【「やっくん」久木弥九蔵:著 第7回】
今月末まで、過去のブログを一部修正を
施した上で再掲載とさせていただきます。
本日は、初期の名作、久木弥九蔵自叙伝
「やっくん」全7回の最終回となります。
前回のブログも併せてご覧くださいませ。
──────────────────── その後、これからの自分を真剣に考えた。
いつまでもこのまま勤め続けていられる
ものではなし、既に五十に手が届く年齢
になっている。五十を過ぎてこんなこと
の繰り返しでは、先が見えない。それに、
これからは、企業にしがみつかずに死ぬ
まで働けるようにしておかないといかん。
第一、これだけ行く先々で従業員の心の
健康が守られていないことを目の当たり
にしては、その改善や傷ついた人の治療
にあたるのが同じ痛みを知る自分の務め
ではないか。どれだけのことがやれるか
分からんが、これからはメンタル関連の
勉強に力を入れ、資格も取ろうと決めた。
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それから、メンタルヘルスマネジメント
検定の3種と2種を皮切りに、メンタル
ケア・アドバイザー、心理カウンセラー
と学び続けていった。まあ、人並みには
勉強したつもりだが、人より抜きん出て
いるとは言えず、どの程度実力がついた
のかも分からない。それでも偉いもので、
試験を受けたらみんな合格してしまった。
おかしいとは思ったのだが、文句を言う
理由もないから、有り難く受けておいた。
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誰に対してでも自分が受けてきたような
仕打ちはあってはならないと思ったから、
現在の道(メ
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