[脳の機能編]04.「ア」を選んだ人が正解!…だけど別の意味では不正解?

記事
ビジネス・マーケティング
それでは前回のタネ明かしです。これをご覧いただいている皆さんは文字情報で「あ」を視覚的に認識していましたが、実際の研修では、“あ”を音声として聞いただけで判断しなければなりません。結論から言えば、ほとんどの人はひらがなの「あ」を書きます。私は出題時に「ひらがなで」なんて指定していません。つまり、その人の基準でひらがなの「あ」を勝手に選択したのです。
時々カタカナを選択する人がいます。複雑な形の「あ」より単純な「ア」の方が速く書けると瞬時に判断したキレ者です。過去に一人だけですが、「あ」の横書きから始め、途中で「ア」の方が速いと気が付きカタカナに変更した人がいます。さらにその人は縦書きならもっと速いと判断して、方向まで変更しました。その結果、たくさんの「ア」でスペースを埋めることができました。
でもその人は周りの人との連携は苦手でした。行動の判断基準が他の人と異なるため、コミュニケーションでは他者との差や誤解が生まれやすいのです。「ア」の縦書きを選択することは速く書くためには正解であっても、周りの人と同じ基準で判断をしたい場面ではミスコミュニケーションの原因となってしまうことがあるのです。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す