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各分野(テーマ)で「メンター」を1人ずつ持つ

最近、テレビを観ることが増えたむらいちです。 一時期はネットの方が面白いと思っていましたが、やはりテレビのコンテンツは強いと感じます。 よく観る番組は「アメトーーク!」「月曜から夜ふかし」「水曜日のダウンタウン」です。 今回のテーマは「各分野(テーマ)で「メンター」を1人ずつ持つ」になります。 メンターってご存知ですか?メンターとは、調べると「仕事上(または人生)の指導者、助言者」 という風に出てきました。 つまり、「勉強・副業面で、心の支えになってくれる人」と考えて良さそうです。 ただ、このメンターという言葉を知らない人が多く、また知っていても「メンターはいない」という方が多いのではないでしょうか? ですが、メンターは普通にカンタンに作ることができます!どういうことかと言いますと、 「自分が仕事面や人生面でメンター(心の支え)と思ったら、その人はメンター」(お金を落とす必要も、直接お願いする必要も、アプローチする必要もない) という事だからです。 勝手に名乗って、商品も買わず、黙っていてOKということです。ですが、ここで注意点としまして、 「仕事や勉強に関係ない「心の支えの人」はメンターではない」 ということです。 ですので、ヒカキンさんやダウンタウン松本人志さんをメンターにする場合は 動画撮影もしくはお笑いをかじっている必要があるわけです。 そして、メンターを見つけるステップとしまして、以下のやり方をオススメします。 ステップ1:自分が今やっている勉強・副業などをジャンル分けする ステップ2:各ジャンルで自分に合うノウハウを見つける ステップ3:そのノウハウ所有者をメンター
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[伝えるチカラ編] 17.アサーション STEP.04 アサーションのまとめ

前回までの説明でアサーションは自分も他人も尊重するコミュニケーションであることをご理解いただけたと思います。アサーションは人権問題から生じてきた概念ですので、権利に関する考え方が前面に出ています。例えば“①他者と異なる考え方をする権利”、“②アサーションをしない権利”、“③失敗をする権利”といった3つの権利はアサーションの基本です。 ①は互いの認識や常識、考え方が異なってもそれを認め合うことを意味します。②は何が何でもアサーションをしなければならないということではなく、相手の判断が間違っている場合には指示を強制することが必要な場合もあります。これまで見てきた多くの手法も同様ですが、あらゆるケースに対応できる万能なコミュニケーションスキルは存在しません。③は生命の危険その他大きな損害が出るようなミスや、意図的なミスは除きますが、本来人間はミスをする動物であることを認め、失敗を恐れて行動を起こしにくくなることが無いようにしようというものと理解できます。 アサーションは言うほど簡単ではありませんが、仕事だけでなく日常のコミュニケーションの中にもアサーションを上手に取り込めるよう場数を重ねましょう。
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[伝えるチカラ編] 16.アサーション STEP.03 具体例で見るアサーション・後編

ではassertiveな反応とは何かを前回の例をベースに見ていきましょう。あなたが忙しく仕事をしている時に上司から別の仕事の指示を受けた時に、「どんな反応をするか?」ですね。 「分かりました。早速とりかかろうと思うのですが、今私はこんな状況に居ます。こちらも今日が期限なのですが、どちらを優先させるべきでしょうか?」 これがアサーション的な返答です。 「分かりました。」とまず相手の意思を受け入れています。そして自分の状況を説明し、自分のことも大切にできていますね。あなたが元々取り組んでいた仕事の方が優先度が高い可能性もあるわけですが、それを自分で判断をすれば上司の指示を一方的に断ってしまうことになります。そこでこの例では判断を上司に委ねる選択をしています。こうすれば上司が仕事の優先度を考えてくれたり、調整したりもしてくれるかもしれません。 いかがでしょうか?ここまでやってきた研修の内容を思い出しながらでも充分にできることだと思いませんか?実際にはその時の感情の影響も受けてしまいますので、分かっていてもassertiveでない反応をしてしまうこともあるでしょう。でも意識的に繰り返すことでassertiveな自然にできるようになっていくはずです。
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[伝えるチカラ編]15.アサーション STEP.02 具体例で見るアサーション・前編

アサーションを具体例で見ていきましょう。あなたが忙しく仕事をしている時に上司から別の仕事の指示を受けたとします。「今は忙しいのに…」と不満な気持ちが起きることでしょう。あなたならどんな返事をしますか? 「はい、分かりました。」と今やっている仕事を一旦止め、上司の指示を優先する人はnon-assertive(非主張的)の傾向があるかもしれません。あなたが我慢を続けることで相手からすれば頼みを聞いてくれる人ということで、次から次へと一方的に頼みごとが増えることは相手を想ってのことではあってもあなたにはストレス源となります。この意味で自分を大切にしないコミュニケーションと言えるのです。 反対に「今は忙しいのでできません。」とバッサリ断ってしまう人はaggressive(攻撃的)系である可能性があります。これは相手の都合なんて考えない点で相手を大切にしないコミュニケーションです。 このようなコミュニケーションが重なると人間関係に溝を生む原因となります。いずれも自分の意志・考えの伝え方に問題があります。そしてこれは誰にでも経験があることですし、どの職場でもこのような場面が発生しています。そこでアサーションが注目されているというわけです。
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[伝えるチカラ編] 14.アサーション STEP.01 アサーションとは

自分の考えを正確に伝えることは意外と難しいものです。そこで広く使われているのがアサーション、あるいはアサーティブコミュニケションという手法です。この基本を紹介していきます。 アサーションでは自己表現を3つのスタイルに分類しています。一つ目はnon-assertive(非主張的)自己表現です。これは自分を抑えすぎて相手に考えや気持ちを伝えられない、いわば自分を大切にしないコミュニケーションです。二つ目はaggressive(攻撃的)自己表現。これは強引に自己主張をして相手を抑え込む、いわば相手を大切にしないコミュニケーションです。そして三つめがassertiveはそのどちらでもなく、自分も相手も大切にするコミュニケーションということになります。 意思疎通がうまくいかずにトラブルになってしまうことは職場に限ったことではありません。要因は様々ですが、コミュニケーションのスタイルにも原因があります。激しくぶつかり合ったり互いに我慢し合ったりして言葉すら充分に交わされない状態となれば対話そのものが成り立ちません。潤滑なコミュニケーションを図るためには双方の意思を尊重するassertiveなコミュニケーションを理解し、使っていくことが役に立ちます。
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[伝えるチカラ編] 13.口癖を変える

ついうっかり口から出てしまうのが口癖。中でも負の影響を及ぼす口癖には要注意です。例えば口をついて「すみません。」と言ってしまう人は“自信の無い人”という印象が付いてしまいます。謙遜は日本人的には美徳でもありますが、度が過ぎれば自分自身の印象を下げるだけです。 優秀な人材、ビジネスマンとは「この人と一緒に働きたい。」「この人から買いたい。」と思わせるものです。人としてのブランドイメージの高い存在には人やお金が集まります。自信が感じられない人からあなたはサービスを購入しようと思いますか? そのためにも、プラスの口癖をどんどん習慣づけるべきです。「いいね!」「やります!」「ありがとう!」「私にやらせてください!」などの言葉を積極的に使いましょう。1日5回「ありがとう」と言うことを目標にする。それができたら「1日5回ありがとう」と言われることを目標に加える。自虐気味の人はこれをやるだけで生き方そのものが変わります。 自分を高評価しすぎるのは良くないと感じる人もいると思いますが、自分の印象を損ねずに相手に自分の意思を伝えるにもスキルがあります。アサーションもそのひとつ。次からはそのお話をしていきます。
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[伝えるチカラ編] 12.メンタルモデル~話は結論から伝える

新人研修でも触れましたが、会話を始める時に背景や事情等を長々と説明してしまう人が結構います。悪い報告をする時など自己弁護をしたい気持ちが強いほどそれが出やすくなります。これは遠慮がちに相談事をする時や相手からの質問に答える時に持論の展開から入ることを避ける意味でも気を付けましょう。こちらの話を伝える際には情報の受け手の立場も慮るということです。 テクニカルな面からも考えても、こちらの意図を伝わりやすくするために意識しておきたいことです。周辺状況から話を始めると、聞き手は何の話をしているのかを想像しながらこちらの話を聞いていることになります。この時、脳のリソースを“聞くこと”ではなく“想像すること”に持っていかれてしまいます。反対に伝えたい事や結論から相手に伝えれば、情報の受け手にテーマが先に伝わり、それを理解した状態で話が進みます。頭にメンタルモデルがあるだけでスムーズさは別次元になります。 これはテストの文章問題を解く時のコツとしても知られています。先に設問を読んで「何を聞かれるのか?」のメンタルモデルを作ってから文章を読みなさいというアレです。会話でも同じ技術が使えるというわけです。
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[伝えるチカラ編] 11.書くことの超お得な効果その3『ザイアンス効果』

日本語では単純接触効果という言い方をしますのでこの方がイメージしやすいかもしれません。単純な=ちょっとした接触を繰り返すことで親近感が深まるというものです。方法としては毎日SNSに少しずつでも投稿をする。仕事の終わりに毎日日報を書く。これを繰り返すことです。 内容は複雑なものでなくても構いません。最初は挨拶に1、2文程度でも良いのです。繰り返しましょう。そうすると、その情報の受け手にとってもあなたからの情報を受け取ることが習慣化されます。人というのは接点が多い人に親近感を抱きやすい傾向があります。「遠くの親戚より近くの他人」という言葉がありますが、まさにこの通りですね。 口頭のコミュニケーションでもザイアンス効果は得られますが、文字に残すことで相手のその時の都合に影響されずに自分の考えを伝えることができます。SNSなら無限大に広がる可能性もありますし、日報なら上司やその上司、場合によっては同僚や他部署の人にも何らかの形で広まるかもしれません。口伝は情報が曲がって伝わることがありますので、文字化している方が安全と言えます。 こんな効果も意識しながら書いて伝えることを自分の習慣にしていきましょう。
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[伝えるチカラ編] 10.書くことの超お得な効果その2『エクスプレッシブ・ライティング』

二つ目の効果としてストレスの軽減効果があるエクスプレッシブ・ライティングを紹介します。書くことはストレス軽減にも役立ちます。 これまで様々な形でコミュニケーションの質を高めてきましたが、信頼関係というのは掛け算で例えられます。信頼を重ねればどんどん膨らみますが、一旦ゼロをかけてしまえば一気にゼロになってしまいます。ストレスが溜まって言葉がきつくなってしまえば信頼をゼロにしてしまうこともあります。ストレスコントロールすることもコミュニケーション能力の一つ。これにも書くことが有効です。 SNSや日報でも良いのですが、強いストレスには誰にも見せない文章で思いっきり書く方が効果的です。見せる文章ではありませんので、かなり強い言葉を書き殴っても全然構いません。できれば20分以上の時間をかけて感情を書き出しましょう。書いたらひとまずそれで終わりです。頭の中で渦巻く情報は混乱状態にありますが、書き出すことで整理できます。その日はそのまま寝てしまい、次の朝その文章を読んでみましょう。書いた時と比べてはるかに客観的な心情分析ができるはずです。ネガティブな感情も受容することでストレス耐性が飛躍的に高まります。
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[伝えるチカラ編] 09.書くことの超お得な効果その1『メタ認知』

そうは言っても「喋って伝えればいいじゃん」と思う方もいるのではないでしょうか?しかし書き出すことには伝える以外の副次的効果があるので3つほど簡単に紹介しておきます。 まずひとつめは『メタ認知』です。これは自分が頭の中に持っている情報を客観的にとらえてコントロールすることを言います。分かっているつもりでも実は分かっていないということは誰にでもあることです。理解の度合いを客観的に分析して、不充分な部分の理解を深めることをメタ認知と言います。 脳の機能編で、脳は情報を断片的に管理しているという話をしました。アウトプットにおいても同じで、脳の中の情報は言葉としては単語や文節レベルでバラバラに保管されています。これをいきなり口に出そうとしても「頭では分かっているのになんかうまく説明できない。」ということになります。こんな経験は誰にでも覚えがあると思います。そしてこれは理解が充分でない状況ですね。 頭で考えたものをそのまま口にしようとしてもなかなかうまくいきません。口に出す前に書いてみる。すると足りない情報が見える化され、客観視しやすくなります。口に出すだけよりも書き出す方がメタ認知には有利なのです。
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[伝えるチカラ編] 08.日報は発見力向上のための超強力なツール

日報は上司への単なる報告ではありません。仕事上の努力の過程や結果、そして持っているやアイデア、不安や不満などを上司に知ってもらうツールです。反対に上司からすればあなたを知ることのできるツールです。緊急性の高いものは日報ではなく口頭や電話等でできるだけ早く伝えるべきですが、そうでもなければ細かな報告にいちいち応対しているほど上司は暇ではありません。日報で済むものであればそれに記して、上司の時間のある時に確認してもらいましょう。これは組織人としては当然の配慮と心得てください。 日報に書くことはちょっとしたことでも書いておくことがベターです。私の場合は何をやっていたかを15分刻みで記録しています。一見不合理に見えるかもしれませんが、この方法で自分や部下の時間外勤務時間をだいぶ圧縮したこともあります。そうすることが自己管理能力の向上につながるという研究もあるくらいです。その話は別の機会としますが、一見放っておいても良さそうなことまで記します。日常変化の変化を見逃さない力は、発見力を鍛え、イノベーションやミスを予見する力を鍛えることにもなります。日報を使って発見力を鍛えましょう。
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[伝えるチカラ編] 07.アウトプットがインプット力を導く

私は大学生の頃に自作のホームページを作って以来、“見られる文章”を大量に書き続けてきました。誰かに見られる前提の文章を書くということは、一定の義務感や、中途半端なものは出せないという緊張感を伴います。この緊張感が良いのです。自分だけのための文章である日記との最大の違いは見られるか見られないかです。 誰かに見られるというプレッシャーがあるからこそ、ネタを探して何か書かなければならないという習慣が生まれます。つまり、アウトプットの習慣はインプットの習慣と表裏一体なのです。身の回りのことに気付く"発見力”も仕事やコミュニケーションにおける重要なスキルです。 プライベートではSNSが利用しやすいツールですが、仕事においては日報がとても有効なツールです。仕事の文章ですので当然ですが仕事で使う単語や習慣、やり方を記録し、記憶の定着を促すことになります。そして上司に見てもらうことでコミュニケーションツールにもなり、助言をもらうためのツールにもなります。会社や上司に義務付けられるまでもなく、自ら率先して日報を書くようにしましょう。 習慣化するまでは大変ですが、一度習慣になれば後は一気に加速していきます。
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[伝えるチカラ編] 06.上手でなくても良いから書く。書いたものは見てもらう。

初めのうちはなかなか文章にならないかもしれません。それはその情報をまだ完全に理解できていないということです。また形にできないことは何も考えていないに等しいことだと厳しく自己評価しましょう。書くことは理解度のセルフチェックツールでもあります。 そして慣れるためには場数が必要です。毎日書いてください。テーマは生活や仕事で感じたことのほか、テレビや新聞の記事の感想、趣味等、書き易いもので構いません。何を書いたら良いか迷ったら「自分が目標とする人ならどう考えるのか」とい視点で考えるのも手です。書き続けるうちにスラスラ書けるようになります。 毎日となれば日記を書く方法もありますが、私の一押しはSNSです。私達が取り組んでいるのは単なる記録としての文章化ではなく、人に伝えるための言語化能力の獲得です。そのためには人に見られることを意識した文章を書く方が近道です。 SNSにも特徴がありますので、使い分けましょう。LINE、Twitterは短文向き、Facebookは長文にも対応しています。ブログを開設してそこに書くのも良いと思います。ただしInstagramやTikTok、YouTubeは画像や動画といったビジュアルがメインなので初めのうちは文字表現に集中することをお勧めします。
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[伝えるチカラ編] 05.書くことのメリット~スキマ時間を自己管理する

テキサス大学のペネペーカー教授は、辛かった経験を書きだすことで気持ちが整理しやすくなることを立証しました。書くことで被験者の不安感が減少し、反対に幸福感が増し、健康状態も改善したことが報告されています。嫌なことがあった時、怒りの感情を紙に書くだけで気持ちが落ちつくことがあるので是非試してみてください。 またハーバード大のシャハー教授は仕事の意義を見出すための一つのツールとして行動記録をつけ、一日、一週間など毎に自分が何にどのくらいの時間を使ったのかを振り返ることを推奨しています。ちなみに私はこの説に出会う前から自分の仕事の記録を15分単位で記録しています。そして毎月、どのような仕事にどのくらいの時間を使ったのかを振り返っています。こうしたデータを蓄積して、いつどのくらいの仕事量が予測できるのか、変化に対して自分の時間の使い方が良かったのか悪かったのかを分析しています。 さらにシャハー教授は、その中でスキマ時間を見つけてハピネスブースター(幸福感増幅運動)=短時間でできる現在や将来に有益な行動を取り入れることを勧めています。私の場合、スマホに電子書籍を入れてスキマ時間で読むようにしています。
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[伝えるチカラ編] 04.頭の中の言葉を見える化する

頭で考える言葉と表に出る言葉は必ずしも一致しません。これも脳の構造によるものと説明されています。頭の中にある言葉は単語や文節レベルのぶつ切り状態で保存されているのだそうです。必要な時に必要な情報を大量の情報の中からスピーディーに選び出すために一部のデータを省いて不充分な形で記憶しているのです。この機能はコミュニケーション研修の始めの頃に話したことと一致しますね。 一方でアウトプットする時には、断片的な単語だけで相手に情報を伝えるのは困難です。頭の中と外用の言葉はイコールではありません。そこで言葉を補う必要があります。この補う作業が不充分なままで自分の考えをアウトプットすると、相手に伝えるべきことが伝わりません。これが「言ったつもり」が生じる原因の一つです。 「そうは言ってもいちいち書くのはめんどくさいなあ」と感じる人もいることでしょう。でも頭の中の言葉を頭の中で整理しようとしても外向きの言葉にはなりません。相手に正確に伝えるためには外向きの言葉としてアウトプットしなければ使い物になりません。だから慣れるまでは文字に書き起こして目に見える形に整えることが必須なのです。
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[伝えるチカラ編]03.現実世界を変えるのはインプットではなくアウトプット

インプットした情報で私達は賢く変われます。しかしその自分を変えてくれた情報は、誰かが学んでアウトプットしてくれたものです。そのおかげであなたが成長できたというわけです。つまり伝える力を持つことは周りへの影響力を持つことです。伝えるチカラを育てることで自分だけでなく現実の世界への影響力を持つことができるようになります。現実世界を変える力はアウトプットにあります。 情報をアウトプットする方法は話すこと、書くこと、行動することの3つです。話すことは特に準備が要らないので比較的楽にスタートできますが、考えがまとまっていないとうまく話すことができません。脳内に入った情報は単語や文節のレベルでバラバラの形で保管されます。うまく喋れないのは脳内で情報が文章化されていないためです。 そこで、少し時間がかかりますが、考えを書き出すことから始めましょう。情報を整理するために書くという作業はとても有効です。現に私は仕事でもSNSでも毎日色々な文章を書くおかげで、アウトプットにはあまり苦労はしません。 というわけで次から書き出すことと情報整理の関係性を説明をしていきます。
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[伝えるチカラ編] 02.インプットした情報はアウトプットで定着させる

ところで、インプットした情報も1日で6割、1か月で8割は忘れてしまいます。せっかく勉強しても忘れてしまってはアウトプットも何もできません。記憶を定着させるコツとして運動をしながら記憶するというものがあります。頭と体を同時に使うことは多くの神経細胞を働かせるため記憶が定着しやすくなります。これは医療・介護の世界でも二重課題として認知症対策に使われています。 コミュニケーションにおけるアウトプット方法としては“教える”という行動があります。教えることは情報を言葉にして外に出す“運動”です。 「教える方が勉強になる」と言いますが、これはアウトプットの効果を端的に示しています。記憶を定着させるためにアウトプットを有効に使いましょう。理想的な割合としてインプット3割、アウトプット7割という考え方もあります。また仕入れた情報を半月で3回アウトプットすることで記憶の定着率が安定するという話もあります。 お腹が痛い時に正露丸を握りしめていても何の役にも立ちません。聞いて理解・共有したことも使わなければ無価値です。ここからは情報をアウトプット、つまり相手に伝えるにはどうしたら良いかを見ていきましょう。
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[伝えるチカラ編] 01.「言葉にできない」ことは「考えていない」のと同じ

Watch your thoughts, for they become words. Watch your words, for they become actions. Watch your actions, for they become habits. Watch your habits, for they become character. Watch your character, for it becomes your destiny. イギリスのサッチャー元首相のことばです。訳文は「思考は言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる。」となります。 私が事あるごとに「言動は思考が具現化したもの」という言い方をしていますが、これは本当に大切なことだと考えています。どんなに良いアイデアを持っていても、言語化できないものは誰にも伝わりませんし行動にも現れません。この意味において、どんな素晴らしいアイデアも言葉にできない限りは考えていないことと同じです。 しかし慣れないうちは考えを言葉にするだけでも苦労します。文豪夏目漱石でさえも『自己を表現する苦しみは、自己を鞭撻する苦しみだ。』と言っているほどです。日々、書いたり口に出したりして訓練することが必要です。 言葉にできたら次は実際にやってみることです。江戸時代の儒学者、貝原益軒も『知って行わざれば知らざるに同じ。』との言葉を残しています。結局、見聞きしたことを言葉にしてもそれを基に行動しなければ何も知っていないことと同じというわけですね。私にとっても重い言葉です。
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[共感するチカラ編] 12.違いを認識する③ 母国語による差

様々な国からの外国人労働者と接する時代です。関わる人の文化などの個別事例はここでは語り切れませんが、共感の助けになりそうなお話を少々書いてみます。 サピア・ウォーフ仮説とは使用する母国語によって人の行動が影響されているというものです。言語は自然環境に影響を受け、そこで培われた文化、習慣によって語彙の種類が変わります。私達の言動は思考が具現化したものです。思考は言葉で作られます。言葉にならない言葉は言動に現れませんし、よく使う言葉で表されることは言動にも頻繁に現れます。使用言語が違えば思考が異なり、行動も異なるものだと認識しましょう。 次に外国人がミスを認めず謝らないというよくある話について。これが良い事とは私も思いませんが、歴史的背景が影響している可能性もあります。奴隷制度や植民地支配を受けていた地域では謝罪すること自体が死刑を意味したため、謝罪しないことが習慣になっているという話があります。一方で日本人は「すみません」が挨拶代わりにもなるほど謝罪の言葉を口に出します。この常識、習慣の差が互いの誤解を生む例はかなり多いです。 共感とは同化ではなく、違いを理解することから始まるものと考えます。
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[共感するチカラ編] 11.違いを認識する② 性別による差

ちょっとデリケートな話題ですので、今回も他の方の見解を借ります。ネットでも話題になった、ゆうきゆうさんの『マンガで分かる心療内科』によれば、《原始時代、男達は命がけで狩りをする中で解決を目的とした会話能力を優先してきました。一方、集落で留守を守る女性にはコミュニティーの中で孤立しないために共感力が最重要だった。》とあります。 何か問題が起きて、それについて話をする時、男性はすぐに解決策を提供しようと考え、一方で女性はまずその大変さや不安な気持ちを共感することを求めるという話はよく聞く話です。女性は「話を聞いてほしかっただけ」なのに男は「一生懸命に解決策を考えてしまう」という恋愛や夫婦関係のお悩みでよく話題になるアレです。職場でもこれを原因としたコミュニケーションミスは当然に生じます。もう少し端的に、男性は結果承認、女性はプロセス承認を求めるという言い方もあります。考えるプロセスが異なるということは、ベースになる共通認識も異なりがちだということです。 この違いを認識しておかなければ意思疎通に齟齬が出るのは当たり前。相手も自分と同じだとの思い込みはコミュニケーションミスの原因のひとつです。
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[共感するチカラ編] 10.違いを認識する① 年代の差

人の感覚は十人十色。みんな違うことはもう充分に理解できたことと思いますが、一定の区分ごとに何となく傾向はあるようです。あくまでも傾向ですからそれによって決めつけるのはいけませんが、その上で傾向を理解することは共感への助けになることも事実です。 YouTube講演家の鴨頭嘉人さんの定義を紹介します。《戦後の食料不足を知る60代以上は食べることの価値が大きく、食事を共にすることや飲みニケーションを重視する。猛烈に働く世代の姿を見て育った40~50代はバリバリ仕事をして稼ぐことに価値を見出す。そして30代以下は最初から物質的には満たされている点が上の世代と根本的に異なり、自己実現とか承認などに価値を求める。》私の見解としては同じ40代でも就職氷河期を境に前半と後半とで差異があると思いますが、世代による価値観の違いは間違いなくあります。もちろん10代には10代の価値観がありますね。 そのような価値観の違いを認識できているかどうかは共感力に大きく影響します。異なる価値観を持つ世代の人とのコミュニケーションは時として面倒でもありますが、様々な世代の人と積極的に接点を持つことで、世代間の違いを認識していきましょう。
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[共感するチカラ編] 09.イタい経験と共感力は比例する

前回は共感力は先手必勝と書きましたが、それが全てではありません。”知識だけで知っていること”と”実体験として知っていること”では共感の深さが違います。つまり、高い共感力には色々なことを経験していることが重要なのです。 経験の幅や数では若者よりも年配者の方が有利です。「年を取ると涙もろくなる」とはよく言われます。年を重ねる中で色々なことを経験した結果、その実体験に基づく共感力が増していることを意味します。年齢が高くなると新しい種類の共感力の獲得は難しくなりますが、過去に経験した感情への共感力は深まっていると言えます。 このためにも若いうちに色々な経験をしておきましょう。特に、痛い経験、辛い経験が多い人ほど共感力は高くなると言われます。新人研修の中でも失敗は糧になるという話をしましたが、実は共感力を高めるためにも大きな役割を果たします。失敗を恐れて何もしなければ共感力の基礎が身につきません。年を取ってから頑固ジジイ(ババア)と呼ばれたくなければ、失敗を恐れずに挑戦すべきです。 ゲーテの言葉『涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味はわからない。』
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[共感するチカラ編] 08.共感力アップは先手必勝

この共感力ですが、男性であるほど、そして年齢が上がるほど低い傾向があります。男女差については大昔の生活様式の中で、男性は集団で狩りをするため端的かつ実用的なコミュニケーション能力を、留守を守る女性は周りの女性や子供と長時間過ごす中で相互理解のための共感力を獲得したとされます。また年齢が上がると共感力は低下する傾向があります。過去の経験から自分の中の基準で物事を判断できるようになるので他者の意見を聞く必要性が下がるため、共感力も低下するというわけです。 そして組織の中では地位が高いほど、権力のある人ほど共感力は落ちます。理由は年齢による共感力低下とよく似ています。立場が弱いうちは多くの人と協力し合う必要がありますが、立場が強くなると自分の力で何とかできるようになります。同時に自分で判断をしなければならない局面も増え、いちいち共感していたら仕事にならないこともあります。ただこれが行き過ぎるとワンマン経営になります。心理学的には傲慢症候群という仮説もあり、一定以上の根拠がある話です。 若いうち、立場の低いうちに共感力を高めることが、将来のために圧倒的に有利であることは間違いなさそうです。
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[共感するチカラ編] 07.点のコミュニケーション、線のコミュニケーション

点のコミュニケーションはその場その場で、線のコミュニケーションは継続的に行うものです。イメージとしては言葉のままですので多くの説明は不要でしょう。 共感という観点から考える時には線のコミュニケーションを重視します。普段あまり話をしない人から急に褒められても取ってつけたような感じを受けてしまいますし、急に指摘を受ければ「何も知らないくせに」と反抗的な感情が湧くものです。日頃から自分の言動をよく見てくれている人であれば、仮に突拍子のないようなことを言われても「そうか、なるほどね」とその言葉に対し素直になれたりします。 YouTube講演家の鴨頭嘉仁さんは普段からの“承認”の重要性を強調しています。承認=誉めることという単純なものではなく良い時でも悪い時でもいつも「見てくれている」という感覚を持てているかどうかがポイントです。結果だけを見るのではなく、過程を見ると言い換えれば分かりやすいでしょうか。私自身も昔、結果だけを指摘して失敗したことがあります。線のコミュニケーションはやっているつもりでも意外とできていないものです。意識的にアプローチをかけていくくらいでないと相手に感じてもらうことは難しいものです。
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[共感するチカラ編] 06.まず、受け入れる

誰かとの対話中に自分とは異なる意見に出くわすことは日常茶飯事です。そんな時、つい「いや、そうではなくて」「私はそうは思わない」「でもそうは言ってもね…」と否定の言葉で返してしまうものです。でもこれはコミュニケーションのリズムを崩します。少なくとも言われた相手のテンションが少なからず下がってしまうのは間違いありません。ディベートであればそうやって相手を屈服させていくことも必要ですが、相手との信頼関係を構築する場面では無用なストレスは避けるべきです。 やることは難しくありません。「そういう考え方もありますよね」「なるほど!意見を出してもらってありがとうございます」などの肯定の言葉で返す。言ってしまえばこれだけです。相手には「受け入れてもらえた」という感じを持ってもらうことが大切です。これは『15.聴き方の基本の「キ」 ⑤口で聴く』で話したことの上位版と思ってもらって間違いありません。相手の意見が違っても一旦は肯定することが共感の基本です。 そのうえで、自分の意見も主張すべき時にはそれを上手に伝えていく必要があります。これはアサーションというコミュニケーションスキルの回で別途説明しようと思います。
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[共感するチカラ編]05.ペーシング~相手に合わせる技術

次は具体的に共通項を増やすための具体的なテクニックです。日本NLP協会のサイトから要約すると、聞き手と話し手に一体感が生まれ、話し手が安心して話ができるようになり、相手との信頼関係を築くことができる手法です。 ペーシングでは相手に合わせて会話をします。具体的には声のトーンやボリューム、話すスピードやリズム、あるいは感情やテンション、使う言葉のレベルなどを相手に合わせます。またメンタリストDaiGoさんは趣味、服装や飲み物の好みなどから自分との共通点を見出すこともペーシングに含まれると述べています。明確に重なる部分が見つかればラッキーですが、それらしきものが見つからない場合には少しでも重なる部分を掘り下げていきましょう。 ペースメーカーになることとは違います。ペースを相手に委ね、相手のペースで進めることで相手にとって快適なコミュニケーションを繰り返すことで信頼関係を構築します。人は信頼している相手からの言葉は聞き入れやすくなります。逆に信頼していない相手の言葉は聞いていても聴いてはいないものです。相手の信頼を得られて初めて、相手から私達に開示してくれる情報量も増えることになります。
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[共感するチカラ編] 04.シュムージング~信頼はこちらからgiveする

メンタリストDaiGoさんが紹介していたテクニックを今回と次回で紹介します。まずはシュムージングです。ブログから定義を紹介しますと、『古くから使われているテクニックで、これは本題を切り出す前に自分のことをネタにした雑談を挟むという会話の手法』とあります。私達は会話を始めるときに、いきなり本題に入らずに何か当たり障りのない会話から始めることが良くあります。一番使い易いのは天気の話題です。相手を少し知っていれば趣味に関係のあることも使いやすい話題ですね. しかしこれらよりももっと深く、相手に入り込むのがシュムージングです。相手に「私は味方である」とか「有益な人間である」というイメージを持ってもらうためにはまず、自分のことを相手に開示しようということです。生まれや育ち、趣味、自分がどんな人間かを知ってもらうための話題を振ります。くれぐれも武勇伝自慢にならないようにしましょう。相手に自分を知ってもらい、その中から相手との共通項を増やしていきます。 信頼関係とは一回で構築できるものではありません。頼み事がある時など、急いで本題に入るよりも時間をかけてでも信頼関係を醸成する方が近道ということもあります。
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[共感するチカラ編] 03.共感の深さを知る4ステップ

テクニックに入る前に『言葉にできるは武器になる』(梅田悟司・日本経済新聞出版)に書かれている内容に私なりの解釈を添えて理解度と共感の関係について整理します。コミュニケーションの深さには次のような4つの段階があります。 A.不理解・誤解 そもそも内容が伝わっていないか誤って伝わっている。 発信側と受信側に認識のずれ。言った、言わないの言い合いの原因。 B.理解 発信された情報が過不足なく伝わっている。知識や情報としての理解以上の解釈はされず、分かっていても気持ちがついてきていない。 C.納得 理解しただけではなく腑に落ちている。他人の言葉ではなく自分のこととして捉えている。なるほど、確かにという気持ち。指示に対しても肯定的な言動が反応として現れる。 D.共感・共鳴  理解し、心が動き、自らの解釈も加わっている状態。指示が無くても時に期待を上回る行動に現れる。 話したことが伝わり切っていない気がする、という話のほとんどはBで止まっています。しかし共感なくして深いコミュニケーションは成り立ちません。いかにしてC、そしてDの段階にまでコミュニケーションを深めることができるかを一緒に考えていきましょう。
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[共感するチカラ編] 02.共通項があるだけで信頼度は2倍

共通点や類似点があると私達はそれだけで共感を覚える癖があります。生まれ月が同じとか、血液型が同じとか、同じ町や学校の出身とか、それだけでなんだか仲間意識が芽生えたというのは誰にでも経験があると思います。 心理学的にも共通項が一つでもある人の言うことの影響を受けやすくなることが分かっています。メンタリストDaiGoさんは共通項のひとつあるだけでも信用するかしないかに2倍の差が出ると話していました。この習性を良い意味で利用しましょう。何も難しい話ではありません。些細な事でも共通項を見つけだせば相手との距離がぐっと近くなり、その結果、言葉が届きやすくなるのですからやらない理由はありませんね。 その際、自分に共通するものを相手から無理に聞き出すのではなく、気軽な雑談の中で相手から出てきた情報から自分との共通項を見出しましょう。気軽な雑談であることがポイントで、強引に聞き出そうとしてはダメです。また反対に、自分が持っているネタに相手を手繰り寄せてしまうようなアプローチは相手に窮屈さを感じさせ、かえってガードを固めさせてしまいますので注意しましょう。 次からは共感の概念もう少し掘り下げて話をしていきます。
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[共感するチカラ編] 01.共通項を増やそう

聴く力について一通りお話しました。話を聴いて相手を知ることは、その人との共通項を増やすことです。共通項を増やす的を明確にして傾聴するよう心がけましょう。 ひと昔前までは家族や地域の人といった身近な人と暮らし、働いていました。このため共通項が自然と増えたものです。しかし現代は文化も言葉も異なる外国人とも一緒に働く時代です。そもそも日本人の中の価値観も多様化しています。 例えば、外国語を学ぶというのはその言葉を喋る人との共通の言葉を増やすことです。日本語であっても、仕事では業界によって特有の言葉や言い回しがあったりします。それを理解していないと会話に入れないなんてことも起こります。共通項は語彙量だけが決め手ではありません。あなたの入社前の出来事、あなたの知らない人間関係、あなたの知らなかったトラブルなども共通項になります。 知らないことや不明確なことに対し、人は不安を感じます。これは新人研修の中でも触れましたが、共通項を増やすとはすなわち相互理解を深め、不安要素を減らしていくことでもあります。考えもなく話をするのではなく、共通項を増やして信頼関係を築くためのテクニックを勉強しましょう。
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[聴くチカラ編] 15.聴くための環境 後編 高揚感のある環境 

今回は高揚感のある環境をテーマとします。メンタルトレーニングの第一人者である西田文郎氏は、人の能力が最大限に発揮されるために重要な要素として冷静さ緊張感に加えて高揚感=ワクワクしている状態であるとしています。 職場でのコミュニケーションは家族や友達との会話とは異なり、上下関係や企業や社会のルールの縛りが強く出ます。それを無視して良いということにはなりません。しかし従業員の力を最大限に引き出そうとするのであれば、安心な環境に加えて高揚感のある楽しい環境を整えることも重要なポイントです。両方が揃っていることが良い環境ということになりますが、安心感は相手の悩みを引き出す時に、高揚感は新しいアイデアを引き出したい時にウエイトを大きくすると良いでしょう。 ところで、会議の場になって、上司が突然“無礼講”的なことを言い始めても効果はほとんど期待できません。普段からのコミュニケーションの質がモノを言います。ただそのようなことは下からは言いにくいものですね。信頼できる上司や先輩と丁寧に認識の共有を図りつつ、あなたがリーダーになった時にどのように振る舞うべきかも考えながら学んでいきましょう。
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[聴くチカラ編] 14.聴くための環境 前編 安心感のある環境 

ハーバード大学のエイミー・エドモンドソンは、ミスが多く報告されているチームとミスが報告されないチームを比較研究した結果、ミスが繰り返されているチームには「心理的な安全性」がないことを発見しました。ミスを報告した時に罰せられたり恥ずかしい思いをするという不安がある組織では、ミスが隠されてしまう傾向が見られたのです。その結果、小さなミスが見逃され、ミスから学ぶことがなく、改善もなく、同じミスが繰り返されることになります。 グーグルの分析チームが見つけた法則も心理的安全性が鍵でした。成功するチームには他者への心遣い、配慮、共感があり、「リーダーに叱られる」「仲間から無視される」という不安がありません。また経営学者の金井壽宏氏は、話を聴く環境が整っている環境下では人の脳が活性化され、そこに加わった喜びと自信が人の創造性を発揮させると言います。 「悪い事ほど早く知らせよ」とはよく言いますが、発言に対するペナルティーへの警戒心が拭えない状態では、人はリスクのある発言を回避しようとします。誰かの話を聴く時には、これまでに勉強した聴く技術だけでなく、安心できる環境を整えることを強く意識しましょう。
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[聴くチカラ編] 12.オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン前編

クローズドクエスチョンとは、「あなたは野球が好きですか?」「赤と青ではどちらが良いですか?」のように返答がYes/Noなどになる質問です。一方オープンクエスチョンとは「あなたはどんなスポーツが好きですか?」「何色が好きですか?」のように答えに幅が生じる質問です。 相手の意思を束縛せず、あるいはこちらが認識していない可能性を探るような場合にはオープンクエスチョンが効果的です。まずはこちらから見ていきましょう。 今勉強しているのは相手を深く理解していくためのコミュニケーションですので、オープンコミュニケーションが効果的なことが多いです。先に説明したコーチングでもどちらかと言えばオープンクエスチョンを主体に組み立てるとやりやすくなります。 5W1Hで言えば「what(何?)」と「how(どのように)」を組み合わせて質問をしていくことでオープンクエスチョンになっていきます。相手が何を求めているのか、何が不安(不満)なのか。その理由は何なのか。その解決方法は何なのか。なぜそうしたいのか。など、whatとhowを織り交ぜて質問を重ねて相手の頭の中の考えを少しずつ引き出すことを試みましょう。
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[聴くチカラ編] 11.聴くスキル コーチング(後編)

コーチングをものすごく単純化して見ていきましょう。コーチングとはその人のビジョンを明確化する手伝いをする技術です。某居酒屋チェーン店を一代で築き上げた経営者は「夢はモノクロではなくカラーで見えるまで具体的にイメージしろ」と言っていました。今で言えば4K画像で超鮮明に想像しろというところかもしれません。相手がイメージを明確にできるように導いていきます。  ステップ1 現状の明確化  ステップ2 望ましい状態の明確化  ステップ3 現状と望ましい状態のギャップを引き起こしている理由と背景の発見  ステップ4 行動計画の立案  ステップ5 フォローと振り返り  理想と現実のギャップを明らかにし、それを埋めるための行動プランを立てて実行する。自分一人では気づけない思い込みや誤解を修正しつつ、頭の中でボヤっとしていたイメージを明確にしていく作業がコーチングです。  プロのスポーツ選手と同じように、経営者やリーダーも第三者の客観的な意見を受けてより良い仕事を目指すことが欧米の経営者やリーダーでは一般的になっているそうです。個人でプロのコーチを付けるのは金銭的なハードルが高いですが、知人と互いにコーチングをし合うと良いかもしれませんね。
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[聴くチカラ編] 10.聴くスキル コーチング(前編)

代表的な聴く技術として、カウンセリングとコーチングがあります。カウンセリングは精神状態がマイナスにある人を±0付近に引き上げることを主目的とする技術。コーチングは±0付近からプラスに引き上げ、より良い状態に導いていくことを主目的とする技術です。 専門的な技術なので、ここで全てを習得しようというのではありませんし、私自身も専門的なトレーニングを受けたわけではありません。ただエッセンスを知っておくだけでも充分に役立ちます。ここでは治療的要素のあるカウンセリングの説明はあえて避けます。その分、コーチングについて簡単に説明します。 コーチングで大切なことは、相手が潜在的に抱えている課題や問題点や悩みを聞き出し、その人が持っているアイデアを実行できる状態にまで明確にすることです。自分の知識やアイデアで相手を導くことは、それが必要な場合のオプションとして使う程度です。逆に言えば、手持ちのネタの少ない人にでも実践できるということです。付け焼刃でもやってみることで、聴く能力に歴然とした差が生まれます。私も20代のころから意識的に取り入れていますが、効果は抜群だと感じています。
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[聴くチカラ編] 09.仕事のコミュニケーションでは相手との距離感はキープ!

しかしながら相手の感情に深入りしすぎると客観的なコミュニケーションが難しくなります。例えば相手の辛い想いを聴いている時、つい「よく分かるよ。」と相槌をしてしまいがちです。でもこれには少しリスクがあります。相手の真意を正しくつかめていない場合には「こいつ、全然分かっていない。」などと負の感情を抱かせてしまうかもしれません。 それ以上に相手への同調が過剰な感情移入を引き起こすことがあります。相手が家族や恋人ならば深く寄り添ってあげたいところですが、ここでの勉強の主題はビジネス上のコミュニケーションです。なるべく客観的なポジションを維持することを意識しましょう。特に私のように人事担当者や一定以上の役職者として話をする時には基本的には会社側の立場で コミュニケーションを進める必要もあります。早いうちにこの手法に馴染んでおきましょう。 簡単な方法として前回のオウム返しに加えて「そんな風に思っているんですね。」と相手の気持ちを確認する返し方を使います。微妙な言い方ですが、これは賛同や同調ではありません。自分の言葉を「聴いてもらえた」という事実を相手に認識させながら感情をプラス側へと