クラウドソーシングサービスの低単価化について
貨幣が世界を支配する前、本来「仕事」とは「何かを成し遂げる行為」のことを指していました。それからお金が社会を牛耳るようになり「仕事=生計を立てる手段」となります。日本ではしばらくの間、雇用主が従業員の労働力を搾取する悪しき慣例がまかり通っていました。会社に意見を言うことは「悪」と見なされ、自己犠牲は美徳とすらされていたのです。令和時代の今、そんな「働き方改革」として労力の搾取は少しずつ淘汰されようとしています。しかし、その流れには落とし穴がありました。その落とし穴にはまってしまったの「Webライター」です。クラウドソーシングサービスを利用するWebライターの現実日本のクラウドソーシングサービスでは、時給100円に満たない仕事が蔓延しています。Webライターにおいては文字単価0.1円という案件は珍しくありません。「1記事300円!月に5万円稼いでいるライター様もたくさんいます!」と書いてあれば「未経験だし、やらせてもらえるなら、やってみようかな…」と考える人もいるでしょう。しかし文字単価0.1円では3,000文字書いても300円にしかなりません。3,000文字を書くには早くても2時間ほどかかります。さらにリサーチ・誤字脱字の確認・修正を含めて300円しかもらえないとなると、時給は100円以下になってしまうのです。Webライラー業界における低単価案件の問題点は、案件が文字ベースでしか語られていないことです。記事作成費を文字数で割った「文字単価」には、リサーチ・誤字脱字の確認・修正費用は含まれていません。搾取しようとする発注者は、顔が見えないのをよいことに、自己の利益のために、受注者
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