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恐怖体験!

# 心霊 心霊現象とは、亡くなった人々の魂が現世に現れるとされる超自然的な現象です。真夜中の静けさの中で、不可解な音が聞こえることや突然の冷気を感じる体験は多くの人々に報告されています。特に古い歴史を持つ建物や事故が多発した場所では、地縛霊の存在が語り継がれています。 ### 心霊 日本各地には心霊現象の体験談が数多く存在しますが、特にトンネルや山中ではその数が多いと言われています。例えば、ある山の中腹にある古いトンネルでは、夜間に車で通行する人たちから度々奇妙な人影が見えるとの報告があります。また、真夜中に突如として車内でラジオの周波数が自動的に変わり、不明瞭な声が聞こえるという話も。地縛霊がその場所に留まり続けているとされ、見えない力によって人々に怖怖体験を与えているのです。 ### 心霊スポット 心霊スポットとは特に霊現象の目撃例が多い場所を指します。日本全国には多数存在し、その中でもダムや海沿いの断崖、深い森などが有名です。これらの場所は、以前に自殺や事故が発生した歴史があるため、多くの霊が彷徨っていると言われています。特に、深夜にこれらの場所を訪れると、奇妙な声が聞こえたり、謎の人影が目撃されたりすることがあります。 ### 心霊写真 心霊写真とは写真に何らかの霊的な存在や不可解な現象が写り込んでいるものを指します。特に、海や山などの自然豊かな場所で撮影された写真には、意図せず霊が捉えられていることがあります。これらの写真の多くは、撮影時には何も異常がなかったと報告されることが多く、後から写真を見返すとそこには明らかに普通ではない影や光が写っているのです。 ### 自
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小説 『反魂の儀式』

スティーブン・キングの映画に『ペット・セメタリー』という作品があるのだが、内容はペットのお墓があって、そのお墓の先にある邪悪な土地にペットの死体を埋めたら生き返ってきたという話だ。  私の近所にも有名な“ペットの墓場”があって、みんな、そこに亡くなったペットを埋めに行った。犬だったり、猫だったり、鳥だったり、熱帯魚だったりした。変わったもので、爬虫類を埋めに行った人もいるらしい。小学生達はよくカブトムシやクワガタなどを埋めに行っていた。  高校一年生からの友人である怜子(りょうこ)と共に、私はペットのお墓へと向かった。怜子の猫は十六歳で大往生したらしい。そこで、例のペットのお墓に埋めに行こうと誘われた。  古い朽ちた鳥居がある雑木林の向こう側に、その墓場はあった。  私と怜子は、丁寧に布に包まれた老いた猫の死体を埋めにその場所に向かった。  鳥居をくぐった先に、沢山の小さな十字架や墓石が作られているお墓があった。ペットの名前が書かれているお墓もあった。 「ナルエも土に還っていくんだね。魂はお空に行ったのかな」  ナルエというのは、猫の名前だ。  怜子は、まだ誰もお墓にしていない“空席”に、小さなスコップを突き立てて土を掘っていく。 「ねえ、葉月(はづき)ちゃん。身体は土に還っても、魂はお空に行くのかな?」 「そんなの分からないよ。死んだ後の事なんて」  私達は、ナルエに土を被せる。  そして、上から石で簡易的な墓石を作り、木の枝で十字架も作った。  私は最近、死に関してよく考える。  少し前に、祖父を亡くしてしまったからだ。  祖父の顔は、とても安らかだった。  八十半ばだった
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鬼忌解界 〜KiKiKaiKai〜【ホラー小説サンプル/ポートフォリオ】

 小学生に上がる頃、私は地方都市から埼玉県の片田舎に引っ越した。  母親曰く、当時の私は「憂鬱」か「最悪」としか口にせず、あるいは「田舎なんて大嫌い」と大自然の暮らしに唾を吐いていたらしい。 山と森、坂道と家ばかりの不便な土地だった。お菓子ひとつ買うにも、自転車を三十分も漕がなければいけない。さらに夜は車も通らず、街灯もまばらだった。影や闇の距離が近く、どこにでも、なにかがいそうな不気味さを感じていた。 また多感な年頃だったせいか、静謐を自覚すると、自分の息遣いすら不自然に聞こえてくる。近くの池でぽちゃんとなにかが沈む音や、がさがさと葉の囁きが聞こえるたび、別の部屋で寝ている親が扉を開けるだけでも、私は布団の中で耳を塞いでいた。 幽霊や妖怪に怯えていたわけではないと思う。 ただ寂寥とした雰囲気に呑まれた私は「もう、この土地から永遠に出られないのではないか」という恐怖に何度も襲われていた。あの漠然とした不快感は、成人した現在でも言語化が難しい。 そんな私にとって唯一の楽しみは、夏休みだった。毎年、宿題は最初の一日か二日で終わらせ、旅に出る──行き先は、東京に住む祖父母の家だ。 両親によると、初めて一人で電車に乗ったのは小学二年生の頃だったらしい。 初孫だったせいか、祖父母には可愛がられた。行けば至れり尽くせり。母親は「お姉ちゃんだから」と我慢を強いる。しかし祖父母は「お姉ちゃんだから」とお小遣いを多目にくれるばかりか、食事もお寿司やケンタッキー、なんでも好きな物を買ってくれた。 まさにお姫さま気分、夢の国だった。 外に出れば徒歩圏内にさまざまな店があり、規模も大きい。また当然のよ
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実話怪談『地元の公園』

 地元に、とある公園がある。  仮に、S公園とする。  その公園の奥には神社があり、昼間でも、人気が無く不気味な印象を覚える。  公園の神社に行く為には、途中、緩やかな坂道や階段を何段も登る必要がある。その坂道の途中に、奇妙な人影が見えたと聞かされた事は何度もある。深夜に公園内のトイレの中に入ると、首をくくった女の人の霊が見えるとか、奇妙な人物が奇声を上げ続けているなど、地元ではいわく付きの公園だった。  私は大学時代の夏休みに、なんとなく一人でその公園の奥へと散策に行った事がある。友人の少なかった私は免許を取得して以来、遠くの本屋を探すドライブに行くのが趣味だった。また、地元の各地の小道などを車で回るのが好きだった。  その公園の駐車場に車を停めて、公園の奥へと入り込んだ事を記憶している。  財布を手提げバッグの中に入れて、公園内の自動販売機で購入した缶ジュースを片手に、公園の中を散策した。  神社に着くまでの坂道は、何か不気味な感覚があった。  神社が見えてくると、気のせいか、人の気配のようなものを感じる。  私はその神社に礼拝をして、当時、安物のデジタルカメラを使い、神社内で撮影した事を記憶している。写真内に心霊的な何かが映っているわけではなかったが、何処か遠くで、奇妙な人の声のようなものが聞こえた事を覚えている。  帰り道、沢山の人物達に睨まれたような感覚を覚えた。  帰った後も、何かに見られている気配を感じた。  デジタルカメラで撮影した写真には、霊感のある人間が調べたところ、首吊り死体が映っていると言われた。出来るだけ早く、データを処分した方が良いとも。  二年程、
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怖い話『霊感が移る』

 専門学校時代の女友達の何名かは、よく幽霊を見たと話をしていた。  彼女達が話す興味深い事は“霊感は移る”という話だった。  つまり、霊感というものは、風邪のウイルスか何かみたいに他人に感染するものなのだと。  当時、私は地元にある、幾つかの心霊スポットに、車好きの友人達に誘われて、連れて行かされていた。  女子数名、私も含めた男子数名の組み合わせだったと思う。  その中の女子グループの二人には、霊感があった。  元々、霊感の強い女の子は一人だけだったそうなのだが、どうも、もう一人の方は、“霊感を移された”らしいのだ。  友人グループで遊びに行く時間帯は、真夜中が多かった。  深夜ドライブしながら、みなで色々な場所へと訪れた。  心霊スポットに行く度に、女子達は何かが見えるとはしゃいでいた。骸骨が見えるだの、不気味な女の人が見えるだの。霊感がある事を楽しんでいるように思えた。  それから、奇妙な事が立て続けに起こった。  その友人達と行動をしていると、私も少しずつ“気配を感じる”ようになったのだ。それは、心霊スポットと言われるような場所だったり、普通の周辺の公園だったりした。女の子達は、自身の霊感に関しては、楽しんでいるみたいだった。  ある時、その友人達と、地元のなんでもない公園の茂みの辺りを夜に歩いていると、ブツブツと念仏を唱えて座っている謎に男性が、はっきりと私にも“視えた”。そう、私にも視えたのだ。  少し目を離した隙に、その人物は何処かへと消えていた。  どうやら、私にも“霊感”は“移ってしまったらしい”。  それ以来、私は視える事は少ないものの“気配だけは感じる”よ
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身近にある呪物

呪われた物と書いて呪物といいますが、呪物の中にも呪いの類のような良くない効果がある物もあれば逆に縁起の良い物も存在します。自分には縁が無いと思っている人も多いと思いますが、実は身近にも呪物と化してしまう物はあります。今回は身近にある呪物についてお話しようと思います。【念が与える効果】財布にまつわる話で自分より収入の高い人が使っていた財布をお下がりに貰ったり、財布をプレゼントしてもらうと金運が上がるというのを聞いたことがあります。実際に私の母親も知り合いの社長夫人からいただいた財布を使っていたらお金が貯まるようになり、私自身も母が誕生日プレゼントで買ってくれた財布を使い収入が上がりました。人の持つ念や力というものは意識しなくても物に働きかけているように感じます。気の持ちようと言ってしまえばそれまでですが、少なくとも効果が無いと感じた事はありません。このように人の念や気が物へ影響するというのは昔から言い伝えられている事で、それが今の時代でも実しやかに囁かれています。【身近にあった呪物】呪物と言っても悪いことばかり起こす物だけではありません。私の伯母は霊感が一族で一番強く、何故か大量の人形を部屋に置いていました。どこから集めているのかはわかりませんが、物によっては人から預けられている少し霊的な物も数点あったみたいです。伯母自身も記憶にない物もあるので本当にどこから来た人形なのかは全て把握しているわけでは無いようです。その中で妊娠する人形という物を伯母が持っていました。海外土産の人形で、どこから入手した物かは詳しく聞いていません。その人形を持っているとその家の人が妊娠するという代物のよ
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怖い話『青い蝶の標本』。

大学生二年の夏。 私は標本屋に行った。 そこで一匹の青い蝶の標本を買った。 † 大学の夏休みも中盤に差し掛かり、その日はアルバイトも無かったので、去年から借りた自宅の周辺の散策でもしようとネットの地図を見ながら自宅周辺を調べていた。 すると近場で奇妙な場所があった。 『標本店』。 これは一体、なんなのだろう? 興味が湧いたので地図を頼りに、その店へと向かった。 標本屋は私のアパートから二駅離れた場所にあるみたいだった。 二駅分、歩いた後、うだるような暑い中、自販機で飲み物を買いながら路地の坂道を登り続けた。蝉の鳴き声が多く聞こえる森の多い場所だった。 なにやら昭和の古びた外装のようなお店があった。 そこには『標本屋』と看板が書かれていた。色褪せた蝶の絵が店の壁には描かれていた。 私は店の中に入る。 綺麗な青い蝶の標本が店に入った、すぐの場所に飾られていた。 店内には様々な昆虫の標本が飾られている。 値段を見て、手頃なものがないか探す。 木箱込みで一万円を超えるものが多い。 クワガタなどがまとめられた標本は十万円を軽く超えていた。 何か安そうなものは無いかと探す。 「紙箱だったら、もう少し安くなるよ」 店主は還暦を過ぎた、おじいさんだった。おじいさんから声を掛けられる。 「あ。そうなんですね。蝶とか欲しいんですが」 「ああ。そうだ。廃棄用の箱があった。お嬢ちゃん、よければそちらの蝶が安いよ。特別な蝶だ」 私は蝶の標本がある場所を見ていった。 ひときわ目立つ蝶があった。 翅は青に少し虹色がかっている蝶だ。 珍しい色をしている。 「この蝶は?」 「実は、まだ発見されていない蝶だよ。特
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  〜世の中は真実と異なる事多いよね🧐〜

さて、とうとうオラにもトンデモない事が起きたんずよ!!部屋中飛び交う「モヤモヤ」に呆気に取られたんずよ🥺でも、イヤな感覚はなくむしろ心地よかったんずよ。あずましかったんず。(気持ち良かったです🙂)ある種の夢見心地で居たら、Rさん・嫁帰還。Rさんに現状報告したんず。「アラ、ほんといっぱい出てきてるわねー」「けんちゃん良かったねー」😀Rさん曰く、オラが見たがって居たから出てきてくれたそうな。その刹那、嫁。「えーー!!!私もみたーい!!」「ドコーーーー!!!」せっかく非現実を堪能してたのに・・・・🙁まあ、気持ちは分からなくもないからね。仕方なく教えるんず。「みえ無ーーーい!!!」・・・でしょうね(それが普通だんず)十分に堪能した後、我に返ったんず。コレ、テレビの人呼んだほうがいいよなあって。でも、なんて伝えたらいいべ?『すいません、出たんですけど」とか?考えるのメンドイからそのまま伝えいくべ!少し離れたテレビクルーが待機してる部屋に行く。そのまま伝えるべ!!「あのー・・・出たんすけど」「部屋に来てください」って。クルー固まる。暫くして「え?出たの」「今、いるの?」クルー困惑してたっきゃ😀なんだか半信半疑の顔してたはんで、「居なくなる前に早く来てけろな」って伝えてから うん 部屋戻ったんず。部屋帰ったら、何だか、更に「モヤ」が増えてて嫁も 見えた見えたって騒いでたんず。すぐにクルーも来て部屋 入って 唖然(一人除いてな🙁)何だが、リポーターだけは視えなかったみたいだんず。最後までリポーターは「ほんとー?」「またまたー」とか。他のクルーは「うわーどうしよ視えてるし」とか「コレ放送どうやっ
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あついあつい´д` ;  こんな時、怪談話はいかがですか?

※注意 最後に胸糞悪くなっても一切責任は負いません【恐怖の味噌汁】ある暑い日のこと。『お母さん、お腹すいたよー。』「はいはい、今ご飯作るからね」貧しい生活をしていた娘と母の2人で暮らすとある家庭。ご飯お腹いっぱい食べさせてあげたいのに、収入も少なくいつもギリギリの生活を送っていた。お味噌汁はあったかくて、なんだか心も満たされる・・・・。母はそんな気持ちから食卓に毎日味噌汁は出すようにしていた。しかし、具材は何もない・・・。「たまにはお豆腐だけでもいいから、何か入れて食べさせてあげたい。いつも質素なものでごめんね。・・・あら、そういえば先日お隣さんから頂き物があったわね・・・。」20時を回った。いつもより遅い時間での夕食。『お母さん、お腹すいたってばー』「はいはい、もうできたからね」いつものように食卓には豪華とは言えない食べ物が並ぶ。そして味噌汁も・・・。『あれ、お母さん!今日のお味噌汁、なんか白いのが入ってる!』「そうね」『うーん、でもこれお豆腐じゃないよね』「そうね」『すごく柔らかい・・!』「・・・そうね」『ねえ、今日の味噌汁なにが入ってるの?』「・・・それはね。。。」「お麩(ふ)よ」『え、お麩?』「そうよ、お麩が入ってるの」『そっかー!今日、麩の味噌汁なんだね!!』お分かり頂けただろうか・・・「今日、麩の味噌汁」キョウフノミソシル【恐怖の味噌汁】・・・٩( ᐛ )و美味しそうですね٩( ᐛ )وおかわり頂けないだろうか・・٩( ᐛ )وえーーと、いつも通りクレームは一切受け付けておりません_(┐「ε:)_クレーム以外のお電話はこちらまで_(┐「ε:)_※ホラーは全般苦手です
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怪談か?

2023年 8月4日 金曜日 映画 『KINGDOM Ⅲ』 鑑賞しました。 私の記憶に間違いが無ければ 前作との二部作で 今作は後編。 編集も同時に終えていて 公開まで 温め続けていたのだと思います。 私も YouTubeにアップする動画を 編集後に温めたまま 待機させていたりもするので、 そこんところ わかります。 初っ端、 かなりの時間を割いての 回想シーンが展開されます。 私は原作を知りませんので このシーンは(私にとって) 重要な意味を持ちます。 ストーリー的には単純で 敵の横を突いて 大将の首を獲るのですが、 そこへ辿り着くまでの 隠密行動が 敵に悟られないように、 また、 知られた後の 俊敏な攻撃態勢を 環奈ちゃんらが 山の上から解説してくれます。 最後の最後、 最強の敵キャラが襲来! 「武神」を名乗る強烈な敵は 次回作 四弾で 大暴れしてくれる予感・・。 スターウォーズが公開された時 「エピソード 4」と聞き、 更に 全エピソード 9本と聞き 4.5.6でしょ。 何年も空いて 1,2,3が公開の後も空いて 7.8.9公開が何年後? シリーズ全話が終わらぬ限り 「絶体に死ねないじゃん。」と 真剣に思ったけれど、 『キングダム』も同じ? シリーズ完了までは 「あの世」へ行きたくない! 最近の映画ってさぁ なんか 二部作とか 三部作とかってのが多くない? 『ワイルドスピード』 『ミッションインポッシブル』 『セーラームーン』 『キングダム』 『必殺仕掛け人』 完結編を観損ねて 事故か病気かで あの世へ行ったら 『未練』が残ったままで 成仏出来ないままに そこら辺を ウロ
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【怪談】夜中の公園の木の上で

 これは人外の物がよく見える私の血縁、解呪巫女のお話。 彼女は神社で勧誘されて、祟り神の祭られた神社で呪物の解呪をお手伝いしています。 彼女の能力は、「視える」と「お手伝い」の二つ。お手伝いとは、彼女の力は誰かの力を増幅させる「媒体」の力で解呪のお手伝いをしてる。 そんな彼女はたまに「変な物」を見ることがあるんだけれど、これは夜中に公園を通った時に不思議なものを見たお話。  夜中に彼女は散歩することがあります。 昼間も夜も見える物は見えるので、夜が怖いということはない様子。 子供のころから見えているようなのですが、特別変なものを見た時には教えてくれます。 この時は通りかかった公園で見たものの話をしてくれました。 この公園はドラマ撮影でよく利用される公園なので、ドラマ好きの方なら目にしたことがあるかも。・・・ないかも。 そこにはいくつか大きな木があるのですが、その木の一つが彼女は気になったそうです。 一つだけ遠くから見ると霧がかかったように見える木があります。 どんどんはっきり見え始める霧の正体。 それは木に所狭しと並ぶ 生首 の群れだったのです。 怒っている顔。ニコニコしている顔。ニヤついている顔。泣きそうな顔。無数の濃い中年男性の顔が色々な顔でこちらを見ていたと言う話です。 霊と言うよりは、妖怪?に近い存在だったようなのですが、夜中に黒い公園で無数の首がこっちをぎょろりと見たら私なら悲鳴を上げる自信があります。 未だに彼女も「一番怖かった事件」と言う生首鈴なり事件。霊と言うより妖怪よりの存在のいたずらだったのかもしれませんが、視覚的に怖すぎますよね。 この日に一度見たっきり、
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今、日本で一番読まれている怖い話(900万回表示)

  とあるマンションの注意書きが、怖すぎるとSNS(世界バズリズム)で900万回以上表示されている投稿があります。   夜間外出の注意   平素より当マンションの運営にご理解、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。  早速ですが先日より発生している不審者の目撃に伴い午前1時から3時の不要不急の外出を控えるようお願い申し上げます。  当該時間帯に外出が必要な場合は決して一人では行動せず、視線を下げて移動するようお願い申し上げます。  また、「タチバナ」と名乗る女性に声をかけられた場合は決してその顔を見ず急いで構外に出るか、近くの部屋に助けを求めるようよろしくお願い申し上げます。  その際、404号室には入室なさらぬようご注意ください。 以上、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。    404号室では一体何があったのでしょうか。めちゃ怖いですね!  https://coconala.com/services/983852 (左下のハートを押して下さると嬉しいです)
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霊体験、とある日の出来事。※怖いのが苦手な方は見ないでください。

皆さまこんにちは。おかげさまでプラチナランクを維持することが出来ています。皆様のおかげです。ありがとうございます。今後とも精進いたします。さて、今回タイトルにもある通りホラーなお話となります。わたくしが霊感に目覚めてから色々な現象に遭遇してきましたが、その中でもトップ3に入るほど怖かったお話を今回ご紹介させていただきます。社会人で働いていた私。当時の彼女と彼女宅で半同棲していた頃、朝の勤務が早かったので先に起床し通勤の準備をしていました。いつもと変わりない朝。いつも通り洗面台の前で髪の毛をセットしていた時です。「うーうーあーあー-----」と女性の苦しそうな声が聞こえてきます。彼女かな?と振り返ろうとした瞬間。髪のセットをしていたものですから、腕を上にあげ髪を触った状態で金縛りに。「やばい」振り返ろうとした瞬間に女性の長い髪の毛がすぐ後ろにあるのが見えたのです。そこから耳もとへ近づいてきて、息がかかりながら「うーうーあーあーあーあーあーあー」と女性の苦しい声が。その後5分程でしょうか。金縛りが解け、女性もいなくなっていました。あとから土地を調べたところ、直ぐ近くにあるタワーマンションから身投げが過去にあったとの事。今は神社がマンション前に建てられています。そこから見える範囲に当時の彼女宅があった為、影響を受けたのではないか、見える私に助けを求めてきたのではないか。あれほどの負のオーラを感じる霊に出くわしたことは滅多にない経験でした。以上とある日の出来事でした。
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イラスト『澱み』。※ホラーイラスト描いています。

ホラー、怪談系のイラストを描いています。ホラーの執筆もしています。よければご依頼くださいませ。
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ホラー小説『遊漁奇譚』

「ああ。辞める予定なんですよね。欲しいアクセサリーの代金が貯まったら」    私の眼の前に座っているのは、四十路の中年男性だった。  大学二年生の夏休み。手っ取り早く、稼げるバイトは無いかと、私は夜職の求人情報誌を手にして、余り人がこなそうなキャバクラの面接を受けて採用された。キャバ嬢デビューだ。店から私に見合った服を借りた。 「今時の若い子は奨学金とか、大変なんだろう?」 「いえ。私は本当に欲しいアクセサリーのお金が欲しくて。昼のアルバイトだと余り稼げないじゃないですか。だから、手っ取り早く、夏休みの期間だけ稼げるバイト無いかな、って。基本、怠け者ですし」 「そうかなあぁ」 「私、同性に嫌われるんですよねぇー。ファッションなのかなー? 性格もかも。だから、年上男性の人が好きなんです」 「ふうん。本当は格好いいホストとか好きなんじゃないのかい?」 「いや、全然? 私、恋愛とか怖いんですよねー。実は処女なんですよ。……本当ですってば、私、性格悪いから男出来ないんですよねぇー」 「性格悪い子は好きだなあ。君みたいに可愛い子なら」  その中年男性は高い酒。それもアルコール度数の高い酒を注文してくれた。  私はまだ実は未成年だと、こっそり言ったら、私の分のジュースを注文してくれた。 「ありがとう。それで、私、この仕事は辞めるんですけど。実はユーチューバーやっているんですよね、怖いお話を語る系の。チャンネルは言えないんですけど…………」 「まあ、そうだよね」 「で。お兄さんの体験した怖いお話、聞かせてくれませんか? ぶっちゃけ、此処のお仕事よりも重要なんで。あ、これ、他の子や黒服とかに内
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ミニ怪談;あれは幽霊だったかもと思う話

幽霊は信じていなかった(信じたくなかった)私ですが、振り返るとあれって幽霊だったかなと思うことがいくつかあります。そのうちの1つです。もう20年以上前、東京・神楽坂に住んでいた時のこと。遅くまで市ヶ谷の事務所で仕事をして、神楽坂まで自転車で帰るのが日常でした。0時過ぎはザラで、1時過ぎることもしばしば。その日も1時前後の時間に自転車で家まで帰ったんですよね。土地勘のある人は想像しやすいと思いますが、市谷からお堀の下を防衛庁へ、曙橋に向かって、右に曲がって外苑東通りを市谷柳町方面に、というルートで帰るんです。大体、曙橋の辺りってすごく気が悪いなっていつも思いながら暗い夜道を自転車漕いで、柳町に出て、変なところでまた右に曲がると道がなくなって、上りの階段になるんです。道がないのでそこは軽いマウンテンバイクを押して上がり切るとごちゃごちゃした住宅街に入ります。そこから自宅のある南榎町というところまで、真っ暗な住宅街を抜けていく。それで、この「道がなくなって現れる階段」を登ったところに、すごく古い一軒家があるんです。一軒家の塀の中は雑木林で、鬱蒼としていて、家屋自体が見えないので、灯りも見えず、人が住んでいるのかいないのかもわからないような家なんです。そこ、毎回通るたび嫌な気持ちになるんですよね。だったら明るい表通り、まさに神楽坂通りから帰ればいいものをなぜか毎回、通ってしまう変なルート。そこである日、いつものように自転車を押しつつ階段を上がっていたら、例の家の塀の前に、自転車にまたがっているおばさんがいたんです。いつも、この時間のこの辺の住宅街は、シーンと静まっていて人影なんてないの
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ライター時代の怪談 その3ー完結編

🌛護摩祈祷で祓っていただくここのお坊様がとても気さくな方で、取材ついでに、最近こんなことがあって‥‥、と事の次第を説明しましたら、じゃあ、お祓いしましょう、ということになったのです。真っ暗な洞窟の中で、護摩を焚いて、燃え盛る火にお札をくべる。お坊様が祈祷を捧げてくださる。その様子をカメラマンが撮影します。奇妙なこともなく、無事、全ての段取りが終わり、スタッフ一同、帰路に着きました。私は心なしか体が軽くなったようで、取材後は打ち上げに出てカラオケまでたしなみました。こうして度々あった霊障のようなものは祓われた!と思っていたんです。が、帰ってから2、3日して、カメラマンから連絡が来ました。護摩焚き上げの写真に狐が写ってる!と。見てみると、確かに燃え上がる炎が狐の顔に見えなくもない。でも信じたくない私は、いやいやいや‥‥またまたまた‥‥、と受け流していました。🌛耳が聞こえなくなるその頃には、島取材の時、痛かった喉やカスッカスだった声はすっかりよくなっていましたが、今度は少し左耳が聞こえにくくなっていました。風邪を引いた後、鼻をかみすぎたりして、ちょっと耳に違和感があるときのように。12月で忙しかったのもあり、さほど気にせずにそのままにしていたのです。しかし、いよいよ不快感が募り、時間ができた時に耳鼻科に行ってみたら、突発性難聴と診断されてしまいました。すぐに薬を飲めば治る可能性もあったようですが、違和感を感じてからもう2週間以上過ぎていましたから、おそらく治らないだろうと言われました。これも霊障だったのでしょうか。ライターの仕事は、人の話を聞くことばかりなのに、耳が聞こえない、なんて
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ライター時代の怪談 その2

🌛iPadが騒がしくなる原稿を書き上げたその夜は、夜中2時頃に枕元に置いてあったiPadが急に煌々と立ち上がり、動画の再生が始まりました。動画は寝入る直前まで見ていたHuluのものだったので、まあ、そんな誤動作もあるのかなと思い、なんだよー!とぼやいて、iPadを消してまた寝ます。が、またしばらくすると、今度は音楽が鳴る。次は目覚まし。3回、起こされました。元来、自分に霊感があるとは思っていないし、心霊現象は信じるけれど自分に起こるとは思っていないタイプなので、とにかく眠い!と寝るのですが、朝起きてやっぱり変だなと考える。いくら寝返りを打った拍子に画面に触れたとしても、アプリが起動することってないはずなのに。と。そんな夜から2、3日経って、旅記事の取材でとある島に行くことになりました。🌛島に着いてきたおばちゃんたち午後2時くらいに島のホテルに着いて、あてがわれていた1人部屋で一休みしました。1人では広すぎるくらいのダブルルーム。部屋のドアを入ると上がりかまちがあり、ちょっとした廊下がある。右に靴箱、左にトイレと内風呂。開戸を開け、和洋折衷の部屋に入ると、右の壁を頭にしてベッド、左壁には小さめの座卓、突き当たりに窓、といった部屋でした。特に嫌な感じはありません。私は荷物を座卓の辺りに置き、楽な格好に着替える等してから、打ち合わせのため、スタッフ集合場所のロビーに行こうと部屋のドアのほうへ向かいました。すると、どこからともなく、ガヤガヤっと結構な人数の話し声が聞こえるのです。あれ?隣かな?と思ったのですが、隣はおそらく空き部屋。少なくとも、一緒に来た他のスタッフは別の階でしたし、シ
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ライター時代の怪談

ライター時代、たくさんの著名人にインタビューをさせて頂きましたが、その時の不思議な体験をひとつ。🌛日が差しているのに薄暗いスタジオある俳優さんにインタビューしました。誌面に載せる写真撮影も兼ねていたので、インタビュー場所は、とある撮影スタジオ。俳優やタレントさんの取材でよく使う馴染みのスタジオではなく、普段使ったことのない、日は差しているのにちょっと薄暗く感じる場所でした。今思えば。しかしながら、俳優さんの対応も和やかに、何の問題もなく、撮影もインタビューも終わりました。さて、その夜、私は観劇の予定があり劇場へ行ったのですが、なぜか寝違えた時のように右肩から首が痛く、芝居を見ている間じゅう、肩が痛いな、とモゾモゾしていました。そのことは同行したカメラマンの友人も覚えているそうです。朝起きた時には違和感などなく、取材に行き、お昼ご飯を外で食べて、劇場へ行っただけで、途中、肩が痛くなるような動きをしたとは思えなかった。でも、私は特に気にしていませんでした。翌日には治ったような気がします。🌛音声が聞こえないほどの激しいノイズそれから10日くらい経った頃でしょうか。インタビュー原稿の締切が近付いてきました。原稿を書くために、ICレコーダーで録音した音声データを再生したところ、ガガーーーッ!というノイズでインタビューの声が聞こえないのです。ラジオのチューニング中のようなノイズです。あ、またか。と私は思いました。この経験は私にとって初めてのものではありませんでした。以前、別の俳優さんを取材した時にも、同じような不可解なノイズで音声が聞き取れないという事故がありました。その時も、今回インタビ
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イラスト『闇の王』。

髪飾りは王冠ドクロです。脚を何度も修正しました。今でも人体デッサンおかしくないか試行錯誤中。カラフルに花などを散りばめました。
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【取説】神んちゅへの道のり~久遠のチヂアキ~①

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。今回は、提供しているサービス「サイキック」のポイントをご紹介したいと思います。その前に私のお役目と霊界のしくみについて。サードアイ覚醒(沖縄の方言では“チヂアキ”)がお役目の1つとしてあります私はユタではないので、死者を呼び出しての口寄せは得意ではありません。ですが、サードアイ覚醒(この表現も語弊が色々ありそう)はお役目として在ります。サードアイとつながる霊界と一口に言っても、この世にたくさんの世界や文明、民族があるのと同じように、霊界にもある程度区分けされた世界観があるように思っていまして、正確にはもっと細かい分業がそこには存在します。そこからさらに担当する時代などもあるようでして(そうとしか言えない)、その構図は役所なの?というような感覚です。全部出来る、とおっしゃる霊能者の方もいますが私はと申しますと、特化型です。この「特化」について詳細を話すと長いので少しだけ。【必要なの?】口寄せも特定の時代であればできます一時は仕事をする上である程度全部できなくちゃ、とトレーニング(御嶽巡り)をしていた時期もありましたが、その中で口寄せと言っても自身が得意とするのは、例えば沖縄で例えるのであれば先史時代、琉球王朝統一前が得意だとわかりました。というのは、あちらから情報が集まって来るからです。先史時代は軽はずみに言えないビジョン(視えるものが天使みたいだからと言ってそうとは限らない)であり、審神者がストップしているので今はお話できません。いつか・・・本土で言えば、地域にもよりますが関西圏は相性がいいようです。良すぎて恐ろしい目にも遭いましたけれど・
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イラスト『映し鏡』。

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イラスト『ヴァンパイア』。

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小説『奇妙なお城の怖くて不思議な話』

 男は門の前に立つ少女を眼にして、胸が躍っていた。  少女は五、六歳くらいだっただろうか。  桃色の髪をしていた。自毛だろうか。  少女の名前はイリーザと言うらしい。大きなヌイグルミを大切そうに抱えている少女だった。  両親、祖父母の四人を皆殺しにした。  彼女には兄弟もいたが、彼らも殺した。 男は殺人犯だった。  元々は裏社会の用心棒だったのだが、そんな裏社会からも逃亡した。元々は傭兵として訓練を受けていた事もある。男は貧困の中、育ち、親からの愛は無かった。  男の顔は醜く、表情も邪悪に満ちていた。  彼は殺人鬼だった。  死臭が彼にはこびり付いて、それはシャワーで幾ら洗っても落とせないものだった。 「おじちゃん。何者?」  幼少期の少女は、その男を見て、無感情な瞳で見ていた。  彼女は大きなクマのヌイグルミを手にしていた。 「君のお父さんもお母さんも、もう、このお城の中にはいないよ…………」  男は少女を散々、なぶってから殺す事に決めた。手したナイフに舌を垂らす。 「ああ。私、殺されるんだ?」  少女は浮かない顔をしていた。 「お嬢ちゃんは死ぬのが怖くないのかい?」  男は何気なく訊ねる。 「いや別に…………。私、その、生まれ付き、頭がおかしいんだって……」  少女は言い淀んでいた。 「恐怖を感じるとか、そういう心が無くて、お医者さんに見せられて……」  少女の顔は少し曇る。だが、それだけだった。  彼女の表情にも、心にも、恐怖による動揺は微塵も無い。自身の死すべき運命を受け入れている、というよりは、まるで死や暴力が何かを理解していないみたいだった。あるいは、自身の家族の死
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小説『極寒の殺人鬼』

夕方、起きたら一面が雪景色だった。 私は雪の街を歩く。 傘に小さな吹雪が触れる。 今日は近くのコンビニまでの距離がヤケに遠い。 秋頃に過度の激務の為に病院で心の病の診断がくだり、仕事を休職していて、ひきこもりである私の生命線はコンビニだった。 とにかく身体の芯に通るような寒さだった。 私は昼夜逆転している生活だったので、起きて朝食を買いにいくのは、大体、夕方の五時を過ぎた頃だった。 暗い。 暗い雪の中、傘を差している。 ふと、何者かの気配が私に近付いてくるのが分かった。 私と歩幅が同じだ。 歩みを私に合わせている。 ……きっと、気のせいだろう。そう思う事にした。 それにしても、コンビニが遠い。 いつもなら、五分程で辿り着く。 けれども、何故か一向に辿り着かない。 角を二つ程、曲がったらすぐの筈なのにコンビニに辿り着かない。 ざっ、ざっ、と。背筋に異様なまでの寒気が走った。 まるで、ナイフが背中の皮膚一面で滑ったような感覚だった。そう言えば今、時間はどうなっているのだろう? 私はスマートフォンを取り出す。 すると電源が切れていた。 ちゃんと充電器を付けていた筈だったのに……。 私はすぐに記憶違いであると思う事にした、スマホは充電器のコードを差し込んでいなかったに違いない。それから、コンビニに辿り着かないのも、雪のせいで視界がボヤけて、 間違えた道を行ったに違いない。 ざっ、ざっ、と。 背後の足音は私に近付いてくる。 しゃり、しゃり、と、何やら刃物のようなものを研ぐような音が聞こえた。くちゃり、くちゃり、と、涎が足れるような音も聞こえた。 私は幻覚や幻聴の類を見てしまう病気にな
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「魂」とか「オーラ」ってなんでしょう?【アンノの手記】

こんばんは。「霊能力を科学する」がモットーの研究家兼、ひょんなことから霊媒師を続けている庵乃(アンノ)です。まずは軽い自己紹介から始め、すぐに本題に入りましょう。私は、(いわゆる)霊感のようなものを小さな頃から持っていました。「人の後ろに立つ黒い霧か影のようなものが見える」「寒くもないのに頭がピリピリして悪寒のする場所がある」なんてことは大人に話しても「気のせいだ」「子どもの言うことだ」とあしらあわれ、成長していい歳になれば、気でも触れたかと思われてもおかしくない話です。しかしそういった妙な感覚や体験は年齢を重ねても続き、「自分の感覚はなにかが(周りの)人と違うのではないか」と悩むこともありましたが、いつしか私は考えるのもやめ、見たくない、感じたくないものがあっても知らぬ存ぜぬという素振りを身につけるようになりました。そんな私がいわゆる「霊能者」だの「霊媒師」だの呼ばれるようになり、「霊もいるし霊感もある!それを証明したいし、科学的・論理的に説明できるような努力をしよう!」という方向に進み、ある種の開き直りをしたきっかけは、またあらためてブログ記事で、込み入ったことのあらましをもう少し踏み込んだ自己紹介とともに書き連ねることにします。ということで今回の本題に入りましょう。「魂」と「オーラ」、それから「霊体」について。「スピリチュアル科学」から見た人間(生物)の構造と、それらはなにを意味し、どのような関係にあるのか。はい。いわゆる「スピリチュアル」の業界で、「魂の修行」「オーラの浄化」、それから「霊のご加護(先祖霊とか)」、「生き霊の怨念が憑いている」なんてワードを聞いたことがあ
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【見たら怖い話】シャッター扉の向こうにいるもの

 こんにちは。前世占い師の立花です。今日はパートナー魅月が体験した怖い話です。怖いか怖くないかはあなた次第・・・? さて魅月は金属切削のエキスパートでした。今は全然別の仕事をしていますが。 金属切削に携わる人ならだれでも知ってるメーカーを、プチ病んで零細企業に転職した彼が就職したのは墓場の横の工場でした。 何?墓場の横って時点で何か起こるのバレバレですって? 確かに。私もそう思いますが聞いてください。その通りなんですけども。 さてこのお墓。普通のどこにでもあるお墓です。 お墓は怖い印象がありますが、ちゃんと管理されているお墓はそうでもありません。 怖いのはお墓に引き寄せられる浮遊霊や荒れてしまったお墓。  お墓には浮遊霊がふよふよ寄ってくるんですよね。これが霊現象を起こしてしまったりします。 さて魅月が働いていたお墓横の工場は、とても小さなもの。 切削をする機械が数台あるだけの小さな会社でした。零細企業にありがちな超ブラック企業。 その日魅月が数台の機械を使って残業費の出ない仕事をしていました。 シャッターを閉めていましたが、トラックに荷物を積み込むためにシャッターを開けると・・・。 足が二本見えたそうです。(こんな夜中(0時過ぎ)にだれだろう?) と思いながら、ガラガラガラと開けていくと・・・・。「あ・・・足しかない?!」 足しかない人?がそこに立っていたそうです。「・・・・!」と思いつつも無視して荷物をトラックに積み込んでいると消えてしまったとか。 それから、シャッターを半分開けている時など、その足がこっちを向いて立っていることが増えたとか。 俗にいうラップ音も多く、人の気
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もうすぐハロウィンですね。ハロウィンの怖い話でも。

もうすぐハロウィンですね。日本だと怪談話は七月、八月の暑い季節に語られるものらしいのですが。外国だとハロウィンの時期に語られるとも聞きます。日本と欧米の文化の違いかな、と思います。当方、ホラー小説を執筆するお仕事をしているのですが。ハロウィンに関して、怖い話は無いかと調べていた処。ハロウィンの起源は諸説あるのですが、ハロウィンは光と闇の時期が朧げになる日、あの世とこの世の境界が境目になる日みたいです。夏を光の時期、冬を闇の時期として、冬に差し掛かる10月31日を闇が始まる日としたそうです。ですから、生命力の弱い子ども達に仮装をさせてあの世の住民に連れて行かれないようにする為の儀式なのだとか。ちなみに古代ケルト民族の祭りなのだそうです。昔の人々の考えに触れると、とても面白いなあと思います。さて、皆様もHAPPYHallowe'en。もしよければ、ホラー小説執筆のご依頼、宜しくお願いします。
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【実話怪談】お化け峠で出会ったモノ

 前世占い師の立花です。今日は27年前、私が走り屋をしていた時のお話です。 昔はおおらかな時代?で峠でよくドリフトしたり、スピードを競ったりしていました。 何せ田舎でやることがなかったんですよね。 私もよく峠で遊んでいたのですが、これはそんな時の体験。 その時はとても山奥の峠に遊びに行きました。湧水が常に道路に流れていて、すべりやすい【初心者向け峠】はずいぶん山奥にありました。 初心者用峠ら帰ってくるとき、中級峠を通ります。ここは街から近くて、比較的慣れた人たちのグラウンド。 ここには「お化けが出る」という話がありました。霊園があるので、その関係かなあとは思っていました。ラブホテル(休みに入るけど休まないホテル)もいくつかありました。 なので走り屋じゃないカップルもよく来るんです。 その日は晴れていて、星がよく見える日でした。 仲間2人を車(レビンAE101ドリフトには不向き(笑))に乗せて、初心者用峠から帰ってくるところでそれに出会いました。 坂道は下り続き。MTなのでエンジンブレーキを効かせて、下ってきていました。 みんながお化け峠だという峠に差し掛かった時・・・! 車の右手から大きな霧のような何かが車を包んできました。 それは大きな手の様で、車を握りしめて前に引っ張ります。 ギアを入れているのに、スピードが緩まない。ブレーキを踏んだら横滑りし始めた車・・・!目の前に迫るのはガードレールとその向こうの夜景を見るカップルの車。 このままだったらカップルの車にあたって、夜景が見える崖下に一緒に落ちてしまう・・・!「ヤバい!!」 ハンドルを切って車を横滑りさせて、カップルの車の横
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【祖父母の実話怪談】電線にぶら下がるもの

 前世占い師の立花です。今日は祖父母に聞いた話です。 私の実家の土地は非常によくありません。  そんな土地を買って移ってきた祖父母。祖父母がまだ若いころ、こんなものを視たそうです。【実話怪談】夜中に目が覚めて・・・ 祖母が部屋から出て、外にトイレに行くことにしました。 その家は今もですが、トイレが外にあるんですよね。 家の裏手に回り込んで、蔵の中にあるトイレを思い引き戸を開けて入る。 ややこしい構造になっています 祖母が外に出て裏手に回ろうとしました。 そこには線路に沿って電線があるのですが。 そこの電線にびっしりと・・・・ 人魂。 人魂が無数にぶら下がってフワフワと揺れていたそうです。 ばあちゃん絶句。我に返って慌てて祖父を呼びに行きました  祖父がやってきても人魂は消えず、ふわふわと揺れていたとか。 それは幻想的だけれど、めちゃくちゃ怖かったそうです。 祖父が「もう寝ようか」と言うので、そこにいてもらってトイレに慌てて行って布団をかぶって寝たとか。 朝には何もなくなっていたそうですが・・・。 その電線の下には線路があります。 そこは狭い道になっていて、遮断機も何もないですが地元の人が線路を横切る道になっています。 自○か事故かはわかりませんが、定期的にそこで電車に轢かれて亡くなる人が出ます。  その人たちが人魂に? と祖母に聴くと「いや。そんな数じゃなかったが」と。 結局正体はわかりませんが、その土地は昔戦場だったとか。 戦場だった時に亡くなった人たちなのでしょうか・・・。 見たくないなあ。電線一杯の人魂なんて・・・
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【実話不思議話】仏壇の横の小さい部屋のお話

 前世占い師の立花です。 今日は私のであった不思議なお話です。 私の実家は私自身が育った家と祖父母が住んでいた家、二つの家が同じ敷地内に離れて立っていました。 これはその祖父母の家のお話です 祖父母の家には、仏壇と神棚を置いている「おもて」と呼ばれる10畳くらいの部屋がありました。 そこはイベントをする部屋で、祖父が亡くなった時はその部屋でお葬式をしました。  その部屋の隣に4.5畳ぐらいの部屋がありました。 これが問題の部屋なんです。 家庭内の事情で、この部屋に住んでいたことがあります。 荷物やタンスを入れているので、布団を引くといっぱいいっぱい。 仏壇部屋と隔てているのは、襖。  我が家には猫が数匹いました。野良猫もわが物顔でやってくるので、もう何匹飼っているのかわからないおおらかな家でした。 その猫たちが近寄らないんですよね。その小部屋。 もともと仏壇の部屋にも近寄りません。神だなが床の間に置いてあるのに、決して猫は近寄りませんでした。猫あたまいい。 仏壇にもすぐ上がれるのに猫は近寄らない。その仏壇がある部屋は、棟が離れていました。 その棟自体ヤバいんですよね。いや実家のある土地自体がヤバい。 その話はまた・・・改めて。 その小部屋の話に戻ります。 その部屋で寝ていると、猫が布団を踏むんですよね。 それも何匹も。 言いましたよね。「その部屋には猫が入ってこない」と。 私は夜中に何度も猫の気配で目が覚めて、電気をつけるのですが襖はぴったりと閉まったまま。 猫なんてどこにもいません。 仕方なく寝るとまた・・・の繰り返し。最後は慣れましたけどね。 透明の幽霊猫がたくさんいるよう
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【実話怪談】夜中に女の声は怖すぎる・・・!

 これはとある相談者さんに聞かせていただいたお話です。 想像すると結構怖いお話ですよ~ではどうぞ。 自分はその時母+ペットの犬二匹と暮らしていました。 ある日、夜中の2時くらいに笑い声が聞こえたたんです。 まるで、女の人が親しい友達と井戸端会議でもしてるような… 私は母が携帯で誰かと喋っていると思って、「こんな時間に大声で話すなんて非常識、ちょっと注意しないと」と考えて母の部屋(隣の部屋です)に行こうとしたんですね。 それで、母の部屋を覗いてもグッスリ寝ているんです。「え?」 動揺したのも束の間、その笑い声は下の階(当時は2階で寝ていました)から響いていました。  しかも、結構大きい音量で聞こえるんですね。 私も体験してから気づいたんですが、音って、扉とか、距離で濁ったり、聞こえ辛くなるものですよね。 でも、その笑い声は、最初からはっきりとした音で聞こえていたのです…! 怖くなった私は即寝ました。 次の日、母にそのことを話すと、「やっぱりね」と。  母は昔ほどではないそうですが霊感があり、最初に物件を下見した時に何かを感じていたそうです。 でもペットokの所はそこしかなかったから決めてしまったのだということでした・・・。 その日物置に盛り塩が盛られました。次の日盛り塩のことを母に尋ねると、「溶けていた」と。 いくら湿度の高い日本の夏だからといって、溶けることなんてあるのでしょうか。 私は乾燥剤もいれず塩を放ったらかしにしていましたが、溶けたことは一度もありません。  調べると、盛り塩をして塩が溶けた時は「霊がいる」ということだと…。 この話は一応顛末があって、母が後日「霊はいな
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【身内憑き不思議話】死んだ父に憑かれた我が子

 前世占い占い師の立花です。みなさんこんにちは。 先日私の父が亡くなりました。我が家は家族の縁が薄く、父は家庭に1円もお金を入れない放蕩オヤジでしたので、亡くなってもお葬式に行かず。 遠いんですよ。旅費もバカにならないので母親が全部片づけてくれました。 そんな父親なのですが、疎遠でも降りかかってくるのが「遺産問題」と言っても放蕩オヤジなので遺産はありません。 でも借金があるかもしれないので、遺産破棄の手続きをしなければならないのですが結構大変です。 私が「生きてても死んでいても迷惑をかけるとは。これが最後の迷惑だけどな!」と怒っていると、娘からLINE「ごめんなさい。ごめんなさい。私のせいです。何のことを言っているのかわからないけれど涙が出て止まらないの」 この娘は解呪巫女をやっていない方の子供なのですが、耳がとてもよく霊視ではなく霊聴能力に長けています。 そのLINEを呼んだ私は、ピンときました。父が娘に憑いているようです。 占っている時に相談者さんに憑いている時にも、お伝えする方法で除霊して母のもとに憑いていた父を返しました。 娘曰く、「夕飯を食べたことも覚えていない。頭の中がごめんなさいでいっぱいになって、涙があふれてきた」と言っていました。確かに夕飯は娘の嫌いなものがあったのに、娘完食していたので今考えればおかしいんですよね。 母と父の遺骨の話をして、母が「新興宗教の寺が安く引き取ってくれる」と言う話をしていて、私が止めたのですが。 父と新興宗教はまったく関係がありませんし、母が信仰しているわけでもありません。 貧困層を取り込むために、遺骨を安く永代供養してくれるという
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【体験怖い話】4人の闇の使者

 今日は私が体験した怖い話をしたいと思います。 これは茨城と栃木の県境のお話です 当時、私は彼と同棲中。で、夜よくドライブをしていました。 この当時はよく不思議なものを見たのですが、その中で私が一番怖かったお話です 茨城と栃木の県境の旧道を順調に走っていました。 夏の夜中に田舎道をドライブ。 片側1車線の田舎道で今は新道ができているようですが、田んぼや旧家の間を通るような道でした。 運転席には彼で、私は助手席。楽しくドライブをしていました。 (と言っても結構いろいろ見るんですけどね) とある場所を通った時、前方に黒い影が4つ見えました。  私は子どもだと思って、彼がブレーキを踏むと思っていたのに全く踏まない。  彼の方を見た時に、黒い子供がちょうど運転席の窓に見えました。  フードを目深にかぶっていて、その中は何の感情もない虚無に見えて震えました 車の前に二人いて、子供を轢いてしまうと慌てて踏ん張って衝撃に備えました。 あれ? 衝撃がない。 混乱している目の中に昔ながらの葬式提灯を二つぶら下げたそこだけ明るい旧家が見えたんです。【体験怖い話】4人の闇の使者の正体考察 今思えば、あの四人の子供は死神だったのではないかと思うわけです。 4=死 が連想されますし、そんな時間に子供が田舎道にいるはずもありません。 お葬式が近くで行われていましたしね。  死神と言えば骸骨で鎌を持っているイメージですが、色々な体験談で聞く死神は一定の姿を持っていないようです。 1秒にも満たない一瞬の中で、フードの中を覗いてしまった時虚無を感じたのは「魂を刈り取る者に魂や感情はいらない」からだったのかもしれ
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【実話怖い話】生霊って信じますか?

 電話で占いをしている時に、相談者さんに“良くない者”いわゆる霊が憑いている時は私の場合は鳥肌が立ちます。 遠隔で占いをしている時は、ノイズに見えることもありますしはっきり見えることもあります。 その中でも、生霊と言うものは非常に強く、祓っても祓っても何度も来るので始末が悪いんですよね。 占っている時に生霊を感じて、「失礼ですが」と生霊の話をしたところ、思い当たられる節があってそのご相談もいただいたことがあります。生霊に憑かれた幼少時代 私の幼馴染に生霊になりやすい体質の子がいました。 私が体調が悪くなると、祖母が太夫さん(高知の民間信仰イザナギ流の神官さん)に電話してくれました。 すると「生霊が来てるねぇ」と言われることが圧倒的に多かったです。 私の場合は亡くなった方より、その子の生霊が圧倒的に多かったです。 憑かれると、ウツのようになって無気力になってしまったり何もイヤなことがないのに気分が落ちてしまったりするんですよね。生霊は古来から確認されている世の中には「生霊になりやすい人」と言うのがいるようです。『源氏物語』には、光源氏を愛するあまり、彼の妻や恋人を呪い殺してしまった女性がいました。その名は「六条御息所」と言う話は有名ですよね。『源氏物語』では嫉妬のあまり生霊になると言うお話でありましたが、嫉妬と言うのは何も恋の物だけではありません。「あの人の方が恵まれてる」「あの人の方がいい思いをしている」 その裏に努力があったり、実際にはそうでなかったとしても、生霊を飛ばす人にとっては関係ありません。 生霊になるほど嫉妬するくらいなら、努力すればいいのに。は禁句なんです。 生霊
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怖い話『真夜中の水族館』

 私の通っている大学の近くには、深夜二時まで営業しているBARのような雰囲気の喫茶店がある。学校帰りに何度か寄ってみたが、どうもお酒は出さないらしい。  BARの中は水槽が並んでおり、熱帯魚やらなにやらが飼育されている。亀やエビなど、も飼育している。さながら小さなアクアリウムといった感じだ。  そこで出されるカレーライスやパスタ、ハンバーグ定食などはとにかく絶品だった。飲み物やケーキ類もボリュームがあってお得感がある。店内には本棚が多く、漫画なども置かれている為に居心地の良い空間として私はその喫茶店でレポートやレジュメなどを書いていた。 「貴方、そこの大学に通っている子?」  五十は過ぎている、優しげな表情の女性が私に訊ねる。 「はい。そうですけど」 「そうなのね。大学生なら話してもいいわね。このお店、深夜0時を過ぎたら、特別なメニューが出されるの。もし、終電を逃したりしたら、よければいらしてね」 「そうなんですね。覚えておきます!」  私はボリュームのあるカルボナーラのパスタを口にしながら、アイスティーを口にした。パスタとドリンクがセットで800円。パスタにはサラダとデザートも付いてくる。中々に安い。 「じゃあ、もし、夜中に立ち寄ったら、特別メニューを注文しますね!」 「あいよ。若い女の子がレジをしていると思うけど、よろしくねっ!」  おばちゃんは、とても元気な笑顔をしていた。    それから、一か月くらいした頃だった。  私はサークルの仲間達と飲んでいた。 「サキ、終電逃しちゃったね……」  マリサはぐでん、ぐでんに酔っぱらっていた。  例の小さな水族館をモチーフにした喫茶
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『怖い話』アプリ『怪談』

 私は今年、二十一歳になる女子大生だ。  とある、出会いの場があるアプリに友人に誘われて登録する事になった。  そのアプリ内では恋愛や結婚などの出会い目的の場所だ。登録してみると、男からのメッセージが本当に多い。私はそのメッセージがうざくなったら、性別の欄を男にしてみたら、ぴったりとメッセージが止んだりした。アプリ内では年齢や顔を偽っている者もいたり、性別を偽っている者も多い。「遊果(ゆか)に付き合うのは、今回だけだからね」  私が元々、このアプリを使い始めたのは、高校からの友人である遊果に半ば強引に誘われてからだった。遊果は高校時代から彼氏が二人いたり、大学に入ってからも、関係を持っている男が複数名いた。そして彼女は夜の仕事を始めてから、恋愛依存、性依存が加速していった。遊果は元々、精神的に不安定な人間で、誘われたら誰とでも関係性を持つような傾向があった為に、よくおかしい男と関わっていた。  ……そして、大抵の場合、その愚痴を聞かされるのは私だったのだが……。 「砂織(さおり)ちゃん。今度の男はね。四十代で、ホストをやっている人なんだよ! 来週までに二十万は貸して欲しいって言われているんだけど、どうしよう……?」 「そんなの無視しなよ。っていうか、何なのよ、四十代のホストって…………」  この前は、39歳の元アイドル事務所に所属していた男と交際していた。その男とはアプリで知り合ったのだが、アイコンにしている顔写真は昔のイケメン男性芸能人に似ていたらしい。だが実際に会ってみると、かなり加工した顔で、貧相な親父だったのだと聞く。 「ホント、遊果は地雷男ばっかり引き当てるんだから、
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菊の花。僕の家は菊屋敷だった。姉は家を葬式の場に変える。

 僕の部屋の中には、よく菊の花が飾り付けられていた。  姉の趣味で、家の中には、色取り取りの菊が飾っていた。  僕の両親は、僕が中学生の時に、姉が高校生の時に離婚しており、姉と僕は父親に引き取られた。母親は離婚調停が終わった後、音信不通になったと父から聞かされた。元々、母親はキャバクラで働いていたのを客であった大手企業に勤めていた父と恋仲になった為に、そのまま結婚に至ったのだそうだ。  姉と僕を産んだ後も、母は父に黙って男と遊び歩いていたらしい。  いわゆる、不倫という奴なのだが、特定の男性と不倫していたというわけではなく、何名もの男達と交際していたらしい。  父はそれに長い間、我慢していたらしいが、姉と僕がある程度の年齢になってから、ついに母とは離婚する事になった。父はそれから、僕と姉に対して“大学まで行かせられる学費は出してやれない。もしどうしても行きたいなら、奨学金を借りて行ってくれ。高校を卒業したら働いてくれるのが一番嬉しい”。そう憔悴した顔で言った。  家はそれなりに広かったので、僕と姉、それぞれに部屋が割り与えられた。  ある時から、姉は菊の花をよく家の中に飾るようになった。  菊の花を飾るようになってから、姉が少しずつ、けれども確実に心を病み始めたのは分かった。 「佳一(けいいち)。花を絶やさないようにね」  姉はいつも、そう言うのだった。  そして、菊の香りのするポプリをいつも持ち歩いていた。  ポプリをカバンの中に入れて、学校に行っているみたいだった。  枯れた菊は、ゴミ箱ではなく、裏庭に捨てられる。  朽ち枯れた菊の堆積物が、裏庭のコンクリートの地面に積み上
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空き家のアオリさん。

「ありがとうよ。この時期の冷たい麦茶に焼肉弁当。本当に助かる。わしらは路上生活を続けているが、飯にありつけるのは、あんたらのような心の優しい人間と配給所だけだ」 そう言うと、この辺りの区画を縄張りにして路上生活を続けているホームレスである吉田さんはうやうやしく俺に感謝する。 俺は実は財布の中には、数千円しかなく、全財産の五分の一くらいを吉田さんの為に使ってあげた事は口にしなかった。 「いえ。単に気まぐれですよ、たまたま、時間を潰そうとこの辺りに寄ったら、貴方がいたもので…………その……」 吉田さんは片足が義足だった。 彼の身の上話は聞きづらいが、どうしてもまともな職にはありつけないそうだ。一時期は国から生活保護を貰って暮らしていたが、貧困ビジネスという奴にあたって、生活費の殆どを施設に徴収され、毎日、数百円ばかりで生活していたそうだ。それで嫌になって、施設を抜け出して路上生活に戻ったそうだ。 吉田さんは百円ショップで買ってきたものと思わしきプラスチックの皿を置いていた。皿の上には一円玉から百円玉硬貨が数枚入れられている。寄ってきた人間に対しては、リクエストがあれば下手なりに歌などを歌ったりするのだと言う。 俺は半年近く家賃を滞納していたアパートから追い出された為に、リックサックに背負えるもの以外の殆どのものを処分する事になった。これから、俺も路上生活者という名のホームレスだ。先輩である吉田さんからは、それとなく、情報を聞いておかなければならない。 しばらくの間、俺と吉田さんは取り留めのない会話をしていた。 「そういえば、アンタ、××区の××駅近くにある、青色の壁をした廃墟の事を
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さら・シリウス著「犬神の絵 怪談・短編集」発売中です!

少し前までは暑かったと思ったら急に寒くなって、本当に着るものに困ってしまいますね。さて、3回目の更新となる今回も電子書籍のご案内です。 さら・シリウス著「犬神の絵 怪談・短編集」が発売となりました。 ありがたいことにこの度もご縁をいただきまして、私、妖精社が文章を担当させていただきました。 ◆犬神の絵◆妖怪様、さま。大繁盛!◆ひどい部長を連れに来た男◆遅まきながらの恋◆ハーモニー◆匂い袋6つのストーリーからなる短編集となっております。それぞれで違った後味をお楽しみいただけるかと思いますよ。「怪談ものが読みたい!」というあなたにおすすめです。Amazon、楽天Kobo電子書籍ストアなどで発売中です。 こたつでのリラックスタイムや寝る前のお布団でのおともに是非どうぞ。
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心霊

みなさんは霊的な話などは信じるとか信じない人はいるかと思います。うちは幼い頃から見えたり聞こえたりします。最近だと何もない玄関先でカサカサという音が聞こえたので見に行ったけどなにもありませんでした。また、「来たのか。家に来ても何もしてあげれんのに・・・」といつも思います。酷い時は色が白で人形の上半身だけの人が玄関のほうに出ていくや外出先での通り道では倉庫?みたいなとこの右奥に頭だけの男性がこちらを見ていたなどいろいろです。そんなときのうちは放置です。なにもしてあげれないので・・・・。霊に遭遇した時の対処法は手をあわせてすでに亡くなっている事を伝えるといいですよ^^オーバーなリアクション等は避けて下さい。霊が面白がって怖がらせたりいろんなことをします。騒ぐのもNGです。塩もいいですがあくまでセルフであることはご理解ください。
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呟怖朗読会10月を投稿しました

今回はできるだけ、怪談朗読チャンネル運営者に朗読をお願いしようと思いました。怪談朗読ってキャラクターのセリフをやるのとはまた違うし、すごく奥が深くて難しい。私も間が空くとすぐ感覚が鈍っちゃうので、たまに練習しなくちゃ...と思ってます。ネット声優の方にお願いすると、もちろんきちんと読んでくださります。でもやっぱり普段キャラクターボイスをやることに特化している方たちだし、ほとんどは文章よりもアニメやゲームを愛し、そこを目指している方たちでもある。朗読よりキャラボイスをやってる時の方が断然生き生きしてるんですよね。依頼するさいのポイントとして、なるべくボイスサンプルに朗読やナレーションが入っている方にお願いしてますがでも、あの人たちはべつに怪談が好きなわけじゃない。好き嫌いなんて言っていられない状況の中で、ただひたすらできるだけ多くの作品に出演する、を目標にしているだけ。それが伝わってきてしまうこともあります。しかしながら、いつでも素早く返事をくれる、ff外の知らない人でも喜んで対応してくれる。とにかくスムーズに連絡をとれるのがネット声優さんたちの素敵なところです。今回やってみてわかったけど自分のチャンネルで怪談朗読している方というのは朗読依頼を受けることを前提としているわけではないので、ツイッターで連絡をとろうとしても上手く行かないことも多かったです。YouTuberはとかく交流が好きだし常にコラボしたがってる、みたいなイメージもあるけど、もともと交流なんてするつもりのない人もけっこういるんだなあと思います。それでも、普段ほとんど絡みもないのに、突然DMでお願いして快く引き受けて
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『キズ』※ホラー、怪談短編。

 僕の妹の沙耶(さや)は化け物だ。  小学校に上がる前に、僕は確信した。  それは夜中にトイレに行った帰りだったと思う。  仏間に仄かな明かりが灯っていた。  仏壇の前に、まだ四歳の沙耶がいた。  彼女は仏壇にある位牌に向かって、何かを呟いていた。  亡くなった曽祖父、祖父と一緒に会話をしていたのだと思う。 「おじいちゃん。ひいおじいちゃん、私、もうすぐ四歳になります。お兄ちゃんはお母さんと仲が良いのです。うふふふっ、でも、最近はお母さんが私の事ばかりで、お兄ちゃんが私の事をうらやましく思っているみたいだよ」  クスクスクス、と、沙耶は笑い続ける。  沙耶の近くにあった、おはじきが小さく揺れて動いていた。  沙耶は普通の人間が“視えないもの”を“視る事”が出来る。  それは彼女が年齢を重ねる事に顕著になっていった。  沙耶はよく、何も無い壁や路地裏、公園のトイレの陰などで見えない何者かと会話をしていた。 「今夜は大きな怪物が来るね」 「怪物?」  僕は彼女に訊ねる。 「うん。大きな牙と長い爪を持っている。肉食獣みたいな感じなのかな?」  僕の周りでは、電柱や街路樹などに、異様なキズが増えていた。  それは、獣が爪のようなもので付けたようなキズだった。 「沙耶。何か近付いているのか?」 「うん」 「それは危険なのか? 僕達にとって」 「わからない……」  そう言って、妹は首を横に振る。  幼い頃から沙耶の話を聞いている為に、僕もある種の“霊感”のようなものを見に付け始めていた。この世のものじゃない、所謂、霊的な存在、怪異、見えない怪物のようなものの気配を感じ取る事が出来るのだ。
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『人魚伝説の村』※怪談。ホラー小説。

人魚の肉を食べると“不老不死”になるという伝説がある。 そして、この村の付近に住まう、人魚自身も“不老不死”である、と。 私は「彼女」に魚だけを食べさせる。 彼女の身体はだんだんと魚で血肉が作られていく 半年ほどして私は彼女を「食べる」。 彼女の身体は「魚」で作られている筈だ。 私は不老不死になるべく「彼女」を食べる。 潮の味が口の中に広がった。 †  大学三年の夏休み、俺は友人の仙波と一緒に、ある漁村へと向かう事にした。  その漁村から出る船から、小さな島に行く事が出来るのだと。  漁村は新幹線に乗ってから、更にバスを乗り継いでやっと目的地に到着出来る場所だった。漁村なだけあって、この辺りにある食堂は魚料理がとても美味しい場所だった。 「飯食うだけでも来たかいがあったな」  食堂の中で仙波(せんば)はそんな事を言う。 「ははっ。そうだな」  俺も笑った。  俺達は食堂のおばちゃんと雑談していた。  大学生活の事。アルバイトでの失敗の事。恋愛での失敗の事。家族間での仲の事など、そんな、プライベートの事を自然に話していた。  おばちゃんは気さくな人だった。  聞き上手で、話を引き出すのが上手かった。 「そういえば、この辺りの人魚伝説の話を聞かせてくれませんか?」  俺はおばちゃんに、此処に来た理由を話した。  この辺りの漁村には、人魚伝説があって、それもとてもおぞましい伝承として伝わっているのだと。  そして、俺は、例の人魚伝説の話を食堂のおばちゃんに話した。 「そうねぇ。あたしが聞かされたのは、そんなに怖いお話じゃないけど、確かにこの辺りには人魚の伝説があるわねぇ」  海の方に
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秋の怪談

こんにちは皆様。朝には猫のひらきが登場する、のんびり休日です。チョットだけ思う所が有って、昨日は寝られなかった、今日はワタシチョットネムイと云う訳で、全然頭が働いていないので、文が理由ない暴走を始めてもご勘弁ください。人間生きるに歯が命とは思っていても、保険適用の歯医者さんしか行く必要を感じていなかったので、三女が「歯列矯正をする」と行った時には、仰け反ってビックリしたのだが、そんな私を横目に三女は着々と歯医者の準備を始めた。先ずは保険適用のお医者さんに行くと言って「保険で出来るならそれで良いから。」といって見て貰ってきた。「やっぱり、歯列矯正した方が良いらしいわ、紹介状書いてもらった。」嬉しそうに掲げながら、紹介状を持って帰ってきた。「これで歯列矯正のお医者さんに行くだけや。」ルンルンしながらネットを見てビックリ、検査だけで4万かかる、日本の保険制度から外れる行為は高いのねー。それでも三女はめげない、取り敢えず行ってみる、悲壮な(私が思っただけ)覚悟で歯医者に向かっていった。帰ってきた三女に聞いてみると「今日はただやった。」との事、良かったと思う間もなく、「でも私の歯は大分歪んでいるみたい、此のままやと食べられんようになるよって言われたわ。」ええええそんなひどいん、私が言うと撮って貰った写真を出してきて、ここもここもここもあかんらしいと言って先生が「難易度高いよね。」とゲーマーの如く仰っていたらしい。話を聞いて私にも心当たりがある状況も見受けられて、真夏の世の怪談位には怖い思いをしている。因みに三女が歯列矯正にかかる費用、概算で100万、100円じゃないよ100万出んだよ。怖
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『足売りばあさん』※無料ホラーテキスト。

 手足を買わなければ、買わなかった手足を失う事になる…………。  夕闇の峠。  そこには神社があった。名前の分からない、何を祀っているのか分からない神社だ。そこには、人形の手足を売っている、おばあさんがいた。    私は今年、大学生になったばかりだった。  所謂、サークルの友人達と一緒に、ドライブに出かけるのが日課になっていた。  そのドライブの途中、峠の途中に公園らしき場所があって、車を停める事になった。すると。神社のような場所が見つかった。神社の文字はかすれており見えなかったが、ありがたいものだと考えて、みなで拝殿に手を合わせた。……ただ、一体、何を祀っているのか、まるで分からなかった。  帰りに、何か露天商みたいな人間を見つけた。  果物でも売っているのか、あるいは神社だから、御札でも売っているのかと、みなでその人間に近寄った。老婆だった。陰気な雰囲気を醸し出している。  みなで、その老婆が何を売っているのか見てみた。  みると、何か粘土……あるいは、陶器のようなものを売っている。  どうも、それは、人形の手足みたいだった。 「いりますかねえ? お安くしておきますよ?」  老婆はなんとも言えない笑い声をあげていた。 「この辺りで売られている、お守りなんです」 「効果はなんですか?」  ミカは首を傾げる。 「交通安全ですよぉ。買っておいて、損は何もありません」  老婆は言う。  極めて、不気味だ。  この老婆も一体、何者なのか分からない。  しかし、何故か、この人形の手足は魅力的に映った。 絶対に買わなければならないんじゃないかと私達は考え始めた。よくよく見てみると、人形の
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“心研究家 吉本 康幸” 1行者との出会い

カーン、カーン、カーンと金属同士がぶつかる乾いた音が、神社の奥の林から聞こえてくる。静まりかえった境内に響く。 ここは、大阪の八尾の素戔嗚尊を祭る八幡神社ある。神社の敷地は意外と広く半反の田圃ぐらいの敷地があった。畑の中の参道を通り鳥居をくぐると、石畳が、社まで続いていた。樹齢300年の銀杏や桜が所々にあり、紅葉には少し早いぐらいである。素戔嗚尊を祭った社の奥に願仁和尚が、当時の豪族松永氏に頼まれ植樹した樹齢500年の杉が神木として聳え立っている。徳川家康も夏の陣の再参詣し神木に触れながら必勝を祈願したと言われていた。また、古墳が、神社の隣り合わせにあり、それらの神木を守るがごとく、林のように鬱蒼としていて、昼もなお薄暗い状態であった。この前有った秋祭りでは、境内や参道いっぱいに出店があり相当な賑わいだったが今は、子供達の遊び場となっている。 最初に人型を見つけたのは、朝の散歩と参詣を兼ねた近所の助六老人である。 「なんじゃこりゃ。ひゃー。恐れ多い事じゃ」と神主の家に飛び込んできた。 「すっ鈴原さん!大変じゃ、神木が呪われとる。早く来てくだされ。」 「なんじゃと、神木が呪われとるてか、どう言うこっちゃ」と助六老人と鈴原は、境内の神木の所へ行ってみた。神木には、人型の紙とわら人形が、一づつ丁度幹の胸の辺りの高さの所で、釘で打ち付けられていた。鈴原は、それを抜き取り、釘の穴を米糠で埋め神社の隅で落ち葉と一緒に焼却した。 何もなければ良いが、と思いながら3日の経過した朝再び、人型とわら人形が、打ち込まれていた。 鈴原は、恐ろしくなったので、現場をそのままにして、警察に届けた。 警察は
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真夏の怪談2021~其の参~

真夏の夜に相応しく、怪談を語っていきましょう。 ■真夏の怪談~其の参~『黒い人影』■ あれは俺が三歳くらいの頃…。 当時俺は両親と同じ寝室に寝ていた。 真夜中にふと目を覚ます。 顔を上げると部屋の隅の襖がそっと開いた。 見ればそこには黒い人影が…。 驚く間もなく、人影は音も立てずに部屋の中に入って来る。 そして、俺の寝ている布団の側に来て顔を見下ろす。 あくまで黒い人影しかなく、顔も見えない…。 けれど、俺の事を見下ろしているのは分った…。 やがて黒い人影は入って来た時とは反対側の窓の方へ行き、そこから飛び降りた。 そこは二階の窓…。 人影が去った後に俺はようやく抑えていた恐怖が溢れ返り、悲鳴を上げながら両親を起こした。 真夜中に突然悲鳴を上げた俺に両親は何があったか訊ねるので、俺は今しがた自分の見た物を告げた。 けれど両親は「怖い夢でも見たのだろう」と言って信じてはくれなかった。 俺は納得出来ない気持ちで再び眠りについた。 けれど、これで終わりではなかった…。 その人影はそれから毎晩現れたのだ…。 その度に俺は悲鳴を上げて両親に言うが、彼らは信じてはくれなかった…。 やがて別の部屋で眠るようになるとその人影は見なくなった。 今でも家族の誰も信じてはくれない…。 俺は今でも夜眠る時に電気を消す事が出来ない。 真夜中、暗闇の向こうから、あの人影がやって来る気がして仕方がないからだ…。 おの恐怖が解ける日は来るのだろうか…? <終>■童ノ解■ ■音源の聴き方■ ※ココナラブログでは直リンクが貼れないので説明します。 ①「Dark core.-Web site-」で検索! ②ト
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真夏の怪談2021~其の壱~

真夏の夜に相応しく、怪談を語っていきましょう。 ■真夏の怪談其の壱『謎の声』■あれは俺が十ニ歳の頃…。 古いラジカセを手に入れたので、家中にあるカセットテープを片っ端から聴いてみた。 自分でCDから録った好きな曲の入ったカセット。 兄から貰った洋楽の入ったカセット。 両親が持っていた古いヒット曲の入ったカセット。 ありとあらゆるカセットテープを片っ端から再生しては聴いていた。 ふと見ると、カセットの山の中に一つ古めかしいものがあった。 「これは何が入っているのだろう…?」 気になった俺はそのカセットもデッキに入れて再生ボタンを押した。 すると、流れて来たのは音楽ではなく人の声だった…。 「…は…で…じゃない…、…は…るけど…じゃない…きっと…になるけど…じゃない…。」 籠った音、虚ろな声、所々聴き取れないけれど何かを訴えかけている。 「…!!」 俺は思わず血の気が引いた。 何故ならそれは紛れもなく俺自身の声だったからだ。 籠った音だけれど、はっきり分かる、自分の声だ。 けれど、こんなものを録った覚えはない…。 録ったはずのない自分の声…。 何かに憑り依かれたように、ひたすら謎の言葉を発し続けている…。 俺は思わず悲鳴を上げて停止ボタンを押した。 それから三日ほど経って、友人が家に遊びに来た。 俺はラジカセを自慢しながら色々な話をしていた。 ふと、あの謎の声の入ったカセットの事を思い出し、友人に話した。 「それは何かの聞き間違えじゃないか?」 「いや、そんなはずはない!試しに聴いてみるか?」 「あぁ、是非聴かせてくれ。」 半笑いで返す友人に腹を立てながらも、俺は恐る恐る件の
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Dark core. -Archive- 『童ノ解』

過去に公開した曲を再び紹介する『Dark core. -Archive-』。 今日紹介するのは2019年8月に公開した『童ノ解』です。 ■童ノ解■ 怪談三部作の完結編です。 少女の亡霊と霊能者の対決を描いています。 神社に現れる少女の亡霊と霊能力を持つ女性との対決を描いています。 幼くして命を亡くした亡霊、幼い頃から「人には視えざるもの」が視えた女性。 その対決の行方は…? 最期に少女の亡霊の迷える魂は救われるのか…? 真夏の夜に相応しく怪談をテーマにしています。 今宵…丑三つ時に耳を傾けて下さい…。 そう、痛みと憎悪と絶望を忘れられないのなら…。 ■音源の聴き方■ ※ココナラブログでは直リンクが貼れないので説明します。 ①「Dark core.-Web site-」で検索! ②トップに出る「Music」ページ行く! ③曲名が一覧で並んでいるのでそこから聴きたい曲のタイトルをクリック! …これで聴けます!^^
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Dark core. -Archive- 『童ノ唄』

過去に公開した曲を再び紹介する『Dark core. -Archive-』。 今日紹介するのは2018年7月に公開した『童ノ唄』です。 ■童ノ唄■ 怪談三部作の二作目です。 少女の亡霊が如何にして死んだのかを描いています。 ■物語■ 百年の昔、ある村に絹子という少女がいた 見目麗しく賢かった彼女は人気と同時に嫉妬を持たれる事も多かった。 ある日村の子供達が珍しく彼女を遊びに誘った。 村に古くからある神社でかくれんぼをしようと言うのだ。 神社に着くと村の子供達は絹子は毬を手渡した。 「目を閉じて百まで数えてね?」 絹子は怪訝に思いながらも言われるがまま、毬を手に目を閉じて数を数え始めた。 やがて百まで数え終えて目を開く…。 そこには…誰一人いなかった。 絹子は慌てて神社中を探し始めた。 名前を呼びながら神社中を駆け回る。 けれど誰もいない…。 絹子も本当は気付いていた、自分がからかわれてしまった事に…。 けれどそれを認めてしまえば、村の子供達が自分を誘ってくれた事、全てが嘘になってしまう。 泣きながら絹子は夕刻を過ぎても探し続けた。 暗くなるまでずっと…。 その日から絹子を見た者は一人もいない。 代わりに夕刻になると神社の鳥居の下に少女の亡霊が現れるようになる。 そして、村の子供を一人、また一人と憑れて逝った。 <終> 真夏の夜に相応しく怪談をテーマにしています。 今宵…丑三つ時に耳を傾けて下さい…。 そう、痛みと憎悪と絶望を忘れられないのなら…。 ■音源の聴き方■ ※ココナラブログでは直リンクが貼れないので説明します。 ①「Dark core.-Web site-」で検
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Dark core. -Archive- 『童ノ聲』

過去に公開した曲を再び紹介する『Dark core. -Archive-』。 今日紹介するのは2017年8月に公開した『童ノ聲』です。 ■童ノ聲■「怪談三部作」の一作目です。 ある神社の鳥居の下に現れる少女の亡霊の怨念を描いています。 ■物語■ ある村に童神社という古びた神社があった。 夏の夕刻頃、その前を通り過ぎる者があると声を掛けて呼び止める。 声を掛けられた者はまるで憑り込まれたかのように少女の言うなりになってしまう。 やがて少女は毬を手渡し… 「目を閉じて百まで数えて…?」 …とせがんだ。 憑り込まれた者は言われるがまま、毬を手にして目を閉じ、数を数え始める。 やがて百まで数え終えると…二度と帰る事は出来なくなってしまう…。 <終> 真夏の夜に相応しく怪談をテーマにしています。 今宵…丑三つ時に耳を傾けて下さい…。 そう、痛みと憎悪と絶望を忘れられないのなら…。■音源の聴き方■ ※ココナラブログでは直リンクが貼れないので説明します。 ①「Dark core.-Web site-」で検索! ②トップに出る「Music」ページ行く! ③曲名が一覧で並んでいるのでそこから聴きたい曲のタイトルをクリック! …これで聴けます!^^
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私の体験した怪談話はいかがですか?(前編)

この話を以前、会社の同僚に話したり友人に話したりしていたのですが、どの際も周りに不思議な現象が現れました。ある時は何もしていないのにプリンタの電源が落ちたり、交換して間もない蛍光灯がチカチカとしだしたり、倒れるはずのないものが倒れたり。大抵はそれが怖くて話を最後までできずに中断していました。内容的にはそこまで怖い話ではないのですが、「警告」のような物事が続いたので人に話すことはやめました。ですが今回は文章にするのでそのようなことは起こらないと思い、書いていこうかと思います。これば私が18か19の頃の話です。お盆前の夏の季節で、それでも夜には寝るのに丁度いいぐらいの涼しくなるそんな日でした。そんなある日、私の弟がふと私にいうのです。「兄さん、怖いから一緒の部屋で寝させてくれない?」どうしてかと尋ねると、弟はこう言いました。「俺が一人で部屋で寝ていると金縛りにあって、気づくと近くに髪の長い女がそばに立ってたんだ。やばいって思ってなんとか動いた左手で部屋の明かりをつけたんだけど…」弟は悪い夢でもみていたのかな、とその時は半信半疑で聞いていました。そして続けてこう言います。「明かりをつけても逃げなくて、女は俺の両腕を掴んで上に乗りかかってきて、頑張っても聞き取れないような早口で俺に何かを言うんだ、それがどれぐらいの時間続いたかわからないけど自然と消えて去って行って、それでも昨日は寝れなくて」そういって弟は腕を見せると、誰かに強く握られたような跡があるではないか。悪ふざけでこんなことするか?いや弟はそういう人間ではない。私を怖がらせようと思っても、こんな神妙な顔をしながら話すのはおかしい
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夏の曲

僕の作っている音楽はDark core.という、その名のごとくダークな世界観の曲が多いです。(※ダークな曲以外も作れるので安心して下さい♪)そうすると「夏の曲」なんてなさそうでしょう?…ところが結構あるんです!「Dark core.」という世界観に「夏」という要素を合成するとどうなるのか…?先ずは「怪談三部作」です。「夏といえば怪談」という発想から生まれた三部作です。■童ノ聲■2017年8月公開の『童ノ聲』。ある神社に現れる亡霊の恐怖を描いています。■童ノ唄■2018年8月公開の『童ノ唄』。神社に現れる亡霊の死に至るまでの原因を描いています。■童ノ解■2019年8月公開の『童ノ解』。三部作の結末を描いています。音源もお聴かせしたいのですが、ココナラブログではココナラ以外のURLを載せられないので、今すぐには聴かせ出来ません…。YouTubeのURLだけは載せられるようなので、YouTubeに音源をアップして今度またご紹介します!^^「どうしても待てない!今すぐ聴きたい!!」という人は…①「Dark core.-Web site- music」で検索!②トップに出る「Dark core.-Web site- music」ページ行く!③曲名が一覧で並んでいるのでそこから聴きたい曲のタイトルをクリック!…これで聴けます!^^次回はまた一風違う夏の「Dark core.」をご紹介します!
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夏なので怖い話でも。【4人の死神】

 これは20年ほど昔。 私は茨城県土浦市に住んでいました。 若かった彼(今の旦那さん)と毎夜毎夜ドライブに行っていました。 引っ越したばかりで土地勘は全くなかった私。 彼によると当時、土浦から栃木に入って土浦に戻ってくるというルートをドライブによく利用していたそう。 このルートではよく妙なものを目撃したのですが、これはその中の一つです。 その日真っ暗な中を私たちは愛車トレノ(AE92)に乗ってドライブしていました。 彼が運転で私は助手席。 色々話していると、ヘッドライトに黒い人影が2人うつりました。 魔術師のようなローブを着ていて、中央線からこちらの車線にはみ出しています。「このままだとぶつかるっ」 私が体を固くしてその人影から目を離せないでいると、その人影の一人がこちらを向きました。 フードの中には何もない。あるとすれば『虚無そのもの』のような闇。 それが運転席側の窓からこちらをのぞいていました。「見た?」 彼がそういうので、「見たよ・・・中央線のところに二人経ってた黒いフードの子供みたいな・・・」「俺が見たのは助手席側にいた二人だよ。・・・中央線の方にもいたのか・・・」「車にぶつかったはずなのに、横からこっちをのぞき込んでて・・・顔も何もなかったよ」「俺も目が合った。何もなかったよ。闇だけ」「あ、あれ見て」 そこにはお通夜を表す立派な提灯がともされた豪邸がありました。「4人の死神だったのかな・・・?」 彼らは鎌を持っているわけでもなく、骸骨でもありませんでした。 フードの中は意思のない虚無。 死神はいろいろな姿を持っているそうですが、子供の姿をした死神もいるのかもしれません
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みたらこわいさ いるからね

文字が読めるようになってきたワンパクな姪っ子に夏のプレゼントにしようと買って来たはいいが、旦那と「これはあかん、、、親子共々トラウマになってしまう、、、」と家族会議の末にボツになったっきり我が家に住んでいる怪談えほん、第1期(東雅夫さん編)。5冊セットになっていて、顔ぶれがやばい。そして、ノーツが全力でやばい。トラウマ怪談絵本って、、、、怪談えほん 読書感想文①悪い本宮部みゆきと吉田尚令のこの世で一番悪い本宮部みゆき 作吉田尚令 絵②マイマイとナイナイ皆川博子と宇野亜喜良の美しくて怖い物語皆川博子 作宇野亜喜良 絵③いるの いないの京極夏彦と町田尚子が描く空間の「こわさ」京極夏彦 作町田尚子 絵④ゆうれいのまちホラー小説界と絵本界の新鋭が贈る怪奇絵本恒川光太郎 作大畑いくの 絵⑤ちょうつがい きいきい加門七海と軽部武宏が描くトラウマ怪談絵本加門七海 作軽部武宏 絵これ、面白いのが、多分、大人が怖いと思うランキングと、子供が怖いと思うランキングが違います。バラで買うことを検討している人もいると思うので、私が勝手に思う大人/子供別怖いグランプリを選んでしまう。大人が怖いNO1:悪い本これは多分、書評レビューにも一番「こええ!」って取り上げられているのではないでしょうか。世の中経験が豊富な大人の方が「意味がわかるから怖い」っていう本。子供は読んでもまだポカンとする子もいるんじゃないかと思う。が、逆に言うと、大人になっていく過程でだんだん意味がわかって怖くなってくる本って、、、、それこそヤバくないか、、、、。くまのぬいぐるみの存在感が怖すぎる。くまのぬいぐるみを買うきが失せる。ちなみに
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初代ポケモンの怖い話

僕が小学生の頃の話です。ある日、当時友人だった男の子が突然僕の家に来ました。  遊ぶ約束はしていなかったのですが、僕は喜びました。  「何して遊ぶ?」  僕がそうたずねると彼は、  「えっ、ポケモンを教えてほしいんでしょ?」  と、驚いた様子でたずね返しました。  僕は疑問に思いました。なぜなら、僕はポケモンを持っていなかったからです。  当時は初代ポケモン、いわゆるポケットモンスター赤・緑、青が流行っていました。  彼が言うには、  「(筆者が)イワヤマトンネルがクリアできないって言うから、来たんだけど……」  「イワヤマトンネルって?」  「知らないの? さっき電話でそう言ったじゃない!」  「電話? ちょっと待って、そもそも僕はポケモンを持っていないよ! 誰かがイタズラで電話してきたんじゃない?」  「いや、確かに君の声だった……」  彼は、青ざめた様子で呟きます。  「もしかしたら、メリーさんからかかってきたのかな?」  メリーさんをご存じでない方は、最下部に補足を用意しています。  当時は僕も、メリーさんかもしれないと肝を冷やしました。  しかし、彼からその後のエピソードはなかったのでメリーさんではないようです。やはり、イタズラなのか? と考えました。 当時は黒電話だったため、電話番号を確認できません。つまり、幽霊の仕業だという証拠がないんです。  でも、彼は確かに僕の声だと言いました。  聞き間違いと言えば簡単に片付けられます。しかし、過疎化が進んでいる地域で同じような声の子供をみつけるのは至難の業ですよね。 小学生がクオリティの高い声マネをできるはずがありません。
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広島の橋げた落下事故にまつわる不思議な話

この事故は現場に転職組が多く寄せ集めの素人集団で、現場のプロがいなかったことが原因だと言われています。この事故にまつわる話として、まずベテランのタクシー運転手の話が印象的でした。この人がその時に客を乗せた状態だったかどうかは覚えていませんが、橋げたの下の交差点で黄信号になり、前の車が止まろうとしていました。通常ならばこの人はそのまま停車するのですが、なぜかその時に限ってクラクションを鳴らして前の車をせかして通過させたんですね。そして彼のタクシーがその交差点を通過した直後にドーンと橋げたが落下したというのです。彼はなぜ自分がその時に限っていつもと違う判断を下したのか、うまく説明できなかったそうです。これはですね、おそらくは無意識の領域です。橋げたは彼の頭上にあるわけですから当然ながらその異常を目で確認などできないわけです。ですが彼の頭の中で何か言い知れぬ違和感を覚えたんでしょうね。それはいわゆる虫の知らせか、それに近いものでしょう。どうもこのままここにとどまっていてはいけないという直感がどこからともなく生じ、彼はその直観に従って行動した。何となく嫌な予感がしたんでしょうね。いわゆる現場のカンが働いたということでしょう。次は幼稚園バスの話です。こちらはもはや怪談と言っていい話です。同じころ、この交差点にある幼稚園バスが向かっていました。このままいけば間違いなく橋げたが落下して大惨事になるところでしたが、その前にある園児が「トイレに行きたい」と言い出して急遽どこかでトイレ休憩をしたんだそうです。そしてその幼稚園バスは窮地を脱出したというのですが、後になってその園児は誰?となって探して
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想像力を掻き立てられる怪談とそうでもない怪談

だいぶ前に見た動画での投稿怪談です。この投稿者がある山に登ったところ、ジャージ姿の若い女性が鎌を持って踊っていた。この女性が姿を消してからこの人がその場に行ってみると近くの樹に何かお札のようなものが釘で打ち付けてあった。短い話ですがインパクトがありますね。創作にしては短すぎるので、私の中では実話に分類しています。この女性の服装からして18歳かそれより下の人でしょう。中学生か?高校生か?もちろん短大生や大学生の可能性もなくはないですけど、まあ10代半ばから後半くらいでしょうね。ではこの人は日本人かというとここが実は怪しくてもしかしたら交換留学生の可能性を感じるわけです。もし仮にそうだとしたらこの女性はいじめを受けているのかもしれません。それか恋のライバルが強力で、嫉妬のあまり呪い殺そうとしているのか?確実なのはこれが呪いの儀式だということです。私はこの人が住む場所が都会で、丑の刻参りができないからわざわざこんな山まで来てやったのかな?とも思いましたが「いくら何でもアレンジしすぎだろ?」と思うんですよね。次はほっこりする話。ある実家暮らしの若い女性が「あなた、男を連れ込むのはいい加減にしなさい」と母親に注意されましたが、この女性は身に覚えがありません。しかし見当はついていたようです。ある日、この女性が2階の部屋で寝ているとトントンと誰か男の人が上がってくる足音が聞こえます。そして「おまーえもう逃がさねえからな」と男がすごむと「は?逃げねーし」と返したそうです。いや、これ怪談なの?と思った方もいるでしょう。怪談です。ちっとも怖くないし、もはや考察する必要がないくらいです。この女性は昔
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怪談を聞いていて思うこと

深夜2時頃、犬鳴ダムまで若い女性を乗せたタクシーの運転手がいました。この女性は後部座席でずっと誰かとしゃべっていたそうです。そして犬鳴ダムに着くやずっと誰かと話しながらダムに向かっていったというのです。この運転手がこの後どうしたか知りませんが、私だったら絶対に通報しますよ。たとえ時間的に救急車が来ても手遅れだったとしてもこの女性が助からないとは限りませんからね。ではこの女性はどうしてこうなってしまったかといえば、ふだんから仲間と心霊スポットに行っていたんでしょうね。それも私みたいな霊感のない人ばかりで。実際には心霊スポットでは何も起きないことの方が多いんでしょうから深みにはまり、悪霊に連れていかれてしまったのではないでしょうか。次は場所は不明ですが少し古い怪談です。ある男が仕事の関係で山奥の現場に向かったところ、写真を見つけたんだそうです。その写真には昔でいうところのヤンキーのカップルが写っていた。でも何かがおかしい。彼氏の周りには怨念のこもった呪詛のような言葉がびっしりと書かれてあった。この辺りは記憶がおぼろげなので記憶違いがあるかもしれません。視線を感じた彼がふと視線の先を見上げるとそこにはヤンキーの元カノと思しき女性が樹に首を吊った状態で「死ね死ね死ね死ね」と彼に向かって呪詛を吐いていたというのです。彼はこのあと通報して警察の事情聴取を受けるのですが、元カノと思しき女性は首の骨が折れていて死後20時間以上経っており、とても話せるような状態ではなかったという落ちまでついています。確実に言えることはこの女性は彼ではなくて自分の元カレに対して呪詛を吐いていたということです。最後
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