禁断の初デート

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小説
数日後…
テルのいない日の夜…
いよいよシュウと初デート。
シゲを保育園に迎えに行ってからの待ち合わせだった。
【本当に来るかなぁ…】
ワクワクしすぎてそんな心配までしていた。
約束の時間…
シュウはニッコリスマイルで現われた。
「おすっ!メシ食いにいくぞ!」
とシゲに話掛けている。
そして近くの居酒屋へ…
シュウは彼女と別れる事に決めたと言う。
「好きな女がいる…って言ったんだ。アイツも男遊びしてるから何も言えないけどね…」
【好きな女?!え~?!それってもしや私かぁ?!】
もぅドキドキしちゃって倒れそうだった。
「俺みたいな男嫌い?」
と聞かれてドキドキしてるわりには
「ううん…大好きっ」
と正直に答えた。
シュウ23歳…
私21歳…
お互いに婚約者と旦那がいる、まさに禁断の恋だった。
そしてシュウの実家はヤクザやさんの一家だった。
お姉さんの旦那さんがアニキ分だったらしいのだがシュウは何かやらかして顔を出せない状況だと…
どうりでただのパチンコ屋の店員にしては身につけている物が高価すぎる…
しかしどんな話を聞かされても私のシュウに対する気持ちは変わる事は無かった。
テルと夫婦でいる事が苦痛で仕方なくなってしまった。
そして会いたい時に会えない恋愛を初めて経験する事になったのだった…
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