理想とかけ離れた新婚生活

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やっと手に入れた自分の家庭…
そこが私の全てになっていた。
学校も仕事も辞めてしまえば当然の事。
学校の先生には休学を勧められたが子育て以上に意味があるとは思えずスッパリ辞めた。
まだ1年生だった。
妊娠8ヵ月までは会社に行ったが、後は家事と出産の準備だけが私の仕事になった。
テルは私と結婚した事でこれ以上私の気を引く必要が無くなり、優しくする必要がなくなった。
と判断するしか無い位、家にいない。
毎日会社の仲間と花札やパチンコをして楽しんでいた。
いくら赤ちゃんを産めるにしても黙ってはいられない。
あまりにも思い描いていた生活と違いすぎる…
しかし文句を言っても、お願いしてみてもテルの生活態度は変わる事は無かった。
そしていよいよ臨月に入り私は出産の為に実家に帰った。
だが、そこにもテルはほとんど顔を出す事は無かった…
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