【 真夏のひんやりする話・前編 】nonfiction

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2日前に、知人から受けた相談話。

コールセンターの片隅、遅い時間に入電のコールが鳴り響く。

ゆっくりとした、弱々しい口調で、お客様が住所と名乗りを申し出る。

オペレーター:「本日は、いかがされましたか?」
(以後、OP)

お客様:「とても、居づらいんです。」

近所の騒音など、よくある質問を投げかけても
「よく、わからないです。居づらいんです。」としか、答えない。

OP:「では、お客様の情報を確認いたします。頂いている番号が、
    050から始まる番号ですが、お間違いないですか?」

お客様:「えっ?050の番号?、050の番号から掛かってますか?
     登録した番号ではないですね。050の番号?」

OP:「それでは、ご登録の番号をお聞かせいただけますか?」

お客様:「090…」

OP:「確認が取れました。ありがとうございます。」

結果、050の番号は、昼間受けるはずの営業所からの転送だと分かった。

OP:「よく、給湯器など微弱な電波により体調を崩される方がいらっしゃい
    ますが、心当たりはありませんか?」

お客様:「言いづらいのですが…そういうことでは、ないです。」

何を、どうして対処して良いか、わからなくなっているOP。
OP:「いつごろからですか?」

お客様:「3日くらい前からです。」

OP:「住まわれて、どれくらい経ちますか?」

お客様:「5年くらいです。」

OP:「…住み慣れている場所ですね。夜中だけですか?」

お客様:「いえ、ずっとです。日中もです。居づらいんです。」

OP:「なんでも結構です。感じること、霊的なもの、
    教えていただけますか?」

お客様:「言いづらいのですが…居づらいんです。」

困り果てたOPは、仕方なく営業所からの連絡を待って頂くようご案内する。
OP:「それでは、その旨、営業所にお伝えします。本日は、営業時間外です
    ので、明日以降なるべく早めに連絡するようお伝えします。」

お客様:「はい…。わかりました…。」

納得されない様子だが、自身でも相談する内容ではないとわかっていたのか。
あっさり、待っていただくことになった。

OPが、日報を作成し、営業所へ報告したころ。

入電のコールが鳴り響く。番号から、先ほどのお客様と分かる。

OPが上司の顔を見ながら、「先ほどのお客様のようですね。」
上司は、対応するように促す。


ゆっくりとした、弱々しい口調で、お客様が住所と名乗りを申し出る。

OP:「本日は、いかがされましたか?」


お客様:「とても、居づらいんです。」



後編へ続く。 to be continue。
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