[聴くチカラ編] 03.“聞く”ことと“聴く”ことの違い。孔子に言わせりゃ、こゆこと。

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『論語』で知られる孔子は聞くことについて次のように3つの点を説いています。
その以ってする所を視(行動を目で見る)、
その由る所を観(動機を心まで見る)、
その安んずる所を察すれば(何を喜びとするかの本心を見抜く)、
人焉んぞ廋(かく)さんや
これでは「見る」行為を話していますが、そのまま「聴く」行為に使うことができると思います。まずは相手の話を聴き、発言の真意がどこにあるのかを聴き、相手が納得する点を見抜くところまで聴く。
いかがでしょうか?表面から入り、相手の意図を見抜き、そして相手の満足点に到達する。これが孔子の説くコミュニケーションのコツと理解できます。また哲学者ゼノンも 『我々は耳は二つ持っているのに、口は一つしか持たないのは、より多くのことを聞いて、話す方はより少なくするためなのだ。』と言っています。前回のFBIによる傾聴の理論と合わせると縦軸と横軸がうまく組み合うような気がします。
次回からこの「聴く」ための技術論に入ります。この研修ではカウンセリングのような深いスキルの獲得を目指すのではなく、上司や同僚、あるいは顧客のニーズを掴むために必要なコミュニケーション能力の習得を目的とします。

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