保育園に入れたが…

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シゲが3歳になる年の春…
ようやく保育園に入園出来た。
第一希望が叶えられず遠くの保育園になったが
【これでやっと仕事が出来る。貧乏とはサヨナラだ】
と思い、浮かれた。
しかし現実は思っいてた程甘くは無く小さな子供のいる若い母親を雇ってくれる所はなかなか無い…
その頃テルは会社の休みの日に会社から独立した人の元でバイトをしていた。
休みの日にバイトしているんだからそのバイト料はテルのおこづかいで良い事にしていた。
しかしこれも又甘かった。
そのうちテルは会社の休みを沢山とってバイトばかりに行く様になってしまった。
さすがに生活も回らず
「税金とかも払わなければいけないし少し考えてほしい」
とテルに言ってみた…
すると
「働いてもいないくせにエラそうに金の事言ってんじゃねぇよ!」
と。
【どんな風に言ったって家族の生活のお金の話になんて耳を貸してくれないじゃん…】
こうなってくると優しかった頃の記憶も薄れて来て憎しみさえ覚えた。
自分が憧れていたものすら分からなくなる位、結婚生活に良いところは無かった。
子育てと仕事探しと生活費の心配や工面に明け暮れる日々が続いたのだった…

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