ある提案

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そんな時、継母がある提案をしてきた。
「どうしてもシゲを手放せないと言うならママに助けてもらえば?部屋借りるお金位出してもらったってバチは当たらないでしょ」
と…
確かにそう言われれば実母に少し位頼ったっていいのでは…
と思わなくも無い。
たまに会って子供服のお下がりをもらったりする位の付き合いは続いていたし…
そして考えた結果、まるっきり頼るのでは無く私が水商売で部屋を借りるお金を稼ぐ数か月間だけ私とシゲを居候させてもらえないかと…
父方の実家では父も継母も仕事をしている為、シゲを連れて来てもシゲの世話は頼めない。
その点、実母はシゲと2歳違いの子を育てている専業主婦である。
経済的にも安定している。
シゲを連れて実家に帰れない以上、自分達の生活の場をまず確保しなければならない為、私は水商売をする覚悟を決め、その方向で親の離婚後はじめて実母に頼る為に電話を掛けてみる事にした…

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