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アウトな上司!!

本日は私の今の経験を記載させていただこうと思います。今の私の上司にあたる人のリアルな話です。私は転職をして、実際の職務につき1年がたろうとしている頃になります。私の上司はちょうど中間管理職の立ち位置に属する人間なのですが、少し厄介なのです。部下を選ぶ上司でした。人間なので多少好き嫌いはあり優越がついてしまうことは当然ながらあり得ることだとは理解しています。私は彼から選ばれなかっただけ気に食わない人側なのだとそれはまぁ受け入れるしかないのですが、そこからが問題なのです。私からしてみれば気に食わない部下なのに仕事をくれてありがたいなという気持ちで職務(コーディング)に取り組んでいます。当然そのようなモチベーションで仕事に取り組むので結構肩の力が抜けており非常に高く的な視野を持ちプログラミング できます。プログラムは結構アイディア勝負なところがあるのでいがいと一般的で言う頭の良さよりもユニークな性格を持つ人の方が強かったりするものです。その背景からか多少他の人(彼が気に入っている社員)よりも結構筋がいいこところがあるのかすごい嫌味を言われることが多いです。・当然論点から外れた嫌味・前提をひっくり返すような発言・否定的な発言・過去の失敗の振り返し曇りの日の雨粒のように私に降り注ぎます。初見はまぁ私に能力がないので仕方なのないことかと割と素直に聞き入れるんですけど基本的にこれらの内容って否定的発言の先の改善の内容がないんですよね。だからどう改善すべきかがわからないんです。基本的に上司の否定的言動やいじめはこのように意味がないことがほとんどだと私は受け取っています。先に続かない否定的発言は
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♪ほっこりと胸が痛むスズメ食堂の光景

※ 普段通りの筆者モードに戻って、早速の更新です。♪ベランダで開業から1年半が経過した、筆者運営のスズメ食堂のお話です。振り返れば久々かも & 今回は少々重たい内容と伝わるかと思います。 ★ ここ最近の番長格 シッポピン一族の末柄 誇らしげなお尻に注目以前にも触れた通り、都会のスズメの寿命は長くて2年ほど。 春から初夏にふ化した雛の半数は、最初の冬を越えられないとされています。 理由は単純至極、自然が少なく餌にありつけず、他にも自動車などのリスクが無視できません。1年半の間、常連たちの顔触れを思い返すにつけ、この説の通りだと。 ♪巣立ちデビュー間もない幼鳥たちが、先輩たちの後を追いかけるように、初めてベランダにやってきた姿は、それだけで涙腺が緩みます。 右も左もわからず洗濯物に絡まったりして(ホント)、汚れても許します。 (※室内犬派の同居生命体は容赦ありませんが) 見よう見まねで餌の食べ方を学ぶ姿に、こちらが教えられる繰り返しです。 ♪そんな一方で、今編のタイトルの感情が誤魔化せないのが、生命の最期間近の、いわゆる 『老鳥』 の飛来です。 ★ ここ最近1番心配なヤツ また単独で飛来しました 徘徊かも?人間の認知症に相当する状態なのが一目瞭然で、すでに食欲を司る神経も麻痺しているのか、お腹一杯食べ過ぎてしまい、飛び立てぬどころか動けません。 ★ がっこちゃんズを恐れるでもなく 不自然に膨らんだお腹で強引に追い立てると余計な負担をかけてしまうので、がっこちゃんズの協力で、食事節制させてはみるのですが … ★ 仲良くするでもなく ひたすら食べ続けるばかり 水も飲みなさいっ普通なら目
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受験直前、受験生への保護者の関わり方

教育相談を行っておりますが、どんな人物かわからない中で、相談しようという気にもならないだろうということで、私の考え方を知ってもらうためにもブログをやってみようと思います。ご興味ある方、よろしければお付き合いください。関西は中学入試が終わり、そろそろ高校入試の時期です。他地域はちょっとわかりませんので、ご了承ください。 今回の記事は、受験を直前に迎えた保護者の方への記事です。 私も教員になって感じましたが、自分が受験するよりも、 子どもが受験するほうが、緊張してソワソワしちゃうんですよね。 自覚がある保護者の方も多いのではないでしょうか。 自分の受験は自分が頑張れますが、子どもの受験は、 自分が代わりに受けることができない、そのもどかしさがあるんですよね。 そこで、『受験直前、受験生への保護者の関わり方』特集です。◆声かけは普段通りにやはり一番やりがちなのは過度な声掛けです。 もちろん、応援したくなる気持ちはわかります。 ですが、そんな気持ちを持ってくれていることは、もう十分伝わっています。 本人もすごく緊張している中でしょうし、 試験が迫っているプレッシャーに押しつぶされそうな中では、 前向きな応援も、余計なプレッシャーをかけることになりかねません。 自分はそんなつもりはなかったのかもしれませんが、 ただでなくとも繊細で気難しい思春期の子どもです。 ましてや試験直前のピリピリしている中では、 せっかくの想いも逆効果になってしまいかねません。 受験直前に親子喧嘩したくないですよね……? 一番大切な応援は、「子どもを信じて、そっと見守ること」です。 「ウチの子は天才だ、私なんかが心
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相手の立場に立って考える( = SPT)7つの動機

前回に引き続き、相手の立場に立って考えるソーシャル・パースペクティブ・テイキング(Social Perspective Taking = SPT)についてです。 今回は「どんなときに相手の立場で考えるのか?」という動機の部分を調べてくれた2012年のハーバード大学の研究(1)があったのでメモ。  ▼こんなことを知りたい人向け・どんなときに相手の立場に立って考えるのか知りたい・SPTの動機ってどんなものがあるの・相手にSPTしてもらうためのきっかけを学びたい     ▼この研究が起こった理由そもそも「なんでこの研究がなされたか」というと 効果的な介入を開発する前に、SPTプロセスをより完全に理解しなければならない。例えば、人々がより頻繁にSPTに参加するのを助けるための介入は、人々がいつ、どのようにしてSPTに参加するのか(または参加しないのか)を理解しない限り、開発することはできません。要するにSPTのためのアプローチ方法や知識があったとしても、相手の立場に立って考えようという【意欲や動機】がないと、そもそもダメだよねってことです。  自分が相手の立場に立って考える場合もそうですけど、僕みたいに教育者という立場で子ども達に「SPTしてほしい!」なんて思うときには子ども達の動機にアプローチしなければいけません。 というわけで早速どんな動機でSPTをするのか、研究でわかった7つの動機をみていきましょう。  ▼相手の立場に立ちたいと思う7つの動機 □ 1.ハイステークスな状況 どんなことかというと、やらないとすごくリスクになりそうと感じる状況のこと。 たとえば「相手をしっかり理解しな
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相手の立場に立って考えるための4つのステップ(効果的なSPTのプロセス

「相手の立場に立って考える」という対人関係のテクニック(ソーシャルパースペクティブテイキング=SPT)について、2009年のアメリカ陸軍行動社会科学研究所のテクニカルレポートのまとめ(1)が分かりやすかったのでメモ。▼こんなことを知りたい人向け・相手の立場に立って考えること(=SPT)のメリット・SPTをやるときに気をつけるべきこと・効果的なSPTのプロセス   ▼相手の立場に立って考える(Social Perspective Taking = SPT)とは?相手の立場に立って考えるとは、 認知的スキルと情緒/感情的スキルの組み合わせと、その活動に従事する傾向や動機を必要とするスキル他者が何を考え、何を感じているのか、状況についての彼らの認識を把握するために使用する【戦略】と考える研究者(Gehlbach)や  他の人の視点を取るということは状況が他の人にどのように見えるか、その人がどのように認知的、感情的にその状況に反応しているかを理解する能力であり、他者の立場に立って他の人が自分とは異なる視点を持っているかもしれないことを認識する能力である一種の【社会的意識の必要性】を指摘する研究者(Johnson)もいます。  要するに、「他者が何を考え、何を感じているのかを認識すること」を相手の立場に立って考えるとしてます。 そしてそれは、パースペクティブ・テイキングまたはソーシャル・パースペクティブ・テイキング(Social Perspective Taking = SPT)と呼ばれたりします。  もともとSPTの発達調査は【幼少期の発達状態】や【道徳的発達の尺度】の観点から調べられ
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子どもの逆境後の成長に必要なものってなに?<レジリエンスとの違い>

2014年のアメリカの学術誌「American Journal of Orthopsychiatry」より子どもと青少年の心的外傷後の成長についての研究(1)が勉強になったのでメモ。▼こんなことを知りたい人向け・逆境後の成長に必要なものを知りたい・レジリエンスと何か関係があるの?・逆境後の成長にはどのようなアプローチがあるの? ※心的外傷を受けるような状況を逆境として文章書いてますのでご承知おきください。 ▼逆境後の成長に必要なものってなに?結論からいうと「意図的で建設的な熟考的プロセス」だそうです。 研究者はいいます。 こ成長はトラウマとその余波との闘いの結果として発展すると考えられており、トラウマそのものの経験だけではない。人は自分の新しい現実を理解し、何が起こったのか、そしてそれが今後の人生に与える影響を理解しようと努力することで成長すると考えられている。 つまり・どんな状態に本人が置かれていたのか・今本人が置かれている状況はどんなものなのか・今後の人生にどんな影響があるのか 過去と現在と未来の状況を建設的に解釈する工程が逆境後の成長には重要ですよってことですね。  特に幼い子どものトラウマへの反応、起こったことへの理解、対処のレパートリーは、養育者によって大きく影響されるそうなので、周りの大人がどのように関わるかも重要そうです。 ▼逆境後の成長(PTG)とレジリエンスの違い逆境後の反応としてポジティブな影響がある点では似てるようにも感じますが、概念的には全く違うものになります。 それぞれどのような概念かというと、 ▼PTGとは「トラウマの余波の中での葛藤の結果として、ポ
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マインドセットを変えるアプローチ

2017年にScientific Research Publishingの研究(1)で、1998年から2017年までの「マインドセット」と「学業達成度」を研究した22の論文をまとめたものが面白かったのでメモ。▼こんなことを知りたい人向け・マインドセットってなに?・マインドセットと学習成績の関係は関係あるの?・先生のマインドセットは関係あるの?・どうしたらマインドセットって変わるの?   ▼マインドセットとは?<2つのマインドセット>スタンフォード大学の教育心理学者キャロル・ドゥエック博士は2つのマインドセットがあると言います。詳しくは以前の投稿(2)にも説明がありますので割愛します。 簡単にまとめると、2つのマインドセットというのは ・固定マインドセット=能力は生まれた時に決まって変わらないという信念 ・成長マインドセット=能力は努力によって伸ばすことができるという信念 です。どちらのマインドセットを持っているかによって、長期的に人がどのように成長し人生を送るのかをドゥエック博士は研究しています。 ▼マインドセットと学習成績の関係研究で調べられていたのが、学生のマインドセットと先生のマインドセットが学力と関係があるのかということ。 結論からいうと、学生のマインドセットや先生のマインドセットは学力と関係があった。ただし、学力と関係がないとする研究もある。です。 なんとも煮えきらない結論ですね(汗)  良い側面としては、ギリシャの研究では、生徒のマインドセットが学習努力や先延ばしを軽減し、活力や抑うつなどの幸福感に影響を与えた結果、学業達成に影響を与えることが示されています。また、
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アサーティブなコミュニケーションスタイルとは?

前回の「自己主張の技術」 アサーティブ性を示す7つの要因に引き続きアサーションのことをまとめていきたいと思います。▼こんなことを知りたい人向け・アサーションってなに?・アサーティブであることのメリットを知りたい・アサーティブなコミュニケーションってどんなもの?・どうやったらアサーションって身につくの?今回も前回と同様、2003年のトルコの中東工科大学の研究(1)からまとめております。▼アサーションってなに?前回の記事(2)に研究者によって異なる定義がされていたことを紹介しました。ざっくりいうと、自分の権利を主張しながら相手の権利を侵害しないバランスのとれた関わり方でしたね。そのバランスを取る姿勢をアサーティブネス、バランスがとれている状態をアサーティブな状態といいます。▼アサーティブなコミュニケーションができることのメリット研究者いわく、アサーションは、子どもの自律心の芽生えに関係している。子どもは、自分の能力を表現することができ、他者に対してある程度のコントロールや影響力を発揮できるようになったときに、自分の能力について肯定的な感情を育む。アサーティブであることはまた、人生と選択のための責任を取ることを意味します。それは、単に他人の選択に従うのではなく、自分自身で決断を下すことを意味するつまりアサーティブなコミュニケーションができることで得られるのは・自律心・自己コントロール感・肯定的な感情・責任感ということですね!主体的な関わり方を行うことでいろいろポジティブな影響がありそうです。また研究者は次のように警鐘を鳴らしています。教室での学習と社会的関係の両方に意味があるにもかか
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「自己主張の技術」 アサーティブ性を示す7つの要因

コミュニケーションのスキルは他者と関わる上で欠かせません。今回は2003年テッド大学の研究からアサーティブ性の7つの要因についてまとめてみました。▼アサーティブってなに?アサーティブ、アサーティブネスって何かと言うと、研究者によっていろいろ定義されていて・個人的な目標に到達し、社会的な承認を得るための可能性を最大化する認知的、感情的、行動的な反応:Rich and Schroeder (1976)とか・アサーティブな行動は、人間関係における平等を促進し、自分の最善の利益のために行動し、過度な不安を抱かずに自分のために立ち上がることができ、本音を心地よく表現し、他者の権利を否定することなく個人の権利を行使することができるようになる:Alberti and Emmons (1982)とか要するに自分の権利を確保しつつ他人の権利を侵害しないバランスをとることなんですよね。だからたとえば「お前のモノはオレのモノ!」みたいに他人の権利を侵害してはダメだし、「そうだね、○ャイアン。。。」みたいに自分の権利を確保できないのもアサーティブではないと言うこと。受け入れられない相手の要求に「No!」と言うのもアサーティブ性の重要な側面になっております。かくいう僕は断るのが苦手で、ついついやりたくないことも頼まれるとやっちゃったりします(涙)ではアサーティブ性というのはどんな要因があるのー?というところを見ていきたいと思います。▼アサーティブ性を示す7つの要因アサーティブ性は7つの要因から考えることができるそうです。①個人的な欠点を認める②相手を褒め、相手の褒め言葉を受け取る③交流を開始し維持する④
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ソーシャルスキルを改めて学び直したお話

障害児の支援の中でSST(ソーシャルスキルトレーニング)をやられている事業所もあるかと思います。個人的には普段の生活の中でこそ社会性は学べるのではないかと思い「SSTなんて」と漠然と抵抗感を持っていましたが今回学び直すべくまとめてみました。2003年のクイーンズランド大学のスーザン・H・スペンス教授の研究より子供と若者のソーシャルスキルトレーニングについてまとめられていたのでメモ(1)▼そもそもソーシャルスキルって何?McFall(1982)はソーシャルスキルを ・人が社会的能力を達成するために重要な行動を実行する能力としています。社会的能力って何?って話ですね。どうやら社会的能力(ソーシャルコンピテンスとも呼ばれる)の定義もいろいろあるようで ・他者との相互作用から良い結果を得る能力:Spence and Donovan (1998)・多様な社会的な文脈や要求に柔軟に適応するための行動的、認知的、助動的スキルを統合する能力:Bierman and Welsh (2000) としています。なんともふわっとしてますね!周りの要求に柔軟に適応して問題解決していく力といった感じでしょうか。 特に対人関係における社会的能力は大事っぽくて、うつ病、行動障害、社会恐怖症、自閉症やアスペルガー症候群、早期発症の統合失調などの多くの形態の精神病理学とも関連しているらしい。なので、社会的能力を向上させることは精神衛生上の問題の治療と予防の面でも有用な要素となっているみたいなんですね。 ▼ソーシャルコンピテンスとソーシャルスキル先ほど紹介したソーシャルスキルの説明で重要なのは「行動を実行する能力」
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親の子供時代の経験と子育てストレスの関係

「子供を受容できないのは、親も子ども時代に受け入れられなかったからですか?」とご質問いただきました。考えてみたいと思います。2016年にCanadian Journal of Behavioral Scienceという学術誌に掲載された記事で幼少期の逆境経験と貧困と子育てストレスの関係が載っていたので参照してみます。(1)  ▼子供時代と「親としての自己概念」の関係この研究は、ボウルビィが提唱した愛着理論に基づいています。ボウルビィの愛着理論では「幼児期の経験、特に親子関係が、親として自分の子供に与える影響」について示されています。 「親ってこういうものだ」という概念が子供の時に作られるということですね。厳しく叱りつけられた子供は、親になった時厳しく叱りつけて育てる傾向があるようです。 また逆境を経験した子供(虐待やネグレクトや体罰など)は子育て戦略として体罰を使用したり、幼児に対して関心が薄くなるようです。 もちろん、みんながそうではないと思います。「自分は厳しく育てられたから、子供には優しく育てよう」と心がける親さんもいると思います。ただ、児童期の逆境経験の研究(ACE)によると、そういう傾向ありますよーということなのでご承知おきください。  ▼逆境経験は子育てストレスと関係するこの研究では逆境経験は子育てストレスにつながる可能性があるっぽいです。また経済状況と逆境経験と子育てストレスについても調べられていて、簡単にまとめると ・経済的に厳しいと、子育てのストレスを大きくする・経済的に豊かでも、児童期の逆境経験は子育てのストレスにつながる  ストレスフルな状況の中で周りに優
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子供の感情を認識する能力って大事かもという話

感情を認識する能力を欠くと学習成績に影響があるんじゃない?というおもしろい研究があったのでメモ。2001年デラウェア大学とケース・ウィスタン・リザーブ大学の研究です。この実験では経済的に恵まれない家庭の子供72名を対象に5歳の時点での言語能力、感情認識能力、気質を評価して4年後のソーシャルスキル(アサーション、協調性、セルフコントロール能力、学業成績など)との関連を調べたものです。  簡単にまとめると、  ・5歳時点の言語能力が高いと、4年後の「協調性」と「学業能力」も高くなる。・5歳時点の感情知識は、4年後の「積極性」と「協調性」にプラスに影響していた。・感情の知識は言語能力と関係がある 以前の研究から、感情を知覚することは、感情反応を促す刺激になり、その後の思考や行動に影響を与える可能性があると言われています。感情を知覚して感情表現ができることで社会的な相互作用を得られるんですね。 今回の研究では、感情読み取り理解する能力が、社会行動や学力に長期的な影響を与えることがわかりました。  なぜ感情を認識する能力が学力と関係があるかというと ・感情知識が欠如すると教師と子供の関係に悪影響を及ぼし、子供への教師の期待感が低下する・感情知識が欠如すると学校での仲間との関係を悪化させ、学業へのモチベーションや集中力に影響がでる 感情を上手に理解し解釈できないとコミュニケーションがうまく取れないからネガティブな効果を受けちゃうって感じですかね。  研究者たちは、表情の中の感情信号を検出して解釈するスキルを磨く適切な機会を作ることが、共感性、反社会行動、社会的問題解決能力の開発を促進する予
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本当に自尊心って有用なの?という話

「うちの子は自信がなくて〜」みたいな話を聞きます。前回の記事で自尊心と失敗課題への対処の関係を調べました。(1)自己評価が低い子は「頑張ればできるよ!」という声かけでは学習意欲を呼び起こしにくいというお話がありました。やっぱり自尊心って大事なんだな〜と思いましたし、自信があった方がいいと思う人多いのかなと感じています。でも実際に「自尊心」ってそんなに有用なの?って疑問が沸いたので調べてみました。2012年の英文誌BioPsychoSocial Medicineに【子どもの自尊心評価の重要性と有用性】というレビューがあったのでメモ(2)。□□□そもそも自尊心って?□□□そもそも自尊心ってなに?ってところです。自信?自分への評価?優越感?満足感?肯定感?効用感?改めて考えてみるとフワッとしていませんか?心理学の分野では、自尊心は『自己評価の感覚』として見られるようになっています。数多くの心理学者が自尊心のとは何かを定義し、議論してきましたが、統一的な見解は確率されていないそうです。ウィリアム・ジェームズは「自分自身に対する満足と不満」としモリス・ローゼンバーグは「優越感と受容感の2つ意味がある」としスタンレー・クーパースミスは「自分自身に対する態度に現れる個人の価値判断」としました。こうしてみると自尊心という言葉は統合的で包括的で抽象的な感じがしますね〜。□□□自尊心の4つの要因□□□子供の自尊心の発達は、育った環境に大きく影響されるとされています。その発達は4つの要因に基づいているそうです①親子関係②子供の望ましくない感情に対処するための手段③自己受容④社会的行動先ほど挙げたクー
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物事の捉え方を変えてみる「リフレーミング」とは

物事をどんな側面からとらえるかって人それぞれですよね。よくある例え話だと、コップに半分の水が入っていて「まだ半分水がある」と考えるか「もう半分しか水がない」と考えるか人は無意識に自分のフィルターを通して物事を観測します。一見、ネガティブに感じることもポジティブな側面があるものです。この事実を違う枠組みで捉えることを『リフレーミング』なんて呼んだりします。どんな風にリフレーミングできるか表にまとめてみました。 ネガティブ   ポジティブ飽きっぽい   好奇心旺盛諦めが悪い   粘り強い甘えん坊    可愛がられ上手 あわてんぼう  行動が早いいいかげん   おおらか言うことを  主体性がある聞かない 威張っている  自信がある鬱陶しい    面倒見がいいうるさい    元気があるおしゃべり   社交的落ち着きがない 行動的頑固      意思が強い厳しい     責任感がある気味が悪い   個性的口が軽い    正直計画性がない  細かいことを気にしないけち      無駄遣いをしない消極的     控えめせっかち    積極的冷たい     判断力があるてきとう    心が広いのんき     マイペース優柔不断    思慮深いどうしても自分の行動規範を外れると、相手を批判的に見てしまいがちになります。ムリに『ポジティブにならなきゃ!』と思う必要もありませんが、物事にはいろんな側面があるよーというのは心に止めておくとよろしいのではないでしょうか。
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学校における自己効力感の源泉ってどこにあるの?というケンタッキー大学のお話

自己効用感(self-efficacy)という言葉はご存知でしょうか?自分は「やればできる!」という感覚。自分の可能性を信じられている感じです。自己効力感は教育研究においても注目されていて、学業分野や学業成績だけでなく、学生の大学での専攻やキャリアの選択、因果帰属、自己概念、楽観主義、達成目標志向、学業上の助けを求めること、不安、価値観などの主要な動機づけの構成要素と関連しているとも言われています。僕自身の『自己効用感』の認識は、”「やればできる!」の感覚”くらいの理解だったので、今回改めて調べてみることに。その中で、ケンタッキー大学の研究が参考になったのでメモ。2009年のレビュー論文で、『学校における自己効力感の源泉ってどこにあるの?』というのをまとめてくれていました。バンデューラーは、「学生は4つの情報源からの情報を解釈していくうちに、自己効力感の信念が形成され発展していく」という仮説を立てました。①ある学問的課題を完了した後に得られた結果の解釈と評価学生は自分の努力が成功したと信じると、似たような課題や関連する課題を達成する自信が高まる。しかし、努力が思うような効果を得られなかったと信じると、似たような努力を成功させる自信が低下する。自己効力感といったらまずはこれが思い浮かびそう。成功体験ってやつですね。うまくいったら似たような課題も「できるかも」と思えそうです。また、こうも説明されています。自己効力感の信念は、個人が新しいタスクに直面したときに、スキルの開発中に変化する可能性が最も高い。失敗は定期的に起こるかもしれないが、学生が時間の経過とともにスキルが徐々に向上して
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同じ態度でも、父親がするのと母親がするのでは子供の反応が違ってくるよという話

親の関わり方と子供の行動について調べていたら、トルコにあるガーズィ大学の研究に出会ったのでメモ。2018年と新しめの研究で「子供の社会的行動と親の態度との関係」が調べられていました。ここで社会的行動とは、主体性を発揮して人生を生きることや対人関係を維持すること。社会的な問題を解決することなったが挙げられています。就学前の0〜6歳の時期が精神的にも感情的にも社会的にも発達しやすいことから、これらの年齢の時の家族との関わりが子供の特性を形作るのに重要なんじゃないかーというのが背景にあるそうです。この研究では親の態度を4つに分類し①民主的な態度②権威主義的な態度③寛容な態度④過保護な態度それぞれの態度に対して子供がどんな社会的な行動をとるようになったか調べたそうです。【母親の態度について】①民主的な態度をとると子供の協力、リーダーシップ、適応行動が増える。②権威主義的な態度をとるとリーダーシップ行動が少なくなり臆病な行動が増える。③寛容な態度をとると子供の攻撃的な行動が増えて適応行動が少なくなる。【父親の態度について】①民主的な態度をとると子供の内気な行動が減少する。②権威主義的な態度をとると攻撃的な行動が増え協力行動が減少する。③寛容な態度をとると子供の強調行動が減少する。④過保護な態度をとると子供の適応行動が減少するという結果になったそう。同じ態度に対して、それを父親がとるのか母親がとるのかで子供の反応が変わってくるのがおもしろいですね。この結果を見るとただ寛容なだけではダメみたい。民主的な態度は親業でいうところの第3法的な関わり方に相当しそうです。親の態度が子どもの社会的行動に
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子供の【見えない力】のとらえ方

子供に関わる人の多くは子供の成長を望んでいるかと思います。では、子供にどんな風に成長してもらえるのがよいのでしょう?"勉強ができるようになってほしい""自分が熱心に打ち込めるものを見つけてほしい""自分に自信を持ってほしい""みんなと仲良くなってほしい""自分で自分のことができるようになってほしい"子供に望みたいことはたくさんあるかと思います。子供の成長と聞いて、まず思い浮かぶのは目に見える成長でしょう。・歩けるようになる・話せるようになる・自転車に乗れる・字が書けるようになる・計算ができるようになる実は、これらの"目に見える成長"を支えるのが"目に見えない成長"です。粘り強くやり抜く力、好奇心、自制心、自信、楽観的なものの見方、誠実さといった気質は【非認知能力】と呼ばれています。普段学校のテストで測られないこの目に見えない能力こそが、人間が幸福に生きていくためには欠かせない力です。この非認知能力はどのように育つのでしょう。2つのモデルを紹介します。1つ目は、大川繁子さんの著書"92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て"で紹介されている【発達の三角形】です。情緒の発達と安定を土台に、自主性の発達、社会性の発達、知識の習得と積み重なっていきます。2つ目は、ポール・タフさんの著書"私たちは子どもに何ができるのか"で紹介されているターンアラウンド・フォー・チルドレンの提唱する【学習のための積み木】です。こちらは学校で起きる多くの問題は、集中力や作業記憶、認知力の柔軟性の問題だと指摘し、こうした能力を幼少期に育てる必要性を訴えます。どちらのモデルも三角形になっており、高次の非
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遊びながら相互理解をおこなう

遊びを通して子供の能力が発達するならおもしろそうじゃありません? 楽しみながら子供の能力を伸ばせたらいいなという考えから僕は子供にアナログゲームを紹介しています。 デジタルゲームもいいのですが友達の顔を見て遊んでほしいのと友達とあれこれ話し合いながら遊んでほしいのと友達が集まった時にしかできないことができたらいいなと思うのでアナログゲームを推してます。今回ご紹介したいのが子供たちの自己表現、意思伝達の練習と相手の話を聞く練習をかねて使っている【トーキングゲーム】です。【トーキングゲームとは】"カードを引いて、そこに書かれた質問に答えるだけ。ルールはひとつ、人の話を黙って聴くこと。これを順番に繰り返していきます。"というゲーム。シンプル!わかりやす!カードの質問はこんな感じです。普段の会話でも出てきそうな質問から、あまり出てこなさそうな質問まで色々なものがあります。これコミュニケーションのツールとしてなかなか優秀なんですよ!会話はキャッチボールですから、自分の考えを話すことと相手の話を聞くことができなければ成立しません。このゲームではカードの質問を使って自分の考えを話します。自己開示をしている状態ですね。「僕の好きな授業は体育」「わたしは鬼滅が好き。最近ハマってるの」「フォートナイト難しい。ビクロイ取りたい」自己開示できると周りの人の理解が深まります。「なるほど。そういうのが好きなのね」「そういうのもあるんだ」「そういう考え方をするんだ」自分の意見や考えを伝え、それが受け入れられていると感じると安心感につながります。ゲームを通して自動で自己開示して安心感を作るという巧みさ。友達と
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不屈の力_レジリエンスのお話

失敗しても最後まであきらめずに挑戦する子供困難に直面してもそれを乗り越えられる子供その勇敢さはいったいどこからやってくるのでしょう?今回はレジリエンスのお話を紹介いたします。【レジリエンスとは】社会的ディスアドバンテージや、己に不利な状況において、そういった状況に自身のライフタスクを対応させる個人の能力と定義される。-wikipediaより要するに自身の逆境に対する抵抗力。不利な状況から立ち上がる力です。※レジリエンスの由来や詳細などはカオナビさんのサイトが分かりやすかったので、よかったらご参照ください。由来もおもしろいのですけど僕が興味あるのはそれをどうやって子供たちの支援に活かすかです。Journal of Pediatric Health Careによると(1)以下のものがレジリエンスの要因となるそうです。【レジリエンスの要因】・より高い認知能力・心理的なタフさ・自尊心・希望の感覚・他者への敬意・人生のコントロール感・サポートする人・サポートを受け入れる能力・良好な人間関係・趣味や創作活動ふむふむ。なるほど。確かに【自分ならできるという感覚】や【周りから助けてもらえる関係】、【なんとかなりそうという希望】があると立ち上がれそうな気がしますね。このレジリエンスは、ネガティブな人生経験を繰り返しうまく対処することで発達する可能性があるそうです。ちょうど感染症に対する免疫力と同じような感覚ですね。困難から立ち上がれば立ち上がるほど心のタフさは増していくということです。またレジリエンスの高い人によく見られる特性があるそうです。どんなものかというと・計画性・自己反省・自信・セルフコ
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自分の問題を他人の問題にしちゃうパターン

問題解決を考える時に「どうしたらいいのだろう」「どうすればうまくやれるだろう」と悩む時があります。この時ありがちなのが"問題解決を考えること自体を問題化"することです。これに囚われると「うわー!いいアイディアが思いつかない!」「どうしていいかわからない!」これは解決すべき問題がよくわからずに問題解決を考えようとする時に起こりがちです。「そもそも何が問題なのか。」「何が私を悩ませているのか。」「問題の前提になっているのはなんなのか。」と問題を明確にし、ゴールは何かを理解するところから始めなければなりません。グーグルマップを使う時も、目的地を選択せずにルート選びをすることありませんよね。何が問題なのかがはっきりするとどうしたらいいかがわかってきます。そもそも問題だと思っていたことは、自分の問題ではないかもしれません。それとは逆に、他人の問題だと思っていたことが実は自分の問題であることもあります。たとえば「〇〇することがAくんのためなのに全くやってくれない」「もうぜんぜんダメね。貸してごらん。私がやってあげる」「そうじゃありません。こうするのが正しいのです」それをやることで・自分自身の承認欲求を満たそうとしていませんか・周りからちゃんとやっていると見られたくて子供を利用していませんか・自分の常識を押し付けて安心しようとしていませんか・自分ができることを示して自尊心を満たそうとしていませんか他人の問題だと思っていたものが、実は自分の欲求を満たそうとすることで問題化しているだけかもしれません。でもそうしたらラッキー!自分の問題ならコントロール可能だからです。以前、人間関係について勉強して
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勝ち負けのない第3法の紹介

親子の欲求の対立の解決とは、誰かが勝って誰かが負けることだと考える方は多いのではないでしょうか。つまり、親が勝って子供が従うか子供が勝って親が従うかこの勝ち負けの指向性が今日の親のジレンマの根本にあると"親業"の著者である臨床心理学博士トマス・ゴードンはいいます。そしてその2つの解決策は長期的に見ると実りの少ないものだとし(なぜかはまた今度書きたいと思います!)もう1つの解決策を提案します。それが「勝負なし法」別名「第3法」と呼ばれるものです。これはその名の通り、勝った負けたのない解決策を考えるというものです。お互いに納得のいく解決策を一緒にアイディアを出し合って考えましょうというのがゴードン博士が提案する第3法です。「えっ。そんな当たり前のこと?」と思われるかもしれません。なぜなら我々は友人、同僚、パートナーとの対立ではこの方法を使うことが多いからです。なぜ子供との対立では見過ごされてしまうのか。それは子供との権威に関係があります。親子関係の基本的な特徴は、親が子供よりも"心理的に大きい"ことにあります。この心理的な大きさは、子供が親よりも大きく強いと見るからだけでなく、知識も能力もずっとあると思うところから来ています。小さい子供から見れば、親が知らないことはないし、親のできないようなことはないように思いますよね。こうした心理的な大きさにより、親は子供に対する影響力と権力を与えられるのです。子供との対立の際、権威による勝った負けたの方法で相手を従わせようとするのは、もともとそれでうまくいっていたからというわけです。ちょうど昨日、僕と子供との間に欲求の対立が起こりました。子供の
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傾聴するための覚えておきたい3つのこと

相手とコミュニケーションを取る上で、自分の意見を伝えることも大切ですが相手の意見をしっかり聞くことも大切です。ちゃんと相手の話を聴けるかどうかは対人関係を作る上で重要なところであります。では、相手の話をしっかり聞くとはどういうことでしょうか。相手の言葉に耳を傾け聴くためにはどうすればいいのでしょうか。今回は傾聴スキルを向上するために覚えておきたい3つのことを紹介します。【①環境設定】これは対話の前にどういう準備をするかということです。例えば・話し合いする前に気が散るようなものを取り除いたか・話し合いするだけの十分な時間を確保しているか・他の人に話を聞かれたくない場合は聞かれない空間を作れているか・相手の話に集中できるよう携帯の通知をオフにしているか・相手にとって良いタイミングを選べているか・その会話が自分にとって重要であることを知らせているか・相手が安心できるように環境を設定しているかみたいな感じです。相手と自分が集中して話し合える環境を作れているかというのが大切になります。【②アクティブリスニング】"能動的な聞き方"とも呼ばれる話の聞き方です。「積極的に話を聞くぞ!」「相手の言葉を意識して聞くぞ!」「相手のメッセージを理解するぞ!」という姿勢ですね。例えば・相手の表情はどのような感情を表しているか理解できるか・相手の話の腰を折ったりジャマをしていないか・話を聞きながら「次に何を言おうか」自分の意見に気をとられていないか・適度なあいづちで話を聞いていることを伝えているか・何かわからないことがあれば、話が終わってから質問しているか・相手の話が終わった後に返事をしているかみたいな感
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子供のチャレンジ精神の土台は心理的な安心感から

いろいろな子供をを見ていると、子供の態度から"恐れ"が垣間見えます。"これやってもいいかな""何か注意されないかな""怒られちゃうかな""ちゃんとやれてるかな"子供の視線や態度からそんなメッセージを感じることがあります。子供なりのものさして相手の気持ちを推し量っているのかな?それとも、常に注意されたり強制されることが多いのかな?なんて思いながらニッコリ微笑むと笑顔で子供たちは活動に取り掛かります。子供が新しい活動をするために安心して過ごせる環境が必要です。これは周りにいる人たちが与えることのできるものです。【心理的安心感】というやつです。かの有名なGoogleが組織のマネジメントにも取り入れています。Googleの定義では心理的安全性: 心理的安全性とは、対人関係においてリスクある行動を取ったときの結果に対する個人の認知の仕方、つまり、「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるかどうかを意味します。とされています。つまり"わたしのことをわかってくれる""受け入れてくれる""大事にしてくれる""尊重してくれる"と感じることができるかですね。これがないとなかなかチャレンジできなかったりします。"失敗したら怒られる""ちゃんとやらないとまた何か言われる""できなかったらバカにされる"なんてプレッシャーがあったらチャレンジするの怖くなっちゃいますからね。もともとみんなチャレンジ精神を持って生まれてきます。ハイハイしているところから歩くことに挑戦したり。「あー」とか「うー」しか言えなかったところから話すことができるようになった
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教師の期待が生徒のパフォーマンスに影響を与える話

ピグマリオン効果をご存知でしょうか?教育心理学における心理的行動の1つで、“肯定的な期待は生徒の成績にポジティブな影響を与え、否定的な期待は生徒の成績にネガティブな影響を与える”というものです。例えば子供が課題に直面した時に肯定的な期待つまり「この子ならできる」と思っていたら“どこで悩んでいるんだろう”“どうしたら問題を解決できるだろう”“どうしたらできるのだろう”“どんな風に課題を解決するのだろう”【できる】を前提に考えることができます。できるために何が必要か。どうしたらできるのか。一方、否定的な期待つまり「この子にはできない」と思っていたら“やっぱりムリだ”“だからダメだと思ったんだ”“私が助けてあげないと”“私が代わりにやってあげないと”【できない】を前提に考えると考えが止まってしまいます。できない。おしまい。できないという前提は成長の機会を奪ってしまうこともあります。「あなたにはできないわよ」「そんなんじゃうまくいかないよ」「きっと続かないからやめておきなさい」「そんな風では失敗するよ」マインドセットの話(難しさをおもしろさに変える子供たち)にも通ずるところがありますね。能力が固定的で成長しないものという信念を持っていれば努力しても成長しないと考えてしまいます。それは決して言葉にしなくても態度や表情など非言語の部分で伝わってしまうこともあります。子供たちはそういうの敏感ですからね。デュケイン大学が紹介している実践的なコツとしては、1.教室で失敗を予想しないこと。テストが難しいことがわかっている場合は、「テストは難しいが準備を頑張れば必ずうまくいく」と生徒に伝えましょう。
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ご褒美で釣ろうとしたけど失敗した話

人の意欲をかき立てようと"ご褒美"を提示することを「人参をぶら下げる」なんて表現します。僕が中学生のときにちょうどPS2が発売されていてどうしても欲しくて親にお願いしたら「じゃあ、テストでいい点取ったら買ってあげるね」といわれました。どうしても欲しかったのでめちゃくちゃ頑張って勉強して買ってもらったのを覚えています。そんな体験があったからか"ご褒美を用意したら人は頑張れる"と考えていたんです。なので最近まで子供たちが勉強を頑張れるように「勉強を頑張ったらご褒美があるよ」なんて甘言で勉強させようとしていたんです。でもこれ良くないですね。心理学の世界ではこういうのを"外発的動機付け"と呼ぶようです。ご褒美で勉強へのやる気を上げるときの問題点は1.勉強そのものへの動機付けが失われる2.より大きなご褒美がないとやる気がでなくなる例えば「ご褒美がないなら勉強しなーい」「そのご褒美じゃ満足できないから勉強しなーい」みたいな。最初はうまくいくんですよ。でも長くは続かない。勉強やってほしいけど勉強の楽しさを失ってほしくない。知らないことを知る楽しさやできないことができるようになっていくのを嬉しく感じてほしい。結局、子供の学習習慣を身につけさせるには内発的動機付けが重要だと改めて感じました。気づけてよかったー!
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やってしまいがちな親の12の反応

トマス・ゴードンさん著の"親業"の中に子供からのメッセージに対するありがちな親の反応について書かれています。読んでいて「確かによくやりがちだ」と思ったのでまとめてみます。子供からのメッセージに対する親の反応はだいたい12のパターンになるという。1.命令・指示子供に何かするように(またはしないように)いう。2.注意・脅迫子供にあることをすればどんな結果が待っているかをいう。3.訓戒・説教子供に何をすべきか、しなければならないかをいう。4.忠告・解決策などを提案子供に代わって答えや解決策を出す。5.講義・論理の展開親自身の意見や考えなどで、子供の判断に影響を与えようとする。6.批判・非難子供に対して否定的評価を下す。7.称賛・同意肯定的評価や判断を示す。8.バカにする9.分析・診断子供がどうしてその言動をするか原因を分析、解説する。10.激励・同情子供の気持ちをよくしようとする。11.質問・尋問親が自分で問題を解決するのに役立つ情報を子供から得ようとする。12.中止・注意を他へそらす問題から目を背けさせる。以上の12のパターン。よくやりがちな反応かと思いますが、ここで大事なのは【その言葉の裏に隠された意味やメッセージを意識できるか】ということです。子供を友人に置き換えてみるとわかりやすい。友人とのコミュニケーションの中でこの12のパターンを使ったらきっと・話がそれ以上続けられなくなる・反抗的な気持ちになる・怒りたくなる・罪悪感を感じる・尊重されていないと感じる・自分は信用されていない・自分のことを理解されていないと感じるでしょう。これは言葉の裏側に・あなたは間違っています。・こうな
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遊びながら考える力を身につける

遊びを通して子供の能力が発達するならおもしろそうじゃありません?楽しみながら子供の能力を伸ばせたらいいなという考えから僕は子供にアナログゲームを紹介しています。デジタルゲームもいいのですが友達の顔を見て遊んでほしいのと友達とあれこれ話し合いながら遊んでほしいのと友達が集まった時にしかできないことができたらいいなと思うのでアナログゲームを推してます。昨日子供たちと遊んだのは"ワードバスケット"というゲームです。【ワードバスケットの説明】"「しりとり 」がカードゲームに生まれ変わりました。場に出たカードではじまり、手札のカードで終わる言葉を作ります。例えば、「も」ではじまり「ら」で終わるなら「もぐら」思いついたらすぐにプレイのスピード勝負!あなたのボキャブラリーが試されます!!"シンプル!わかりやすい!こんなフダや行の文字なんでもOKのフダや文字制限のあるフダなどこれやってみるとわかるんですけど大人でも大苦戦します。最後の文字を縛って言葉を考える習慣なんてないからですね。そして言葉を捻り出すために頭をめちゃくちゃ使うんですよ。そして言葉が見つかった時の爽快感!おもしろいです。昨日も子供たちと盛り上がりました。ボキャブラリーを増やしたり頭を働かせる遊びならワードバスケットは良いかもしれません。
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それは誰の問題?

子供が問題に直面した時についつい手を貸したくなってしまう。"もっとこうしたらうまくいくのに""それはうまくいかないよ""こっちの方がいいよ"大人はついつい答えを教えたくなってしまいます。大人は子供よりも知識があり経験があり何が合理的で効率が良いのかを知っている。と思っている。気をつけていきたいのは"それは誰の問題か?"ということです。子供の問題であれば子供に解決させるのが良いでしょう。大人の生活に影響があるなら大人も解決に参加するのが良いでしょう。子供の問題にまで大人が手を伸ばしてしまうと子供が問題を解決する力が身につきません。子供が困っている時に助けてあげようとするときは"誰の問題か"を意識した上でどのように助けるかを考えてあげるのが良いでしょう。ここでも子供への洞察は欠かせません。問題を目の前にフリーズしている子供が"困っているのか""考えているのか""空想しているのか"さまざまです。"困っている"なら何に困っているのか理解してから適切なサポートが必要があります。"考えている"なら答えが出るまで見守ってみる。"空想している"なら注意を目の前の問題に戻してあげる。子供次第で対応は千差万別。大人の共感能力が試されそうですな。まずは"誰の問題か"を意識して子供の問題ならしばらく見守って迷い悩む姿を成長の一端として感じてもらえると良いのではないでしょうか。
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"やることなーい"なんて羨ましい

活動時間中、子供に自由な時間を与えると「やることなーい」「つまんなーい」「ひまー」と言っていい寄ってくる子供がいる。多忙な大人にとってはなんて羨ましいことなんでしょう!「暇だ」なんて嘆くくらい自由な時間があるなんて!物事を強制されること【やらなければいけないこと】に慣れちゃうと自分のやりたいことを探す力や自分が何を楽しく思っているのか忘れちゃう子供がいます。やらなければいけないことから解放すると自分に向き合う時間が生まれます。"楽しい!"が行動の原動力だと信じているので自分にとって何が楽しいかを見つけて欲しいんですよね。なのでそんな風に言い寄られたら"遊んで欲しいのかなー?""構って欲しいのかなー?"なんて思いつつ、「そっかー。今たいくつなんだね。 どんなことをすると楽しくなるかなー?」なんて聞いてみます。ここで僕が気をつけているのは大人が解決策を出さないこと。「〇〇は楽しいからやってみなよ」「これをやったらいいよ」「〇〇やってみたら?」やりたいこと、選択肢が見つからないならこれも1つの方法かと思いますが、これをやっちゃうと退屈な時に大人を頼るクセがついちゃう気がするんですよね。僕は子供に子供自身の好奇心を発揮してもらいたいと思っています。子供に質問するとだいたい返事は「わかんなーい」「知らなーい」そうなったら「じゃあ一緒に探してみようか」と楽しめそうな活動を見つけるサポートをする。でも本当はやりたいことがあってうまく言い出せない子供はここで「〇〇やってみたい」って言うんですよね。"あー。本当はこれがやりたかったのか""ダメだと断られるのが不安だったのかなー"なんて思いつつ、「
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子供が言うことを聞かなくて困ってしまう

”もう一日中ずっとゲームをやり続けてしまって。いくら言ってもダメなんです。"という悩みを聞きました。ちょうどトマス・ゴードン著の「親業」を呼んでいた僕は「なるほど。実はそれって〜するといいんですよ」なんてアドバイスをしたい気持ちをグッと抑えて「なるほど。それは大変ですね〜」と共感を示す。ついついアドバイスしたくなってしまう悲しい男の性よ。ゲームってハマるように作られてますからね〜。・敵を倒したらアイテムや経験値がもらえる。(ランダム性)・レベルが上がったりステータスが上がる(進捗を感じる)・攻略が難しい敵を倒すことができる(達成感や有能感)・SNSや周りの友達と共通の話題で盛り上がる(関係性)・誰かに「ゲームをやりなさい」と強制されたり管理されたりすることなない(自律性)・アイテムをコンプリートしたい(ザイガニック効果)ハマるのもムリはない。僕も子供の頃は親に隠れてゲームボーイめちゃくちゃやってましたからね。わかる。それはさておき子供の行動が親の生活にも影響を及ぼすのであれば対処が必要そういう時には注意したり、命令したり、強制したり、強要したりして子供の行動を変えることもできるんですけど子供に力がついてくるとまことに子供が成長することは嬉しいことですがこういったやり方では子供の行動を変えられないことが多い。まず試して欲しいのは【アイ・メッセージ】"私は悲しく感じます""それは私には受け入れられません""(私は)とても助かるわ"主語が「私は」になるメッセージです。これを子供に伝えてみて欲しい。子供に子供自身の影響力を自覚させていくのは重要です。そこでアイメッセージを使って親さんの
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永遠とピンポン球を飛ばす子供

自由活動の時間に大きなブロックで四辺を積み上げてタワーを作る子供がいた。中が空洞になっていたので輪ゴムを結びつないでパチンコのようにピンポン球を飛ばせるようにしてみた。「ポン!」というほどよく乾いた音に子供は笑顔で笑いだす。もうそこからずっとピンポン球飛ばしてましたね。「なかなかうまく射出できない!」と子供が困った時に解決策を言いたくなるのをグッとおさえ「困ったねー。どうしたらいいかな?」と聞いてみる。そこから子供の想像力がフル回転。輪ゴムの結び方を"Iの字"から"Xの字"にして安定性を向上させたり絡まるのが大変だからとストローつけて絡まるの防止したり若干大人のアドバイスをしたものの大いに子供の考える力の練習ができたのではなかろうか。子供の課題や問題をついつい大人が解決したくなってしまう。「もっとこうやったらいいよ」「こうしたらうまくできるよ」せっかく子供が悩んで考える機会を奪ってしまう。自分の眠っている能力を目覚めさせる情熱を失ってしまう。子供が失敗する機会を守ってあげることが子供の【自律性】を守ってあげることにつながる。子供にちょっと考える必要のある課題を与えることが子供に【有能感】を与える。子供の気持ちに寄り添い、共感することで子供との【関係性】を育む。ほんの少しの大人の行動の違いなんですけどね。なかなか伝わらないし簡単に見えるから難しいっすね!
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子供の"たくなる力"

「〜したくなる」「〜をやりたくなる」自称"たくなる力"例えば、【勉強】とか【集団活動】とか【継続的に身につけてほしい習慣】など子供たちに特定の活動をさせたい時にどんなことを考えたらよいのか。僕がよく考えるは「内発的動機付けをどのように与えるか」ですかね。内発的動機付けとは、"内発的動機づけとは好奇心や関心によってもたらされる動機づけであり、賞罰に依存しない行動である。"wikipediaより賞罰による動機付けが主流だった行動主義の時代にロチェスター大学の心理学者は「自己決定論」を研究し、このように論じたそうです。「私たちは多くの場合、自分の行動が生む表面的な結果ではなく、その行動によってもたらされる内面的な楽しみや意義を動機として決断を下す。」これを「内発的動機付け」と呼んだそうな。なるほどな〜確かに楽しくなければ続かないだろうしやって意味あるの?と疑問に思うことはモチベーション上がらない;;内発的動機付けが大事!ってのは分かったけど、じゃあどうしたらいいのかという所ですが、ここで重要なポイントは3つあります。【有能感】【自律性】【関係性】です。これをいかに与えられるかが内発的動機付けを与えるのに重要です。有能感は「お!オレいけるやん!」「お〜できたわ」「オレ天才!」みたいな簡単すぎない課題をクリアした時に得られる感じのやつ。自律性は自分で選んで自分のペースでやる感じですね。他人から強制されたり管理されてない感じ。関係性は「すごいね」「いいね」みたいに周りの人から好感を持たれたり、価値を認められたり、尊重されたり、受け入れられたりする感じですね。なので僕はできるだけ子供たちの自
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はじめに

初めまして、だもやんです!もともと学校の先生をしていましたが自分の力不足を感じ社会経験を積むためにサラリーマンやってみたり個人事業やってみたり友達の起業を手伝ってみたりしました。結局、僕は【教育】が好きなんだと気づき現在は教育と福祉の分野でお仕事をしています。教育の難しいのは「やるのは子供」のところですよね。いくら周りが励まし、サポートしても"やる"か"やらないか"を決めるのは子供自身。どうやったら"やるべきこと"や"やったほうがいいこと"を子供がやりたくなるのか悩みました。強制してもやらせることできますが僕としてはあまり気乗りしません。内面的なアプローチが必要だと思いました。そこからコーチングを学んだり、心理学を学んだりしてどうしたらやりたくなるのかを勉強しました。最近はDaiGoさんの動画を観たり動画で紹介されている本を読んだりしてます。たくさん学んだことがあります。また仕事場で実践していることもあります。日々の生活の中の子供との関わりの中でどんな意図を持って子供と関わっているのかをこのブログで発信していこうと思っています。そしてこのブログが子供との関わりに悩まれている方の助けになれば幸いです。よろしくお願いします!
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