「赤面橋」

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【鉄橋の試練】





9歳の時
夏休みの宿題を終わらす事が出来ず
放課後残って宿題を終わらせろと
先生から命令されてしまった。

しかし俺の忘れた宿題は
自由研究の宿題で
家に行かないと出来ず
特別に家でやる事を許された。

でも条件が付き
1週間で終わらせないとならず
かなり急いでやらないと
終わらす事が出来なかった。

自由研究でする事は
俺が電車好きだから
電車の鉄橋を木材で作る予定。
(´∀`*)ウフフ

俺は
柔らかい木の棒を買い
木材をカッターで切って
ボンドを使用して組み上げていく。

すると
どんどん鉄橋の形になって行き
思った通りの物が出来そうだった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

しかしここで
ある大問題が起きて
鉄橋製作が行き詰ってしまう。



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【完成図】





その大問題は
学校から帰宅してすぐ作り初めても
全然間に合う気がせず
夕飯後も制作しないとならない。

この時の俺は
こんな長時間の作業をした事が無く
鉄橋作りがしんどくなってきた。
ε-(・д・`;)フゥ…

しかし
1週間しか時間が無いので
嫌でもやらないとならず
この作業がかなりつらい。

作業をしながら俺は
「何で鉄橋を作ると言ったんだろう」
と嘆いて作業の大変さを後悔した。
(ノД`)・゜・。

そんな状態で作業してるから
途中でウトウト寝てしまう事もあり
そのまま寝てしまって
勉強机にゴン!と頭をぶつけてた。

完成予定の鉄橋は
大きさなんて決めて無く
最初にカットした木材の
長さを基本にして作って行った。

そんな適当な事をして作って行くと
だんだん組みあがる鉄橋の大きさが
なんだか1m以上のの大きな物になり
凄く巨大な物になって行く。


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【想定外】





そして
やっとの思いで完成させた鉄橋は
全長1m50㎝位の大きさになり
想定外の大きさだった。

俺の頭の中では
当初30㎝位の物を作る予定で
感でその大きさに木材を切ったけど
完全に予想を上回ってしまった。

しかし時既に遅く
もうこの大きさで完成させないと
完全に期限内に間に合わない。

なので俺は
もう半分やけくそになって
どんどん作り上げていった。
( ´ー`)フゥー...

そしてとうとう
俺の鉄橋が最終日に完成し
見事な出来栄えに満足した。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

でも完成した鉄橋の大きさは
完全に俺の背の高さより大きく
1m50以上あった。

この時俺は
朝の通学時この鉄橋を持って
学校に向かわないとならず
絶対注目される気がした。


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【作戦失敗】





当日俺は
この巨大な鉄橋を持って歩くと
みんなに注目されて恥ずかしいが
覚悟を決めて持っていくしかない。

でもせめて出来るだけ
注目の恥ずかしさを軽減する為
みんなが学校に向かう前の
朝早い時間に行く事にした。

そうすれば
誰にも見つからず学校に行けて
教室にも誰も居ないはず。

そしてコッソリ
教室の後ろのロッカー上にある
自由研究の作品展示場に
シレっとおいておけば完璧!

俺は
この恥をかかない作戦で
30分早く家を出て向かった。
(ФωФ)フフフ・・・

しかし通学路を歩いてると
結構たくさん人がいて注目され
完全にピエロになってる。
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ

俺は
通勤する大人の事を
計算いれる事を完全に忘れてて
作戦が大失敗したを悟った。


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【逃亡】





俺は
みんなの目線の弾丸に耐えながら
やっと学校に到着できた。

すると教室には
女子1人だけしない無くて
クラスの子達からの注目を
避ける事が出来た。

そして俺は
後ろのロッカーの上にある
みんなの自由研究をどけて
シレっと鉄橋を飾っておいた。

しかしこのまま教室にいると
通学してきた子達が1人1人
この大きな鉄橋を見て
騒ぎ始める事が容易に想像でる。

なので俺は
授業が始まるまで
どこかに逃げてようと教室を出た。
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ

教室から退避した俺は
屋上に行き
授業の時間まで隠れる事にした。
ε-(゚д゚`;)フゥ…

でも
とうとう授業の時間が来て
教室に行かないとならなくなり
勇気を振り絞って教室に向かった!


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【炎の顔】





そして教室に入ると
案の定クラス子達が
みんなで俺の鉄橋に集まってる。

俺は
みんなに気付かれない様に
ソロ~と教室に入って席に着くと
みんなが一斉に俺に気付いた!

その瞬間!クラスの子達に
「スゲー!デカいじゃん!」とか
「宿題忘れのくせにやるな!」とか
男子にめちゃくちゃ褒められた。

しかし女子達は
「こんな大きなのじゃまぁ~」
「私の自由研究が目立たない!」
と言われてバッシングされた。

でも俺は
注目されてる恥ずかしさが勝り
完全に顔が真っ赤で火が出てた。
((*ノд`*)σ))ヒエエエ~

そうしてる内に先生が来て
俺の鉄橋を見るや否や
「凄いの作ったね~宿題忘れ君」
と言い褒めてくれたようだった。

その後1週間飾られ続けて
女子達が俺の鉄橋の上に
自由研究を乗せられまくったけど
この間少しだけ人気者になれた。
(//∀//)ムフッ

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