ほんとうにあったかもしれない怖い話『証明写真』

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女『いつも送ってくれてありがとう仕事行って来るねー』
男『行ってらっしゃい』

女『時間があったら洗濯物たたんでおいてね〜』
男『うんやっておくよ』
女『本当に時間があったらでいいんだよ無理しないでね』
男『大丈夫やっておくから』

悩ましい顔をしてから履歴書を書く男

ジャージ姿からスーツに着替える男
ワイシャツを着てネクタイをしめる

男『下は写らないからこれでいいか』

下はジャージのままサンダルで歩いて出かける

証明写真機のある場所へ着く
早速撮ろうと近づくがカーテンが閉まっていて
女性らしき足元が見える

男『こんな時間に撮りに来る人いるんだな…』
『…いやまあ自分も人のこと言えないか』

スマホを触りながら待つ男

男『あれ?』

気がつくとカーテンが開いている

男『いつのまに…』

不思議だったが早く撮って帰りたいため
証明写真機へ入りカーテンを閉めお金を入れる
音声に従って操作していると
カーテンの下の隙間から見える道路に
足が見える

男『…』

先程写真機の中にいた女性と同じであろう足元だった

寒気がしたがとりあえず写真を撮ってしまわなければいけないので
気持ちを落ち着かせ撮影ボタンを押す

写真が撮り終わり恐る恐るカーテンの下を見る
するともうそこには足元は見えなかった

カーテンを開けるのは怖かったが
いつまでもここにいるわけにもいかないので
少しずつ開ける

しかし外には誰もいなかった

男『…』

安心したが周りを気にしながら
写真が出て来るのを待つ

写真が取り出し口にストンと落ちて来る

写りを確認してすぐ帰ろうとさっと取る

男『ひっ』

写真を落とす

落とした写真には
男の顔の前に女性の足が
一緒に写っていた
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