【マリカのナイショ話Vol.4】占いが大嫌いだった占い師の話。
今でこそ「占い師」を名乗ってはいるものの、わたくしの占いに対する第一印象は、それはもう最悪でございました。お仕事で強制的に占いの世界に足を突っ込まざるを得ない機会がなければ、おそらくは一生占いと関わることはなかったでしょう。それくらい、占いが嫌いだったのです。なぜそこまで占いが嫌いになったのか、遠い昔話とともに、お話しさせていただきます。占いとのファーストコンタクトまだわたくしがうら若き頃、確かあれは、二十歳を迎えたばかりのことでございます。とある遊園地でイベントに参加させていただく機会があり、バックヤードで知人たちと「当たる占い師が来てるらしいから、行ってみよう」という運びとなりました。ブースの一角、簡単なパーテーションの向こうには、いわゆる普通のオバちゃんがいらっしゃいました。人と接するのが好きそうで快活そうな……ざっくり申し上げると「典型的な関西のオバハン」がそこにおられたのです。アイシャドウが濃いな。指輪がゴツいな。それしか覚えておりません。わたくし達は、順番に占いを受けることにしました。もしその方が本当に視えるタイプで、後ろめたいことなどを皆の前でバラされでもしたら、ちょっとヤだな、というくらいの浅い関係だったからです。順番はじゃんけんで決め、わたくしは一番最後になりました。時間は15分ずつくらいだったでしょうか。今思えば占いのセッションとしてはかなり短めですが、浅く広くをターゲットとした商売だったのでしょう。それでも、先に受けた知人2人は「すごい!当たってた!」と言いながらキャッキャと帰ってきました。かなり興奮していた様子に、期待値も爆上がりです。ついにわたくしの番
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