彼女の視線

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シュウに彼女がいると聞かされてからは、しばらくシュウの店には行かなかった。
なにしろシュウの彼女はシュウと同じパチンコ屋で働いているというのだから…
でも色々考えた結果、やっぱりシュウの事が好きだった。
そして一週間位経ち、恐る恐るシュウのいる店に行ってみた。
店は凄い混んでいて私は沢山のお客に紛れてひっそりとパチンコを打っていた。
【どれがシュウの彼女だろう…】
するとシュウがやって来て私の手に何やら紙キレを渡して去っていった。
開いてみると
『この前は色々と話を聞いてくれてありがとう。お礼にメシおごらせて。】
と書いてあった。
そしてシュウが住んでいる寮の電話番号が書いてあった。
【わ~い!シュウから食事に誘われた~】
また何もかも忘れ浮かれモードに戻ってしまった。
そして帰り際…
視線を感じる…
ふと見ると数人の従業員!
しかも女!!
真ん中にいるのがシュウの彼女だと直感で分かった。
なんとも言えない表情でその子は私を見つめていた…
私の存在を知っている…
シュウは彼女に何を話したのだろうか…

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