【 真夏のひんやりする話・2nd 】 nonfiction
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コラム
実家に暮らしていた、ずいぶん昔の話
実家は、玄関に入ってホール正面にキッチン・リビングダイニング、
左手に浴室、右手に階段。ダイニング奥に、親父とお袋の寝室。
もちろん、トイレ、洗面所がある。
2階には、1階から階段をらせん状に上がって正面に妹の部屋。
左手にトイレ、右手に私の部屋。
その日は、遅く帰宅。確か2時ごろだったと。
静かに玄関を開け、両親を起こさないように、
右手の階段をループ状にゆっくり上がる。
階段の途中で気づく、
すでに就寝中のはずの妹の部屋が、閉まったドアから光が漏れている。
こんな時間まで、起きているはずがない。
何か気になって、ドアをノックする。
妹:「なに?」
ゆっくり扉を開けると、テレビと照明が日中のように明るく点いている。
私:「まだ寝ないの?」
妹:「寝たいけど、明かりを消すと入ってくるから」
なに?なに?なにが?
私:「えっ?なにが?」
妹:「そこにいる。ベランダに…」「髪の長い女性がいる」
私:「はぁ?何ってんだ!早く寝ろ」
翌朝、妹に尋ねるが、「何とか寝れたよ」と、だけの軽い返事。
私の妹は、よくこういうことがあります。当たり前のように。
妹が嫁いだ後、がらんどうになったその部屋は、
私が帰省するときに使う部屋…。
寝る前に、必ず雨戸を閉めます。