引き離される禁断の恋

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小説
シュウに電話をして状況を全部話した。
「実家になんか帰りたくない」
と泣く私にシュウは
「帰らなきゃダメだ。オマエの親が『帰って来なさい』って言ってるんだろ。オマエの事を心配してんだよ。しばらく会えないのなんて長い一生を考えたら一瞬みたいなもんだろ。今は親の言う通りにするんだ…オマエが1人で責められてツライ事になったら俺いつでも行っていっしょに頭下げるから!会えなくなるのは我慢しよう…」
と…
私は泣く泣く実家に帰る事にした。
そしてその夜テルは予想に反して機嫌良く帰って来た。
私の両親を初めて味方に付けた事でかなり気を良くしていた。
「オマエの親はいい人達だよなぁ」
と手の平をかえした意見。
今までは
「あんなオヤジに、とやかく言われたくない!」
など悪口ばかり言っていたのに…
そんなテルを見ていて
【この人を好きになる事は二度と無い…】
と改めて思った。
テルの方は
【ただの浮気】
と軽く見ていたようだ。
そして翌日…
シュウに会えなくなるつらさを胸に私はシゲを連れて実家へと帰ったのだった。

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