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フィクションとノンフィクション٩( ᐛ )و

おおーーー!ちゃんと更新してます(=゚ω゚)ノ笑でも話まとまってないので書きながら考えてます(=゚ω゚)ノ笑タイトルカタカナかっこいいですね٩( ᐛ )و←生きてる世界がもちろん現実なんですけど、アニメやドラマって架空の設定で世界が生まれますよね〜架空の世界なんですけど、やはり描写がリアルじゃないと共感できなくて理解されなかったり、話が入ってこなかったりしますから、いかにそこに寄り添えるかって大事ですよね〜_(┐「ε:)_逆に別世界に誘って非日常性を楽しませるか一方で、エンタメの世界ではドキュメントもありますよね。密着取材みたいなもの٩( ᐛ )وあれはまさに素の状態(だとは思いたい)ですけど、そこにもドラマがあります。見てると一気に見入ってしまうです・・・。っていうか、究極生きてるひとりひとりにドラマがあって、だからこそ人生って楽しいのかなーなんて思ったりします_(┐「ε:)_なんの話やねんって自分でなってきましたが、えーーっとこれはまたリアルですね٩( ᐛ )و笑ちゃんと考えて、目次とかつけて綺麗な見せ方をしてるブログを投稿されてる方を見るとおーーーすげーーー!ってなります_:(´ཀ`」 ∠):まあ、過去の私のブログを見てもらうとわかるように私のブログはあの、その、なんというか・・・はい。そんな感じです_(┐「ε:)_笑いやいや、内容のリアル、非リアルはさておき見せ方ってもんはあるでしょってね٩( ᐛ )و←いや、今ですね20分チャレンジで20分でタイトル決めて書けるとこまで書こうという思い付き企画なんです、こんな思い付きブログにお付き合いくださりありがとうございます、あと
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別れ

しかしそんな悩める日々にも終わりが来た。 突然シュウにフラれたのだ! あまりのショックから何て言われてフラれたのか全く記憶が無い… とにかく 「これ以上は無理だ…」 みたいな結論になった。 悲しくて悲しくて… 男と別れてあんなに辛かった事は無い。ご飯も食べられず睡眠も取れなかった。 そしてなぜシュウが別れを選んだのかが分かる。「これ以上無理」 だったのは私がシゲと離れているのが…って事。 だからシュウは危険な事ばかりに手を出し、わざと私を不安にさせた。 テルの元に帰った方が幸せだと私が思う様に… シゲにとって一番いいのは元のサヤに納まる事だと。 私がもっと強ければ違っていただろう。 しかし精神的に弱い私では、待つ事も耐える事も無理だとシュウは思っていたに違いない。 シュウはそういう男だ。 別れてから気付いた事が多すぎた。 別れなければ気付かないからフラれたのだ。 そしてしばらくは深い悲しみの中でじっと耐える日々を過ごしたのだった…
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キレる音再び…

テルの元に戻ってしばらくして、心配をかけてしまったテルの両親に挨拶に行った。 そしてしばらく泊まって行く事になったのだが、そこで事件は起こった。 仕事から帰って来たテルがおかしな事を両親に言い出したのだ。 「深田さん(社長)が会社の支払いで今月大変だから20万貸してくれないかな…」 とりあえず黙って聞いてみる事にした。 「そんなお金急に言われても無いよ」 とお母さん。 しばらくそんなやりとりをしていたが思い通りに行かない事にテルがキレ始めた。 「来月返すって言ってんだからいいだろっ!無いなら銀行からでも借りろよ!」 【ぷちんっ】 また何かがキレる音がした。 黙って聞いているのが無理になってしまい、テルの両親の前で素で怒り始めた私をテルもテルの両親もポカンと見ているしかなかった…
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ある提案

そんな時、継母がある提案をしてきた。 「どうしてもシゲを手放せないと言うならママに助けてもらえば?部屋借りるお金位出してもらったってバチは当たらないでしょ」 と… 確かにそう言われれば実母に少し位頼ったっていいのでは… と思わなくも無い。 たまに会って子供服のお下がりをもらったりする位の付き合いは続いていたし… そして考えた結果、まるっきり頼るのでは無く私が水商売で部屋を借りるお金を稼ぐ数か月間だけ私とシゲを居候させてもらえないかと… 父方の実家では父も継母も仕事をしている為、シゲを連れて来てもシゲの世話は頼めない。 その点、実母はシゲと2歳違いの子を育てている専業主婦である。 経済的にも安定している。 シゲを連れて実家に帰れない以上、自分達の生活の場をまず確保しなければならない為、私は水商売をする覚悟を決め、その方向で親の離婚後はじめて実母に頼る為に電話を掛けてみる事にした…
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母子家庭の始まり

まず私はテルのお母さんに電話をした。 お金を勝手に持ってきてしまったのだから… 家を出た事には、やはりびっくりしていたが、シゲを連れて出たと聞いてホッとしていた。 「お金は必要だろうから気にしないで…」 と言ってくれた。 そして 「いつか必ず返します。ごめんなさい」 と言って電話を切った。 居場所は伝えなかった。 次に電話をしたのは実母である。 言ったら大変そうな父や継母には黙って出て来たので捜索願い…なんて事にならない為に実母には家出の件を知らせておいた。 そして早速ポケベルを買った。 寮には電話は無い… バタバタとするうち夜になり 「お父さんはどうしたの?」 シゲが言い出し言葉に詰まる。 こうして私達母子の生活は始まった。 これからは私が一人でシゲを食べさせて行く。 21歳の母親に出来る事は何か… 考えながら眠った…
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家出の計画

連れて行かれたのは、わりとソフトサービスだというピンクサロンだった。 ソフトと言っても水商売の経験すら無い私にとって怯えるには充分な場所である。 そこで新たに面接をした。 事情を話すと親切に対応してくれ寮の手配だけでなく引っ越しも手伝ってくれると言う。 出て行くまでテルには絶対バレたらいけない。 バレたら計画が台無しになる。 また実家に連絡されて監禁されるに決まっているのだ。 極秘で家出をする為の計画を面接で立て、私はシゲと家へ帰った。 何も知らないテルは、その日も私に嫌がらせをした。 毎週欠かさず楽しみにして見ていたドラマの最終回をわざと私を部屋から閉め出し見せなかった。 【あと一週間…一週間ガマンしたらコイツとサヨナラだ】 家出に対する不安よりテルに対する嫌悪感の方が上回っていたのが救いだ。
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クズ中のクズ

テルがお金を返すと両親に約束していた日がやって来た。 しかし返しに行く風でも電話をする風でも無い。 気になったので聞いてみた。 「お金返す日じゃないの?」 するとテルは 「ちょっと遅れる」 と普通に言ってのけた。 あんなに威張って借りたのに… 約束の日に返さない… そんな感覚が理解出来なかった。 「だったらせめて電話して謝りなよ」 そんな私をテルもまた理解出来ない様で 「うるせ~な。オマエには関係無い金なんだから口出すなよ!」 【うわぁーやっぱりコイツとは無理だ!】 結局テルはそのまま両親に連絡も入れず、返すはずのお金はそれから一週間後に深田さんから返済された。 そしてあろう事か、そのお金を少しずつパチンコで使い始めてしまった。 「関係無い」 と言われたから黙っていたが、それが私にある決心をさせたのだった…
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ある重大な変化

家に帰る途中… 家の近くでなんとテルの両親に会ってしまった! テルから話は聞いたが(私の浮気について) その後、連絡が取れないから心配になりやって来たという… テルから逃げ出しシュウの所に泊まっての帰り道に一番会いたく無い人達だった。 それでも家にいっしょに行き、お茶位出さなければ… お湯を沸かしながら部屋を見回すと何か様子が変。 【なんだろぅ…】 お湯が沸く前に気が付いた。 その瞬間、血の気が引いた… 変化とは、その家から私の物が全て消えていたのだ! 必死に探したが何もなかった。 洋服…小物…下着…クルクルドライヤー…アルバム…小中の卒業アルバムまで… そして玄関の脇に1つだけあったゴミ袋を開けてみると、ビリビリに破られた私の写真とアドレス帳の破片が出てきた。 私はその時に身につけていた物以外の全ての物を失った。 テルの両親にお茶を出すのも忘れてただただ呆然とヤカンから出る湯気を眺めていた…
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体調不良

残りの夏は仕事をして、夜はテルと花火大会に行ったりドライブしたりであっという間に終わった。 そして学校と仕事の充実した日々を又送っていたのだが秋になり体に異変が起こり始めた。 朝ラッシュの電車で吐き気に襲われた。 とにかく毎日具合が悪くて学校でも勉強どころでは無かった。 【私、病気だ!しかもかなり悪い病気だ!】 でも食欲だけはあった。 「明日病院に行くよ」 と継母に言うと 「アンタ、妊娠してんじゃないの?」 と。 「まっさかぁ~」 全然気にも止めなかった。 そして次の日、内科へ… おじいさんの先生は 「朝ご飯ちゃんと食べれば治るよ」 と薬を何種類か処方した。 しかし看護師さんが耳元で 「生理が遅れてるみたいだから心当たりがあるなら産婦人科へ行ってみた方が…」 と。 【(・・?)えっ?】 17歳の私にはピンとこなかった。 コンドームは使ってなかったけど中出しの経験も無かったし… でも一応、出された薬は飲まない事にした。 そして具合の悪い日は更に毎日続いていくのであった…
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勉強

私が無処分になった事を佐藤さんも喜んでくれた。 この先は安心して付き合って行ける。 悪さをしなければ良いのだから。 2人の仲も深まり、私は彼を 「テル」 と呼ぶ様になった。 テルは相変わらず優しかった。 私は毎日仕事には行っていたが現場には出ておらず事務所で電話番やら雑用をやらされていた。(体が小さいくチカラも無いからだと思われる…) なんだか自分が会社に全然必要無いみたいに思えて来た。 ありあまる事務所での留守番中あれこれ考えた。 【そうだ!勉強しよう】 過去の私からは想像出来ない様な思い付きだった。 そして会社から一番近い定時制高校に入ろうと決めた。 これで昼間会社では役立たずな私でも夜になれば名誉挽回だ。 【勉強を本業にして仕事はオマケにしてしまおう】 かなり安易な考えだが続ける自信もあったし誰も反対しなかった。 むしろ応援してくれた。 そしてその頃‥彼氏と他県で同棲を始める事になったユリちゃんは会社を辞めた。 入れ代わりで入って来たのはユリちゃんの親友オカちゃん。 やはり同じ中学の先輩だが中学時代、私は嫌われていた。 だから初めは緊張したけどすぐに仲良くなった。 このオカちゃん… 今後の私の人生の中でかなり重要人物になっていく…
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転校と変化

祖母の家に引き取られる前に一応母から一言あった。 「ママと暮らすなら又鍵っ子だけど、おばあちゃんとこに行けば必ず誰かいるし淋しくないよ。でも決めるのはマユだからね…」 と。 そんな事言われてもまだ実感がわかない。 しかし決めるのは私では無かった。 私の返事を待つ事なく、全ての手続きは終了した。 4月からは祖母の家から今までとは違う小学校に通うのだ。 友達の1人もいない知らない学校へ… 当初は母と離れる事よりも学校が変わる事の方がつらかった。 せめてミーコだけはいっしょに!と父に必死に頼んだ。 クリーニング屋の祖母にはとんでもない話だっただろう。 猫毛は敵である。 しかし父は渋々だがミーコを連れて来てくれた。 今となっては友達はミーコしかいない。 祖母の家に来てからは確かに空腹で困る事は無くなった。 ただ1つ、ちょっとした変化がおきていた。 それは両親が別居する前からだが父の店のアルバイトが男から女に変わっていたのだ。 とても優しくしてくれるその人を私は「おねぇさん」と呼び、とてもなついた。 しかし頭の片隅ではすでに警報が鳴っていた…
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連載「霊能者かんなぎの人生」vol.2 霊能家系に生まれても、異端である

連載「霊能者かんなぎの人生」vol.2 霊能家系に生まれても、異端であるなんとなく、人生を書き綴ろうと思った事に対した理由はない。 ただ、同じような思いをしている人がいるならば、そういう人に届けば良い、そう思った。 私はカトリックの幼稚園に通っていた。 どうもそこは入るのが難しい幼稚園らしく、見栄えを気にする母はいつも鼻高々だった。 もちろん私はそんな事はどうでも良く、ただ、そこにいるシスターや神父様たちが大好きで、毎日楽しく幼稚園に通い、帰りは必ず教会に立ち寄っていた。「赤チンキちゃん」 私の事をなぜかそう呼ぶ神父様は、アメリカ人だった。 多分、赤ずきんちゃんをもじった駄洒落だったのだと思うのだが、私は怪我をしまくって赤チンキを付けているような子ではなかったので、なぜ神父様の呼び名がそうだったのかは今でもわからない。何よりも教会という空間が大好きで、ステンドグラスやオルガン、綺麗に並ぶ長椅子が好きで、意味もなくその長椅子に一人座っている事が多かった。なんで皆、こんなに美しい教会に来ないのだろう、と思ったが、まあ、幼稚園だもの。皆、目の前の公園で遊ぶほうが楽しいよね。その公園もまた、ちょっと変わった作りで楽しい場所だったし。ああ、でも、懺悔室はちょっと怖かったな。 ここは自分の悔いを改めて、許しをもらう場所だよ、と言われたが、私は、「自分は常に悪い子」だと思っていたものだから、その懺悔室で何を悔いたら良いのかもわからないのだが、きっと裁かれるんだ、とそう思っていた。懺悔室の前にはちょっと錆びた銀色の四角い箱があり、それには常に小さい赤いランプがついていた。ボタンも何もなく、ただ
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両方は手に入らなかった

結局シゲを手放せない私の気持ちをシュウはお見通しで… 私は、可愛い息子シゲと暮らす為にテルの元へ帰った。 でもシュウの事は忘れられない… テルと居れば尚更だった。 どうしても比較してしまう。 シュウと電話で話す事も無くなってしまったけれど偶然会いやすい場所に買い物に行ったりしていた。 会ったところで 「元気か?」 「うん…」 だけなのだが… こうして私の心の支えは前の様にシゲだけになった。 ただ、まだ自分を好きになってくれる人がいるって事実と自信をシュウが残してくれた。 シュウと出会う前は 【私は終わった…】 と思っていたし、テルからもそう扱われていた。 そんなテルと果たしてうまくやっていけるのか… 結果はすぐ分かる事になる…
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旦那の作戦

渡さなかったシュウへの手紙とは… シュウが婚約していた彼女との別れ話でもめていて落ち込んでいた時に書いた物だった。 『元気出して。どんな事があっても私はシュウの事が大好きだよ…』 という内容。 テルにこれを読まれたとなるともぅごまかしようが無い。 【よしっ!バレたならバレたで仕方無い。テルとは別れよう!】 私はこれをテルと別れる良いキッカケだと思う事にした。 しかしテルは私が思っていた以上にしたたかな男だった。 私には無関心なギャンブルバカだとばかり思っていたのだが、そんなテルは私を責めるより前に私の両親を味方に付ける作戦に出た。 あんなに嫌っていた私の両親を… 正月すら顔を出したがらずにいた私の実家にテルはその日のうちに1人で出向き 「マユが浮気をしています」 とわざわざ報告したらしい。 すぐに継母から電話があり 「帰って来なさい!!」 と命令された。 次の日も私は仕事があり、それを告げたのだが、もともとパチンコ屋の仕事を認めていなかった継母は聞く耳を持たず 「そんな仕事は今すぐ辞めて明日には帰って来なさい!」 と大怒りであった。 実家になど帰りたくなかった。 シュウと会えなくなってしまう。 しかしそれがテルと私の両親の狙いだ。 ここに来て私は自分の 【テルにバレるわけが無い】 という勝手な思い込みを心底後悔した。 もっと気を付けていればこんな事にはならなかったはず… 気を付けるべき部分は沢山あったのだから… しかしいくら後悔してももぅ手遅れだった。
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自由

学校へ行かなかったり、夜も遊びあるいたりした。 うるさかった父が何も言わない。 タバコも隠さなくなった。 しかし、祖母と喧嘩になった時は相変わらずで 「おばあちゃんに謝れ!」 と怒鳴られる。 私はただ家にあったヤクルトを飲んだだけ… たしかにそれは冷蔵庫の奥の方にあったけど… まさか、隠してあるとは思わなかったから。 「アンタ、ヤクルト飲んだね?あれはタケシの為に買っといたのに」 もう成人いているお兄ちゃんの為のヤクルトだった。 そして 「んなもん二度と飲むか!」 と言い返した私に父は 「謝れ!」 と怒鳴る。 なるべく家では寝るだけにした。 起きていていてもろくな事が無いから… しかしその頃は彼氏も出来て家以外では楽しい日々だった。 そして遂にシンナーに手を出す。 タバコの時のように簡単に… そして簡単に依存した。 イライラ解消には最適だった。 現実逃避の必須アイテムになった。 痩せていく… 5日で4キロとか体重が減る。 それでも吸い続けた。 警察にも捕まったがそれでも…それでも吸い続けた…
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新しい人生の幕開け…24

この家をどうしようか…選択肢はほぼない。引っ越すしかないのだ。不動産屋とも揉めているし、これからの家のことも考えると、この先は考えられない。そう話し合った。けれど私は「妊婦」だ。一人で荷物をどうのこうのすることには限界がある。かといって、どこに引っ越すのかもまだ決まっていない。娘が小学校に入学しているのもあって、学区を変えたくはなかった。それは、旦那にも伝えて同意してくれた。それから数日、家探しをしていた。けれどそうそう学区内にある「貸家」はなかった。アパートは子供がまだ小さいせいもあって近隣の人に迷惑をかけると思ってアパートは除外。貸家に絞っていた。子供は伸び伸び育てたい。それはやっぱり児童相談所で育ててしまった自分に責任があると思っている。保育園や学校でも子供なりにストレスを感じて過ごしてると思えば、家では「自分」をちゃんと出してほしかった。少しくらいうるさくても怒られない空間に居てほしかった。子供でも「我慢をしている」私は痛いほど知っている。「していい我慢と」「しなくてもいい我慢」子供の時しかできないことをたくさんさせてあげたい。私自身、父親に「強制的に習い事」をさせられたこと母親に「理不尽や暴力を振るわれたこと」これは、子供であっても「我慢しなくていい」し、誰かに助けてほしかった。けれど誰にも言えなかった。金銭的な贅沢はさせてあげれないけど、それでもできる限りのことはしてあげたい。私は父が亡くなってから「自分の居場所は自分で作る」ずっとそう思ってきた。なんだかんだ考えて毎日が過ぎた。本当に時間や色んなものが足りなかったと思う。そんなある日。パート先に行くと、Rさんたちが
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我が子との再会

シュウと別れた事でシゲと離れている事が完全に無理になった。 そしてシゲの面倒を見てくれていたテルのお母さんも孫に手を焼き、やはり無理になっていた。 ある日、電話にたまたま私が出た。 「ハイ。もしもし…」 電話の向うで喋っているのはシゲだった… 涙が止まらない。 会いたくて会いたくて我慢し続けた。 「お母さん…会いたいよ…」 迷わず迎えに行く事にした。 声を聞いたら悩む余地も無い。 そして数か月ぶりにシゲに会いに行った。 「マユちゃん…シゲが精神的に不安定になってるの。全く言う事も聞かないし泣いてばかり…やっぱりマユちゃんじゃないと無理なのよ」 とテルのお母さんは疲れ果てた様子で私に話をしてきた。 さぁどうする!? いや、どうしょうもない… シゲを手元に置くにはテルとやり直すしか無いのだ。 シュウは、私がシゲと居られる様に私を振った… その時に気付いた。 そして、その気持ちを無駄にしない為にも私は大嫌いなテルの元へと帰る事に決めたのだった…
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寂しさと罪悪感

実家に帰るのも手ぶらである。 持ち物は全てテルに捨てられた。 やはりテルとは無理だと話をすると両親は 「テルくんがシゲを育てるって言うならやっぱりアンタは諦めな…1人になって人生やり直すんだよ」 と言った。 【そんな事、本当に出来るんだろうか?シゲの事を諦める事なんて出来るのだろうか?】 そんな気持ちで別居生活は始まった。 シゲのいない空間は静かすぎた。 そしてお風呂に入っては毎日シゲを想い泣いていた。 それまで毎日シゲとお風呂に入っていたのだ。 テルがシゲをお風呂に入れたのは赤ちゃんの時に一回だけ。 そんな父親の元にシゲを置いてきた事への罪悪感にも苦しめられるのだった。 そして、寂しくて…寂しくて…
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禁断のクリスマス

冷えきった家庭にクリスマスなどあるはずも無く私は、当然の様にクリスマスはシュウと約束をしていた。 プレゼントを何時間もかけて選びその日はシゲのお迎えの前に待ち合わせした。 そしてプレゼントを渡した。 シュウからもプレゼントをもらった。 しかし… 【!?】 お互いに渡したプレゼントの箱がまるで同じ… 同じ包装紙に包まれた同じ大きさの箱… 開けてみると… ( ̄□ ̄;)!! デザインこそ違うが同じブランドのライターだった。 お互いに同じ物をプレゼントしていた。 「ありがとう」 と言いながら2人で笑ってしまった。 それからシゲを迎えに行って何年かぶりに幸せなクリスマスを過ごした。 しかしそんな幸せは長く続くはずは無かった。 家に帰れば現実に引き戻される。 そしてその現実に私とシュウは引き離される事になるのだった…
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彼女の視線

シュウに彼女がいると聞かされてからは、しばらくシュウの店には行かなかった。 なにしろシュウの彼女はシュウと同じパチンコ屋で働いているというのだから… でも色々考えた結果、やっぱりシュウの事が好きだった。 そして一週間位経ち、恐る恐るシュウのいる店に行ってみた。 店は凄い混んでいて私は沢山のお客に紛れてひっそりとパチンコを打っていた。 【どれがシュウの彼女だろう…】 するとシュウがやって来て私の手に何やら紙キレを渡して去っていった。 開いてみると 『この前は色々と話を聞いてくれてありがとう。お礼にメシおごらせて。】 と書いてあった。 そしてシュウが住んでいる寮の電話番号が書いてあった。 【わ~い!シュウから食事に誘われた~】 また何もかも忘れ浮かれモードに戻ってしまった。 そして帰り際… 視線を感じる… ふと見ると数人の従業員! しかも女!! 真ん中にいるのがシュウの彼女だと直感で分かった。 なんとも言えない表情でその子は私を見つめていた… 私の存在を知っている… シュウは彼女に何を話したのだろうか…
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何も報告し合わない夫婦

結局、妻である私に一言も無いままテルは会社を辞めた… そして 【私も今後テルには何も報告しないよ…】 と思っていた頃、報告しないチャンスが訪れた。 やっと仕事が見つかったのだ。 シゲの保育園のお友達のお母さんが行きつけのパチンコ屋に頼んでくれた。 本当にやっとだった。 私は仕事が決まった事だけをテルに知らせたが場所などは言わなかった。 そしてテルも聞いてこない。 改めて自分の存在を疑問に思ったが、テルにとっては、自分を無理矢理父親にさせた憎い女だったのかも知れない。 【私の事大嫌いなんだろな…】 いつもそう思っていた。 嫌いじゃなきゃ出来ない事をあまりにもされて来たから。 そんな中、テルは会社を辞め、深田さんという人の元で… 私はパチンコ屋の店員として働き始めた。 私21歳。 シゲ3歳の夏の事である…
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保育園に入れたが…

シゲが3歳になる年の春… ようやく保育園に入園出来た。 第一希望が叶えられず遠くの保育園になったが 【これでやっと仕事が出来る。貧乏とはサヨナラだ】 と思い、浮かれた。 しかし現実は思っいてた程甘くは無く小さな子供のいる若い母親を雇ってくれる所はなかなか無い… その頃テルは会社の休みの日に会社から独立した人の元でバイトをしていた。 休みの日にバイトしているんだからそのバイト料はテルのおこづかいで良い事にしていた。 しかしこれも又甘かった。 そのうちテルは会社の休みを沢山とってバイトばかりに行く様になってしまった。 さすがに生活も回らず 「税金とかも払わなければいけないし少し考えてほしい」 とテルに言ってみた… すると 「働いてもいないくせにエラそうに金の事言ってんじゃねぇよ!」 と。 【どんな風に言ったって家族の生活のお金の話になんて耳を貸してくれないじゃん…】 こうなってくると優しかった頃の記憶も薄れて来て憎しみさえ覚えた。 自分が憧れていたものすら分からなくなる位、結婚生活に良いところは無かった。 子育てと仕事探しと生活費の心配や工面に明け暮れる日々が続いたのだった…
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警察に捕まらない楽しい事を知る

初出勤の日、駅でユリちゃんと待ち合わせをしていた。 現場仕事な上に男ばかりの職場だし不安だ。 しばらくはユリちゃんと同じ現場にしてくれる事になっていた。 しかしユリちゃんは来なかった。 電話をしてみると 「ごめ~ん。休む~」 と言われた。 【マジかよ!】 でも自分は休むわけにはいかない。 初日だし…覚悟を決めて1人で行った。 集合場所で会う人自体、初対面ばかりで泣きたくなったが頑張って働いた。 その後もユリちゃんは来たり来なかったりだったが頑張ったかいあって会社の人達とはすぐに仲良くなった。 大学生とかが沢山いて中学を卒業したばかりの私はみんなに可愛がられた。 遊びも今までと違い行動範囲も広がり楽しい事が沢山あった。 シンナーなんか吸わなくても全然平気になった。 そして、この会社に入る前にユリちゃんが 「佐藤さんって人がいて、超優しくてイイ男だよ」 とよく言っていた佐藤さん…本当に優しくてイイ男だった。 この頃の私は優しい男はイイ男だと思っていた。 優しさ不足で育った子の思考である。 そして6歳年上の佐藤さんに恋をした…
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母親の出産

私がそこまでシンナー漬けになる前、ちょこちょこ母に電話していた。 妊娠したと聞かされてからは会っていないものの、気にはなっていたのだ。 しかし電話に出るのはいつも男の人。 何も言えずに切っていた。 母の再婚相手なのは分かる。 でも、ちゃんとに紹介されたわけでもないのにいきなり電話で何を言えばいいのか… 「ママいますか?」 とは言えなかった。 するとある日、たまたま出た電話… 「マユちゃん?よかったぁ~マユちゃんが電話に出てくれて。おばさんの事分かる?」 母の親友だった。 母に頼まれて電話をしてきたのだ。 「マユちゃん、ママね、男の赤ちゃん産まれたよ。でも赤ちゃん今病気で入院してるからマユちゃんお見舞いに行ってあげて。ママも病院にいるから」 と。 病院の場所と母の新しい名字を聞かされた。 そして当然父には内緒で病院へ向かった。 祖母に適当なウソをつき、お見舞いのお菓子を買うお金をもらって…
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記憶喪失再び

久しぶりに母に会いレストランで食事をした。 父が再婚した事をなぜか知っていて 「パパ結婚したんだね。おねぇさんと仲良かったもんね…」 と… 「うん」 としか言えなかった。 なんだか母が可哀想に思えて。 【ママは私と離れてきっと淋しいに違いない】 そう思っていた。 自分が淋しいんだから、母も淋しいはずだと… そして母に聞かれた。 「パパ達、赤ちゃんはまだ?」 「……」 妹はとっくに生まれている。 しかし私は 「まだだよ」 ウソをついた。 娘と離れ淋しい母に本当の事は言えなかった。 しかし、そんな私に母はびっくりするような事を言い出した。 「ママね、仕事辞めるんだ。赤ちゃんが出来たの」 【は?】 「そうなんだ…」 とだけ言った。 他に言葉が見つからない。 母の口からちゃんとに好きな人がいるとか聞いてたわけでも無いのにいきなり妊娠したとか言われても… そして記憶の奥の方にしまっておいたものが出て来た。 母の部屋で見た青い枕と歯ブラシ… そしてその日もその後、何を話したのか、どうやって帰ったのか全く記憶が無い…
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中学生

中学生になった私は入学してすぐ悩みにぶち当たった。 小学校と違い、お昼はお弁当である。 祖母は男の子しか育てた事が無い為、祖母に作ってもらったお弁当は豪快であった。 とても友達に見せられない。(例えば、白いご飯の上にイシイのハンバーグだけが、どかっと乗ってたりする) 自分で作ってみる事にした。 料理なんて教わった事も無いし結局は冷凍食品ばかりに… すると、父の嫁である継母が 「毎朝お弁当を作ってあげる」 と言ってくれた。 マンションのポストに入れておくから学校に行く前に取りに来いと。 【そんな事してくれる位なら、いっしょに暮らしてくれればいいのに…】 と思いながらお弁当を取りに行っていた。 一緒になど暮らせない理由があるとも知らずに… これは成人してから継母から聞かされたのだが、継母の親に結婚を反対された際に祖母が 「マユの事は私が全部引き受けますから!安心して嫁によこして下さい」 と頭を下げに行ったらしい。 父に言いたい。 いらない娘なら引き取るなよ! そしてそこまで言い切った祖母は、はたして全部を引き受けられたのだろうか。 それからこうも聞いた。 「あの頃、毎日おばぁちゃんに5000円も渡してたんだよ」 全く必要の無い情報だった。 何故その話、私にする? 話は戻るが中学1年… 制服姿を見せに実母に会いに行った。 そこで又落ち込む事になる…
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父からの告白

その日は父と2人で車で買い物に行っていた。 よく店の仕入れについて行っていた。 そして帰りの車の中で 「おねぇさんと結婚しようと思ってるんだ」 と父。 【!遂に来たか!】 別に、おねぇさんが嫌いなわけじゃない。 むしろ好きだよ。 でも…でも… 今思えば、両親の離婚に対しての気持ちが落ち着いていなかったのだろう。 その為の心のケアもされていない。 周りの大人達はそれぞれが自分達の生きる道、生活を優先させて来た。 私の存在は二の次だったのだ。 そんな中での再婚の話をどうやって喜べと…? でも自分の気持ちをうまく言えない。ただ、ただ 「いやだ!いやだ!」 と怒ったり泣いたりするだけ… そんな私に父は 「パパは女の人がそばいないとダメなんだよ…」 と。 【そんなの知るかよー!だったらママと別れなきゃ良かっただろー】 父に女が必要なのと同じ様に私にも両親が必要だった。 それが無理なら、せめて両親のどちらかだけの愛情が必要だった。 そして、それさえも無理ならば、せめて、せめて周りの大人1人でもいいから私の事を一番に考えてくれる人が必要だったのだ。 しかし小学生の私にはそんな自覚など無かった。 そして、私の抵抗は又も虚しく無視された。 泣き叫ぶ私を納得させるよりも、おねぇさんの親を納得させる事を優先した。 盛大な結婚式… 無力な娘はその式場へと連れて行かれたのである…。
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迷宮

父が女性とマンションに住み始めた事も、私の住民票が始めから祖母の世帯に入っていた事も、小学生の私にはまだよく理解出来ていなかった。 ただ、祖母の家での生活はお世辞にも心地良いものでは無くて… 祖母が溺愛している叔父の存在が私と祖母の関係を取り返しのつかないものにしていた。 「タケシは素直で優しい子だよ」 それが祖母の口癖だった。 「それに比べてマユは素直じゃないねぇ…」 それも祖母の口癖だった。 不貞腐れていてもやはり誉められたい。 だから素直に接してみる。 でも祖母の口癖が変わる事は無かった。そして母から手紙の返事が来なくなり電話をしてみると母は返事を出している…と言う。 どうやら祖母が捨てているらしい。 「ママから手紙来てなぁい?」 と聞いてみた。 「来てないよ」 会話は以上。 迷宮入りである。 電話で母の声を聞いたら、さすがに恋しくなった。 「淋しいよぉ。もぅイヤだ!また3人で暮らそうよ!良い子になるから!パパと仲直りしてよ!お願いだから!」 わんわん泣いて母に頼んだ。 「無理だよ…どうにもならない事が大人にはあるんだよ」 それが母の返事だった。 では、どうにもならない子供の気持ちはどうした良いのか…。 ミーコの存在だけが私を支えていた。 淋しさを癒してくれた。 しかし… その大事な大事なミーコまでもが私の元を離れて行った。 離れて行ったのか…離されて行ったのか…やはりこれも迷宮入りである
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私を知ってもらうためのブログ

私の人生は一体何歳まで普通だったのだろう… 多分おかしくなり始めたのは小3。 父が実家の店を工事して半分のスペースで自分の商売を始めた。 ラーメン屋だった。 始めのうちは母も手伝っていたけれど夜は私が家に1人になってしまう為、結局は人を1人雇う事で母は父と父の実家の稼業から解放された。 でも家で娘の面倒を見る事は無かった。 初めて外に勤めに出のだ。 美容院の受け付けだったらしく、地味な世界しか知らなかった母は何かに目覚めた様だった。 小1から鍵っ子だった私は小3になり自由な鍵っ子ライフを満喫(?)していたが空腹に悩まされる事が多くなってしまい、夜になっても母が帰って来ないとよく父の店に電話を掛けて困らせた。 父に電話をしたところで母が帰って来るわけでも、空腹が満たされるわけでもないけれど携帯も無い時代… ただ待ってる事など出来なくて… 県営の団地暮らしは、色々な家の晩ご飯の匂いが交ざる。 コツコツコツ…母の足音はすぐ分った。 毎日この足音を待っているのだから… でも母は外の世界に夢中。 家に帰っても外の世界の人と長電話ばかりしていた。 夜中に父と母の言い争いで目が覚める事が増えて行く。 そんな時は寝たふり… 家族3人の気持ちが離れ始めていた。 父も私も母に対して不満がたまっていた。 昼は母が置いて行くお金でカップラーメン。(その頃は冬休み) 夜は炊飯器に入れすぎで臭くなったご飯に納豆出されたり… さすがにその時は文句を言ったが、逆にに怒られた。 「イヤなら食うな」 と。 小3は無力。 そんな家庭に父も嫌気がさしたらしく姿を見なくなった。 私が起きている時間には帰って来なくなった
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連載「霊能者かんなぎの人生」vol.13 霊能家系に生まれても、異端である

連載「霊能者かんなぎの人生」vol.13 霊能家系に生まれても、異端であるなんとなく、人生を書き綴ろうと思った事に対した理由はない。ただ、同じような思いをしている人がいるならば、そういう人に届けば良い、そう思った。恋愛してみてもなんだかしっくりこない。結婚もなんだかどうにも上手くいかない。良い男なんてこの世にいないんじゃないか、と思うぐらいの目に遭って、普通なんて程遠い苦労をする事になって、普通に愛されて普通に幸せになって、普通に人生を送る、しかもなんとなく平穏に。そんな望みは叶うことはないまま今に至る。さて、宣言どおり恋愛や結婚話を語ろうと思ったのだが、これが結構記憶を辿るのに苦労した。人生の重きに「恋愛」がない事が原因だと思うのだが、忌々しいものだから封印しているのもあるのかもしれない。でも忌々しいかと思うと、全てが悪い事ではないし、それぞれに学びがあったのだから、そこまで忌々しいかと言うとちょっと分からない。人生、経験値が高い方が良いと思っているから、それすらも糧にしてきた。だから、全部を否定することは出来ないのだが、あくまで「事例」として書こうかと思っている。遠い砂漠にでも旅に出るような、そんなウキウキした気持ちでこれからの未来を楽しみに戻った横浜。父のところにお世話になりつつ、娘を民間の保育園に預け、仕事に出ることとなった。公営の保育園になかなか空きがなく、また、見学に行った保育園では、どうもお昼寝タイムだったようで薄暗く、そうして眠れない子供が職員室に行ったら、とてもドスの効いた声でその子を呼び捨てにし、「とっとと寝ろ」と恫喝していたのでそこはやめておく事にした。見
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面接

仕事と言っても住むところがセットで付いていないと生活は出来ない。 いわゆる寮がある仕事だ。 こんな時の為にコツコツ貯めていた定期貯金も知らないうちにテルが解約して使ってしまった。 私は高額アルバイトの求人雑誌を買い、寮のある飲み屋で水商売をしようとアレコレ探してみた。 東京に出れば条件の良い店は沢山ある。 まずは面接だ。 シゲを面接中見ててもらう為、おかちゃんに来てもらった。 おかちゃんは都内に住んでいるので相談相手としても心強かった。 誰も知り合いがいない所へ小さな子供を連れて家出するのは怖すぎる… しかも水商売の経験も無し。 おかちゃんは私の人生の中でピンチな時、必ず現れて支えてくれていた。 しかし… 面接の結果、究極の選択に迫られてしまった。 こればっかりは、おかちゃんも 「決めるのはアンタだよ…」 と。 その究極の選択とは…
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道は閉ざされた

「はぁ!?『テルくんと何とかならないの?』って?!アンタ自分の時はどうだったんだよ!『離婚しないで』って泣いて頼んだアタシに『何ともならないんだよ…』って言ったんじゃねぇの?!テメェが何ともなんなかった事を娘には何とかしろって言ってんのかよっ!ふざけんなよ!テメェだって離婚する前から今の旦那と付き合ってたんだろーが!胃潰瘍とか言って行く度に酒飲んでんじゃん! テメェの娘がそんなに迷惑なら今後一切、いい事も悪い事も報告しないから覚えとけ!ふざけんなっ!」 一気にまくしたてて電話を切ってやった。 実母は何も言い返せず…というか言い返す間さえ与えなかった。 言いたい事を言ってスッキリしたが、これでシゲとの生活に対して父方の実家にも母方の実家にも頼れない事が決定的になったのだった…
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キレる音

テルとの事やシュウとの事は、前々から実母に電話で説明してあったので状況は、ある程度把握していたと思う。 そして、自分の考えを素直に説明してシゲとの居候の件を頼んでみた。 「頑張って働くから。2ヵ月でいいから何とか協力して欲しいんだ」 と言う私に実母はこう言った。 「うちは無理だよ!旦那胃潰瘍で調子悪いんだから!テルくんと何とかうまく出来ないの?だいたい上手くいってない話聞かされる事自体迷惑だよ…」 【ぶちっ!!】 心の中で何かがキレる音が本当に聞こえた。 子供の頃からどんなにデリカシーの無い事を言われてもヘラヘラ誤魔化して来たが遂に大爆発を起こす起爆装置を実母は押してしまった! 荒れていた中学時代でさえ実母には乱暴な言葉など使った事の無い私が次の瞬間豹変し、実母もビックリしたに違いなかった。
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ウジウジ悩む

逃げた先は実家では無くシュウの所だった。 実家の両親はテルに騙されているので私を助けてはくれないと思った。 久しぶりにシュウと抱き合い、久しぶりに幸せな気持ちになった。 現実から逃れてずっとこうしていたい… 私はテルとは無理だという事、離婚の際はシゲを手放せと親から言われている事などをシュウに話した。 そしてテルが危ない人間になりつつある事も… それでもシュウはテルの事を悪く言わない。 逆にウジウジ悩んでばかりの私が怒られた。 「オマエさぁ…どうしよう、どうしようばっかじゃん!自分がどうしたいかだろ!旦那や親や俺の意見にいちいち振り回されんなよ。強くなれよ」 と。 しかし、この時は、この言葉の本当の意味を理解する事は出来なかった。 そして次の日テルのいない時間に家に戻ると… 想像以上にスゴイ事になっていた。 私はますますウジウジ悩む事になるのである。
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葛藤

テルは私の両親と急激に親密になって行った。 「浮気は許します。原因を作ったのは自分ですから…これからは心を入れ替えてやり直したいと思っています…」 この言葉に私の両親は完全に騙されてしまった。 浮気をしたダメな娘を広い心で許す… なんてありがたい… みたいな空気になってしまった。 こうなったら私とシュウは、ただのろくでなしである。 両親からの必死の説得地獄。 私がシゲを手放せない事をテルも私の両親も分かっていた。 その上での説得。 しかし私は、一旦嫌いになったら再び好きになるなんて無理な性格。 その代わり嫌いになるまでは、とことん我慢する。 テルに対しては愛情も憎しみも全部燃えつきてしまっていたのだ。 灰しか残っていない心で又やり直すなんて… 葛藤の日々が続いた。 それは、シゲを手放す事も離婚して育てて行く事も出来ないからであった。 そして年が明け、いつまでも保育園を休ませるわけにもいかないので仕方なく自宅に戻る事になった。 自宅に戻っても葛藤する毎日。 愛する息子… 愛するシュウ… そして二度と愛せないテル… 迷路に迷い込んだ様な日々がひたすら続くのであった。
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禁断の初デート

数日後… テルのいない日の夜… いよいよシュウと初デート。 シゲを保育園に迎えに行ってからの待ち合わせだった。 【本当に来るかなぁ…】 ワクワクしすぎてそんな心配までしていた。 約束の時間… シュウはニッコリスマイルで現われた。 「おすっ!メシ食いにいくぞ!」 とシゲに話掛けている。 そして近くの居酒屋へ… シュウは彼女と別れる事に決めたと言う。 「好きな女がいる…って言ったんだ。アイツも男遊びしてるから何も言えないけどね…」 【好きな女?!え~?!それってもしや私かぁ?!】 もぅドキドキしちゃって倒れそうだった。 「俺みたいな男嫌い?」 と聞かれてドキドキしてるわりには 「ううん…大好きっ」 と正直に答えた。 シュウ23歳… 私21歳… お互いに婚約者と旦那がいる、まさに禁断の恋だった。 そしてシュウの実家はヤクザやさんの一家だった。 お姉さんの旦那さんがアニキ分だったらしいのだがシュウは何かやらかして顔を出せない状況だと… どうりでただのパチンコ屋の店員にしては身につけている物が高価すぎる… しかしどんな話を聞かされても私のシュウに対する気持ちは変わる事は無かった。 テルと夫婦でいる事が苦痛で仕方なくなってしまった。 そして会いたい時に会えない恋愛を初めて経験する事になったのだった…
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人を好きになれた事が嬉しい

その日もニコニコしながら仕事をしていた。 すると店内にシュウが!! こちらに向かって歩いて来る。 「本当にここで働いてたんだ(笑)」 またまたニッコリ素敵スマイルを私の脳裏に焼き付けシュウは自分の店へと出勤して行った。 私は家に帰ってからも先輩であり友達のオカちゃんやユリちゃんに電話をしては自分が恋をしている話を喋りまくった。 テルから気持ちが解放された様で本当に嬉しかった。 しかし… いくらお互いに気持ちが離れていても私は所詮は人妻… いつまでも浮かれてはいられないのだが、この時はまだそこまで考えていなかった。 ただ自分がシュウを大好きになれた事が嬉しくて… もぅ何年もテルとの憎しみの中で生活して来た私には愛情は新鮮すぎて周りが何も見えなくなってしまったのだ。
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私は透明人間??

確かに 「会社を辞めて独立した人の所で働きたい」 みたいな事は言っていた。 しかし!妻に一言も無く会社を辞めるなんて! そしてそんな事をこの場で話せば平井さん夫妻を間違いなく主旨の違う話に巻き込む事になるだろう。 仕方なく私は何も聞かされて無い事実をその場だけ封印する事にした。 「あなたはどぅ考えているの?」 いよいよ話が私へと振られた。 【どぅもこぅも無いよ!今すぐ離婚したいわ!】 と思いながらも 「実際に働くのはテルですから…私はテルの決断に従うまでです…」 などと心にも無い事を言った。 しかしそんな中でも 【もしかしたら話しづらかったのかなぁ…きっと平井さん一家が帰ってから『実は…』って話してくるかも…】 なんて考える自分もいた。 そして遂に平井さん一家帰宅… 「車まで送ってくるね」 テルの態度は明らかに普段と違って明るく感じが良かった。 【テルの奴…二人になったら何て言ってくるんだ?】 ソワソワ待っていると… テルは家に入ると私の前を黙って素通りして寝室へと入りそのまま寝てしまった。 一言も話さずに… この瞬間に過去の優しかったテルの思い出が私の心から全て消えたのだった…
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理想とかけ離れた新婚生活

やっと手に入れた自分の家庭… そこが私の全てになっていた。 学校も仕事も辞めてしまえば当然の事。 学校の先生には休学を勧められたが子育て以上に意味があるとは思えずスッパリ辞めた。 まだ1年生だった。 妊娠8ヵ月までは会社に行ったが、後は家事と出産の準備だけが私の仕事になった。 テルは私と結婚した事でこれ以上私の気を引く必要が無くなり、優しくする必要がなくなった。 と判断するしか無い位、家にいない。 毎日会社の仲間と花札やパチンコをして楽しんでいた。 いくら赤ちゃんを産めるにしても黙ってはいられない。あまりにも思い描いていた生活と違いすぎる… しかし文句を言っても、お願いしてみてもテルの生活態度は変わる事は無かった。 そしていよいよ臨月に入り私は出産の為に実家に帰った。 だが、そこにもテルはほとんど顔を出す事は無かった…
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18歳結婚

部屋探し… なかなか良い部屋が見つからない。 どんどんお腹は大きくなるし焦った。 テルの休みが少ないし不動産屋を回る時間もあまり無かった。 最後は 【貸してくれるなら何でもいいよ!】 的になり、えらい山奥の最悪の物件に新居は決まった。 買い揃える物も沢山あり、ある日テルと待ち合わせをして電気屋に行く約束をしていた。 しかしテルが来ない。 携帯なんて無い時代だし、いちかばちか会社の事務所に行ってみた。 なんとテルはそこで花札をやっていた。 バタンっとドアを閉め走って帰った。 泣きながら… 少しずつテルは変わっていった。 いや、変わったのでは無く本来の姿を出し始めたのであった。 そんなテルに不信感を抱きながらも見て見ぬふりをしたまま私とテルは入籍した。 【子供が生まれればテルは優しいパパになる。私に優しくしてくれたみたいに夢中で我が子を可愛がるに決まっている】 そんな風に勝手に思い込んで… そしてなんとか出産前に引っ越しも終わった。 私は遂に憧れていた自分の家庭を手に入れたのだ。 ワクワクしながら料理の本を見て晩ご飯を作る。 しかしテルは仕事が終わってもすぐには家に帰って来なかった。 暖かく食卓を囲む夢はなぜか叶わなかった…
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居場所

結婚式はやらない事になった。 私は親しい人だけを集めて小さな結婚式をやりたかったのだが、テルは 「盛大にやりたいからお金を貯めて子供もいっしょの結婚式をあげる」 と譲らなかった。 【赤ちゃん産めるしその部分はテルの意見を尊重するか…】 実際問題、金銭的に式どころでは無かった。 まず新居を借りるお金も無いのだから… その頃、祖母の家に引っ越した私の両親は又マンションに戻る事になっていた。 叔父との暮らしを邪魔された祖母の怒りの矛先は父に向けられたのだ。 その結果ほんの数か月でリタイア。 そんな祖母の家に私は5年間も預けられていたなんて… 溺愛しすぎてる叔父との暮らしに割って入れば例え孫であろうが容赦無かった。 そりゃあ何としても自分の本当の居場所を求めるというものだ。 しかし新居を構えられなきゃ居場所もクソもない。 仕方無くテルの両親に頭を下げた。 「2人で頑張ってお金貯めて部屋を借りるので、それまで置いて下さい」 と。 それに対する返事はこうだった。 「近所の目があるからここに住まれちゃ困る…お金は出すから部屋を借りて2人で住みなさい」 【ええーーっ?私がテルの子を産む事をこの両親は恥ているのーー?】 かなりビックリしたが子供さえ産めれば他は我慢出来た。 17歳の私は『結婚・出産』の決定で幸せを手に入れたと思い込んでいた。 ひたすら浮かれていたのだ。 そして幸せへの準備に取り掛かったのだが… 何か… 何かが違っていた…
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強引な17歳妊婦

妊娠して情緒不安定になってしまった私の八つ当りをオカちゃんは受け止めてくれていた。 先輩なのに私にイライラされても我慢していた。 そして応援してくれていた。 親の方は、これ以上父に内緒にしておくわけにもいかないので妊娠を伝えた。 「参ったな…」 とは言っていたがテルさえ結婚する気があるならオッケーみたいな感じだった。 肝心なテルは… 相変わらず遠回しに中絶を勧めていた。 そして私は赤ちゃんを守る為とはいえ、してはならない事をした。 テルを脅したのだ。 「産めないなら別れる!」 と… そしてテルは仕方無く結婚に同意した。 仕方なく… とは認めたくなかったからその部分からは目をそらした。 【赤ちゃんさえ産ませてもらえるなら多少の事は我慢だよ】 そう思って私は納得した。 そして2人で私の親に報告しに行った。 私はものすごく浮かれていた。 親は 「テル次第…」 と言っていたし、そのテルが産む事に同意してくれたんだからそりゃあ浮かれる。 しかし父はそんな私が唖然とする様な事を言ってのけた…
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17歳の母性

本音を言えば妊娠をテルには喜んでもらいたかった。 せめて、お腹の子の父親にだけは… でもそんな願いは叶いそうにないので諦めた。 しかし赤ちゃんを諦める事だけは出来ない。 なぜか…それは、もちろん早く自分の家庭が欲しいというのもそうだが妹や弟があまりにも可愛かったから… 子供の可愛さを知ってしまった以上、中絶なんて無理だ。 さっきまでお腹の中にいたのに、目が覚めたら居なくなってるなんて想像しただけでも耐えられない。 【なんとしても赤ちゃんは私が守る!!】 心に誓ったのである。 【テルさえ納得させれば親も納得する…】 しかし、こんな大切な事そう簡単に納得させられない。 本気で 【死にたい…】 と思ったのはこの時が初めてだ。 しかし、自分が死んだらお腹の子も…そう考えると何も出来ない。 むしろ体に良い物を意識して食べる。 このつらい状況の中、1人だけ私の応援団がいた。 それは先輩のオカちゃんだ。 彼女だけは 「頑張って産みな!」 と言ってくれた。 だから私は頑張れたのかも知れない…
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結果と心境

家裁には父だけではなく継母も付いて来てくれた。 マジメにやっている私を鑑別所に入れたく無いと思ってくれている様だった。 いよいよ判決… 「今回は無処分にします」 【マジで??やった!!】 本当に嬉しかった。 良くて保護観察だと思っていたのに… ふと見ると継母がボロボロ泣いていた。 「良かった…良かった…」 と何度も言いながら… その時に思った。 【もぅ、絶対に悪い事はしない!親から受けた仕打ちに対して私がして来た事は、ここまででおあいこだ】 そう…散々つらい思いさせられたけど、同じ位つらい思いもさせて来た。 何回も警察に捕まり逮捕状を持った刑事が家に来たりもした。 父は必死で娘を逮捕しないでくれと頼んでいた。 弟がお腹にいた時、継母は大なお腹で何回も学校の呼び出しに足を運んでくれていた。 そして今、血のつながりも無い私の無処分に涙を流している… これ以上の迷惑を掛けれるわけが無いと本気で思った。 そしてそれ以来、親の言う事は聞くもんだと心から思って生活するようになった。
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依存との戦い

朝、むりやり起こされ家の外に出されても親の姿が見えなくなれば自分の鍵で中に入れたし、電話も線を差し込めば又つながった。 しかし自分で自分がイヤでしょうがなくなった。 仕事も行かなくなり 【このままじゃダメだ!】 と分かっていても体はシンナーを求める。 仲間の中で自分1人だけがやめるという意志の強さが無かった。 ようやく仕事を探し始めた頃には父も継母も私とは口をきかなくなっていた。 当然である。 なんとか行動で示そうと働き始めたのは先輩であるユリちゃんが働いていた掃除の会社だった。今までと違い遠くなったが何とか頑張って親の信用を取り戻そうと思い、はりきって働き始めたのである。 この会社に入った事で私の人生は大きく変わる事になる…
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居場所

その赤ちゃんは、とても同じ母親から生まれたとは思えない程私には似ていなかった。 久しぶりに会う母… やっと自分の旦那を私に紹介した。 「実は前に1回会った事があるんだよ」 と言われたが全く記憶に無い人物だった。 赤ちゃんは小さな体に点滴をされ、腕にはこれ以上針を刺せないからと足から針を刺されていて可哀想だった。 行ったその日、病名がはっきりしたらしく『川崎病』だった。 複雑な思いで赤ちゃんと母を見ていた… 久しぶりに会えて嬉しくて、いろんな話をしたいけど病気の赤ちゃんも母も可哀想… 【この人はもぅ私のママじゃないのかも…】 と初めて思った瞬間だった。 旦那さんと息子… ひとつの家庭がそこにはあった。 そして、旦那さんの両親までもそこに登場してしまった。 どうして良いのか分からずに母の方を見ると、とんでもなく動揺している。 【…まさか又??】 どうやら母は又も言いにくい事を言わずにいたらしい。 旦那さんの両親に私の存在をちゃんとに話していなかったのだ。 「大丈夫だよ。ちゃんと話してあるから」 旦那さんの言葉で私達は救われた。 しかし、そこは間違いなく私には場違いだった。 【赤ちゃんが病気で可哀想なママ…】 という気持ちが帰りには 【動揺する位なら私なんか呼ぶなよ!】 という気持ちに変わっていた。 そして赤ちゃんの病気が治った後、何回かは母の家に遊びに行ったが 【ここは私の居場所では無い…】 と思い、私は私の居場所へと向かって行った。 一番居心地のいいところ… それはいっしょにシンナーを吸うような仲間のところだった…
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うるさい

中1… 私の父は結構うるさかった。 暗くなる前に家に帰らなければいけなかったり、当時流行っていた爪研きも禁止だった(意味は不明)そんな中、暗くなっても家に帰らなくなった。 当然怒られる。 でも心の中では 【あんたには関係無い!】 と思う様になっていた。【叱る時ばっか親ヅラするな】と… しかし恐くて口には出せない。 だからイライラする… タバコを覚えた。 吸うとイライラがおさまった。 【こうるさく怒ってればいいよ!アンタの娘が影でタバコ吸ってんのも知らずにさぁ…】 と思いながら父が部屋から出て行くとスパスパやった。 まるで怒られた事に対する仕返しでもするかの様に… そして今まで父に禁じられてた事を勝手に解禁する事が自分の悲しみや怒りを和らげてくれる事を知った。 そしてその度にうるさく叱られるのが真剣にうっとおしくなってしまった。
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強い憧れ

母が私の知らない男の人の赤ちゃんを産む… 【あ~ぁ。1人ぼっちで淋しいのは私だけかぁ】 父には父の、母には母の家庭が出来、子供が生まれる。 自分はどっちの家庭にも属していない。 その頃から私は自分の家庭を持つ事に強い!強い!憧れを持つ様になった。 自分の属せる自分の家庭を… そして中1の終わり頃ナオエという友達が出来る。 クラスは別で小学校も別だったナオエと、なぜか急に仲良くなった。 ナオエの家は母子家庭でお母さんが水商売をしていた。 お互いに淋しい部分があったのかも知れない。 そして、このナオエと仲良くなった事で私は【1人で淋しい…】気持ちを忘れる事の出来る、さまざまなアイテムを知ることになった。
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喜ぶ大人達

その日、家に帰ると父と祖母が何やら嬉しそうに話をしていた。 私に気付くと父は言った。 「喜べ!お前に妹か弟が産まれるぞ」 小6の夏だった。 もう少し気のきいた言い方は無かったものか。 一緒に暮らしているわけでも無く、他人の様な父と、全くの他人であるおねぇさんとの間に子供が出来て喜べ? 正直、全然喜べなかった。 どうやったら赤ちゃんが出来るのかを知ったばかりのその頃… 【すけべジジイ!】としか思えなかった。 【そんな子いらない!流産しちゃえばいいんだ!】と… そんな自分を恥ながらも、それが本音だった。 親が離婚するまでは妹弟が欲しくてたまらなかった。 離婚後だって今までの苦況を妹弟がいたら1人で背負わずにすんだと思うし、とにかく淋しかった。 だから1人じゃなく2人だったら… と何度も考えた。 しかし、それと今回の件は全く別である。 喜ぶどころか、むしろ苦痛である。 そして、今回も私以外はみんな大喜びで、おめでたいムードに包まれていた…
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表面上だけの平和

母が男と暮らしているなんて受け入れられなかったので自分の中で勝手に何も見なかった事にして処理した。 そう、母はいつも言いづらい事は言わない。 それが結果的に私を傷つけて来た。 言わないのなら徹底的に隠し通せばいい。 枕や歯ブラシを隠しとく事などわけないのだから… 枕や歯ブラシを見た事自体は残念ながら忘れる事は出来なかったが、見た後の事は本当に何も覚えていない。複雑な思いで日々暮らしていたが、祖母との関係や父親夫婦との関係は、それが当たり前に思えて来ているふうでもあった。 学校でも友達ができ、団地で暮らしていた時のような悪さもしなくなった。 むしろ、成績は悪いものの、学級委員などをやっていて、父からすれば、ホッとひと安心で幸せそうだった。 全て思い通り… しかし、私の中では見えない何かが蓄積され、少しずつ‥少しずつ大きくなっていた。 私自身も、そして周りの大人達も気付かないうちに… そして、気付かないでいるから、やりたい放題の言いたい放題だ。 そして、その日も…
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老害

両親の離婚が成立したところで私の生活が変わるわけではない。 相変わらず祖母の家から学校へ通う。 父は店が終わると 「おやすみ~」 と言って、おねぇさんと自分達のマンションへ帰って行く。 複雑な気持ちだった。 祖母の私に対する愛情は、いっしょに暮す様になったことで急速に無くなっていった。 そして、それをあおる人物が実はいたのだ。 それは老人だった。 祖母の叔父の嫁だったらしいその老人は近所で1人暮らしをしており、週に4~5日は昼間から夕飯の後まで祖母の家の居間を占領していた。 その老人は子供が大嫌いだった。 夕飯の時、私が食べたおかずの数を数えていて 「アンタっ○個目だよ!食べ過ぎだよ!」 と言う。 思わず箸を引っ込める。 「ご馳走様…」 と自分の部屋へ戻る私の背中に聞こえる会話… 「本当に憎たらしい子だねぇ」 こんな状態だから不貞腐れた態度になる。 不貞腐れた態度だから憎たらしいと言われる。 どうにもならない悪循環だった。 そして大人が子供に言ってはならない言葉の数々を祖母は私に言う様になっていく。 引っ越しでオモチャを全て捨てられてしまい、ミーコに去られた私は自分の部屋にいても何もやる事が無かった。 残念ながら勉強が嫌いな子供だったので。 テレビの歌番組が大好きだったが居間では子供嫌いの老人が時代劇三昧である。 仕方なく叔父の部屋でテレビを見ていると 「タケシのベットに乗るんじゃないよ!掛け布団に乗っちゃいけないってアンタは母親から教わってないのかい!!」【教わってないです…】 「タケシの布団がシワになるよ!アンタの母親が良く言ってたよ!アンタの事憎たらしいってね」 黙って聞
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親の離婚より絶望的な事

春休みが終わり、いやいや新しい学校に通い始めた。 ある日、学校から帰るとミーコがいない! 半狂乱になって家中捜すがどこにもいない。 外も捜し回った。 しかし見つからない。 祖母も父も妙に冷静。 だが、いっしょに捜してはくれなかった。 「猫は家につくって言うからねぇ…前の家に帰ったのかも知れないねぇ」 と言って話は終わった。 だが数日後の夜中…ドロドロに汚れてミーコが帰って来た。 外で鳴いていた。 うれしくて、うれしくて! しかし、そのまた数日後、学校から帰ると又ミーコは消えていた… 今度も毎日近所を捜し回ったが見つからず、とうとう帰っても来なかった。 ミーコは店には絶対立ち入り禁止だった。 店の出入口以外なら窓しか無い。私の部屋の窓は古くて開かない。 一体なぜ? 誰かが居間の窓を開けておくか、ミーコを外に連れ出すかしなければ消えるはずは無い。 でも、あまりのショックから私はそんな事を考える事など出来なかった… ミーコが消えた事の原因を探る事など…ただただ悲しくて。 ただただ淋しくて。 その後、小鳥や外犬を飼ってくれはしたが、ミーコの代わりにはならなかった。 ミーコは特別だったのだ。 そして、ミーコの件から立ち直る間も無いまま両親の離婚が成立した…。
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横暴な父

母とは電話や手紙で連絡をとっていたが会う事は父に禁じられていた。 親友のユキをはじめ団地の仲間に会う事も禁止である。 「なぜなの?」 泣く私に父は 「あの団地は環境が悪すぎる!オマエには悪影響だ!だいたいユキはシンナーやってるそうじゃないか!」 などとわけの分からない事を言い私の話は一切聞いてくれなかった。 小学生のユキがシンナーなど吸っていなかったのは行動を共にしていた私が一番知っている。確かに環境の悪い団地ではあったが、一番私にとって悪影響だったのはその家庭環境だったと父が知るのはまだまだ先だ。 そしてなぜか祖母の家で父と寝たのは最初だけで、しばらくすると父は近所にワンルームのマンションを借りた。 そして、そこで父と暮らし始めたのは何故か私では無く、おねぇさんだった…
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小学校生活3

…おばあちゃんが死んだ…呆然としました。なんであの時無理にでも一緒に行かなかったのか…怒られても一緒に行けばよかった…これからどうすればいい…色々考えてみたけど、私にできることも、もうしてあげれることもない。おばあちゃんの葬儀が行われた。そこには、父の兄がいた…父の兄は、結婚して県外に行ったきり、一度も家に来たことはない、私は初めて会った。夜になり、怒鳴り声がしてきたどうやら「遺産」で揉めているようだった。よくドラマでみる、あの喧嘩。子供ながら、すぐに遺産争いだ、ということはわかった。怒鳴り声とたまに聞こえてくる何かをたたく音…それにおびえながら夜を越した…。朝になると兄はもういなかった。葬儀がまだ完全に終わっていないのに、だ。それ以来、私もその兄のことが憎くなった。そして、父と二人の生活が始まった…。そもそも「父」という存在は私の中では、私の生活の中にあまり存在しない人だった。その父との生活想像もできなかった父は、祖母の死後、職を辞め、私の生活リズムに合わせれるような仕事についた。それから、毎朝、顔を合わせるようになったが、お互いがぎこちなかった。父は、私が食物に対して「苦手だ」とわかると、毎朝苦手な食べ物を出してきた。それを食べ終わるまで学校には行かなくていい、とまで言われた。ごはんが苦痛になっていったそして父は、私に対して冷たく当たるようになった。テレビも見せてもらえない夜ごはんが済んだらすぐ勉強漫画は読むななど、規則ができた。そして、父が趣味でやっているマラソンなどに強制的に連れていかれた。結果を見て怒鳴る。もちろん、学校での出来事など聞いてもらえるはずもなくだんだん自
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金銭感覚が致命的

散々お金の事で嘘を付き、私を傷つけてきたテルが又もお金の事で変な話をもって来た。 自分の生活も危ない中、どうして他人にお金を貸したがるのか。 そしてキレた私は、そんなテルに黙っていられず文句を言った。 「はぁ??何アンタ威張ってんの?アンタが貸したいお金ならアンタが自分でなんとかしなよ!なんとも出来ないから人に頼んでるなら頼んでるなりの態度があんだよっ!なんで頼まれてる人間が怒鳴られなきゃなんないんだよ!ちょっと考えろ!」 私はテルをテルの両親の前で怒鳴りつけ、言いたい事だけ言って2階へとドカドカと上がって行った。
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我が子の存在

独身の頃に戻ったかの様な生活。 給料をもらえる様になるとお洒落も出来た。 職場がアクセサリーショップという事もあり、多少は外見を気にした。 17歳で結婚し18歳で母親になった私は、自分自身のお洒落にお金をかけて来ていない。 それをする事により、少しでもシゲと会えない寂しさを紛らわそうとしていた。 そして、シゲの事を諦める様に言っている両親も私の寂しさを紛らわす為ならシュウと会う事を許す様になった。 その頃もシュウが大好きで… しかし… どんなに大好きなシュウと一緒にいても我が子であるシゲの事は忘れられないし諦める事も出来なかった。 みんなに 「堕ろせ」 と言われた中、必死で守り通した息子シゲ。 お洒落や恋愛で諦められるわけなど無いのだ。
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涙の別居

私の様子がおかしい事に気が付いたテルの両親も現実に直面し言葉を失った。 私がシュウの元へ行ったのが余程悔しかったのだろう。 ただ、もうどうにもならなかった。 シュウを愛する気持ちもテルを憎む気持ちも変わらない。 テルの両親と無言でそれぞれが悩み苦しんでいる空間… そこへ遂にテルが帰って来た。 シゲもいっしょだ。 そして話し合い… 「やっぱりやり直せない。離婚してほしい」 と言うと 「ならオマエ1人で出て行け。シゲは絶対に連れて行かせない!」 その時になったらなんとテルの両親も 「そうだ!そうだ!」 と言い始めた。 そして私は1人で家を出た。 「とりあえずシゲのいない環境で1人で考えます。シゲが隣にいると冷静にじっくり考える事も難しいので…」 そう言って私は一人、泣きながら家を出た。 こうなると実家に帰るしか無く、シゲを生んでから初めてシゲのいない生活を送る事になった。 そしてたたただ泣きながら歩き続けたのである…
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第三者を入れての話し合い

久しぶりに自宅に戻ってみると思い出すのはシュウとの事ばかり… テルとの楽しい思い出など何も無かった。 そんな家での話合い。 テルの親友の尾崎さんは、とにかくビックリしていた。 「マユ…どうしちゃったんだよぉ。テルの事は、どう思ってるのさ?」 「テルに対しての愛情はもう無いよ…テルだって私の事なんて大嫌いでしょ?」 逆に聞き返した私にテルは、意外な返事をした。 「嫌いじゃない」 【は!?ありえないっ!!】 「えっ!!そんなわけ無いよ!嫌いじゃなきゃ出来ない事を沢山したはずだよ。私はテルが少しでも私に対して愛情を見せてくれてたら他の人を好きになんてならなかったよ!でも嫌われ続けたんだしこれ以上は無理だよ…」 それでもテルは 「ずっと好きだった」 と言い張った。 そんなの今さら信じられるはずも無く私はシュウとの事は浮気では無く本気だとハッキリと伝えた。 結局、尾崎さんは何も言えなくなり肩を落として帰って行った。 テルが今までどれだけ家庭を粗末にして来たかを知っているだけに… そして自分もそんなテルと遊んだりしていただけに何も言えなくなってしまったのだ。 しかしテルの次なる弁護人はあろう事か私の両親だった。 尾崎さんと違いこれはとても強敵であった。
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恐ろしい生活

シュウと会うと、ついついテルの愚痴ばかり言ってしまう。 そんな時シュウは1度もテルを悪く言った事は無かった。 そして 「離婚したいよ」 と嘆く私に 「今は我慢の時だよ。物事には順番があるんだ。階段を抜かして上がってもいつか絶対そのツケは回ってくんだよ。ちゃんと俺がオマエを幸せにしてやるから今は我慢して待ってろ」 とシュウは言った。 そんなシュウをどんどん好きになって… そしてある日シュウと会っている時にシゲの具合が悪くなってしまいデートを中断して家に帰る事にした。 シュウは心配して家まで送ってくれたのだがシゲは吐き続けた。 結局そんなシゲの面倒をシュウは夜中にシゲが寝付くまでしてくれた。 そしてその日からシュウはテルが居ない日は泊まったりする様になった。 テルがいつも 「俺の家だ!!」 と威張り散らしているその家へ… 今思えばスゴイと思う。 恐ろしく恐いもの知らずで常識外れな行為だ。 しかし家にほとんど寄り付かないテルを近所の人達もほとんど知らず、そのうち周りの人達は私とシュウが夫婦なのだと思い普通に挨拶されたりパチンコ屋のお客さんにも 「旦那が迎えに来たよ」 などと言われる様になっていた。 【みんなが思ってる様に本当に夫婦だったらどんなに幸せか…】 そんな風に思いながらシュウとテルと二重生活みたいな日々を送っていたのだった。 そしてやって来たクリスマス…
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旦那が会社を辞める??

その日もテルの帰りは遅く、私とシゲはご飯もお風呂も済ませていた。 10時すぎにテル帰宅。 「ただいまぁ。今日は平井さんに送ってもらったんだ。お茶の用意して。」 【はぁ?いきなり何?】 平井さんというのは会社の取引先の人だ。 私も事務所で会った事は何回もあったが直接話した事は無かった。 そんな間柄の平井さんだがパジャマ姿でうろたえる私をよそに 「おじゃましま~す」 とズカズカ上がり込んできた。 しかも奥さんと2人の小学生の息子という私には全くもって関係の無いファミリー全員集合で! とりあえずテルを送ってもらったお礼を言い、慌ててお茶を出したのだが何やら話がおかしい… 「社長も社長だよなぁ~辞めるって言われて引き止めもしないなんて!」 …と平井さん。 黙って聞いていると会社に 「今月いっぱいで辞めさせて下さい」 と言ったのはテルの様だ。 【は?何事?】 チンプンカンプンな私。 「でも、いずれは独立考えてるなら奥さんの協力無しでは無理だよ~。ちゃんとに話し合ったの?」 と平井さんの奥さん。 【は?初耳だが…】ところがこの質問にテルは 「はい。話し合いました」 と答えた。 私は心底ギョッとしたが動揺を隠す為にうつむいて話を聞いていたのだった…
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