これも部下から「仕事がつらい」という話をされた時に上司がよく使う言葉です。
「俺が若い時はもっと大変だった」と言われると、
「じゃあ自分も頑張らなきゃいけない」と思わされたりしますよね。
けれども、頑張ったからといってあなたのつらい気持ちが消えるとは限りません。
過去に上司が頑張っていたことはたしかに事実かもしれません。
でも人手不足と言われている昨今、今と昔では会社の状況や社会情勢も大きく変わっています。
けれども、この言葉を使う上司は今と昔の状況の違いに目を向けず「俺だって苦労したんだからお前も苦労しろ」
という気持ちであなたと話していることが多いんです。
とはいえ、「上司にこう言われるってことは、会社から自分は頑張っていないと評価されているんじゃないか?」
と思ってしまいやすいですよね。
ですが、「俺が若い時はもっと大変だった」というのは上司側の認識の問題であって、
あなたの努力が足りないからでないんです。
人は自分の行動と現状の認識に矛盾が出ないようにしたいものなんです。
部下が仕事で苦労しているのは会社の体制に問題があるからだと結論づけると、上司は「自分は問題がある会社で本来しなくてもいい苦労をしてきた」
ということになってしまいます。
だから上司は「あの時の苦労があったから今がある」と自らの苦労を美化する傾向があります。
部下の立場でこういう上司の認識を変えるは簡単ではありません。
だから心の中で「あなたとは考え方が合わないですね、今と昔じゃ状況が違うんですよね」
と思っておけばいいし、本当につらい時は無理せず逃げたっていいんです。
【上司の苦労自慢はスルーしよう】
「上司が過去にどれだけ苦労していようが、それは自分が同じ苦労をしなくちゃいけない理由にはならない」という認識を持とう。