家出の計画

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連れて行かれたのは、わりとソフトサービスだというピンクサロンだった。
ソフトと言っても水商売の経験すら無い私にとって怯えるには充分な場所である。
そこで新たに面接をした。
事情を話すと親切に対応してくれ寮の手配だけでなく引っ越しも手伝ってくれると言う。
出て行くまでテルには絶対バレたらいけない。
バレたら計画が台無しになる。
また実家に連絡されて監禁されるに決まっているのだ。
極秘で家出をする為の計画を面接で立て、私はシゲと家へ帰った。
何も知らないテルは、その日も私に嫌がらせをした。
毎週欠かさず楽しみにして見ていたドラマの最終回をわざと私を部屋から閉め出し見せなかった。
【あと一週間…一週間ガマンしたらコイツとサヨナラだ】
家出に対する不安よりテルに対する嫌悪感の方が上回っていたのが救いだ。
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