涙の別居

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小説
私の様子がおかしい事に気が付いたテルの両親も現実に直面し言葉を失った。
私がシュウの元へ行ったのが余程悔しかったのだろう。
ただ、もうどうにもならなかった。
シュウを愛する気持ちもテルを憎む気持ちも変わらない。
テルの両親と無言でそれぞれが悩み苦しんでいる空間…
そこへ遂にテルが帰って来た。
シゲもいっしょだ。
そして話し合い…
「やっぱりやり直せない。離婚してほしい」
と言うと
「ならオマエ1人で出て行け。シゲは絶対に連れて行かせない!」
その時になったらなんとテルの両親も
「そうだ!そうだ!」
と言い始めた。
そして私は1人で家を出た。
「とりあえずシゲのいない環境で1人で考えます。シゲが隣にいると冷静にじっくり考える事も難しいので…」
そう言って私は一人、泣きながら家を出た。
こうなると実家に帰るしか無く、シゲを生んでから初めてシゲのいない生活を送る事になった。
そしてたたただ泣きながら歩き続けたのである…

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