遂に家を出た

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小説
家出計画実行の日。
朝いつも通りテルは仕事へと出掛けて行った。
そしてドアが閉まった瞬間に荷造りを始めた。
テルに家出を悟られない為に一切準備はしていなかったのだ。
どちらにしても私の服や持ち物のほとんどはテルに捨てられてしまったので荷物は少ない。
とりあえずビデオデッキと炊飯器、電話機、コンポは持って行く事にした。
そして問題はお金…
テルの名前のカード類は置いて行った。
でも現金はどうしても必要だ。
悩んだ末にテルが両親に返さずにパチンコに使いはじめていたお金を持って出た。
そして置き手紙に一言
「さようなら」
と書き残し私は家を出た。
そしてその日は皮肉にもテルの誕生日だった…
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