いられている中で、少しでも「自分に
 できることをしたいものだ」と切に願い、
 なりふり構わず昔取った杵柄でない知恵
 を絞って替え歌をひねり出しているのだ。
 見た人の励みになるもよし、世の中には
 こんなバカがいると笑いの種になるのも
 よし、少しでも心の活性化につながれば
 幸いだ。今後も発想の続く限りは新作を
 次々にお届けしたいと思う。将来的には、
 手作りクッキーなど携え、替え歌歌唱等
 の娯楽を通してのワークを行い、必要に
 応じてカウンセリングもやりたいと今は
 考えている。心理学を突き詰めるタイプ
 ではなく、あくまでも人々に寄り添って、
 楽しく交流を深めながら、共に自己成長
 していく場、サロンを作りたいのである。
 その前に、外部でのボランティア活動等
 で自己力を高めたいが、目下、未曽有の
 事態のため思うに任せないことは手痛い。
 しかし、開業の暁には協力し合える人や、
 私のカウンセリングを希望している人の
 存在は何よりだ。心理カウンセラー養成
 学校の登録カウンセラーであることから、
 便宜上、自宅の一室を開けてある。依頼
 さえあればいつでも使える。だから我が
 カウンセリングルームは八尾の家にある。
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 今回で終了。明日のブログもお楽しみに。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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