[脳の機能編]05.『唯識』ミスコミュニケーションを予防する知恵

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『唯識(ただごころ)』という言葉があります。これは「同じものでも人はそれぞれ異なった心で観る。姿形ではなく本質を見極めることが大切である」という仏教の考え方です。同じものでも皆それぞれに違う見方をしています。
脳は不足している情報を補うため、その人の知識や経験を基にして判断をします。同じ事を見聞きしても、理解の仕方には個人差があります。これがいわゆる思い込みです。そしてこの思い込みの差が「知ってるつもり」や「(第三者に)言わなくても分かっていると思っていた。」という種のミスコミュニケーションの原因となります。
この種のミスを減らすには周りの人と判断基準を合わせることが必要です。あなたが会社に入ったばかりで会社のルールに精通していないのであれば、手順書やマニュアルであったり、企業文化であったり、そういうものを積極的に理解していく必要があります。共通の認識を増やすことは理解の個人差を埋めるということです。自分の常識と他人の常識が一致していないことは家族ですら珍しくありませんから、職場の仲間に完全一致を求める方が無理な話というものです。まずは自分が所属する組織の基本を徹底的に勉強しましょう。

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