もしも自分がヒーローだったら──その物語を、小説で残すという選択
誰もが一度は、心のどこかで「自分が物語の主人公だったら」と思ったことがある。静かな日常の裏で、誰かを救う力を秘めている――そんな“もう一人の自分”を描くのが、ヒーロー小説です。『SILENT EDGE ― 蒼の残響 ―』は、戦う理由を問う男の物語。彼は特別な力を持つわけではなく、それでも立ち上がる“意思”を武器にする。この世界に、自分の正義を刻むために。あなた自身を主人公にした物語も、同じように作れます。舞台も設定も自由。「助けたい人」「守りたい約束」「越えたい過去」――あなたが選んだテーマを、ひとつのドラマに仕立てます。例えばこんな感じ……。『SILENT EDGE ― 蒼の残響 ―』雨上がりの夜、街の灯りがアスファルトを濡らしていた。ビルの屋上、俺は無言で風を受けていた。通信機のノイズ越しに、声が届く。「レン、ターゲットはまだ屋上。ヒロインは拘束されてる」「了解。いつも通りだ」指先でグローブを締め、視線を前に据える。そこにいるのは、黒いコートの男――宗像(むなかた)。かつて同じチームにいた元同僚。今は組織を裏切り、結衣を人質に取っている。「よく来たな、レン。俺を止めに来たのか?」「結衣(ゆい)を返せ。それだけで済む話だ」宗像はゆっくりと笑った。「お前、まだ“守る”なんて言葉を信じてるのか。俺たちが壊した街で?」風が吹き抜けた。その瞬間、床を蹴る。衝突。腕と腕。火花のような衝撃が夜を裂く。宗像の蹴りをかわし、肩を回転させてカウンターを叩き込む。だが、彼も即座に体勢を立て直した。「動きは鈍ってないな。あの事故のあとでも」「試してみるか?」義手が唸る。内部のブースターが光を放つ。
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