愛する男と憎い男

記事
小説
シュウと付き合い始めた私と、何も知らずに私をゴミの様に扱うテル。
この頃のテルは、ケンカになると暴力をふるう様になっていた。
夜中にパジャマのまま家の外に無理矢理出される。
「ここは俺の家だ!出ていけ!」
と…
では、私の家は一体どこにあるというのか。
テルの親が借りてくれた家がテルの家だと言うのならその中の家財道具はほとんど私の両親やその友人が買ってくれた物…
空っぽな家で
「俺の家だ!」
と威張っていればいい。
しかし実際力では勝てるわけも無く…
寒い中パジャマ姿で立ち尽くしているのだ。
たとえ家の中に居たとしても寒い事には変わりはないが…
テルの事が心底憎かった。
なぜ心から愛する男がいながら心から憎い男と暮らさなければならないのか…
自分が選び歩んできた人生だが、やるせない気持ちでいいっぱいだった。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す