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テレビ業界に勤めている時に体験したほんの少しだけ怖い話

こんにちは。こまりです。今回は「ほんの少しだけ怖い話」をお話しします。----------------------------------------【 episode1 】ナレーションブースの唸り声ナレーションブースをご存知でしょうか。通常、アナウンサーやタレントがナレーションなどの音声をマイクに向かって話し、それを収録して、その後に編集マンが映像と合わせます。 その小部屋をナレーションブース、アナウンサーブース、アナブースなどと呼びます。 音は防音壁に吸い込まれるため、長時間いるとなかなか不思議な気分になってしまうお部屋なので、収録前ぎりぎりになってもあまりブースに入りたがらないアナウンサーもいます。 ちなみに私はここで夜にWEB会議をして、なんだかとても息が詰まりました。閉塞的なんですよね。 その日は、アナウンサーの声の調整するミキサーという役割をしていました。この日の読み手はベテラン女性アナウンサーのAさん(もちろん仮)。 ナレーションブースで10分ほどのVTRを再生しながらナレーションを収録し、何度か撮り直しをはさみつつ、ディレクターからのOKが出て解散。 Aさんが神がかり的にお上手で予定より早く終わったこと以外は、いつも通り始まり、いつも通り終わったお仕事でした。 それから15分ほどしてから、編集マンの男性が乗り込んできました。 曰く、「アナウンサーの後ろでおじさんが唸っている」とのこと。 そんなはずはありません。 防音設備が整いすぎていて、社内アナウンスさえ聞こえない部屋です。(防災上聞こえるようにもできますのでご安心を) 機会の故障音でものっていたのかなと音声を
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【怪談】第四夜 浴室

私が引越してきてまだ半年も経たない頃。ある時期からシャワーの水が勝手に出るという現象が起き始めました。最初は水道トラブルかとも思ったけど、水道関係に特にトラブルも無かったので何となく嫌な予感はしていました。私もどちらかというと霊を連れて来やすい所があるようで、行き先で何か妙な感覚を覚えた後からその現象が起こった事もあり、連れて来たような気がしてます。決定的に姿が見えるわけでもなく、かといって全く感じないわけでもないという状況が一番厄介に感じました。毎日同じ現象が起こるわけではなく頻度は数日おきで、急に水の音がして浴室を見るとシャワーが出ているといった現象でした。私は怖いというより、水道代の心配の方が勝っていてとても厄介・・・特に仕事に行って帰って来てから出ていた時などは、いつから出ていたんだ!?という心配で頭を悩ませていたんです。もちろん毎日出勤前は水周りがしっかり閉められていることは確認していましたし、水道の故障でもないので止める術がわからないのがとてもネックに感じました。この現象が起きた頃、同時にある異変がありました。お風呂の排水溝がやたら詰まるようなことが起こり、水の流れが悪かったんです。月に一度、排水溝の掃除をしているので詰まることはあまりなかったんですが、あまりにも水はけが悪い・・・。前回の掃除から二週間ほどしか経っていないけど排水溝を開けて見ることに。開けてみると、中から大量の黒くて長い髪の毛がごっそり出てきて、確実に私以外の物だという事に確信を持ちます。当時私は茶髪だったので、一人暮らしの私の家で黒髪が詰まっているなんてことは有り得ません。さすがにヤバイと思った私
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【怪談】第三夜 連れてくる人

第一夜でお話した家族の数年後の話です。その家は全員伯母の遺伝の影響で霊感がありました。長女はそのまま受け継いでいて、かなりハッキリ見えるタイプ。次女はたまに見えるタイプで、たまに金縛りに合う体質。その下の長男もたまに見えるタイプだけど姉ほど強いわけではなく、どちらかというと霊の影響を知らずに受けやすいタイプのようでした。長女と次女が嫁いで家を出て、長男が高校生で伯母と二人で生活をしている時期がありました。その頃には伯母は旦那と離婚して、義母は旦那さんの兄弟と同居生活を送っていたので家には伯母と長男の二人きり。姉達は嫁ぎ先が実家に近いのでたまに来ていたようですが、その度に長女から「なんか知らない霊増えてない?」と言われていました。この家自体も立地が悪く、昔から度々よくわからない霊達が家の中を徘徊することもあり、定期的にお祓いはしていたようです。伯母も霊感が強い割りに自分で祓える体質ではなく、どちらかというと霊に同情して憑いて来られることが度々あったので自分の事は理解している様子でした。それを踏まえてお祓いをしているけれど、それにしても自分が連れて来た自覚の無い霊が家に増えていることに疑問を感じてたようです。その悩みと比例するように長男も少し反抗期を迎えていて、伯母はその事でも頭を悩ませている時期でもあります。念のため学校から帰ってきた長男を見るけれど、特に霊を連れてきている様子が無いので伯母も最近の息子の反抗期はただの反抗期だと思うしかありません。私にとって従弟にあたる伯母の長男ですが、私は同じ高校に通っていたので当時の様子を近くで見ていました。従弟は当時同じ高校に彼女ができ、私
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【衝撃】怖い話があなたを幸せにする!? 科学が解き明かす意外な効果とは

「怖い話」と「幸せ」?一見すると矛盾する組み合わせに思えますが、実はこの2つには深い関係性があるのです。今回は、科学的な視点から、怖い話と幸福度の意外なつながりを解き明かしていきます。恐怖体験は、実は幸福への近道?ホラー映画を観たり、怪談話を聞いたりした時、心臓がドキドキしたり、背筋がゾクゾクしたりする感覚を覚えますよね。この恐怖心、実は私たちを幸せへと導く可能性を秘めているのです。1. 恐怖体験後の高揚感怖い話を聞いた後、無事に終わったという安堵感や、一時的な恐怖体験から解放された高揚感が生まれることがあります。この高揚感が、幸福度を一時的に上昇させる可能性があります。2. ストレス解消効果怖い話に集中することで、普段抱えているストレスから一時的に解放され、リフレッシュ効果が得られる場合があります。これは、怖い話に夢中になることで、現実の問題から意識が離れるためと考えられています。3. 社会的なつながり怖い話を共有することで、友人や家族とのコミュニケーションが円滑になり、孤独感を解消し、幸福感につながることもあります。共感や一体感を生み出すことで、人間関係がより深まるのです。なぜ日本人は怖い話を愛するのか?日本には、古くから伝わる怪談話や都市伝説がたくさんあります。なぜ日本人は怖い話をこれほどまでに愛するのでしょうか?それは、日本人の文化や歴史と深く結びついているからです。自然災害が多い日本において、人々は自然の力に対して畏敬の念を抱いてきました。この畏敬の念が、妖怪や幽霊といった存在を生み出し、怖い話の題材となって発展しました。また、集団意識が強い日本人は、怖い話を共有する
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マラソン美女『ゆりなの恐怖体験』ホラー物語

『夜の心霊スポットトンネル』真夏の昼下がり、ゆりなは汗だくになりながらランニングを続けていた。彼女は来月のマラソン大会に向けて体力作りに励んでいた。日差しが強く、気温は30度を超えていたが、ゆりなは決して諦めなかった。彼女の美しい顔には汗が滴り落ち、髪は湿っていたが、その瞳には強い意志が宿っていた。その夜、ゆりなはいつものルートではなく、なぜかトンネルを通ることに決めた。昼間の暑さから解放され、涼しい夜風を感じながら走るのは気持ちが良かった。トンネルの入り口に差し掛かると、彼女は少しだけ不安を感じたが、すぐにその気持ちを振り払った。トンネルの中はひんやりとしていて、外の世界とはまるで別世界のようだった。ゆりなはペースを上げ、トンネルを抜けようとした。しかし、突然、足元に何かが絡みつく感覚がした。驚いて立ち止まると、暗闇の中から低い声が聞こえてきた。「ここから逃げられると思うな…」ゆりなの心臓は激しく鼓動し、全身が凍りついたように感じた。声の主を探そうと周囲を見渡したが、何も見えなかった。彼女は再び走り出そうとしたが、足が動かない。まるで見えない力に引き止められているかのようだった。その時、トンネルの奥からぼんやりとした光が見えた。ゆりなはその光に向かって必死に走り出した。光が近づくにつれ、彼女の恐怖は増していった。光の中には、白い服を着た女性が立っていた。その女性はゆりなに向かって手を伸ばし、冷たい笑みを浮かべていた。「あなたもここに来るのね…」ゆりなは叫び声を上げ、全力でトンネルを抜け出そうとした。しかし、足は重く、まるで地面に縛り付けられているかのようだった。彼女の視界は次
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現役医師が語った本当に怖い話

 前回、取り上げた矢作直樹氏の「人は死なない」という本の中から、本当に怖いと思った話をご紹介しましょう。  矢作氏が緊急治療をした患者の中にAさんという方がいました。Aさんは高いマンションから飛び降りたのですが、決して自殺しようとして飛び降りたのではなく、霊に憑かれて気がついたら飛び降りていたと告白したのです。  Aさんは元々すぐ金縛りになる体質でした。  そして、気功教室に通うようになると、勝手に体が動きだしたり、勝手に字を書いたりするようになったので、怖くなってやめてしまったそうです。  その後、他人に直接頭の中で話かけられるようになり、夜も話しかけられたので、眠れずにへとへとになってしまいました。  そうこうしているうちに、ある女性が「体を借りたい」と言ってきたので、断ったのですが、泣き落されてしまい、なかなか追い出せなかったそうです。 また、この頃から、電車に乗っていると、途中で意識が途切れ、電車を乗り過ごしてしまう、ということがひんぱんに起こったそうです。  そして、憑りついてきた霊は、「あなたをもっとひどい目に合わせる」と言ってきました。  そんな状況の中、安全のために住んでいたマンションから実家に引っ越したのですが、母が留守の時に意識がないまま元住んでいたマンションに戻ってしまい、気がついた時には飛び降りていたそうです。  Aさんは飛び降りた結果、一命は取り留めましたが下半身不随になってしまいました。  では、このような状況になった時はどのように対処をしたらよいのでしょうか。  大切なことは信頼できる霊能者に除霊、浄霊をしてもらうことです。もし、このようなことでお
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会社が乗っ取られる経験をしました。

おさむです今から、20年近く前になるでしょうか?勤めていた会社が乗っ取りに遭いました。会社自体がもう古い技術を扱える人しかいなく、新しい技術を扱える人を育成しなくては、ということで、私なんかはそんな新しい技術の教育に携わっていました。しかし、新しい技術を獲得するといっても、お金が必要です。でも、会社は銀行からもそっぽをむかれ始めていました。そんな時に現れたのが社長の先輩・・・出資してくれたそうです。数億まっ、それだけのお金を出すということは、あたりまえですが口も出すということで、経営に口を出すようになり、自分の子飼いの人間を何人も外部から役員として引っ張ってきました。気がついたら、その人が引っ張ってきた人が多くなり、古参の役員の居場所がなくなり、社長と会長は、会社から追い出されてしまいました。古くから居た、社員も進退を迫られ、一人だけ残り全員退社、私も退社・・・わずか、半年もしないうちに名前だけ残り、いる人が総取り替えになったという話しでした。行く時はこんなに早く行くんだなって、思いました。怖いというか、なんというか・・・
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【怪談】第二夜 一人多い

これは私が高校三年生の時に体験した話です。身バレ防止のために少しフェイクを交えます。当時体育の授業は選択方式で、自分のやりたい競技を選んで参加するという授業がありました。私はバレーボールを選択し、2チーム作れるくらいの人が集まりました。怪我や風邪で見学していた子達は点数係や審判の担当をしてくれて、点数係1人、審判1人、各チーム7人でバレーの試合をする事に。私と審判の子が人数を数えてチーム分けをし、それぞれコートに入り試合が始まります。体育館の半分をバレーボール、もう半分をバトミントンと卓球が使用している形で、競技ごとにネットで区切られていました。私達はバレーの試合を楽しんでいましたが、1セット目の途中で私が違和感に気づきます。こちらのチームの数が一人多いんです。コートの中にセッター1人、スパイカー3人、ミドルブロッカー1人、リベロ2人の配置で試合をしていましたが、向こうのチームより多いと感じました。一旦試合を止めてもらいその場で確認すると、こちらが多いのではなく向こうのチームが一人足りないという事に気づきました。始まった時は確かに両チーム7人で始まっていたのに、いつからか向こうのチームが6人になっていたことに誰も気づかなかったんです。開始前に確かに人数確認は3回くらい行って同じ人数になる事は確認しました。チーム分けも違和感無く経験者と未経験者を上手く交えてきっちり分けて、開始時も7人ずついたことは審判も確認しています。途中で誰もコートの外に出ていないことは全員が確認しているので、誰かが途中で抜けたとも考えられないのです。その場にいた全員がその違和感に気づくと途端に怖くなりました
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【怪談】第一夜 道連れにする幼女

このお話は今から30年以上前のお話しになります。当時伯母は旦那の実家に暮らし、旦那は単身赴任で働いていたので義母と娘二人の四人で暮らしていました。伯母は昔から霊感が強く、その当時は家が新築であったにもかかわらず霊現象を何度か体験していたと言います。もちろんそれは子供達にも遺伝していて、特に長女はその傾向が強かったようです。長女が5歳くらいの時に「家の中に知らない女の子がいる」と言い始めた時期がありました。実は伯母も何度か目撃していて、娘は同じ物が見えているとわかったんです。それは長女と同じ5歳くらいの女の子で、家の廊下を歩いていたり一階の部屋でよく見かけるけれど、何を言ってくるわけでもなくたまに現れる様子を伯母はよく目撃していました。その頃は次女はまだ小さかったので手がかかっている時期で、伯母もこの時は長女の面倒をよく見てあげれなかったようで、ワンオペで子供達の面倒を見るのが大変な時期でした。同居の義母は自分の部屋である仏間にこもっていて、育児や家事に全く手を貸してくれないと嘆いていた時期でもあります。義母だから口出しできないのではなく、実は義母は昔から宗教にはまっている事もあり、面倒ごとに巻き込まれる事を避けるために伯母は距離を取りながら同居している状態でした。出かけるといえば宗教の集会、家に帰れば部屋にこもり何か念仏のような物を唱えたり何かを拝んでいる様子があり、ご飯も殆ど一緒に食べず部屋で食べるといった様子。とても同居しているとは思えないほど義母の生活は独特な物があり、頼れる存在どころか不気味な存在でもありました。同居の義母があてにならない、かといって一人では育児に限界が
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怖い夢と消えた絆創膏の話

今年に入ってからわりと面白い夢を見ることが多いのですが、15日は地味に怖い夢を見ました。 恰幅のいいお地蔵さんみたいな優しい顔をしたオジサンが出てきまして、こう言うんですよ。 「これから大きな出来事が10ある。そのうちの1つが今日ある」 でもね、15日って本当に何にもなかったんですよ。 逆に怖くない……? 自分の知らないところで実は何か起こってるんじゃまいかと……。 あとね、もうひとつ地味に怖いのが絆創膏が消えた件ですよ。 久々に絆創膏を使ったんですけど、肌が尋常じゃなく弱いので絆創膏でかゆくなってしまって、寝ている間に剥がしたんですよね。 寝ぼけてはいたんですが、確実に剥がした感覚はあったし、朝起きて絆創膏はなくなってたんですよ。 でも、肝心の絆創膏が見つからない。 いつもはぐちゃっとした状態で布団の中から見つかるんですが、今回は本当にどこを探しても見つからない。 何日か経ったら出てくるだろと思ってたのに見つからない。 まさか……とうとう……食べてしまったんか……? 食べると言えば、身内が知久屋さんが好きで、オンラインでたまにお世話になっています。 2月5日の発送分から「ちハンカチ」というものが同梱されているらしくて、そのハンカチをいただきましてね。 すごい可愛いんですよ。 でもね、どうしても脳裏に「ぬのハンカチ」がちらつきましてね……。 「ボボボーボ・ボーボボ」はいまだに時代が追い付かないところも含めて素晴らしいですね。 ちなみに、知久屋さんのお惣菜、どれもめちゃうまなのでおすすめです。 さて、そんな本日の1曲はゴスペラーズで「ひとり」です。 学生時代、好きな子にCDを貸し
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実話怪談『地元の公園』

 地元に、とある公園がある。  仮に、S公園とする。  その公園の奥には神社があり、昼間でも、人気が無く不気味な印象を覚える。  公園の神社に行く為には、途中、緩やかな坂道や階段を何段も登る必要がある。その坂道の途中に、奇妙な人影が見えたと聞かされた事は何度もある。深夜に公園内のトイレの中に入ると、首をくくった女の人の霊が見えるとか、奇妙な人物が奇声を上げ続けているなど、地元ではいわく付きの公園だった。  私は大学時代の夏休みに、なんとなく一人でその公園の奥へと散策に行った事がある。友人の少なかった私は免許を取得して以来、遠くの本屋を探すドライブに行くのが趣味だった。また、地元の各地の小道などを車で回るのが好きだった。  その公園の駐車場に車を停めて、公園の奥へと入り込んだ事を記憶している。  財布を手提げバッグの中に入れて、公園内の自動販売機で購入した缶ジュースを片手に、公園の中を散策した。  神社に着くまでの坂道は、何か不気味な感覚があった。  神社が見えてくると、気のせいか、人の気配のようなものを感じる。  私はその神社に礼拝をして、当時、安物のデジタルカメラを使い、神社内で撮影した事を記憶している。写真内に心霊的な何かが映っているわけではなかったが、何処か遠くで、奇妙な人の声のようなものが聞こえた事を覚えている。  帰り道、沢山の人物達に睨まれたような感覚を覚えた。  帰った後も、何かに見られている気配を感じた。  デジタルカメラで撮影した写真には、霊感のある人間が調べたところ、首吊り死体が映っていると言われた。出来るだけ早く、データを処分した方が良いとも。  二年程、
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怖い話『霊感が移る』

 専門学校時代の女友達の何名かは、よく幽霊を見たと話をしていた。  彼女達が話す興味深い事は“霊感は移る”という話だった。  つまり、霊感というものは、風邪のウイルスか何かみたいに他人に感染するものなのだと。  当時、私は地元にある、幾つかの心霊スポットに、車好きの友人達に誘われて、連れて行かされていた。  女子数名、私も含めた男子数名の組み合わせだったと思う。  その中の女子グループの二人には、霊感があった。  元々、霊感の強い女の子は一人だけだったそうなのだが、どうも、もう一人の方は、“霊感を移された”らしいのだ。  友人グループで遊びに行く時間帯は、真夜中が多かった。  深夜ドライブしながら、みなで色々な場所へと訪れた。  心霊スポットに行く度に、女子達は何かが見えるとはしゃいでいた。骸骨が見えるだの、不気味な女の人が見えるだの。霊感がある事を楽しんでいるように思えた。  それから、奇妙な事が立て続けに起こった。  その友人達と行動をしていると、私も少しずつ“気配を感じる”ようになったのだ。それは、心霊スポットと言われるような場所だったり、普通の周辺の公園だったりした。女の子達は、自身の霊感に関しては、楽しんでいるみたいだった。  ある時、その友人達と、地元のなんでもない公園の茂みの辺りを夜に歩いていると、ブツブツと念仏を唱えて座っている謎に男性が、はっきりと私にも“視えた”。そう、私にも視えたのだ。  少し目を離した隙に、その人物は何処かへと消えていた。  どうやら、私にも“霊感”は“移ってしまったらしい”。  それ以来、私は視える事は少ないものの“気配だけは感じる”よ
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怖い話(あまてらす鉄道のトロッコ)

以前、宮崎県の高千穂に旅行に行った時に天安河原にも寄ったのですが、そこはGoogle先生によると「天安河原(あまのやすかわら)」は、天照大御神が岩戸に隠れ、暗黒の世界となってしまったことに困った八百万の神々が集まって相談したと伝わる場所だ。だそうなんですが、私としてはなんだか気持ち悪かったです。なぜかと言うと、石がいたるところに積まれていて、なんだか賽の河原みたいだったんです。神様が集まった神聖な場所なのかもしれないんですけれど、石をそこに積んだのは人間だと思うので、人の情念みたいなものを感じて怖いなと思いました。神社を4つくらい回って、あまてらす鉄道のトロッコにも乗りました。普段はこういう怖い場所には立ち寄らないのですが、私の趣味であちこち神社に連れて行くだけでは、かわいそうなので乗りたいと言われたら付き合うことはします。めちゃくちゃ怖かったです。皆さんは高い場所や駅のホームに吸い込まれるような感覚はあるでしょうか。私は、全員そう思うと思っていたのですが、そうではないみたいですね。フェリーに乗った時に、海に飛び降りたくなります。駅にいると線路に吸い込まれる気持ちになります。高い所にいると飛び降りたくなります。自分の意志とは関係がなくです。(この心理をボイドの声というそうです)こういう心理になる人とならない人に分かれ、後者の人はトロッコから下を覗くことが出来るんですね。トロッコに乗っている人たちは、興味深そうに高い場所から下を覗き込んでいたんですけど、私にはとても無理です。トロッコの乗務員さんとトロッコ自体はとっても可愛いく、過ぎ去って見れば楽しい思い出でした。ただし、二度と乗
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怖い話(この手は誰の手)

私は、以前ブログ記事で、子供の頃から金縛りや幽体離脱人の声が聞こえる等の目に遭っていることを書きましたが私がある時に連日に渡ってそういう目に遭っていて、もしもこれが心霊現象だったとしたら、腹が立つと思って、霊能者の方に見て貰ったんですね。で、一時的に私にはそういうことが起きなくなったんです。そうしたら、ある時に主人の方が早く寝ますから、寝室から「う~う~」って苦しそうな声が聞こえてきたんです。でも、私は放っておいてもいいだろうなって思って、放っておいたら、しばらくして、主人が起きてきて、よくよく話を聞いてみたら、女性が主人の手を引っ張ってきたらしいんです。金縛りになっていて、それで助けて欲しくて出しうる声で、う~って言ってたと。で、主人は最初私が手を引っ張ったと思った(私は怖い目にあったら手を引っ張って助けて貰おうとするので)らしいのですがその方向は、本当に少しの隙間しかないですし、私が寝ている場所とは反対方向、しかも私は起きているので、途中で「誰だ、こいつは」となったそうです。私の主人はこういう現象にあったことがあまりありませんでした。(一度はありますが、それはまた別の機会にお話しします。)私が連日苦しめられている現象について、主人は、肯定も否定もしなかったのですが、その日怖い目にあったので、少しはそういうこともあるんだと思ったかもしれません。それで時がたって今度は私がまた苦しんでいる時に、声も出せないので息を荒くして気が付いて貰おうとした時があったんですね。でも、助けてくれず、夫に聞いたら苦しそうにしていたけど大丈夫かと思ったと言われて、やっぱり私が放っておいたから、自分も
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【 秋夜のもっと涼しくなる話・5th 】nonfiction

あれは、とてもリアルな体験ですね。 今、思い出しても何かいたんでしょうね。それはそれは、若かれしころ。 まだ、自分の車がなくて、親父のワンボックスカーを借りて よく遊びに行ってました。 自宅の駐車場は、親父の仕事用トラックが停めてあるので 歩いて7、8分の所に駐車場を借りていました。 借りてる駐車場、遠いですよね。 今の実家の前に住んでいたところが、その駐車場の直ぐ近くだったので、 引っ越ししてからもしばらく借りていたということです。 遊びから帰ってきて、夜中の2時ごろ、ワンボックスカーを駐車場に停めて、 真っ暗な道を家に向かって歩き始める。 駐車場から、前の家、小学校の裏手を周り今の実家。 この7、8分の間、真夜中ということもあるけど そもそも、車も通らない狭い道。誰とも会わない。 小学校の裏手に差し掛かり、小学校沿いを歩いていると なんか違和感がある。小学校側から目線を感じるというか 何かに見られているような感じ。 少し嫌だなぁと思いはありながらも、走ることもなくゆっくり帰宅した。 2階の自分の部屋へ入り、布団を敷いて寝る。 寝て直ぐだと思う。強い金縛りにあった。 頭は起きている、目は開かない。 あっ…っと思った瞬間。 おなかの上に人の小さい足が片方だけ乗っている。 次の瞬間、もう片方の足が顔に向かって一歩前に置いてくる。本当に小さい足。新生児くらいの大きさ。 4~5cmってほどかな。 おなかの凹む感じが間違いなく体重がかかっている。 凄く怖いとは思わなかったが、顔に向かって歩いてくる感じが 何をされるのだろうという思いだった。 数歩あるいて、あ~と思っていた瞬間。 小さい
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【 秋夜のもっと涼しくなる話・4th 】nonfiction

学生時代、ギターを上手に引いてみたくなり、安いエレキギターを購入し、 また、友人の兄からアコースティックギターをもらいました。 そんなに早く上手くなる訳でもなく、 誰か上手な奴に教えてもらうかぁ…と考えていた最中。ギターが上手いという友人を見つけ教えてもらうことに。 驚いたことに家も近く、すぐ行ける距離だ。 ちょっと覇気がなくて、小柄で細身のいかにも楽器やってますって感じの友人。 当日昼頃、友人宅にお邪魔することになり、友人宅の近くに車を駐車。 玄関で友人が待っていて同時にお母さんが出てくる。 挨拶を交わして、友人の2階の部屋へ階段を登っている途中で…。 「ちょっと暗いけど気にしないで」と言われる。 友人の部屋に入ると…真っ暗。 「なんでこんなに暗い?」そう尋ねても、答えにくそう。 目が慣れてボンヤリ明るい中で、「何が得意?」そう尋ねると、 「GLAYかなぁ」と答えながら、アンプに電源を入れて ギターを調整し始める。 もう一度聞いてみる「明るくしないか」 何も言わず照明を点けた。 殺風景な部屋に昼間なのに雨戸が全部閉められている。 「あんまり明るくすると来るんだよね」 「えっなにが来るの?」  「…」言いたそうだけど言えない何か。 困りながらギターの準備完了。 GLAYの誘惑…オープニングを弾き始める。 アンプから伝わる生の音源に興奮。 「うまいなぁ」を連呼し、何度も弾かせる。 教えてもらうというより弾いてもらっただけ。 そんなに長い時間は居なかった。 というより、今、考えると居れなかった。 卒業して、だいぶ長い月日が流れ、久しぶりに会った別の友人から、 その友人が行方不明にな
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【 秋夜のもっと涼しくなる話・2nd 】nonfiction

怖い話を沢山経験しているので、ここでいくつ書けるかなぁ なんて日々考えておりますが、幼少の頃まで遡って思い出します。 はっきり覚えてます、それは小学校2年生の時のこと。 1、2階共に4世帯、計8世帯の1階端のアパートに住んでいました。 長屋になっていて、玄関入ると、キッチン。周辺にトイレ、浴室がある。 その奥に一部屋、またその奥にベランダに出られる一部屋。 長屋の2K仕様です。 その日が学校から帰ってからなのか、休みだったのかは覚えてませんが 親父が休みで、お袋と妹が外出している恐らく昼過ぎの出来事。 親父は中央の部屋に布団を敷いて、普段の疲れからぐっすり睡眠。 私は、ベランダに出られる部屋で学校の図工で習ったばかりの凧作りを再現。親父の寝ている部屋と私のいる部屋は、襖で部屋を区切れるようになっており その日は、親父が疲れて寝ていることもあり、襖は閉めたままで、 襖を正面に見るかっこうで音を立てず遊んでいました。 竹ひごを丁度いい長さに切ります。竹ひごをクロスさせて 凧の幌に合うようにセロテープで張り付けていきます。 ただ張るだけではありません、凧がきれいに飛ぶために 竹ひごが湾曲を描くように上手に張らないとなりません。 とても楽しかったことを思い出します。 その時…。 襖が何一つ音を立てず全開に開いた。 音は出ていないが「スー」っと。 それが、一瞬で誰かがやったことではないと察知し、 身体が硬直して、尋常じゃないと目が見開いて異常サインを出す。 そして、開いた時と同じ速度で、何一つ音を立てずに閉まった。もう、怖いなんてもんじゃない。 無意識に襖を開けて、ぐっすり寝ている親父の
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怖い話『青い蝶の標本』。

大学生二年の夏。 私は標本屋に行った。 そこで一匹の青い蝶の標本を買った。 † 大学の夏休みも中盤に差し掛かり、その日はアルバイトも無かったので、去年から借りた自宅の周辺の散策でもしようとネットの地図を見ながら自宅周辺を調べていた。 すると近場で奇妙な場所があった。 『標本店』。 これは一体、なんなのだろう? 興味が湧いたので地図を頼りに、その店へと向かった。 標本屋は私のアパートから二駅離れた場所にあるみたいだった。 二駅分、歩いた後、うだるような暑い中、自販機で飲み物を買いながら路地の坂道を登り続けた。蝉の鳴き声が多く聞こえる森の多い場所だった。 なにやら昭和の古びた外装のようなお店があった。 そこには『標本屋』と看板が書かれていた。色褪せた蝶の絵が店の壁には描かれていた。 私は店の中に入る。 綺麗な青い蝶の標本が店に入った、すぐの場所に飾られていた。 店内には様々な昆虫の標本が飾られている。 値段を見て、手頃なものがないか探す。 木箱込みで一万円を超えるものが多い。 クワガタなどがまとめられた標本は十万円を軽く超えていた。 何か安そうなものは無いかと探す。 「紙箱だったら、もう少し安くなるよ」 店主は還暦を過ぎた、おじいさんだった。おじいさんから声を掛けられる。 「あ。そうなんですね。蝶とか欲しいんですが」 「ああ。そうだ。廃棄用の箱があった。お嬢ちゃん、よければそちらの蝶が安いよ。特別な蝶だ」 私は蝶の標本がある場所を見ていった。 ひときわ目立つ蝶があった。 翅は青に少し虹色がかっている蝶だ。 珍しい色をしている。 「この蝶は?」 「実は、まだ発見されていない蝶だよ。特
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【 真夏のひんやりする話・6th 】 nonfiction

むかしよく、千葉の南部へ波乗りに行きました。 都心から木更津までは、比較的にぎやかな国道で 複数車線、しかも街灯もたくさんついて安心できる道のり。 木更津からの国道は、片側1車線の静かな道のり。 街灯も少なく、道幅も狭い。 宅地もだいぶ減って、自然が多くなってくる。 海沿いになるので、港町の風情も出てくる。 深夜に走行するので、車の数もほとんどない。 というか、全然ない。 その日は、単独で海へ行くことに。 カーステレオに好きなCDを入れて 好きな曲を好きな順番で我がままに聞き入る。 上機嫌で、ノリノリ。 誰にも見せられないほど恥ずかしいバカッぷり。 (周りには迷惑かけてないと思います(*ノωノ)) 幾つかあるトンネルの1つを通過する前に…突然…空気が重たくなる。 体に何倍もの重力がかかって 空の雲が、車内の天井まで落ちてきて、どんよりしている感じ。 とにかく、空気が重たい。そして、誰かに見られている感じ。 視線を感じる。 体が緊張している。 ボリュームの高い音楽が全く耳に入ってこない。 そっと、音楽を消した。 緊張したまま、原因はわからない。 そのまま、数十キロ走行しいつものコンビニへ すっかりテンションは落ちて、抜け殻のまま。 食事をとって、目的地へ到着。 着替えもして、きちんと準備運動もする。 静かな海で、特に危険な感じもしない。 いつも通り、海には入るが、気分が乗れず。 1時間ほどで、海を上がる。 何の収穫もなく帰宅。 それから調子が悪かったり、特別なことは無かったが あれは、何だったのか? とても不思議な経験でした。 ※カバー画像はすべて、私の撮影したものです。他の画像
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【 真夏のひんやりする話・5th 】 nonfiction

よく波乗りに行きましたね。懐かしい。 地元の友人とよく行きました。 楽しかったな~。でも1度だけ不思議なことがありました。 毎週、車を出す方が、待っている方の家に12時に迎えに行く。 埼玉南部から県道で千葉県に入り、さらに県道を国道357号線へ向かう。 357号線にぶつかったら南下する。木更津から国道127号線でさらに下り、目的地へ。金欠学生だったので、高速道路は使わない。 目的地まで4時間ほど。 運転を交代し、少しづつ朝焼けになってくる。 日が昇る前に、食事と着替えを済ませて、準備運動。 誰もいない海に、一番乗りで入る。これほど楽しいことはない。 そんなある日、いつも通り、いつもの時間に待ち合わせ。私が車を出し、友人の家に12時に迎えに行く約束。 いつも通りアラームを掛けて、早めに寝る。 携帯電話が鳴って目が覚める。 電話に出る「ん~」 友人が出て「今日中止か?」 「ん~」ゆっくり目を開けて、時間を確認。 「あっ悪りぃ今すぐ行く」 時間は12時5分ほど過ぎていた。 なぜかアラームは鳴っていない。 すぐに急いで支度をする。 友人に会うなり。「めずらしいね。遅刻だ!」って笑ってる。 前もってほとんど用意はしていたが、それでも30分ほどはかかって 友人宅を出たのは1時ごろだった。 埼玉南部から県道で千葉県に入り、さらに県道を国道357へ向かう。 途中でいつもの道に警官が数名立っている。 赤く光った誘導警棒が右から左へ誘導する。 いつもの道が通行止めになってる。 減速をして警官に近寄る。 車を止めて窓を開ける。 質問を投げかける。 「何があったんですか?通れませんか?」 警官:「結構
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【 真夏のひんやりする話・3rd 】 nonfiction

むかし、むかしの話 自宅から友人と2人で、レンタルビデオを借りに車で移動。 (DVDの無い時代は、ビデオ屋しかなかった) 運転は、わたし。ビデオ屋までは、2km弱。 ビデオ屋の少し手前に、片側2車線の太い幹線道路がある。その太い幹線道路をしばらく走り、交差点に差し掛かる。 交差点の手前の横断歩道を・通・過… 交差点の中央から、奥の横断歩道に差し・か・か ・ る ・ 前… ブレーキを強く踏んだ! 「おっ?どうした?」 友人の声が聞こえた。 アクセルを踏みなおし、事情を話す。 一瞬、同じ景色なのに周りは真っ暗。その目の前の横断歩道を、1匹の猫がこちらを向いて横断している。轢いてしまうと思い、強くブレーキを踏んだと…伝えた。 そう驚く様子もなく、「大丈夫かぁ?」と一蹴された。ビデオ鑑賞し解散。 昼の出来事をすっかり忘れて、 暗い道のり、一人、車でビデオを返却しに行く。 例の場所で、猫がこちらを向いて横断している。 そう、同じシチュエーションで。 分かっていたことなので、ブレーキはそれほど掛けず。 慌てることは無かったが… 心臓は、高く鼓動していた。
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【 真夏のひんやりする話・2nd 】 nonfiction

実家に暮らしていた、ずいぶん昔の話実家は、玄関に入ってホール正面にキッチン・リビングダイニング、 左手に浴室、右手に階段。ダイニング奥に、親父とお袋の寝室。 もちろん、トイレ、洗面所がある。 2階には、1階から階段をらせん状に上がって正面に妹の部屋。 左手にトイレ、右手に私の部屋。 その日は、遅く帰宅。確か2時ごろだったと。 静かに玄関を開け、両親を起こさないように、 右手の階段をループ状にゆっくり上がる。 階段の途中で気づく、 すでに就寝中のはずの妹の部屋が、閉まったドアから光が漏れている。 こんな時間まで、起きているはずがない。 何か気になって、ドアをノックする。 妹:「なに?」 ゆっくり扉を開けると、テレビと照明が日中のように明るく点いている。 私:「まだ寝ないの?」 妹:「寝たいけど、明かりを消すと入ってくるから」 なに?なに?なにが? 私:「えっ?なにが?」 妹:「そこにいる。ベランダに…」「髪の長い女性がいる」 私:「はぁ?何ってんだ!早く寝ろ」 翌朝、妹に尋ねるが、「何とか寝れたよ」と、だけの軽い返事。私の妹は、よくこういうことがあります。当たり前のように。 妹が嫁いだ後、がらんどうになったその部屋は、私が帰省するときに使う部屋…。 寝る前に、必ず雨戸を閉めます。
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【 真夏のひんやりする話 後編 】nonfiction

前編よりOP:「先ほど、対応させていただきました〇〇と申します。    その後、いかがされましたか?」 お客様:「やっぱり今日は、無理そうなんです。」 家にいることが難しいと分かったOPは、提案をする。 OP:「本日だけでしたら、お近くのホテルへ宿泊されては、    いかがでしょうか。ホテル代の補助は出ませんが、    ご自宅に居られない状況なら、仕方ないですね。」なんだか、違和感があり、おかしい。ん~? OP:「お近くに、どなたかいらっしゃいますか?」 お客様:「教会の神父様が…。」 ん?この時、OPは、”いま近くにいるのか”という質問に対し、お客様は、”近くに住んでいる”という意味で答えているのか、わからない状態だった。OP:「…いま、お一人ですか?」 お客様:「いまは、一人です。」 OP:「教会に行かれるのですね。」 お客様:「最近は行ってませんが、時々行きます。」 どうも、5年前、この住居へ入る際に、神父も一緒に来て内覧したとか。 OP:「申し訳ございません、今すぐ対処する方法が御座いません、やはり、    ホテルを取っていただくしかありません。あとは、教会に行かれるの    であれば、教会へも相談されては、いかがでしょうか。」やはり、いま時点では、どうにも出来ないと感じたのか。諦めていただくことに。 お客様:「はい…。わかりました…。」 先ほどと、同じように終話となる。 コールセンターは、色々な方が、電話をしてきます。 お酒を飲んで、延々とからんでくる方。 上機嫌だったのに、急に切れてくる方もおります。 ん?なぜ?OPは、「お近くに、どなたかいらっしゃいますか?」こん
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【 真夏のひんやりする話・前編 】nonfiction

2日前に、知人から受けた相談話。  コールセンターの片隅、遅い時間に入電のコールが鳴り響く。 ゆっくりとした、弱々しい口調で、お客様が住所と名乗りを申し出る。 オペレーター:「本日は、いかがされましたか?」 (以後、OP) お客様:「とても、居づらいんです。」 近所の騒音など、よくある質問を投げかけても 「よく、わからないです。居づらいんです。」としか、答えない。 OP:「では、お客様の情報を確認いたします。頂いている番号が、    050から始まる番号ですが、お間違いないですか?」お客様:「えっ?050の番号?、050の番号から掛かってますか?      登録した番号ではないですね。050の番号?」 OP:「それでは、ご登録の番号をお聞かせいただけますか?」 お客様:「090…」 OP:「確認が取れました。ありがとうございます。」 結果、050の番号は、昼間受けるはずの営業所からの転送だと分かった。 OP:「よく、給湯器など微弱な電波により体調を崩される方がいらっしゃい    ますが、心当たりはありませんか?」お客様:「言いづらいのですが…そういうことでは、ないです。」 何を、どうして対処して良いか、わからなくなっているOP。 OP:「いつごろからですか?」 お客様:「3日くらい前からです。」 OP:「住まわれて、どれくらい経ちますか?」 お客様:「5年くらいです。」 OP:「…住み慣れている場所ですね。夜中だけですか?」 お客様:「いえ、ずっとです。日中もです。居づらいんです。」 OP:「なんでも結構です。感じること、霊的なもの、    教えていただけますか?」 お客様:「
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ライター時代に職場が崩壊したときのお話

皆さんこんにちは!路上で100人の悩みを聞いたアラサー男子のコウヘイです。皆さんは職場が崩壊していく様を見たことはあるでしょうか?今回は私がライター時代に実際に体験した職場の崩壊を話していこうと思います。あれは3年くらい前の出来事です。当時の私は某Webメディアの記事を書くライターとして勤務していました。当時の私の書く記事は部署内で閲覧数一位を獲得していて少し、いやかなり調子に乗っていたことを記憶しています。そんなノリに乗っている時期でしたが、一つだけ問題がありました。私のチーム内に極度のメンヘラちゃんが居たのです。そのメンヘラちゃんは業務中に急に泣き出したり、デスクを急に殴り始めたりととにかく情緒が安定しませんでした。そんなメンヘラちゃんの対応に私の上長も段々気を病んでいき、トイレにこもって怨み言をブツブツ呟くようになっていったのです。指示や助言を仰ごうにも上司は引きこもり状態だし、メンヘラちゃんは突然暴れだすしで私たちの部署はどんどん消耗していきました。ちょうど私も調子に乗っている時期だったので周りに気を使えなかったこともあり、チームは最終的に分解状態になったのです。そして私は最終的にライターとしての契約を切られてしまい路頭に迷うことになります。しかしあの刺激とスリルに満ちた時期を私は一生忘れることはないでしょう。
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4年前の…

今日は、夏なので!少し怖い話をしようと思います♡これは~、4年前、下の子を出産した時のお話しです。---4年前---私は、血小板が少なかったので、産婦人科ではなく、総合病院で出産したのですが、出産後もそのまま、総合病院に入院することになりました。赤ちゃんを産んだばかりなので、ここは奮発して!と、シャワー室も付いてる、個室に入りました。昼間は、看護師さんや、患者さんの声などが聞こえて寂しいという事はありませんでしたが、夜になると、みなが寝静まるので、やはり、寂しい感じになるんですよね。それでも、病室などは綺麗ですから、怖いという印象は全然ありませんでした。が、4日目の夜。いつも通りに寝ていると、金縛りにあったんです。私、よく金縛りにあうので「あぁーやっぱり、きたか」というくらいでした。いつも、金縛りにあっても、特に怖い事など起こらないので、余裕だったのですが、、、この日は違いました。病室のドアがゆっくりと開く音がしたので「あれ?看護師さんの見回りかな?」と、一瞬思ったのですが、何かが違う。近づいてくる何かが居るのは、分かるのに、音が全くしないんです。体は動かないし、目も開かない状況で、しかも、ベッドの隣に置いてあるベビーベッドには生まれたばかりの子ども。「どうしよう…どうしよう…」と、思っていると、今度は赤ちゃんの泣き声が、部屋中に響き渡ったんです。でも、よくよく聞くと…その赤ちゃんの泣き声は、私の耳元で聞こえているようでした。私の子どもはベビーベッドに居るはず、じゃーこの泣き声は…誰?数分すると、金縛りがとけ、慌てて起き上がり子どもを見ると子どもはスヤスヤと寝ていました。変なも
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