18歳結婚

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小説
部屋探し…
なかなか良い部屋が見つからない。
どんどんお腹は大きくなるし焦った。
テルの休みが少ないし不動産屋を回る時間もあまり無かった。
最後は
【貸してくれるなら何でもいいよ!】
的になり、えらい山奥の最悪の物件に新居は決まった。
買い揃える物も沢山あり、ある日テルと待ち合わせをして電気屋に行く約束をしていた。
しかしテルが来ない。
携帯なんて無い時代だし、いちかばちか会社の事務所に行ってみた。
なんとテルはそこで花札をやっていた。
バタンっとドアを閉め走って帰った。
泣きながら…
少しずつテルは変わっていった。
いや、変わったのでは無く本来の姿を出し始めたのであった。
そんなテルに不信感を抱きながらも見て見ぬふりをしたまま私とテルは入籍した。
【子供が生まれればテルは優しいパパになる。私に優しくしてくれたみたいに夢中で我が子を可愛がるに決まっている】
そんな風に勝手に思い込んで…
そしてなんとか出産前に引っ越しも終わった。
私は遂に憧れていた自分の家庭を手に入れたのだ。
ワクワクしながら料理の本を見て晩ご飯を作る。
しかしテルは仕事が終わってもすぐには家に帰って来なかった。
暖かく食卓を囲む夢はなぜか叶わなかった…
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